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7.夢から醒めて【R18含む】
27.【R18】やさしさ
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「宣子、大丈夫だった? 痛くなかった?」
激しいセックスの後に、いつも決まって訊ねてくる。
賢太くんは心配そうに私の顔を覗き込んで、「大丈夫?」と確認してくるのが、彼なりのやさしさなのだろう。
正直彼のものは大きく太く、硬いのだ。
家に戻ってからも何度もセックスをしているが、私の秘部が濡れない、ということはあまりなかった。
賢太くんとキスをする時点でもうすっかり濡れてしまい、スムーズに挿れられる。
「うん、大丈夫」
「無理してない? 痛いのに痛くない振りなんかしちゃダメだよ?」
「大丈夫だってば」
ゆっくりと出し入れする中での会話だ。
私の秘部はもうぐっしょりと濡れていて、シーツが汚れかねないのでタオルを一枚敷いている。
それぐらい濡れてしまうのだった。
「気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ。自然に声が漏れ出ちゃうんだもの」
演技ではなく、本当に気持ちよく突かれたら声が出てしまう。
「ねえ……突いて。強く」
「宣子」
賢太くんの腰が次第に速くなり、強く突いてくる。
「あっ……、あっあぁっ」
乳房が上下に大きく揺れるほどに強い突きに、私は喘いだ。
賢太くんの背中に強くしがみつく左手の薬指には、賢太くんとおそろいのゴールドの結婚指輪がはめられている。
私たちは明日、入籍する。
初めてした日から一ヶ月後に、賢太くんから正式にプロポーズされて快諾したのだ。
その後すぐに両家の親に挨拶をした。
賢太くんの実母は冴子さんであることを知っていたが、こちらの世界では知らなかったので黙っていた。
顔合わせの時に冴子さんが同席していたことに、私は色々察した。
幸せそうに笑う冴子さんを見て、私は心の底から安堵した。
賢太くんのお父さんもそんな冴子さんを見て、目を細めていた。
「宣子、幸せになろうね」
「うん……もうすっごい幸せだよ、今」
「愛してる」
最後の一突きで、賢太くんは私の中に出した。
「子供が出来たら出来たで、出来なかったら出来なかったで幸せになろう」
「うん」
もう一週間前から賢太くんはゴムを装着せずに私の中に出している。
うっすらと賢太くんの子供が欲しい、という気持ちが分かったからである。
もう年齢が年齢で厳しいが、子供は授かり物だから、ということで避妊を止めた。
出来なかったとしても、私たちは幸せに生きられる。
「賢太くん……愛してる」
それを言われた賢太くんは本当に嬉しそうにはにかんでいて。
「愛してる」
と、返してきた。
随分遠回りしてしまったけれど――。
私はひどい人生とおさらばして、自分で幸せを作っていけそうな未来にドキドキし始めた。
激しいセックスの後に、いつも決まって訊ねてくる。
賢太くんは心配そうに私の顔を覗き込んで、「大丈夫?」と確認してくるのが、彼なりのやさしさなのだろう。
正直彼のものは大きく太く、硬いのだ。
家に戻ってからも何度もセックスをしているが、私の秘部が濡れない、ということはあまりなかった。
賢太くんとキスをする時点でもうすっかり濡れてしまい、スムーズに挿れられる。
「うん、大丈夫」
「無理してない? 痛いのに痛くない振りなんかしちゃダメだよ?」
「大丈夫だってば」
ゆっくりと出し入れする中での会話だ。
私の秘部はもうぐっしょりと濡れていて、シーツが汚れかねないのでタオルを一枚敷いている。
それぐらい濡れてしまうのだった。
「気持ちいい?」
「うん、気持ちいいよ。自然に声が漏れ出ちゃうんだもの」
演技ではなく、本当に気持ちよく突かれたら声が出てしまう。
「ねえ……突いて。強く」
「宣子」
賢太くんの腰が次第に速くなり、強く突いてくる。
「あっ……、あっあぁっ」
乳房が上下に大きく揺れるほどに強い突きに、私は喘いだ。
賢太くんの背中に強くしがみつく左手の薬指には、賢太くんとおそろいのゴールドの結婚指輪がはめられている。
私たちは明日、入籍する。
初めてした日から一ヶ月後に、賢太くんから正式にプロポーズされて快諾したのだ。
その後すぐに両家の親に挨拶をした。
賢太くんの実母は冴子さんであることを知っていたが、こちらの世界では知らなかったので黙っていた。
顔合わせの時に冴子さんが同席していたことに、私は色々察した。
幸せそうに笑う冴子さんを見て、私は心の底から安堵した。
賢太くんのお父さんもそんな冴子さんを見て、目を細めていた。
「宣子、幸せになろうね」
「うん……もうすっごい幸せだよ、今」
「愛してる」
最後の一突きで、賢太くんは私の中に出した。
「子供が出来たら出来たで、出来なかったら出来なかったで幸せになろう」
「うん」
もう一週間前から賢太くんはゴムを装着せずに私の中に出している。
うっすらと賢太くんの子供が欲しい、という気持ちが分かったからである。
もう年齢が年齢で厳しいが、子供は授かり物だから、ということで避妊を止めた。
出来なかったとしても、私たちは幸せに生きられる。
「賢太くん……愛してる」
それを言われた賢太くんは本当に嬉しそうにはにかんでいて。
「愛してる」
と、返してきた。
随分遠回りしてしまったけれど――。
私はひどい人生とおさらばして、自分で幸せを作っていけそうな未来にドキドキし始めた。
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