ヴァンパイア戦記

瞳の住人

文字の大きさ
上 下
7 / 82

オークの軍勢との遭遇戦1

しおりを挟む
「昨日はお楽しみでしたね?」
そんな声が脳内に響き、起床する。鑑定先生のレベルが上がって話しかけてきたのか?
それとも気のせいか?鑑定先生にAI機能があるものなのか?
謎は深まるが、考えても結論はでないので思考を停止する。

エルフ少女も起床する「あっ、ご主人様おはようございます」と照れたような顔であいさつをしてくる。
ってご主人様って・・・、確かにそもそも俺の名前を名乗ってなかったな。
そして、エルフ少女の名前もまだ聞いてない、やった後に聞くのもおかしな話だがとりあえず聞こう。

優しく声をかける「あぁ、おはよう、昨日は何度も何度もありがとう。楽しかったよ。そういえばまだ名前を聞いてなかったね。君の名前は?」

「はい、私はエクレアーヌ=メグと言います!メグと呼んでください。よろしくお願いいたします」
天使のような頬笑みで名前を名乗る。朝から美しいなー、起きて早々またやりたくなってきたな。
いや、とりあえず名前を名乗ろう。前世の名前を名乗ろうとするも止まる、ここで前世の名前を名乗るのもおかしな話だな。どうしようと考えてると、ふと日本のサッカーチームの名前が頭に浮かぶ。
知る人ぞ知る名前だ、転生者同士なら分かる可能性あるが、この星の住人には転生者とバレるまい。

「俺の名前はサンフレッチェだ。種族はヴァンパイア騎士 ランクはD+ 今後もよろしくたのむ」

「ご主人様のお名前はサンフレッチェ様というんですね、それとランクD+なんですか!!すごいです!お強いんですねー!」と驚いた表情で見つめられる。」

サンフレッチェに様をつけるのは違和感あるが・・・まぁいい。
ランクD+って強いのか?ランクについて詳しく説明させる。
メグが言うには以下の通りだそうだ。

ランクはSSS、SS、S、A、B、C、D、E、F、Gの10種類あり。

Gランクが戦闘初心者      戦闘経験のない村人クラス
Fランクが戦闘初心者      村の自警団、見習い兵士クラス
Eランクが戦闘中級者      国の一般兵士クラス
Dランクが戦闘上級者      国の兵士長、隊長クラス
Cランクが戦闘最上級者     国の精鋭部隊、近衛兵クラス
Bランクが最強戦力       戦場で一騎当千する国の最高戦力クラス
Aランクが英雄レベル      勇者と呼ばれる者のクラス
S以上は神の領域。
最強の召喚獣である「バハムート」「リヴァイアサン」もSランクの神獣らしい。

なるほど、俺は国の精鋭部隊に近い兵士長クラスなんだな。
そして召喚獣のイフリートがAクラスか、なるほどなるほど。

異世界の情報を仕入れたところで出発する。
勿論、一回お楽しみをしてからの出発だ。

  ☆

3日経過し、この3日間、様々なモンスターと遭遇するも問題なく倒し経験値にしていく。
後方支援に徹しているメグのレベルもどんどん上がっていっている。
この前の盗賊団ぐらいならメグ1人でも十分だろう。

ここから5キロ程度先で集団の雄たけびが聞こえる
こちらの存在がすでにばれている様子、まっすぐこっちにむかってきている。
静粛移動しているのか!気づかなかった、なんたる失態。
雄たけびの主はオークか!数は400程度、囲まれたら終わりだな。
そしてこれだけの数、逃げれない・・・

俺というよりはメグが標的か。メグも気づいたらしく、美しくきれいな肌に蕁麻疹が出ている。
オークはエルフを捕まえて性奴隷にするというのは、こちらの世界でも一同じだったか。

ボスらしきオークを鑑定

種族:オーク将軍 LV45 ランクB-

HP   790/790
MP    50/50
攻撃力 383
防御力 544
魔法  225
スピード450

スキル:リーダーシップLV.MAX  物理攻撃半減 記憶保持LV.5
特記事項:非常に狡猾で卓越した力を持つオーク

圧倒的な強者!なぜこんな所にこんなボス級が!そして記憶保持?!
いや、今はそんなことを考えてる暇はない。勝つ方法だ!
幸い、歩兵が横隊や縦隊などの密集隊形だ、最高最強の一撃ですべてを決める!
先手必勝
召喚スキル発動「いでよ地獄の住人イフリート、オークの軍勢すべてを焼き払え!」

巨体の地獄の住人イフリートが召喚され攻撃を開始する。


「GGGRRRRUUOOOOOOO
               Hellfire Flame!!(地獄の業火)」


目に見えるすべての場所が青い炎につつまれる



イフリートを召喚した直後に、オーク将軍が死に物狂いで絶叫する「直ちに散開隊形!!」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

虐げられた令嬢、ペネロペの場合

キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。 幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。 父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。 まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。 可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。 1話完結のショートショートです。 虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい…… という願望から生まれたお話です。 ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。 R15は念のため。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

ヒューストン家の惨劇とその後の顛末

よもぎ
恋愛
照れ隠しで婚約者を罵倒しまくるクソ野郎が実際結婚までいった、その後のお話。

処理中です...