上 下
215 / 242

214話 闇に堕ちし者

しおりを挟む
    214話 闇に堕ちし者


 全身から噴き出す殺気で周囲を朧(おぼろ)に歪ませるドラクロワが、"翡翠の蟋蟀(こおろぎ)亭"に恐ろしげな戦闘長靴の響きをばら撒(ま)きながら、厨房脇を抜け裏口へ往(ゆ)く。

 それにやや遅れ、無音の影のごとく付き従うのは、世にも美しい女児にしか見えぬカミラーであり、また愛用の武器、魔法杖を引っ掴(つか)んで慌てて追い付かんとする光の勇者三名と、その従者の二人だった。

 一団は、古い木造建築特有の湿気た臭気、それに炭、脂、茶、また芳(かぐわ)しき香辛料などの雑多な香気が渾然一体となってわだかまる、その薄暗い通路を行軍した。

 そうして直ぐ、先頭のドラクロワは目当てのオーク製の扉前まで到達。
 一切の淀みなく暗黒色のガントレットが上がり、その真鍮製のドアノブを握り、無造作に回す。

 と、開け放ったそこは、少し遠くに飲食店らしき店々、また牧歌的な民家の裏手が建ち並び、それらに囲まれるようにして、秋月に煌々(こうこう)と照らされた農場じみた菜園があった。
 
 その空間には、周辺の通りよりとどく、ミス南部前夜祭の夜遊びはまだまだこれからと、いやましに熱を増しゆく雑踏の賑わい、またそれらを目当てに活気づく露店群のチャルメラの響き等々が、足元の香草の根で鳴く金鐘児(すずむし)の音と、ほどよく雑(ま)ざり合い、なんとも云えぬ甘美な憧憬(どうけい)の夜を演出していた。
 
 やや風が冷たい、か──

 そこに、剣呑な空気を帯びつつ、ゾロゾロと踏み込んだドラクロワ達一行だったが、それらの見据える視線の先には、すでに土の上に立つ大小の影の一群が待ち構えていた。

 無論、それらはあの可憐な美貌のゴルゴン三姉妹のメデュサ、エウリュアレ、ステンノであり、それらを守護するような謎めいた大柄な"黒外套(インバネス)"がいた。

「はぁ、ようやくおでま……」
 タメ息まじりに皮肉を以(もっ)て迎えんとしたメデュサだったが、はじめに飛び込んできた露払い役カミラーの美貌、そしてなにより、月下にこそ本領発揮をして、今おそろしいほどに冴え渡るドラクロワの魔性美に二の句が継(つ)げなかった。

 それはエウリュアレもステンノも同様にあり、ともに目玉がこぼれ落ちんばかりに刮目(かつもく)し、ヒッと息を飲んでいた。

 それを五間ほど遠くの下方から見上げるカミラー。
 その燃ゆる紅玉(ルビー)のごとき爛々(らんらん)と輝く瞳の恐ろしさよ。

「己(オノレ)らが、ゴルゴンとかいう身のほどをわきまえぬ餓鬼娘らか……。
 ええいっ!! 頭が高い!! この御方をどなたと心得る!!」
 と、文字通りの牙を剥きつつ、一気にまくし立てる小さな魔王崇拝者であった、が。

「ウム。なにやら、お前達の下郎(げろう)に光の勇者がおると聞いたが、その男がそれか?」
 珍しく気早なドラクロワが、眼下で息巻く忠臣をさえぎり、早速とばかりに本題へと直結させる。

「……くっ!! な、なんという、なんという美男……」

 流石に、徹底して美しさこそが正義と標榜(ひょうぼう)する壮麗なるゴルゴンの一門。
 その今期代表のメデュサは、突如現れたドラクロワの人外の美にあてられ、狂おしき羨望に身を焼かれ、ただただ戦慄をする外(ほか)なかった。

「ヘェ。こりゃまたとんでもない色男さんのお出ましときたもんだ……。
 ん、オレの名はジビエ=マルカッサン。お目当ての光の勇者"だった"男さ。
 ん、以後お見知りおきを、てな……」

 六尺(約180センチ)越えの筋骨逞(たくま)しいインバネスは、粋な帽子(フォーマルブリム)を取り、その男臭い野生的な顔に、やにさがった笑みを浮かべ、慇懃にお辞儀をしてみせた。
 と、その気取った所作で、ゆるいカールのかかった焦げ茶色の長髪が流れるように揺れた。

