52 / 82
新たな依頼
しおりを挟む
今日も平和な一日が流れていく…。
珍しく冒険者組合の支店長に呼び出しがあり、俺一人で向かう。
学生達の決闘が終わってから2週間経つが、その間遊びすぎて体が訛っている…。なんか楽しい依頼かなっとワクワクしながら向かう。
入ると、冒険者組合受付嬢のユキチが俺を見て、目をそらす。俺はそんなユキチに近づき優しく話しかける。
「今日は支店長に呼び出しがあり来たんだ。用件は分からないけどね。それと、先日は楽しかったよ、またマッサージしてあげるから俺のホテルおいでよ。」
ユキチはビジネススマイルをしながら返答する。
「お誘いいただきありがとうございます。あいにくですが、予定が詰まっておりまして余裕がありません。支店長を呼んでまいりますので少々お待ちください。」
防御力が上がってるな…。なかなかヤラセてくれそうにない。だが、この程度では経験豊富な俺の攻撃は止まらんぞ。
「いや、ちょっと待って欲しい。先日は色々、手順を間違えて申し訳なかった…。謝罪の場を用意したい。この近くに美味しいレストランがあるんだ。一緒に行かないか?」
「はい…。分かりました。謝罪ということでしたら付き合いましょう。」
ほらきた…。やっぱり異世界は最高だぜ!!食事の金は出すが、また体を堪能させてもらうぜ!!
という間に支店長が来た。
「おぉ!!サンフレッチェ殿来てたのか!!早速話がある、支店長室に来てくれ」
サ…サンフレッチェ…。そうか俺の名前も偉大なるサッカーチーム名だった、マジ慣れない…。
名前変えようかな…。
そして俺は支店長室に行く。
「本日は冒険者組合に呼んで悪かったな。まず先日の大学の決闘の際の「悪魔」討伐は助かった。多少犠牲はでたが、もしお前が居なかったら町は壊滅的な打撃を受けていただろう。感謝を称する。」
「この町の住人として当然のことをしたまでです。」
「なかなか謙虚だな。まぁ御礼はするから安心しろ。それとだなこれからが本題なのだが、このサンマリノの町はジール共和国の属国でな。属国といっても植民地ではなく、関係はほぼ対等でウチの大学からもジール共和国の兵士になるやつがかなりいる。ほぼ国民みたいなもんだ。そしてこの度、ジール共和国が戦争するらしくてな、強い奴を寄越してくれと言ってきた。学生や冒険者を派遣して無駄に死なせたくない。お前なら生き延びれるだろう。町を代表して戦争に参加してくれないか?ちなみに相手の国:ドラゴン大帝国の方が圧倒的戦力だ。ここだけの話、間違いなく敗戦する。依頼は、もちろん参加して生き残って帰るだけでいい。倒した相手や数によって国から莫大な報奨金はでるらしいが、敗戦国になるからそこも微妙だ。」
敗戦が確定している戦争って…。
いやそもそも、まだ人を殺したことのない俺に戦争なんかできるだろうか…。だが経験値的には美味しいな…。
まぁ参加して帰ってくるぐらい魔王の俺には余裕だろう。
「戦争ですか…ちなみに相手の国の戦力とこちらの国の戦力を教えてください。」
支店長が言うことをまとめると以下のとおりだ。
自国ジール共和国(兵力約34万)
Aランク なし
Bランク 18人(剣聖・賢者等)
Cランク 1万人(人間・エルフ)
Dランク 10万人(人間・エルフ)
Eランク以下 23万人(人間・エルフ)
敵対国ドラゴン大帝国(兵力約350万)
Aランク 5人(最強種ドラゴン4体・勇者1名)
Bランク 65人(上位ドラゴン約40体・他大魔導士・賢者等25人)
Cランク 30万人(中位ドラゴン中心)
Dランク 150万人(下位ドラゴン中心)
Eランク以下 170万人(人間中心)
えぇ―――。予想以上に差があるというか、ただの蹂躙戦じゃないか!!
てか相手tueeeeeeeeeeeeeee!!
