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アルの説明聞き終えた後(のち)
部屋にはしばらく沈黙が続く
おそらく俺達の顔面は蒼白であろう
俺達は顔を見合わせる
アルはベッドに寝かせたままだが、部屋を出た
2人の安否確認の為、探しに向かう
早く2人が無事か確かめないと…
人命がかかっている
先ずは食堂に向かう
食堂の扉を開けたが誰もいない
直ぐに引き返し個室の部屋に向かった
先ず芹澤の部屋から
ドアをノックをするが応答がない
「まさか!?」
秀一の蒼白い顔が増々蒼くなる
ドアを開けた
………………
部屋の明かりは消され
静寂が部屋を包んでいる
空室の様だ
「誰もいないね」
俺が秀一にそう言うと
芹澤の部屋を後にする
次に向かったのは佐藤の部屋
秀一は冷静さを失ったのか
部屋のドアをノックしないまま開けた
「なっ!?」
部屋の証明は消され暗い部屋のベッドで
芹澤と佐藤が裸で抱き合っている
「何?今、取り込み中、出て行って」
佐藤が冷たい口調で言い放った後
芹澤に口付けをする
蒼白い顔をした秀一の顔は
沸騰でもしたかの様に
赤く早変わりした
「どうしたの…?秀一?」
部屋の入口付近で
固まっている秀一に俺は声をかける
秀一がドアを塞いでる為
部屋の様子を伺えない
秀一を退けて部屋の様子を確認しようとした時
「失礼致しました!!」
秀一はそう言い俺を持ち抱えて
佐藤の部屋を後にする
廊下には佐藤の部屋のドアが閉まる音が響いた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5人全員は食堂で無言で食事をしている
「…ハァ…」
佐藤が小さく溜息をする
「このお通夜みたいな陰気なムードなんなのよ」
食堂では長い沈黙が続いていたが
佐藤は長い沈黙を破る
この雰囲気に耐えられなかったのだろう
「顔、美人なのに性格きついな」
「シッ」
俺は小声で佐藤の悪口を口にする
直ぐに秀一に注意されたが
しまった…と思った時には既に遅かった
佐藤が俺を睨んでいる
「あんた達男が不細工だから
可愛い可愛い珠里ちゃんを
抱くしかなかったのよ」
佐藤の言い掛りは酷い
俺は言い争いは嫌いだが
流石にこの言葉には怒る
「俺は不細工かもしれないけど
秀一はどう見てもイケメンだろ
お前の目は節穴か!!」
「はぁ!?」
佐藤の逆鱗に触れてしまった様だ
佐藤の眉間に皺(しわ)が寄っている
なんと悍(おぞ)ましい顔だ
まるで妖怪だ
「申し訳ありません、佐藤さん…
貴女を退屈させてしまったようですね」
秀一は佐藤に謝罪をしている
秀一が佐藤に謝るのは筋違いである
「何で秀一が謝るグホッ!!」
秀一に強く足を踏まれる
あまりの激痛に俺は悶絶(もんぜつ)し
その場にうずぐまる
黙っていろと言う事か……
それでも酷いよ秀一…あんまりだぁ…
「何なの!!その男は!!私もう行く!!」
佐藤はソファーから立ち上がると
隣にいた芹澤も慌てて立ち上がり
佐藤の後ろを付いて行く
え?
うずぐまった身体で2人を見送った時
佐藤と芹澤の顔を見た
一瞬 芹澤の顔が笑っている様に見えた
芹澤のその笑顔は
恐怖に満ちた恐ろしかった
食堂の扉の閉まる音が響いた
部屋にはしばらく沈黙が続く
おそらく俺達の顔面は蒼白であろう
俺達は顔を見合わせる
アルはベッドに寝かせたままだが、部屋を出た
2人の安否確認の為、探しに向かう
早く2人が無事か確かめないと…
人命がかかっている
先ずは食堂に向かう
食堂の扉を開けたが誰もいない
直ぐに引き返し個室の部屋に向かった
先ず芹澤の部屋から
ドアをノックをするが応答がない
「まさか!?」
秀一の蒼白い顔が増々蒼くなる
ドアを開けた
………………
部屋の明かりは消され
静寂が部屋を包んでいる
空室の様だ
「誰もいないね」
俺が秀一にそう言うと
芹澤の部屋を後にする
次に向かったのは佐藤の部屋
秀一は冷静さを失ったのか
部屋のドアをノックしないまま開けた
「なっ!?」
部屋の証明は消され暗い部屋のベッドで
芹澤と佐藤が裸で抱き合っている
「何?今、取り込み中、出て行って」
佐藤が冷たい口調で言い放った後
芹澤に口付けをする
蒼白い顔をした秀一の顔は
沸騰でもしたかの様に
赤く早変わりした
「どうしたの…?秀一?」
部屋の入口付近で
固まっている秀一に俺は声をかける
秀一がドアを塞いでる為
部屋の様子を伺えない
秀一を退けて部屋の様子を確認しようとした時
「失礼致しました!!」
秀一はそう言い俺を持ち抱えて
佐藤の部屋を後にする
廊下には佐藤の部屋のドアが閉まる音が響いた
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
5人全員は食堂で無言で食事をしている
「…ハァ…」
佐藤が小さく溜息をする
「このお通夜みたいな陰気なムードなんなのよ」
食堂では長い沈黙が続いていたが
佐藤は長い沈黙を破る
この雰囲気に耐えられなかったのだろう
「顔、美人なのに性格きついな」
「シッ」
俺は小声で佐藤の悪口を口にする
直ぐに秀一に注意されたが
しまった…と思った時には既に遅かった
佐藤が俺を睨んでいる
「あんた達男が不細工だから
可愛い可愛い珠里ちゃんを
抱くしかなかったのよ」
佐藤の言い掛りは酷い
俺は言い争いは嫌いだが
流石にこの言葉には怒る
「俺は不細工かもしれないけど
秀一はどう見てもイケメンだろ
お前の目は節穴か!!」
「はぁ!?」
佐藤の逆鱗に触れてしまった様だ
佐藤の眉間に皺(しわ)が寄っている
なんと悍(おぞ)ましい顔だ
まるで妖怪だ
「申し訳ありません、佐藤さん…
貴女を退屈させてしまったようですね」
秀一は佐藤に謝罪をしている
秀一が佐藤に謝るのは筋違いである
「何で秀一が謝るグホッ!!」
秀一に強く足を踏まれる
あまりの激痛に俺は悶絶(もんぜつ)し
その場にうずぐまる
黙っていろと言う事か……
それでも酷いよ秀一…あんまりだぁ…
「何なの!!その男は!!私もう行く!!」
佐藤はソファーから立ち上がると
隣にいた芹澤も慌てて立ち上がり
佐藤の後ろを付いて行く
え?
うずぐまった身体で2人を見送った時
佐藤と芹澤の顔を見た
一瞬 芹澤の顔が笑っている様に見えた
芹澤のその笑顔は
恐怖に満ちた恐ろしかった
食堂の扉の閉まる音が響いた
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