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第四章
滞留
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…いたたっ
「マック、起きた~?」
「うん。おはよう。」
「なんか食べる~?」
金髪の小柄な青年が、今起き上がったばかり のマックに、水の入ったグラスを差し出す。
頭の痛みと気分の悪さで彼は顔をしかめながら、 何故ここにいるのか考えた。昨日の記憶が抜け落ちている。
「ありがと。でも食欲ない。」
グラスを受け取り一口飲み込む。
ここはバー[隼] のマスターの事務所兼住居である。
ソファーベッドから起き上がったマックはひどい頭痛にため息をついた。
「俺、ここで寝たの?」
「そうだよ。」
「昨日…」
「ああ、大変だったね。ミラーさんのせいだよ。」
「何があったっけ。」
「あはは、覚えてないの?ジュースと間違えて強いお酒飲んじゃったでしょ。」
え~そうだっけ~っと、 マックは思い出そうとしたが、全く覚えていない。
「酔っぱらって、お客さんにデレデレして、メチャメチャ可愛がられてたよ。ミラーさんが間違えて渡しちゃったんだけど、飲む前に気づきなよ。」
「ごめ~ん。気を付ける。」
しゅんと落ち込むマック。
「酔っぱらったマックはとってもキュートだったけどね。レイは珍しく怒っていたよ。」
「や~、参ったな。後で謝っとこう。」
夜になり、そろそろ開店時間だ。今日はお休みになったマックは、自分の部屋のある三階に上がろうとドアを開ける。
「あ、エンジュ。」
ちょうど金髪の青年が事務所に戻るところだった。
「今日はマックは休みなんだね。バイトの子が来てたよ。」
「うん。昨日やらかしちゃったようだし、レイに休めって、言われた。」
「ふ~ん。レイは、マックにはやさしい~からね。」
ちょっと口をとんがらせすねたようにエンジュが言う。
「な~に、言ってんだか。甘々、ラブラブのくせに。」
にっこり笑ってマックは言った。
店長のレイとエンジュは同性カップルだ。
マックがここに初めて来たときにはすでに、エンジュはここで暮らしていた。マックがいても、いなくても、しょっちゅう、ベタベタしてて熱々なので、少々目のやり場に困ることもある。
「マック、起きた~?」
「うん。おはよう。」
「なんか食べる~?」
金髪の小柄な青年が、今起き上がったばかり のマックに、水の入ったグラスを差し出す。
頭の痛みと気分の悪さで彼は顔をしかめながら、 何故ここにいるのか考えた。昨日の記憶が抜け落ちている。
「ありがと。でも食欲ない。」
グラスを受け取り一口飲み込む。
ここはバー[隼] のマスターの事務所兼住居である。
ソファーベッドから起き上がったマックはひどい頭痛にため息をついた。
「俺、ここで寝たの?」
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「昨日…」
「ああ、大変だったね。ミラーさんのせいだよ。」
「何があったっけ。」
「あはは、覚えてないの?ジュースと間違えて強いお酒飲んじゃったでしょ。」
え~そうだっけ~っと、 マックは思い出そうとしたが、全く覚えていない。
「酔っぱらって、お客さんにデレデレして、メチャメチャ可愛がられてたよ。ミラーさんが間違えて渡しちゃったんだけど、飲む前に気づきなよ。」
「ごめ~ん。気を付ける。」
しゅんと落ち込むマック。
「酔っぱらったマックはとってもキュートだったけどね。レイは珍しく怒っていたよ。」
「や~、参ったな。後で謝っとこう。」
夜になり、そろそろ開店時間だ。今日はお休みになったマックは、自分の部屋のある三階に上がろうとドアを開ける。
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「今日はマックは休みなんだね。バイトの子が来てたよ。」
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「ふ~ん。レイは、マックにはやさしい~からね。」
ちょっと口をとんがらせすねたようにエンジュが言う。
「な~に、言ってんだか。甘々、ラブラブのくせに。」
にっこり笑ってマックは言った。
店長のレイとエンジュは同性カップルだ。
マックがここに初めて来たときにはすでに、エンジュはここで暮らしていた。マックがいても、いなくても、しょっちゅう、ベタベタしてて熱々なので、少々目のやり場に困ることもある。
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