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6章 それぞれの旅立ちとこれから
ルルとヨシュア
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ゲッターを何とか宥める先王ヨルドとエチカだが、ランバートは未だに生きた心地がしないでいた。
そんな大人達を見つつ、ルルは嬉しそうにはしゃいでいるおちび達を呼ぶ。
「ヨシュア、久しぶりにやるか!!」
ルルに言葉に目を輝かせるヨシュア。リクやエドワードも嬉しそうに頷く。
「全員整列ーー!!」
「「「はい!!!」」」
ルルの前にきちんと並ぶおちび達。何かが始まった事に興味をそそられる大人達だが、アンリは不安しかない。
「お前達!我々の大事な仲間であるアンリ兵士がジョンという悪者にやられた!!」
そう言ってチラリとアンリに目配せするルル。
「やっぱり!!もう!!」
文句を言いつつも、素直に大の字に寝転がるアンリに、弟であるエドワードが駆け寄る。
「かたきはうちましゅから⋯しじゅかにしんでいてくだしゃい⋯」
それを聞いて笑いを堪えるアンリだが、エドワードは怒り心頭でジョンさんことジェラルド国王陛下に向かって行こうとする。
「待て!まずは作戦を立てるぞ!」
ルルはおちび達を呼ぶとコソコソと話し始めた。
「まずは敵に気付かれないようにいつもの様に近づくぞ!」
「はい!」
「何だ、ヨシュア兵士よ!!」
「うんちしたいでしゅ!!」
落ち着きを取り戻してゆっくり紅茶を飲み始めたランバートだが、愛息子のとんでもない発言に紅茶を噴き出してしまった。
「⋯うん、そうか!我慢できるか!?」
「きびしいでしゅ!!」
「任せなさい!!」
それを聞いたエチカが慣れた手つきでヨシュアを抱えると急いで屋敷にすっ飛んで行った。
「他の者は大丈夫か!!正直に言え!!」
ルルがそう叫ぶと、リクが大きく手を上げる。
「お前もか!?」
「はい!すこしきびしいでしゅ!!」
リクに言いっぷりに我慢できずに笑い出すアンリ。今度はルルがリクを小脇に抱えて屋敷に消えて行った。
残されたのは倒れたままのアンリと姿勢良く立ったままのエドワードだ。
「一旦休憩しよう!うんち待ちでーーす!!」
アンリの発言にまた紅茶を噴き出すランバートと、笑いが止まらないジェラルド。ヨルドとゲッターはそんな事を気にする事なく、筋肉の話に花を咲かせていた。
「ほらエドワード兵士~!少し休んでいなさいよ」
起き上がったアンリは返事もしないでずっと動かないエドワードに⋯嫌な予感がした。
「あんた⋯まさかだけど、うんちしたいの?」
「⋯⋯あい」静かに頷くエドワード。
「まさかもう動けない程に限界なの?」冷静な姉アンリ。
「⋯⋯あい」静かに頷くエドワード。
アンリは一度深呼吸すると、笑い続けるジェラルドを見た。
「ジョンさん!警戒レベルMAXだよ、助けて!!流石に公爵家でお漏らしはまずいでしょ!?」
「何だと!!エドワード、お前は動くなよ!無心になれ、何も考えるな!」
ジェラルドは急いで立ち上がると、動けないエドワードを下から静かに持ち上げる。
「大丈夫か?」
「⋯もうダメでしゅ⋯」落ち込むエドワード。
「諦めるな!男だろ!?すぐに連れてってやるからな!!」
ジェラルドは目に見えぬ速さでエドワードをトイレへ連れて行った。国王陛下の行動に驚いていたゲッターだが、ヨルドはそんな光景を微笑ましく見ていたのだった。
ランバートだけは未だに放心状態で、アンリは恐れ多くも先王ヨルドの肩揉みを自ら行い、お小遣いを要求していた。
そんな大人達を見つつ、ルルは嬉しそうにはしゃいでいるおちび達を呼ぶ。
「ヨシュア、久しぶりにやるか!!」
ルルに言葉に目を輝かせるヨシュア。リクやエドワードも嬉しそうに頷く。
「全員整列ーー!!」
「「「はい!!!」」」
ルルの前にきちんと並ぶおちび達。何かが始まった事に興味をそそられる大人達だが、アンリは不安しかない。
「お前達!我々の大事な仲間であるアンリ兵士がジョンという悪者にやられた!!」
そう言ってチラリとアンリに目配せするルル。
「やっぱり!!もう!!」
文句を言いつつも、素直に大の字に寝転がるアンリに、弟であるエドワードが駆け寄る。
「かたきはうちましゅから⋯しじゅかにしんでいてくだしゃい⋯」
それを聞いて笑いを堪えるアンリだが、エドワードは怒り心頭でジョンさんことジェラルド国王陛下に向かって行こうとする。
「待て!まずは作戦を立てるぞ!」
ルルはおちび達を呼ぶとコソコソと話し始めた。
「まずは敵に気付かれないようにいつもの様に近づくぞ!」
「はい!」
「何だ、ヨシュア兵士よ!!」
「うんちしたいでしゅ!!」
落ち着きを取り戻してゆっくり紅茶を飲み始めたランバートだが、愛息子のとんでもない発言に紅茶を噴き出してしまった。
「⋯うん、そうか!我慢できるか!?」
「きびしいでしゅ!!」
「任せなさい!!」
それを聞いたエチカが慣れた手つきでヨシュアを抱えると急いで屋敷にすっ飛んで行った。
「他の者は大丈夫か!!正直に言え!!」
ルルがそう叫ぶと、リクが大きく手を上げる。
「お前もか!?」
「はい!すこしきびしいでしゅ!!」
リクに言いっぷりに我慢できずに笑い出すアンリ。今度はルルがリクを小脇に抱えて屋敷に消えて行った。
残されたのは倒れたままのアンリと姿勢良く立ったままのエドワードだ。
「一旦休憩しよう!うんち待ちでーーす!!」
アンリの発言にまた紅茶を噴き出すランバートと、笑いが止まらないジェラルド。ヨルドとゲッターはそんな事を気にする事なく、筋肉の話に花を咲かせていた。
「ほらエドワード兵士~!少し休んでいなさいよ」
起き上がったアンリは返事もしないでずっと動かないエドワードに⋯嫌な予感がした。
「あんた⋯まさかだけど、うんちしたいの?」
「⋯⋯あい」静かに頷くエドワード。
「まさかもう動けない程に限界なの?」冷静な姉アンリ。
「⋯⋯あい」静かに頷くエドワード。
アンリは一度深呼吸すると、笑い続けるジェラルドを見た。
「ジョンさん!警戒レベルMAXだよ、助けて!!流石に公爵家でお漏らしはまずいでしょ!?」
「何だと!!エドワード、お前は動くなよ!無心になれ、何も考えるな!」
ジェラルドは急いで立ち上がると、動けないエドワードを下から静かに持ち上げる。
「大丈夫か?」
「⋯もうダメでしゅ⋯」落ち込むエドワード。
「諦めるな!男だろ!?すぐに連れてってやるからな!!」
ジェラルドは目に見えぬ速さでエドワードをトイレへ連れて行った。国王陛下の行動に驚いていたゲッターだが、ヨルドはそんな光景を微笑ましく見ていたのだった。
ランバートだけは未だに放心状態で、アンリは恐れ多くも先王ヨルドの肩揉みを自ら行い、お小遣いを要求していた。
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