「あえ?あ、あなたが光の勇者……そ、そんな……」
 なにより早く反応しては、直ぐに訝(いぶか)しむユリア。

「はぁ、ジビエ。私はまだ話せとはいってませんよ。勝手な言動は慎みなさい」
 なんとか平静を取り戻したメデュサが、ゴルゴン一族の用心棒へと鋭い叱責を放った。

「ん、これはとんだご無礼を、お嬢様。と──」
 マルカッサンは広い肩をすくめ、おどけた調子で頭を垂れた。

「はぁ。で、件(くだん)のミント茶葉ですが、それを独り占めにしている、強情極まりない老婆とはどこですか?」
 メデュサがやや首を伸ばし、断じてドラクロワと目を合わせぬよう、その傍(かたわ)ら付近を見渡すのだが、無論それらしい老女などいるはずもない。

「えっ? ロ、ローバ? えっ、なんだいそりゃ?」
 粗忽健忘者(テキトー)なマリーナが、月明かりに黄金の髪を舞わし、仲間内を見渡す。

「うん?茶葉を独り占めしている、老、婆、じゃとぉう?
 お前達。よもや、よもや、このわらわのことをそのように……」
 カミラーの提(さ)げた手の先で、メギメギと"なにか"が伸長した。

「そ、そんなことよりさっ! こ、この人が光の勇者なんだってー!?
 でもさでもさ、光の勇者ったらさー、アタシらの仲間になる運命のー、あの伝説の勇者ってーことだよね!? 
 それが、なーんでこんなとこでヨウジンボー稼業なんかしてんのさ!? ホント、ねえ!?」
 慌てたマリーナが強引に話を進めようと努める。

 これに、ジビエ=マルカッサンと名乗った無精髭の無頼漢は顔を横向け、メデュサの顔色を伺う。

 だが、お嬢様はそれには眼もくれず、対峙する女勇者達に、やや顎を上げて語りだした。

「はぁ。少し前、ある田舎の村に光の勇者が集結し、魔王討伐に向けて大陸を南下をしていると聞きましたが、それが貴方達という訳ですか。
 ですが、それがなんだというのです?このゴルゴンにとっては、そんな風化した神話の成就など、ハッキリいってどうでもよいことです」
 
「はえ? ど、どうでもいい?」
 つい、ユリアが聞き返した。

「はぁ。大体、古来予言の成就として祭り上げられた"偽勇者"の出現など枚挙にいとまがなく、少しも珍しいものではありません。
 それを今さらながらに空威張(からいば)りで、光の、伝説の、と宣(のたま)うのなら、サッサと魔王を討ち取り、その首を大陸王に届けなさい」
 といった具合のメデュサの勇者伝説に対する辛辣な所見に、エウリュアレ、ステンノもまったく同意であるとして、小刻みにうなずく。

「あえ?か、空威張りー!? ちょ、ちょっと待ってください! 私たちがいつ威張ったりしましたか!?」
 生真面目なユリアは、さすがに聞き捨てならぬと反論する。

「フフフ……中々に手厳しいが、確かに御説ごもっとも。
 やれ光属性だ、勇者だなど、口だけならなんとでもいえるからな」
 マスクの下で不敵に笑い、首肯するシャン。

「アハッ! ゆうねぇーオジョーサン!」
 豪胆なマリーナは、メデュサを指差し、中々に痛いとこを突くもんだと脱帽した。

「はぁ。もういいです。こんな下らないやりとりは、単なる時間の無駄でしかありません。
 よいですかジビエ。生死は問いません。この冒険者たちを速やかに制圧し、"私たちの"茶葉を奪還するのです」
 窮(きわ)めて物騒な下知(げぢ)を放ったメデュサは、妹達に目配せし、サッと身を翻(ひるがえ)すや、早くも店内へと戻るべく歩を進めるのだった。

「ちょ、ちょっと待ってください! わ、私たちはですねー」
 光の勇者伝説のみならず、ひいては、その根源たる七大女神達をさえ軽視されたように感じたユリアが、勝手平然と退場してゆくメデュサに食い下がろうとした。

「へいへいかしこまりやしたー。あとはこのジビエに万事お任せあれ、と。
 で、そこの黒鎧の美男子さんよ。お聞きの通り、オレとしては素直に茶葉を寄越してくれさえすりゃあ、ここは楽にカタがついて、なによりなんだがな……」
 なんとも気だるそうに、のっぽのワイルドハンサムが提案した。

