68 / 82
魔王VS剣聖
しおりを挟む
決闘と同時に女剣士が斬りかかってくる。
「俺は反撃しないからしばらく攻撃どうぞー」
「泣いて詫びても許さないぞ!!疾風剣!!」
「遅いなぁ…。これが疾風剣?!心地よい風じゃないか。風圧いいねー。」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!五月雨斬!!」
「それが五月雨斬?!そんな弱い攻撃ではヒットしてもかすり傷すらつかないよ?」
「くそっ!!不動散華剣!!」
女剣士の連続攻撃を余裕で回避し、さらに挑発する。
「こんなものか?!遅い…遅い…遅すぎるぞ!!」
「殺す!!」
女剣士が俺から距離を取り必殺技を放つようだ…。ついに来るか!!そう俺はこれが見たかった。
「先祖代々より受け継いだ秘技今こそ見せよう!!すべてを斬り裂け塵と化せ!!天華百剣!!」
女剣士のステータスを遥かに越える攻撃力・スピードが産み出される。
「おぉ!!これはすごい!!」
これだけのステータス差があるにも関わらず俺の鋼の身体が切り裂かれていく…。
…だが残念。女剣士の元々の攻撃力が低すぎるのか、俺の防御力が高すぎるのか…、致命傷にはならない。
大型怪獣牛鬼の強烈な右ストレートに比べれば蚊に刺されたレベルである…。
「うっ嘘!!私の必殺技を受けてまだ戦えるだと?!」
俺は「少し硬そうな木」を握りしめ、今見た天華百剣を再現しようと試みる。
「俺が、天華百剣の手本を見せてやる。いくぞ天華百剣(仮)!!」
凄まじい速度で天華百剣を放つ。
「これは天華百剣!!しかも私のより数段上!!そ…そんな馬鹿な!!ぐあああああああああああああああああああああ!!」
女剣士の血で綺麗な血の華が咲く…。
女剣士を両手を切り落とし、身体全身を切り刻み致命傷を与える。
俺は、天華百剣のあまりのダメージにドン引きする。そして脳内より経験値取得のお知らせが流れる…。
ヤバイ!!女剣士が死んでしまう!!
「ユリル!!女剣士にパーフェクトヒールを!!」
「分かりました!!生命の雫よ、この者を全快させたまえパーフェクトヒール!!」
女剣士の身体が全回復していく…。
「これ、木じゃなかったら死んでただろ…。すごい技だ。」
そしてその直後
「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」
会場から凄まじい大歓声が起こる。
「剣聖相手に何て奴だ。圧倒的じゃないか!!」
「木だぞ?!木で我が軍最強の剣士に勝ったんだ!!」
「このような者が味方で戦ってくれるのか!!」
「この戦争は勝ちじゃ!!」
「ドラゴン大帝国恐れるに足りず!!」
「最後の魔法、パーフェクトヒール?!そんな最高魔法使える奴がいるのか?!」
「もしかして、あいつは勇者か?!」
「その取り巻き含め勇者一行?!」
「勇者に違いない!!」
勇者の大合唱が始まる…
「「「勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!」」」
勇者じゃなくて、その真逆の魔王なんだけどね…。見習い勇者のミランも苦笑い。
まぁいいか。
総司令官が会場に来て話始める。
「この勇者一行を見よ!!我が軍最強の剣聖を一瞬で蹴散らした実力!!そして瀕死の剣聖を全回復したスキル!!この者たちが今回の戦争で味方として参戦する!!ドラゴン帝国など恐れるに足りず、勝利は我が軍にあり!!」
会場より怒号に近い歓声が上がる。
「勇者一行万歳!!」
「勝てる!!この戦争は勝てるぞ!!」
「ドラゴン帝国を蹂躙しろ!!」
「ドラゴン帝国の兵士は俺が皆殺しにしてやる!!」
「この戦争が終わったら俺は結婚するんだ!!」
「勇者様!!俺を抱いてくれ!!」
あれだけ低かった士気が最高潮だ。
人的・戦力的に不利でもこれだけ士気が高ければ一方的に蹂躙されることもないだろう。
「俺は反撃しないからしばらく攻撃どうぞー」
「泣いて詫びても許さないぞ!!疾風剣!!」
「遅いなぁ…。これが疾風剣?!心地よい風じゃないか。風圧いいねー。」
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!五月雨斬!!」
