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子育てに最強の能力 3
しおりを挟む可愛いからといって無責任に決められることでもない。
心配そうに小さな頭を撫でる弟妹や無邪気に笑いながら俺へと手を伸ばすマオを見ながら、ここ数日頭を占めてる今後の方針について今日も俺は頭を悩ませた。
まず大切なのは情報収集。
と、いうことで学園から帰ったガーネストはアレクサンドラとシリウスを伴っていた。
これは俺が頼んだ。魔族について詳しい人間なんてそういないし。
「わざわざお越しいただいて申し訳ありません」
学園帰りに立ち寄ってくれた二人を丁寧に出迎える。
「いや、構わん。といっても余もあまり役に立つ知識は持っていないのだが。先日母上に手紙を送ったのでもうすぐ返事が来る筈だ」
「有難う御座います。お母上にも宜しくお伝えください」
それから暫し、アレクサンドラが幼い頃のことや魔族についての生態や言い伝えについて話を聞く。
ジストのように普段は人型でない魔人も人型の魔人も居ること。
魔人は魔族の中でも上位種で、中でも魔人同士から生まれたのではなく自然発生した種は強い力を有すること。
狩りをして獲物をそのまま喰らう者も居れば、人間の食べ物を好む者もいること。
アレクサンドラの母上のように、人間と結ばれた魔人は強い力と長い寿命を失うこと。
様々な話を興味深く聞く。
他国より余程魔人と縁が深いジャウハラだが、それでも自然発生した魔人を見るのは初めてらしい。
そして人間がその魔人を育ててるなんて前代未聞。
故に子育てについては不明のまま。
それでも、冒頭で会話に出していたように近いうちにアレクサンドラの母上から手紙が来る筈。
あまりも手探りのため、マオを引き取ってすぐに彼経由で母上に手紙を送って貰っている。
なにせジストが子育てについて役立たず過ぎたからな!!
書籍とかも漁ってみてるけど、魔人の育児本なんて当然ながらないし。
ママ経験者に泣きついてみた。
「可愛いですね。物凄く小さい」
「幼いのに目鼻立ちがはっきりしているな。将来は美人になりそうだ、余の妃になるか?」
そしてアレクサンドラ、協力には感謝してるけど乳幼児を口説くでない。見境なしか。
お前の嫁にはやらんからな!!
ジストが様子を見に訪れる一週間後まであと三日。
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