恋桜の魔法

星月

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能力テスト

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「加島おはよう!」
 「おはようございます。先輩雪はどうしたんっすか?」
 「先に学校に行って、中間の勉強ってさ」

 加島に説明する。俺等は一緒に学校まで登校し、玄関口で別れる。

 「夕方の部活、来て欲しいっす」
 「わかった夕方な。」

 俺は教室のドアを開けると、女子生徒が話しかけてくる。

 「山西君、おはよう。雪島さんが山西君と一緒の、部活って本当?」
 「昨日から入ったが、何故わかったのか聞いていいかな?」
 「山西君の妹ちゃんと雪島さん、転入生ちゃんが三人で、勉強してたから、そうかなと思った」

 同級生の説明で、俺は少し笑顔見せる。

 「山西君って、本当に妹ちゃんを大切なんだね」

 同級生と妹ついて、話した俺は席につき。授業を受け部活の時間になった。

 「山西君、一緒に部室へ行こう」
 「了解した。では行こうか」

俺等は部室へ、話ながら歩いて行き、部室に入る。

 「きたっすね、先輩達。今日の部活は……何したいっすか」
 「勉強はどうしたんだ」
 「雪島先輩なら、大丈夫ですよね?それなら運動能力テスト方が、優先されるっすわ」
 「そうだね。体育館で、やるんだよね?なら美亜もやるんだよね」

 雪島姉の質問に、妹の美亜は横に振る。

 「私は雪菜お姉ちゃんに、勉強みてもらう約束してるから、ごめんねお姉ちゃん」
 「そっかぁ。わかった美亜をよろしくね雪菜ちゃん」

 話がまとまり、美亜と、雪菜は部室へ残り、俺達は体育館に向かうのだった。

 「おっす。皆さん元気っすか?」

 加島のその挨拶で、部活をしている皆がじろっと見て、先生がこちらに来る。

 「今日はどうしたのですか?」
 「雪島先輩の、能力テストしに来ました。手伝ってくれますか?」
 「了解、雪島の能力テストしたいやつは、いるか?」

 その一声で、生徒達は、ぞろぞろ集まる。

 「俺だ」
 「ここは、女の子同士がいいわ」

 その様子を見た、先生は声を出す。

 「仕方ない。俺が見るから、いつも通り練習だ」
 「それはないだろ、秋夜(あきや)先生。だろ皆」
 「そうだな」

 全く話が進まない、何処か喧嘩なりそうだった。それを見た雪島は、悲しそうにする。

 「あのー。私の意思はないのですか?」
 「私と先輩が見ます。ありがとうございました。ボールなどの借ります。その時は、よろしくお願いします」

 皆は寂しそうに、部活を行う。

 「なんか、悪い気がします」
 「気にしてないと思うっすよ。先輩バスケボール2つか3つ持って来て欲しい」

 俺はボールを持ち、加島にパスする。

 「先輩、もう、1つパスっす」
 「おう」

 慣れた手付きで、俺はパスし俺は、加島の方へ行く。

 「先輩方、これからドリブルして、何周出来るか挑戦っす」

 俺等は、ドリブルを始める。

 「山西君と加島さんって、知り合ってどのくらいなるの?」
 「6、7年っすね」
 「そうなんだぁ。ありがとうね優菜ちゃん」
 
 そうやって、雪島はドリブルマラソンをして、10週過ぎた所で、足が止まる。

 「ギブします」
 「15分休んで、下さい」

 そうやって雪島を休ませた。
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