「ジビエ!」
 用心棒の不忠勤(サボリ)な発言に、エウリュアレが遠くから喚いた。

「へーいへい、と……。じゃあ、こっちもしがない用心棒稼業なもんでな、少しばかり痛い目にあってもらうしかねぇってとこだな」
 ジビエは、いつもの泰然自若そのもので、むっつりと腕を組んだままのドラクロワを眺め、さも面倒くさそうに首を回した。

「ウム。痛い目、か。面白い。では存分にやってもらおうか……」
 低く返すドラクロワ。

「ちょ、ちょっと待ってください! ドラクロワさんも、ジビエさんとかいうあなたも、まさかただのお茶の葉を賭けて、今からここで本気で争うつもりなんですかっ!? 
 そ、そんなのって、どうかしてますよ!!
 そ、それに……」
 慌てたユリアが決闘間(デュエル)に割り込んできた。

「それに、なんだいお嬢ちゃん?」
 ジビエが皮手袋の指を鳴らしつつ訊く。

「え、あ、あの……そ、そうです! えとジビエさん。まず、あなたは本当に光の勇者なんですか!?
 そして、もしそれが本当なら、なぜ魔王討伐という重大な責務を放って、名家とはいえ、そこで単なる馬番などに身をやつしているんですか!?」
 ユリアはなにひとつ納得がいかず、ドラクロワの前に飛び出して両手を水平に上げ、通せんぼの形をとった。

「あー、だよねぇ。そーそー。せめてそれくらいは聞いてからだよね、フツー。ウンウン」
 久方ぶりに筆頭の太刀筋が拝見できると、喜色満面で見守っていたマリーナも、流石にこれには同意である。

「フンッ! 光の勇者がなんじゃというのじゃ!! そんなものどっちでもよいわい!」 カミラーとしては、今更まったく詮議(せんぎ)の価値など無しであり、ただ小癪な人間族の鼻を明かせれば、それだけでよかった。

「ちょっ! な、なんてこと言うんですかカミラーさんっ!!
 全然どうでもよくはないですよっ!!」

「ん、なんだか拗(こじ)れてきそうだな、と。オレとしちゃあ、とっとと、おっぱじめたいんだがね」
 このジビエという用心棒、どこまでも野暮図な無頼である。

「いけません!! ドラクロワさんもドラクロワさんです!!
 大体、こんな些細なことがきっかけで売られた喧嘩を買って、本気で剣を抜こうなんて言語道断、光の勇者として決してあってはならないことです!!」
 
「ウム。ユリアよ、お前の云わんとすること、分からんでもない(棒読み)。
 それに、俺とて、この場でヤツの命まで取る気はない。
 ただ。少々、つけあがった小娘らをだな」

「い! け! ま! せ! ん!」

「ん、じゃあお嬢ちゃん。面倒くせえからお答いたしやしょう」
 ジビエも、このままではなんともやりにくいようで、呆れたようにタメ息を吐き、モジャモジャ頭を掻き回した。

「ん、そうだな。まず、このオレが本物の光の勇者かどうだかの話なんだがね。ん、これがまた残念ながら本当なんだよ。
 これでも実家に帰りゃあ、勇者の家系図と、あーあとなんだっけか? そ、あれだ、"助産婦の血の証言書"だっけか?
 ん、ちょいと探しゃあ出てくると思うぜ」
 ジビエは焦げ茶色の無精髭を擦(さす)りながら、このクソ真面目が、といった眼でユリアを見下ろして言った。

「はえ? ち、血の証言書!!? え、じゃ、じゃあ貴方は、ほ、本物の……」
 ユリアのやや垂れた眼が限界まで開かれる。

「あのユリア様、一体……」
「あの、何の話をなさっているのですか?」
 一般民間人のアンとビスは、目映(まばゆ)いばかりに自発光(じはっこう)輝いて産まれた子をとりあげた助産婦だけが、そのものズバリ、自らの血をインクとして記すという、極めて稀少なる"光属性出生証明書"の存在を知らなかった。

「うん。極々一部の者しか知らぬ、家系図と血の証言書を周知していたか。
 ジビエとやら、どうやらお前という人間は、私たちの仲間に加わる運命にあるようだな」
 という言葉とは裏腹に、シャンの眼には露骨な殺気が宿っていた。

 そう、このジビエ=マルカッサンという男からは悪党、それも一人二人ではなく、数え切れないほどの命を手にかけてきた、猟奇の鬼特有のキラキラとした眼の輝き、また噎(む)せ返るような死臭というものが、その哀れな犠牲者達の怨嗟と共に渦を巻いて見えるようだった。