「それが五月雨斬?!そんな弱い攻撃ではヒットしてもかすり傷すらつかないよ?」
「くそっ!!不動散華剣!!」
女剣士の連続攻撃を余裕で回避し、さらに挑発する。
「こんなものか?!遅い…遅い…遅すぎるぞ!!」
「殺す!!」
女剣士が俺から距離を取り必殺技を放つようだ…。ついに来るか!!そう俺はこれが見たかった。
「先祖代々より受け継いだ秘技今こそ見せよう!!すべてを斬り裂け塵と化せ!!天華百剣!!」
女剣士のステータスを遥かに越える攻撃力・スピードが産み出される。
「おぉ!!これはすごい!!」
これだけのステータス差があるにも関わらず俺の鋼の身体が切り裂かれていく…。
…だが残念。女剣士の元々の攻撃力が低すぎるのか、俺の防御力が高すぎるのか…、致命傷にはならない。
大型怪獣牛鬼の強烈な右ストレートに比べれば蚊に刺されたレベルである…。
「うっ嘘!!私の必殺技を受けてまだ戦えるだと?!」
俺は「少し硬そうな木」を握りしめ、今見た天華百剣を再現しようと試みる。
「俺が、天華百剣の手本を見せてやる。いくぞ天華百剣(仮)!!」
凄まじい速度で天華百剣を放つ。
「これは天華百剣!!しかも私のより数段上!!そ…そんな馬鹿な!!ぐあああああああああああああああああああああ!!」
女剣士の血で綺麗な血の華が咲く…。
女剣士を両手を切り落とし、身体全身を切り刻み致命傷を与える。
俺は、天華百剣のあまりのダメージにドン引きする。そして脳内より経験値取得のお知らせが流れる…。
ヤバイ!!女剣士が死んでしまう!!
「ユリル!!女剣士にパーフェクトヒールを!!」
「分かりました!!生命の雫よ、この者を全快させたまえパーフェクトヒール!!」
女剣士の身体が全回復していく…。
「これ、木じゃなかったら死んでただろ…。すごい技だ。」
そしてその直後
「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」
会場から凄まじい大歓声が起こる。
「剣聖相手に何て奴だ。圧倒的じゃないか!!」
「木だぞ?!木で我が軍最強の剣士に勝ったんだ!!」
「このような者が味方で戦ってくれるのか!!」
「この戦争は勝ちじゃ!!」
「ドラゴン大帝国恐れるに足りず!!」
「最後の魔法、パーフェクトヒール?!そんな最高魔法使える奴がいるのか?!」
「もしかして、あいつは勇者か?!」
「その取り巻き含め勇者一行?!」
「勇者に違いない!!」
勇者の大合唱が始まる…
「「「勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!勇者!!」」」
勇者じゃなくて、その真逆の魔王なんだけどね…。見習い勇者のミランも苦笑い。
まぁいいか。
総司令官が会場に来て話始める。
「この勇者一行を見よ!!我が軍最強の剣聖を一瞬で蹴散らした実力!!そして瀕死の剣聖を全回復したスキル!!この者たちが今回の戦争で味方として参戦する!!ドラゴン帝国など恐れるに足りず、勝利は我が軍にあり!!」
会場より怒号に近い歓声が上がる。
「勇者一行万歳!!」
「勝てる!!この戦争は勝てるぞ!!」
「ドラゴン帝国を蹂躙しろ!!」
「ドラゴン帝国の兵士は俺が皆殺しにしてやる!!」
「この戦争が終わったら俺は結婚するんだ!!」
「勇者様!!俺を抱いてくれ!!」
あれだけ低かった士気が最高潮だ。
人的・戦力的に不利でもこれだけ士気が高ければ一方的に蹂躙されることもないだろう。
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
【完結】お父様に愛されなかった私を叔父様が連れ出してくれました。~お母様からお父様への最後のラブレター~
山葵
恋愛
「エリミヤ。私の所に来るかい?」
母の弟であるバンス子爵の言葉に私は泣きながら頷いた。
愛人宅に住み屋敷に帰らない父。
生前母は、そんな父と結婚出来て幸せだったと言った。
私には母の言葉が理解出来なかった。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる