ヴァンパイア戦記

瞳の住人

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新たな依頼

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今日も平和な一日が流れていく…。

珍しく冒険者組合の支店長に呼び出しがあり、俺一人で向かう。


学生達の決闘が終わってから2週間経つが、その間遊びすぎて体が訛っている…。なんか楽しい依頼かなっとワクワクしながら向かう。
 入ると、冒険者組合受付嬢のユキチが俺を見て、目をそらす。俺はそんなユキチに近づき優しく話しかける。
「今日は支店長に呼び出しがあり来たんだ。用件は分からないけどね。それと、先日は楽しかったよ、またマッサージしてあげるから俺のホテルおいでよ。」

ユキチはビジネススマイルをしながら返答する。
「お誘いいただきありがとうございます。あいにくですが、予定が詰まっておりまして余裕がありません。支店長を呼んでまいりますので少々お待ちください。」

防御力が上がってるな…。なかなかヤラセてくれそうにない。だが、この程度では経験豊富な俺の攻撃は止まらんぞ。

「いや、ちょっと待って欲しい。先日は色々、手順を間違えて申し訳なかった…。謝罪の場を用意したい。この近くに美味しいレストランがあるんだ。一緒に行かないか?」

「はい…。分かりました。謝罪ということでしたら付き合いましょう。」

ほらきた…。やっぱり異世界は最高だぜ!!食事の金は出すが、また体を堪能させてもらうぜ!!

という間に支店長が来た。

「おぉ!!サンフレッチェ殿来てたのか!!早速話がある、支店長室に来てくれ」

サ…サンフレッチェ…。そうか俺の名前も偉大なるサッカーチーム名だった、マジ慣れない…。
名前変えようかな…。

そして俺は支店長室に行く。

「本日は冒険者組合に呼んで悪かったな。まず先日の大学の決闘の際の「悪魔」討伐は助かった。多少犠牲はでたが、もしお前が居なかったら町は壊滅的な打撃を受けていただろう。感謝を称する。」

「この町の住人として当然のことをしたまでです。」

「なかなか謙虚だな。まぁ御礼はするから安心しろ。それとだなこれからが本題なのだが、このサンマリノの町はジール共和国の属国でな。属国といっても植民地ではなく、関係はほぼ対等でウチの大学からもジール共和国の兵士になるやつがかなりいる。ほぼ国民みたいなもんだ。そしてこの度、ジール共和国が戦争するらしくてな、強い奴を寄越してくれと言ってきた。学生や冒険者を派遣して無駄に死なせたくない。お前なら生き延びれるだろう。町を代表して戦争に参加してくれないか?ちなみに相手の国:ドラゴン大帝国の方が圧倒的戦力だ。ここだけの話、間違いなく敗戦する。依頼は、もちろん参加して生き残って帰るだけでいい。倒した相手や数によって国から莫大な報奨金はでるらしいが、敗戦国になるからそこも微妙だ。」

敗戦が確定している戦争って…。
いやそもそも、まだ人を殺したことのない俺に戦争なんかできるだろうか…。だが経験値的には美味しいな…。
まぁ参加して帰ってくるぐらい魔王の俺には余裕だろう。

「戦争ですか…ちなみに相手の国の戦力とこちらの国の戦力を教えてください。」

支店長が言うことをまとめると以下のとおりだ。

自国ジール共和国(兵力約34万)

Aランク      なし
Bランク     18人(剣聖・賢者等)
Cランク     1万人(人間・エルフ)
Dランク    10万人(人間・エルフ)
Eランク以下   23万人(人間・エルフ)


敵対国ドラゴン大帝国(兵力約350万)

Aランク      5人(最強種ドラゴン4体・勇者1名)
Bランク     65人(上位ドラゴン約40体・他大魔導士・賢者等25人)
Cランク    30万人(中位ドラゴン中心)
Dランク   150万人(下位ドラゴン中心)
Eランク以下 170万人(人間中心)


えぇ―――。予想以上に差があるというか、ただの蹂躙戦じゃないか!!
てか相手tueeeeeeeeeeeeeee!!

確かにこれは敗戦間違いなしだ。


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