「そ、そんな! なら、なら……なぜ!?」
 ユリアが、到底受け止めがたいと困惑しつつ後退(あとずさ)る。

「ん、驚いてるなお嬢ちゃん。ははは、じゃ驚かせついでに、ちょいとだけ、このオレの身の上話をしてみるか」
 ジビエが邪悪な笑みを浮かべると、月明かりにも黄色い、不潔な歯列が垣間見(かいまみ)えた。

「オレの家、ん、もちろん勇者の家系だったが、ありゃ特別七大女神達に篤(あつ)く帰依(きえ)する親だったな。

 それがつい光属性なんてのを産んじまったもんだから、それにとんでもねえ磨きがかかっちまってな。
 ん、親父もお袋も、いわゆるひとつの"狂信者"にくりあがっちまったんだな、これが。

 で、家にあるものは、なんでもかんでも片っぱしから貧しく恵まれない奴等に配るし、一日中女神どもを拝み倒しっぱなしで、これがろくに働きに出もしねぇ。
 
 当然、このオレに対しての期待はスゲエものがあったぜ。

 お前は選ばれし伝説の英雄なんだから、お前の人生とはお前のものであって、お前のものではない。
 光の勇者たるもの、あれを覚えろ、これを身につけろ、この罰あたりめが、そんなことはするんじゃない、そんな仲間とつるむんじゃない、魔王を倒すその日まで色恋などもってのほかだ、てな具合で──
 このオレをとんでもねぇ聖人君子に育て上げようって必死、いや命懸けだったぜ、ありゃ。

 ん、オレはマジでこの身を呪ったぜ。なにせ、このオレは信心深さとは無縁で産まれついたようで、この先の一生を、どうカッコつけても面倒な人助けでしかねえ、そんな光の勇者伝説なんかに縛られて生きるのなんざ、真っ平ゴメンだったもんでな。

 で、ある日の事、なんもかんも嫌んなって、親父と揉めちまって、そのうち、ありがちな揉み合いってのになって、で、つい、な……。

 ん、まぁそうなりゃ、何から何まで女神どもにとっつれた憐れなお袋も、これから先もドン底の貧乏暮らしで、そのうえ寂しい寡婦(やもめ)になりさがったって訳でよ、ん、こりゃあ後も先ねぇだろうなあと思ってな。
 ん、物心ついたときから折檻されまくった恨みもあって、その勢いで後を追わせてやったよ……。

 で、破れた葡萄酒の革袋みてえに、背中からピューピュー血をこぼすお袋が、やけにノンビリと倒れやがんなぁ、ってボンヤリと見てたらよ、これでやっとこさオレは夢の自由を手にいれたんだっていう、そういう実感がドンドンと押し寄せてきてよ、その場でうかれて小躍りしたよ。
 そう、ついに享楽快楽の人生の始まりだぜ、てな。

 で、そのまんま家を飛び出そうと思って、何か金目のものはねぇかな? いやあるわけねぇか、って文句を垂れながら家ン中を引っかきまわしてたんだが。
 ふと眼のはしで何かが動いたように見えたんだ。

 まぁたネズミかと振り返ったらよ、なんと! 床にブッ倒れた親父とお袋の真ん中にある血だまりが、ブクブク、ボコボコと沸いてるじゃねえか。
 
 オレは喜びすぎて自分の頭が変になっちまったんじゃねえかと思って、落ち着けー、落ち着けーって自分に言い聞かせながら、その場で立ったり座ったりしながら、狭い部屋ン中でグルグルと回ってたな。

 で、そうこうしてるうちによ、その汚(キッタ)ねえ赤い水溜まりの中から、何かがこう、グーっと立ち上がってきたんだな、これが。

 流石のオレも、ギャッと喚いて、腰を抜かして後ろに倒れたね。
 そんでなんだこりゃって見上げると、その真っ赤な柱みたいなのが、段々と人みたいな形になってくじゃねえか。
 ん、まるっきり、なんだこりゃのまんまだよ。

 で、オレ夢でも見てんのかなー、てな感じで、もう驚くとか怖いとかを通り越して、呆然とソイツを見上げてたよ。
 あれ?これタンコブになんねぇかな?とか後ろ頭を撫でながらな。

 で、ついに親父くらいの背丈になった生臭いソイツがよ、今度は、ピタッペタッて感じで歩きだしたんだ。
 ん、そうそう、まだなんだこりゃのまんまだな。
 で、ゆっくりとこっちに向かって来るじゃあねえか。

