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236話 あんたも数寄(すき)ねえ

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 ここは、先の激闘の舞台と同じく、大陸最南端の漁師町カイリ。
 そのうらぶれた郊外──

 そこに幾つか雑然と建ち並ぶ、大型の干物下処理工場の影にて、特にこれといった異彩も風格もなく、雑居群に、ただただ紛れるようにして存する大型倉庫。
 その内部である──

 だがそこは、その飾り気皆無で陳腐な立方体の外観とは裏腹に、王家御用達とみまごうほどに、まさしく贅の限りを尽くした調度品で満たされており、一種不自然なほどに高品位な空間が構築されてあった。

 その絨毯から壁、柱、また天井の張りにいたるまで、紅一色を基調とした空間の最奥にて、恐ろしく豪奢な無数の燭台に照らされし、玉座じみた椅子に鷹揚(おうよう)に凭(もた)れる、あるひとつの女がいた。

 これぞ、先の、何処からどう見ても薄幸美少女にしか見えぬ、俗悪なる一党「餓狼伝説」が女頭目"シュリ"その人である。

 そしてそこに、シャンを先頭、ドラクロワを殿(しんがり)として、丁度シュリの御前に"謁見"するような形で、我らが伝説の光の勇者団が招き通されていた。

 尚、あの恐慌状態のままのライカン姉妹、アンとビスについては、謎の体調不良継続により、この建物入口にて望まぬ待機を余儀なくさせられている。

 さて、この奇妙な倉庫の内部深奥に列(つら)なるドラクロワ一行に戻るのだが──

 その両脇には、殺気丸出しで整然と居並ぶ「餓狼伝説」の物々しき戦闘員達が揃っており、その数、ざっとみて、おおよそ50名といったところだ。

「──しかしシャン。あたしも風のたよりで、あんたが仲間の光の勇者を探す旅に出たとかなんとか聞いちゃあいたが、また急に戻ってきたもんだね。
 一応教えてあげるけど、あんたの目指す魔王の住む城ってのは、この大陸の北の最果てだよ?
 あん? ここはまるで真逆じゃあないか」
 見かけに相応の、なんとも愛らしい声で言ったシュリは、黄金被せ細工の美しい肘掛けに寄掛(よりかか)りながら、最寄りのシャンを、ジッと睥睨(へいげい)した。

「うん。少し訳ありでな。この後、里にも寄ろうかとも思っている。
 ま、それもそうだが、里長の孫娘であるお前が、里の閉鎖的で厳格な気風を嫌い、数年前に勝手に出ていったきり、はて、どこでどうしているかと思っていたが、まさかこんなところで怪しい奴等と妖しい徒党を組んでいたとは、な。
 うん、まぁ生来の仕切り屋のお前らしいと云えば、お前らしいか」

 といった、シャンの歯に衣着せぬ返答に、無論、取り囲む戦闘員達は騒然となり、中には武器の柄(つか)に手をかける者さえいた。

「あん? ア、ヤ? 怪しいだってぇ? ハン、冗談、この尊(たっと)いあたし等「餓狼伝説」が、この街周辺の化物達を狩りまくってるお陰で、毎年どんだけ女子供の被害が減ってるか知らないんだね、ったく」
 シュリの切れ長な目が、キューッとつり上がった。

「そうか、なるほど。お前達は陰ながら街の自警団を越える、魔物専門の駆除役を担っている、というのだな。
 だがな、この私達は、ただそこの通りを歩いていたというだけで、断じてその"化物"ではないのだが?」

 確かに、シャンとしては、今シュリの隣に控えた「餓狼伝説」のリーダー格である、ロボという巨漢の無頼に、いきなり因縁をつけられ、挙げ句、問答無用でその配下をけしかけられた訳であり、「餓狼伝説」という集団の実態についてのシュリの物言いには多少、いやかなりの齟齬があると指摘した。

「あん? ハッ! 莫(ば)ッ迦(か)だねえ、野暮のお前は知らないかもしれないが、世間にゃ"縄張り"ってぇ言葉があるんだよ。

 ま、それよりさ、あたしが今話したいのは、そこ、その一番後ろで、ひっどい不機嫌顔(ヅラ)してそっぽ向いてる、その色男だよ。

 ねぇあんた、ひどく気味の悪い黒い鎧で気取った男前さん。
 あんたねぇ、手前(テメエ)がちょいと綺麗だからって、それをいいことに、このシャンに手をつけちゃあいないだろうねぇ?
 ハッキリ云っとくけどね、この子は昔っから、このあたしの色なんだ、そこんとこしっかり肝に据えて、これから先、世直しでも魔王殺しでもなんでもなさるこったね、て、あぁん?
 なぁ、あんた、おい、あ、ん、た、だよッ! コイツ! 耳はしっかり聞こえてんのかい!?」

