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堕落と将来と
しおりを挟む「あっ!・・・ん、ぐ!」
アイザックに突かれる度に、エレミアは声を漏らした。
初めて味わう快感が下腹部に広がり、性器はより硬くなっていく。
「そんなに気持ちいいんだ?」
エレミアの性器を見下ろしながらアイザックはニヤリと笑う。
「ちが・・・」
否定しながらも、エレミアの性器はピタリと腹に付くほど上向きになっていた。
不意に先から液体が勢いよく飛び出し、エレミアは次の言葉を失った。
「ハハッ、またイってんじゃん」
満足そうに笑いながら、アイザックはより速く腰を動かし、自身もエレミアの内に精を放った。
「・・・あ、俺も出た・・・けど、まだ続けていい?」
ゆっくり腰を前後すると、グチュグチュと粘り気のある液体が中で性器にまとわりつく。
「ハァ・・・ハァ、もう・・・お好きに」
目を逸らしながらエレミアは言う。アイザックに全てを委ねるようにだらりと全身の力を抜いた。
「ホント、最高」
アイザックはエレミアの首筋に吸い付きながら、再び強く腰を振り始めた。
********
何ヶ月経っただろうか。
冒険の旅をしながら、昼夜問わずテントの中や人がいない場所で身体を重ね、疲れたら眠りを2人は繰り返していた。
旅の目的を忘れた訳では無かったが、お互い口に出すことも無かった。
「んっ!・・・あぁっ!」
煉瓦造りの壁に両手をつきながら、エレミアは喘ぐ。その壁には白濁した液体が付着し、重力に従ってゆっくり垂れていく。
寂れた町の薄暗い路地裏で、2人重なっていた。
「声、誰かに聞かれちゃうよ?」
背後から犯しながら、アイザックは囁く。
「・・・っ、う!」
エレミアは、ビクッと身体を震わせる。その瞬間、ビチャビチャと水音が響いた。
「・・・あ~ぁ、漏れちゃったな」
腰を動かしながらアイザックは言う。エレミアの性器からは止めどなく尿が溢れ、壁を濡らし、足元には大きな水溜りを作っていく。
「だって・・・凄く我慢していたのに、あ、あなたが急に盛るからですよ・・・」
ショロショロと放尿しながら、エレミアは耳まで赤くした。
「ハハっ、ごめんごめん」
アイザックは自分の性器の先に込めていた力を抜き、エレミアの中に射精した。
「あっ!また中にっ・・・!」
エレミアは困惑した表情で怒る。振り返って言いたかったが、まだ排尿が終わらず動けずにいた。
アイザックがズルりと性器を抜くと、粘り気のある体液が垂れた。
「それにしても、いっぱい出るよなぁ」
ズボンを上げながら、拡がっていく水溜まりを眺めアイザックは言う。
「・・・私のセリフですよ」
ハンカチで尻から太ももについた精液を拭いながらエレミアは言う。
やがてチョロチョロと最後まで尿を出し切ったエレミアは、性器の先も拭いて下着とズボンを履いた。
「さぁて、スッキリしたし、そろそろ魔王でも倒しに行きますか」
大通りの方に向かいながら、アイザックは飄々と話した。
「・・・忘れていたかと思いましたよ」
アイザックに着いて行きながらぶっきらぼうに言う。本当はこのまま冒険が終わらなければ良いと思っているが、既に寄り道し過ぎたとも思う。
大通りに出るも、人通りは無く静かだった。砂の道を踏む音だけが響く。
「・・・魔王倒した後はさぁ、のんびりした町で2人で暮らすか」
空を見上げながら、アイザックはポツリと言う。
「そういうの、遺言みたいですよ」
エレミアは素っ気なく返す。不意にドロリとした液体がアナルから垂れ、下着を汚した。あ、と思ったが、平然を装う。
「お前、アンアン言っている時は可愛いのに、終わった途端に冷めるよな」
アイザックはそっとエレミアの手を握る。エレミアが頬を赤らめたのを見て、満足そうに微笑む。
「・・・早く行きますよ。やっと魔王を倒すんですよね」
ぎゅっ、と繋がれた手を握り返しながらエレミアは言う。
「約束は?」
急に立ち止まって、アイザックはエレミアの瞳をまっすぐ見つめた。
その整った顔立ちに、エレミアはどぎまぎとした。
「・・・良いですよ、アイザック。あなたとなら、生涯を共にしても」
急に恥ずかしくなって、エレミアは顔を背けた。
「やったー!エレミア、愛してるっ!」
アイザックはオーバーアクションでエレミアを抱きしめた。
「わ、バカ!」
こんな町中で恥ずかしい、と思いながらもエレミアは目を閉じた。
力強く抱きしめられていると、アイザックの匂いや音を身近に感じられて安心する。無意識のうちにエレミアもアイザックの腰に手を回し、抱きしめ返していた。
「一生、大事にする」
エレミアに頬擦りしながらアイザックは言う。
「・・・はい」
エレミアはより強くアイザックにしがみついた。
「でも、まずは目的を果たさなきゃな」
パッと身体を離し、淡々とアイザックは言った。そのままスタスタと歩き出す。
優しくキスでもされるかと思ったエレミアは呆然と立ち尽くしていたが、急に自分の下心に堪らなく恥ずかしくなり顔を赤らめた。
慌てて追いかけると、アイザックも耳まで赤くなっていたのが見えた。
妙に顔を赤くした2人の男は、しばらく黙ったまま町の外へと歩いていたという。
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