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番外編SS
しおりを挟む「ねえターズ様、陛下からあれだけ熱烈に求められて何も思わないの?」
珍しくターズしかいない王様が凱旋に行って留守の時に、気になっていることを聞いてみた
3人でベッドに入ることが増えたとはいえ、ターズは王様に触らないように気をつけているし、目は俺しか見ていない
「………お前が言うか?生意気な口め」
両頬を引っ張りながら、ターズの顔色が一気に悪くなった
なんせ毎回毎回、王様は俺をターズに見立てて、ターズの名を呼びながら俺を激しく攻めるのをターズは無の境地にいるの?ってくらいの顔で見ているからだ
「俺、ターズ様が陛下に抱かれてるとこ見たいなぁ」
そうして早く俺を解放してくれと願うが、ターズの顔が嫌悪で歪んでいたので、その日は遠いかもしれない
「そうか私はヤージャから抱かれ方を学ばないといけないみたいだな?手加減はいらないみたいだから存分によがれよ?」
地雷だったかもしれない
逃げようとした首根っこを掴まれてベッドに投げられ覆い被され頬っぺたを引っ張られたまま唇を塞がる
「いひゃい、ごめんなたい…」
「ヤージャ、君はまだ幼いせいか愛を知らないのが、私をすごく苦しくさせる。君が陛下に抱かれていると、殺したくなる…」
ターズも王様と同じような怖い表情を浮かべると、性急な手つきで下半身を扱いてきて、いつにない乱暴な扱いに腕に爪を立てると、怖い顔のまま笑う
「最近、陛下とばかり仲が良いね?私の事など、どうでもよさそうだ」
「…そ、そんな事ないけど。ただ陛下はターズの使用済みの下着やカップを俺に盗んでこさせてるから話はするけど、そ、それ以外はあんまりだよ?」
ぴたりとターズの動きが止まり、だらだらと冷や汗をかいている
「ほ、他には?他には何か奴がヤージャにさせてることは?」
「寝起きの写真とか…あとは入浴中とかが高く売れるかな?」
「ヤージャ、ちょっとそこに座りなさい。君、私の写真が欲しいって沢山撮っていたけれど、陛下に売ってたの?」
「んー、まあ陛下には良くしてもらってるし、無料の時もあるけど」
無言でターズに手を出されて、しぶしぶ今月、王様に売りつける予定の品々をベッドの下から引っ張り出す
「他は?」
怖い顔のターズに俯くと、つかつかと室内のチェストを探り出す
「な、なにもないってば!ないってば!」
慌てて止めるも、ターズの寝乱れた姿や、自慰行為をする写真が出てきてしまい、鬼のような表情になったターズから、こそこそと逃げ出す
「ヤージャ!!!!!今日は寝れないと思え!!!」
叫ぶターズの声から逃げ出す
早く2人がくっついちゃえばいんだよ
end
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