 と、やや遠いドラクロワに向け、いきなり訳の分からぬ話を振ったシュリだったが、その余りの無反応ぶりに忽(たちま)ち癇癪を起こした。 

「ン? なんだ? ウム。げに姦(かしま)しい女よ、お前が一体何を云いたいのか、ちぃーとも分からんが、この俺は、断じてシャンなどに指一本触れたことはない(触れられない)。

 そんなことより、わざわざ客人を招いておいてから、一向に席も酒も振る舞わぬ、というのが、小汚ない貴様等、珍集団の流儀なのか?」
 流石はドラクロワである、この剣呑なる武闘集団のアジト直中(ただなか)においても、毛ほども臆してはいなかった。

「こき、ちん、────あん? お前…………そぉーんな貧相な体格(ナリ)のくせして、中々のクソ度胸だねえ。
 フンフン、あたしゃ、いっぺんで気に入ったよ、ってぇ、気に入る訳があるかッ!!
 このあたしが何が嫌いってねぇ、こ、う、い、う、実力のない優男の空威張りってモン程嫌いなモンはないんだよ!!
 ひゃあ!! こいつは久(ひっさ)し振りに、心底あっ頭(たま)きた!!
 やいロボ! コイツがシャンの仲間だろうが、光の勇者様だろうが構やしないから、あんたの得意の火炎魔法で、今すぐ黒焼きにしておやりッ!!」
 突然激昂し、あまつさえ席から立ったシュリは、繊細な美貌を真っ赤にして、側近のロボに物騒な命令を下した。

 このシュリ、やはり"強者"こそを絶対の正義とする、甚だ風変わりな価値基準の里生まれのせいか、はたまた、シャンに対する謎の独占欲の顕(あらわ)れか、一見剛健には映らないドラクロワへ向け、突発的で狂気じみた憤怒を爆発させたのである。

「あいィッ! 姐さん! オレも最初(はなっ)から、コイツの気取った、高慢ちきな態度にゃあ腹が据えかねてましたぜ!!
 オイ野郎共! 姐さんの命令だ! お前達は一切手を出さなくていいから、巻き添え食らう前にちょいと脇ぃ下がってろ!」
 側頭部を極端に刈り込んだ、白髪混じりのザンバラ髪、筋骨隆々たる巨躯のロボが吼え、配下の戦闘員たちに手を振った。

 この無頼野蛮の漢、ドラクロワの人外なる魔性の美男振りに、最前から質の悪い、野卑な嫉妬を募(つの)らせていたと見え、荒々しく息巻きながら、腰に提(さ)げていた木製らしき短杖(ワンド)を引っ掴むや、ギュッと両の手で握り締め、広い額の前で構えた。
 
 なんと、このロボという、"男臭い"などは遥か通り越して、無骨を極めた凶漢にしか見えぬ風体ではあったが、無駄に逞しい肉体を駆使するのを得意とするのではなく、意外にも知性を武器とする魔法使いの類いであるらしかった。

「オーイ兄ちゃん!! 聞いて驚け!! このオレ様はなぁ、生憎の魔法大学中退の身じゃああるが、ここいら辺りじゃ三度の飯より魔法好きで通っててなぁ! 
 それが高じて、なんと今じゃあ"第七位階"の攻撃魔法まで自由自在ってぇ、そういう仕上がり具合よォッ!
 じゃ、この姐さんの命令もあるんでな、お前にゃ悪(わり)いが、一瞬で消炭になってもらうぜぇ!!」
 自称魔法研究家にして高等魔導師と標榜するロボは、泡を飛ばしつつ、恐ろしい眼光で容赦なくドラクロワを射抜いてきた。

 と、この、まさしく一触即発な局面にて、真っ先に声を上げる者がいた。
 
 そう──

「アッハッ! ヘエー、アンタってばさ、そのカンジで魔法使いなんだ?」

「さっきから黙って聞いておれば……こ、この度しがたき無礼者が!!」

「うん、流石に頭目が狂っているのなら、その子分もそれ相応に狂っていたか」

 と思わず光の勇者団の女達が漏らす、その前に、である。

「あえっ!? ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいッ!!
 あ、貴方今、だだだ、"第七位階"って仰いましたか!?」
 誰あろう、高等魔法と聞いては決して黙っておれぬ、魔導の求道者ユリアである。

 彼女はロボの言及に恟然(きょうぜん)として、殆ど叫びに近いような声を上げたのだった。

「おー? なんだァ、そこのチッコイ姉ちゃん?」
 火炎魔法の詠唱寸前で割り込まれたロボは、憤然として向き直り、片眉を上げてユリアを睨んだ。
 その恐ろしき形相、オーガーの狂戦士も斯(か)くや有らんである。