確かにこれは敗戦間違いなしだ。
珍しく冒険者組合の支店長に呼び出しがあり、俺一人で向かう。
学生達の決闘が終わってから2週間経つが、その間遊びすぎて体が訛っている…。なんか楽しい依頼かなっとワクワクしながら向かう。
入ると、冒険者組合受付嬢のユキチが俺を見て、目をそらす。俺はそんなユキチに近づき優しく話しかける。
「今日は支店長に呼び出しがあり来たんだ。用件は分からないけどね。それと、先日は楽しかったよ、またマッサージしてあげるから俺のホテルおいでよ。」
ユキチはビジネススマイルをしながら返答する。
「お誘いいただきありがとうございます。あいにくですが、予定が詰まっておりまして余裕がありません。支店長を呼んでまいりますので少々お待ちください。」
防御力が上がってるな…。なかなかヤラセてくれそうにない。だが、この程度では経験豊富な俺の攻撃は止まらんぞ。
「いや、ちょっと待って欲しい。先日は色々、手順を間違えて申し訳なかった…。謝罪の場を用意したい。この近くに美味しいレストランがあるんだ。一緒に行かないか?」
「はい…。分かりました。謝罪ということでしたら付き合いましょう。」
ほらきた…。やっぱり異世界は最高だぜ!!食事の金は出すが、また体を堪能させてもらうぜ!!
という間に支店長が来た。
「おぉ!!サンフレッチェ殿来てたのか!!早速話がある、支店長室に来てくれ」
サ…サンフレッチェ…。そうか俺の名前も偉大なるサッカーチーム名だった、マジ慣れない…。
名前変えようかな…。
そして俺は支店長室に行く。
「本日は冒険者組合に呼んで悪かったな。まず先日の大学の決闘の際の「悪魔」討伐は助かった。多少犠牲はでたが、もしお前が居なかったら町は壊滅的な打撃を受けていただろう。感謝を称する。」
「この町の住人として当然のことをしたまでです。」
「なかなか謙虚だな。まぁ御礼はするから安心しろ。それとだなこれからが本題なのだが、このサンマリノの町はジール共和国の属国でな。属国といっても植民地ではなく、関係はほぼ対等でウチの大学からもジール共和国の兵士になるやつがかなりいる。ほぼ国民みたいなもんだ。そしてこの度、ジール共和国が戦争するらしくてな、強い奴を寄越してくれと言ってきた。学生や冒険者を派遣して無駄に死なせたくない。お前なら生き延びれるだろう。町を代表して戦争に参加してくれないか?ちなみに相手の国:ドラゴン大帝国の方が圧倒的戦力だ。ここだけの話、間違いなく敗戦する。依頼は、もちろん参加して生き残って帰るだけでいい。倒した相手や数によって国から莫大な報奨金はでるらしいが、敗戦国になるからそこも微妙だ。」
敗戦が確定している戦争って…。
いやそもそも、まだ人を殺したことのない俺に戦争なんかできるだろうか…。だが経験値的には美味しいな…。
まぁ参加して帰ってくるぐらい魔王の俺には余裕だろう。
「戦争ですか…ちなみに相手の国の戦力とこちらの国の戦力を教えてください。」
支店長が言うことをまとめると以下のとおりだ。
自国ジール共和国(兵力約34万)
Aランク なし
Bランク 18人(剣聖・賢者等)
Cランク 1万人(人間・エルフ)
Dランク 10万人(人間・エルフ)
Eランク以下 23万人(人間・エルフ)
敵対国ドラゴン大帝国(兵力約350万)
Aランク 5人(最強種ドラゴン4体・勇者1名)
Bランク 65人(上位ドラゴン約40体・他大魔導士・賢者等25人)
Cランク 30万人(中位ドラゴン中心)
Dランク 150万人(下位ドラゴン中心)
Eランク以下 170万人(人間中心)
えぇ―――。予想以上に差があるというか、ただの蹂躙戦じゃないか!!
てか相手tueeeeeeeeeeeeeee!!
確かにこれは敗戦間違いなしだ。
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる