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転生メイドVS転生ヒロイン、一人実況に忙しい俺を添えて 5
しおりを挟む「ならカイザー様のことは諦めて下さい。それを約束してくれたら話を聞きます。それが出来ないなら、例え世界を敵に回したって私は貴女と闘いますっ!!!」
『ヒロインがこの世界の主人公だとしても、私の世界の中心はベアトリクス様だわ。この子があくまでもカイザー様ルートを狙うのなら私はベアトリクス様を守れるたった一人の転生者としてこの乙女ゲームの世界に抗って見せる!!』
心意気は立派だと思う。
だーけーど、話の中心に俺を据えるのマジ止めて!
あと、転生者実はいっぱい居るよ?
現在この屋敷の敷地内だけで俺、リリア、リリー嬢、ソラの四人も居るし。
何なら王妃様も転生者だし…。
「それはっ…出来ません!」
『そこまでカイザー様の事を愛してるなんて……っ。でも私だって諦める訳にはいかないのよ。何ていったってこの世界の運命が掛かってるかも知れないんだから!』
いやいやいや、リリアがLOVEなのはベアトリクスだから。
俺に対して恋愛感情はないし寧ろこの状況、俺は雇用主として舐められまくってる気がする…。確実に。
そして俺との恋愛に運命なんて大層なモノは掛かっていない。
「わぁ…」
「す、凄い展開ですっ」
そしてベアトリクスとナディア嬢、お菓子片手にきゃきゃしながらこっち見ないで。
違うから、コレ俺を廻った三角関係でも何でもないから。
寧ろ助けて……。
そんな俺の心の叫びが通じたのか、俺は休憩時間の終了に迎えに来たリフに救出された。
心の友よっ!!
ありがとう、本当にありがとうっ!!
そしてリリアはメイド長に回収された。
お約束です。
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