「は、ハイ! 私は魔法賢者のユリアと云います。
 あの、そ、その、あ、貴方も魔法使いさんなんですか?」
 だが、一旦狂おしき好奇心に駆り立てられたこのユリアには一片の恐怖もなかった。

「あぁ!? だがら、今そうだと云ったばかりじゃねえか?
 で、それがなんだぁ?」

「あ、ハイ! すみません! で、今貴方が仰った、"第七位階も自由自在"なんですけど、もしそれが本当なら、貴方は、す、す、スッゴい魔法使いさんなんですね!!」

「…………おおっ!? ンー、チッコイ姉ちゃんよ、アンタ、少しゃあ魔法が分かるクチかい?
 フヘ、ウヘヘ、ヒヒヒ……。あー、そりゃ本当もホント、この俺様こそは正真正銘、"第七位階"の到達者様よ!!」
 ロボは恐ろしい兇相から一転して、忽(たちま)ち相好(そうごう)を崩すや、額に掲げていた短杖を下ろし、恐れ入ったか、とばかりに胸を張った。

「あん? ちょいとロボ、あんた一体何を、」

 無論、自身の下したドラクロワ抹殺命令が急に中座になりそうな気配を感じたシュリは、また業腹(ごうはら)になって割り込んだ。

「ちょいと待ってください姐さん! あのチッコイ姉ちゃん、ちょいとばかし"ヤル"クチかもしんねぇんでぇ……」

 如何(いか)に怒鳴られようが、折檻されようが、シュリには絶対服従と思えたロボだったが、それが意外や意外、急に恐ろしい眼光を放つや、平然と、いや妙に冷厳として、兇気の頭目に向かって反論してみせたのである。

「あん? あのクソ餓鬼みたいな栗毛の女、ひょっとしてやり手で、"強い"、のかい?」

 と、なんと、この極度に短気なシュリさえもが、ロボとまったく同じ調子で、ストンと落ち着いて、すぐに値踏みをするような視線をユリアに向けたのだった。

 やはりこの連中にとっては、魔法も含め、強者こそが絶対の正義、とでも云うのだろうか。
 
「へぇ。まぁ少なくとも、そこらの"一山いくら"の雑魚冒険者風情なんかよりゃあ、よっぽど物を知ってる様子なんでぇ」
 言った今のロボの瞳とは、さながら、スウッと鎌首をもたげ、眼下の蛙を見下ろす蛇のようであり、恐ろしく冷たい光を放っていた。

「ふーん。お前にそこまで云わせるとはねぇ。
 あん? じゃなにかい? この魔法使いみたいなナリの女、あの忌々しい"ドレイク野郎"の退治に使えるかも知んないって、そういう了見かい?」
 シュリは深く座り直し、頬杖を変えてから妙な思案顔になった。

「ん? なに? ドレ、イク、じゃと?」
 シュリの発した何者かの名に確かに聞き覚えがあるカミラーは、思わず桃色兜の中で唸った。

 そう、"ドレイク"とは、魔王からこの地域一帯を任されている魔戦将軍の名である。
 
 そして、光の勇者団がこの度、ここ大陸最南端のカイリまで遥々やって来た理由(わけ)とは、初代勇者達の装備であるとされる「伝説の武具」が眠るという、深海に築かれし邪神の版図(はんと)であり、その配下が堅牢に守護する"穢(けが)れ神殿"に到達する為であった。
 (※12話 課金 参照)

 そして、その深海という特殊で過酷な領域に向かうがため、カミラーが頼ろうとしている船頭役こそ、その魔戦将軍ドレイクなのである。

「あのさユリア、なんかコムズカシー話にアタシなんかが割り込んで悪いんだけどさ、その"ダイナマイトボディ"とかなんとかってのは、一体なんのことなんだい?」 
 魔法とは無縁にして生粋の戦士職のマリーナが、聞きなれぬ用語の解説を求めた。

「あえ? あーマリーナさん、あのですね、えと──」
 ユリアは繊細な指先を唇の下にあて、何処からどう解説すべきかと、高い天井を見上げた、が──

「──ウム、また無駄に話が長くなりそうなので、俺が手短に教えてやる。
 ウム、その"第七位階"とはだな、まぁなんだ、何処の誰がいつから言い出したかは知らんが、無能な人間やエルフなどが好んでよく使う、所謂(いわゆる)魔法の習熟、熟練の度合いの段位のようなものだ。

 やれ、この魔法が使えたら、第何(ナニ)位階だ、これが使えたらその上だ、いや待てその下だと、まったくなにが楽しいのか知らんが、まぁ勝手に級位をつけている訳だ。

 ウム、果てしなく、じーーーーっつに下らん選別のことだ。
 どうだ、分かったかマリーナ」
 珍しく、ドラクロワが仏頂面で解説を始めた。
 そう、こんなつまらんやり取りより、早く葡萄酒でも出さんか、とばかりに。
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