 で、ソイツ。しまいにゃあ床のオレに覆い被さるようにして腰を屈めてよ、オレの顔に血を滴(たら)しながら、ニチャアと真っ暗な口を開け、こう言ったのよ。

 えー、勇者ジビエくん。そうキミキミ。本日は親殺し真におめでとう。
 ついては、どうかな?今日お熱いうちに、いっそ光の属性など放棄してみては? 
 今、キミの承諾さえあれば、それの代わりに大いなる魔を授けられるんだが?ってな。

 うわっ夢にしてはコイツ口臭すぎだろ! え!? なに言ってやがんだコイツ? いや待て待て、今喋ったぞコイツ、とか猛烈に錯乱したんだが、あの時のオレとしては、まさしく渡りに舟ってやつだったな。

 となりゃよ、ほら、後はまあ、オレこーいうの初めてなもんで、おまかせでって言ってさ、めでたく取引成立てな具合だよ。

 ん、まったくソイツのひでえ生臭さときたらよ、今でもしっかと覚えてるぜ、てな」
 お仕舞いに、ジビエは大きな鼻の先を指で弾いた。

「キミキミ……生臭いとは失敬な。我々はああいう罪業(ざいごう)の血潮の中でこそ、真、素晴らしい契約が結ばれると、そう信じておるのだよ」
 その耳を塞ぎたくなるような甲高い声とは、誰がどう聞いても、この猟奇の語り部ジビエ=マルカッサン、その背後の闇から響いてきたものに違いなかった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

兎人ちゃんと異世界スローライフを送りたいだけなんだが

アイリスラーメン
ファンタジー
黒髪黒瞳の青年は人間不信が原因で仕事を退職。ヒキニート生活が半年以上続いたある日のこと、自宅で寝ていたはずの青年が目を覚ますと、異世界の森に転移していた。 右も左もわからない青年を助けたのは、垂れたウサ耳が愛くるしい白銀色の髪をした兎人族の美少女。 青年と兎人族の美少女は、すぐに意気投合し共同生活を始めることとなる。その後、青年の突飛な発想から無人販売所を経営することに。 そんな二人に夢ができる。それは『三食昼寝付きのスローライフ』を送ることだ。 青年と兎人ちゃんたちは苦難を乗り越えて、夢の『三食昼寝付きのスローライフ』を実現するために日々奮闘するのである。 三百六十五日目に大戦争が待ち受けていることも知らずに。 【登場人物紹介】 マサキ:本作の主人公。人間不信な性格。 ネージュ:白銀の髪と垂れたウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。恥ずかしがり屋。 クレール:薄桃色の髪と左右非対称なウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。人見知り。 ダール:オレンジ色の髪と短いウサ耳が特徴的な兎人族の美少女。お腹が空くと動けない。 デール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。 ドール:双子の兎人族の幼女。ダールの妹。しっかり者。 ルナ:イングリッシュロップイヤー。大きなウサ耳で空を飛ぶ。実は幻獣と呼ばれる存在。 ビエルネス:子ウサギサイズの妖精族の美少女。マサキのことが大好きな変態妖精。 ブランシュ:外伝主人公。白髪が特徴的な兎人族の女性。世界を守るために戦う。 【お知らせ】 ◆2021/12/09:第10回ネット小説大賞の読者ピックアップに掲載。 ◆2022/05/12:第10回ネット小説大賞の一次選考通過。 ◆2022/08/02:ガトラジで作品が紹介されました。 ◆2022/08/10:第2回一二三書房WEB小説大賞の一次選考通過。 ◆2023/04/15:ノベルアッププラス総合ランキング年間1位獲得。 ◆2023/11/23:アルファポリスHOTランキング5位獲得。 ◆自費出版しました。メルカリとヤフオクで販売してます。 ※アイリスラーメンの作品です。小説の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

裏社会の令嬢

つっちー
ファンタジー
ある日、学校へ行く途中トラックに轢かれそうになった小さな子供を助けたと同時に身代わりになって死んでしまった私、高ノ宮 千晴は目が覚めたら見知らぬ天井を見上げていた。 「ふぇ!?ここどこっ!?」 そして鏡を見るとそこには見目麗しい5歳?の少女が...!! これは異世界転生してしまった少女、高ノ宮 千晴改めアリス・ファーロストがなんとなく生きていく物語。

チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️ ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。  嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる! 転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。 新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか?? 更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

処理中です...