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5章 旅立つ日はいつ?
おちび三人組襲来①
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「「「こんちわー!」」」
ここは王宮の執務室。そこに場違いなおちび達が三人立っていて、元気にご挨拶をする。
「あはは!相変わらず元気だな!」笑うジェラルド
「可愛いな!」とレオナルド
「チロ、鼻水が出てますよ」笑いながら拭くランバート
「ありぇりぇ…」鼻を啜るがもっと垂れてくる
そんなチロを置いといて、リクとエドワードはじっとジェラルドを凝視する。
「ほんとにおうしゃまにゃの?」もじもじしながら聞くエドワード
「うちょだよー」笑うリク
リクの発言に肩を震わすレオナルドとランバート。ジェラルドは苦笑いしながらリクの頭を撫でる。
「ごめんな、黙ってたけどジョンさんは王様なんだよ」
「「えーーー!」」驚くエドワードとリク
「だきゃらいったでしょー!」どや顔の鼻水チロ
何故三人組がいるのかと言うと、やはりエチカの仕業で連れてきたのは良いが、ここを託児所代わりにしている節がある。
「にゃにちあしょぶー?」とリク
「おうちゃまごっこ!」と元気なチロ
「わーい!」とエドワード
三人は椅子に座り、王様ごっこを王様の目の前で始める。
「ごっほん!きょーはなにをちゅるのだ?」王様チロが言う
「きょーはおきゃくしゃまがきてまちゅ!」とリク
「はいるでしゅよー」とエドワード
「おぉーとにゃりのくにのおうしゃま!こんちわー!」
その会話に噴き出す大人達。おちび達は不思議そうにジェラルド達を見るが、何事も無かったかのように仕事をする。
「チロおうしゃま!きょーはおやさいをわけてほちくてきまちた!」
「いいよ!じゃあいしちょーだい!こうかんちよー!」
「うん!これからもにゃかよくちよーね!」
「ねぇー!」
チロ王様とエドワード王様が握手する。それを見て拍手するリク。
「何故かアバンを思い浮かべるのは私だけですか?」
「いや、俺も思い浮かんだ」
ランバートとレオナルドはジェラルドを見る。アバン国は隣国で、鉱石が良く採れる事で有名だ。一方我が国は農業や畜産業等が盛んだ。この二国間はあまり交流がなく、アバンからは何度か使者が来ていたがあまり相手にはしていなかった。
「おちび達は何も分かってないよな?」ジェラルドが言う
「どうでしょう?」
大人三人組がおちび三人組を凝視する。
「チロおうしゃま!やちゃいありがとー!これでごはんいっぱいたべれりゅよー!」
「エドワードおうしゃま!チロもこのいしであたたかくしゅるよー」
確かにアバン国は食糧難で他国に頼っている。我が国も寒さ対策が深刻化してきていた。
「アバン国の鉱石を利用する手もありますね、山岳部は寒さ対策が深刻になってますから」とランバート
この王様ごっこで二国間が交流をもち、問題解決をもたらした事をおちび達は知らない。
「こいつらは本当に何にも考えてないのか?」
疑問に思うジェラルド達だった。
ここは王宮の執務室。そこに場違いなおちび達が三人立っていて、元気にご挨拶をする。
「あはは!相変わらず元気だな!」笑うジェラルド
「可愛いな!」とレオナルド
「チロ、鼻水が出てますよ」笑いながら拭くランバート
「ありぇりぇ…」鼻を啜るがもっと垂れてくる
そんなチロを置いといて、リクとエドワードはじっとジェラルドを凝視する。
「ほんとにおうしゃまにゃの?」もじもじしながら聞くエドワード
「うちょだよー」笑うリク
リクの発言に肩を震わすレオナルドとランバート。ジェラルドは苦笑いしながらリクの頭を撫でる。
「ごめんな、黙ってたけどジョンさんは王様なんだよ」
「「えーーー!」」驚くエドワードとリク
「だきゃらいったでしょー!」どや顔の鼻水チロ
何故三人組がいるのかと言うと、やはりエチカの仕業で連れてきたのは良いが、ここを託児所代わりにしている節がある。
「にゃにちあしょぶー?」とリク
「おうちゃまごっこ!」と元気なチロ
「わーい!」とエドワード
三人は椅子に座り、王様ごっこを王様の目の前で始める。
「ごっほん!きょーはなにをちゅるのだ?」王様チロが言う
「きょーはおきゃくしゃまがきてまちゅ!」とリク
「はいるでしゅよー」とエドワード
「おぉーとにゃりのくにのおうしゃま!こんちわー!」
その会話に噴き出す大人達。おちび達は不思議そうにジェラルド達を見るが、何事も無かったかのように仕事をする。
「チロおうしゃま!きょーはおやさいをわけてほちくてきまちた!」
「いいよ!じゃあいしちょーだい!こうかんちよー!」
「うん!これからもにゃかよくちよーね!」
「ねぇー!」
チロ王様とエドワード王様が握手する。それを見て拍手するリク。
「何故かアバンを思い浮かべるのは私だけですか?」
「いや、俺も思い浮かんだ」
ランバートとレオナルドはジェラルドを見る。アバン国は隣国で、鉱石が良く採れる事で有名だ。一方我が国は農業や畜産業等が盛んだ。この二国間はあまり交流がなく、アバンからは何度か使者が来ていたがあまり相手にはしていなかった。
「おちび達は何も分かってないよな?」ジェラルドが言う
「どうでしょう?」
大人三人組がおちび三人組を凝視する。
「チロおうしゃま!やちゃいありがとー!これでごはんいっぱいたべれりゅよー!」
「エドワードおうしゃま!チロもこのいしであたたかくしゅるよー」
確かにアバン国は食糧難で他国に頼っている。我が国も寒さ対策が深刻化してきていた。
「アバン国の鉱石を利用する手もありますね、山岳部は寒さ対策が深刻になってますから」とランバート
この王様ごっこで二国間が交流をもち、問題解決をもたらした事をおちび達は知らない。
「こいつらは本当に何にも考えてないのか?」
疑問に思うジェラルド達だった。
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