2 / 63
1
しおりを挟む
*・゜゚・*:.。..。.:*
桜舞い散る通学路には、まだ真新しい制服に身を包んだ新入生たちが新しい生活に目を輝かせながらはしゃいでいる
まだ初々しい新入生達は話が尽きないのだろう、楽しそうに各々の群れに入れ替わり立ち替わり移動していく
新入生達を横目に見、優しい春の匂いがする風を感じながら花吹雪の道を進む
今年高校2年生にあがる芦屋ネロは自転車を押しながら、桜道を上がっていく
春とはいえ少し肌寒く、春一番なのか風が吹き荒れていた
たまに顔にぶつかる埃や塵に辟易しながらも道を進む
来年は受験を控えており、ネロも志望校を目指すべく移動中も癖になった掌サイズの英単語帳を捲る
なので、しっかりと前は見ていなかったのだが、あたりの様子が変わったような気がした
ふと音が止み、静まり返る周りにネロは視線を上げた
目の前に花吹雪が渦巻き、辺りはホワイトアウトしていく
「………え?」
目の前に薄紫に浮かぶ魔法陣に弾き飛ばされ、ネロの体は宙を舞う
不思議と懐かしいような、温かいような
妙な気持ちに包まれ溺れながらネロは意識を失った
*・゜゚・*:.。..。.:*
桜舞い散る通学路には、まだ真新しい制服に身を包んだ新入生たちが新しい生活に目を輝かせながらはしゃいでいる
まだ初々しい新入生達は話が尽きないのだろう、楽しそうに各々の群れに入れ替わり立ち替わり移動していく
新入生達を横目に見、優しい春の匂いがする風を感じながら花吹雪の道を進む
今年高校2年生にあがる芦屋ネロは自転車を押しながら、桜道を上がっていく
春とはいえ少し肌寒く、春一番なのか風が吹き荒れていた
たまに顔にぶつかる埃や塵に辟易しながらも道を進む
来年は受験を控えており、ネロも志望校を目指すべく移動中も癖になった掌サイズの英単語帳を捲る
なので、しっかりと前は見ていなかったのだが、あたりの様子が変わったような気がした
ふと音が止み、静まり返る周りにネロは視線を上げた
目の前に花吹雪が渦巻き、辺りはホワイトアウトしていく
「………え?」
目の前に薄紫に浮かぶ魔法陣に弾き飛ばされ、ネロの体は宙を舞う
不思議と懐かしいような、温かいような
妙な気持ちに包まれ溺れながらネロは意識を失った
*・゜゚・*:.。..。.:*
96
お気に入りに追加
841
あなたにおすすめの小説
寵妃にすべてを奪われ下賜された先は毒薔薇の貴公子でしたが、何故か愛されてしまいました!
ユウ
恋愛
エリーゼは、王妃になる予定だった。
故郷を失い後ろ盾を失くし代わりに王妃として選ばれたのは後から妃候補となった侯爵令嬢だった。
聖女の資格を持ち国に貢献した暁に正妃となりエリーゼは側妃となったが夜の渡りもなく周りから冷遇される日々を送っていた。
日陰の日々を送る中、婚約者であり唯一の理解者にも忘れされる中。
長らく魔物の侵略を受けていた東の大陸を取り戻したことでとある騎士に妃を下賜することとなったのだが、選ばれたのはエリーゼだった。
下賜される相手は冷たく人をよせつけず、猛毒を持つ薔薇の貴公子と呼ばれる男だった。
用済みになったエリーゼは殺されるのかと思ったが…
「私は貴女以外に妻を持つ気はない」
愛されることはないと思っていたのに何故か甘い言葉に甘い笑顔を向けられてしまう。
その頃、すべてを手に入れた側妃から正妃となった聖女に不幸が訪れるのだった。
いつも余裕そうな先輩をグズグズに啼かせてみたい
作者
BL
2個上の余裕たっぷりの裾野先輩をぐちゃぐちゃに犯したい山井という雄味たっぷり後輩くんの話です。所構わず喘ぎまくってます。
BLなので注意!!
初投稿なので拙いです
兄の恋人(♂)が淫乱ビッチすぎる
すりこぎ
BL
受験生の直志の悩みは、自室での勉強に集中できないこと。原因は、隣室から聞こえてくる兄とその交際相手(男)のセックスが気になって仕方ないからだ。今日も今日とて勉強そっちのけで、彼らをオカズにせっせと自慰に励んでいたのだが――
※過去にpixivに掲載した作品です。タイトル、本文は一部変更、修正しています。
私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。
木山楽斗
恋愛
伯爵令嬢であるアルティリアは、婚約者からある日突然婚約破棄を告げられた。
彼はアルティリアが上から目線だと批判して、自らの妻として相応しくないと判断したのだ。
それに対して不満を述べたアルティリアだったが、婚約者の意思は固かった。こうして彼女は、理不尽に婚約を破棄されてしまったのである。
そのことに関して、アルティリアは実の父親から責められることになった。
公にはなっていないが、彼女は妾の子であり、家での扱いも悪かったのだ。
そのような環境で父親から責められたアルティリアの我慢は限界であった。伯爵家に必要ない。そう言われたアルティリアは父親に告げた。
「私は私で勝手に生きていきますから、どうぞご自由にお捨てになってください。私はそれで構いません」
こうしてアルティリアは、新たなる人生を送ることになった。
彼女は伯爵家のしがらみから解放されて、自由な人生を送ることになったのである。
同時に彼女を虐げていた者達は、その報いを受けることになった。彼らはアルティリアだけではなく様々な人から恨みを買っており、その立場というものは盤石なものではなかったのだ。
【BL】白豚皇帝と呼ばれた俺が革命で死に戻ったら、俺を殺した弟が滅茶苦茶慕ってくるようになって可愛いけど怖い
砂礫レキ
BL
「暗愚皇帝レオンハルト、何か言い残すことはあるか?」
「別に白豚と呼んで構わんぞ。咎めはしない」
レオンハルト・ライゼンハイマーは愚かな皇帝だった。
五歳下の腹違いの弟カインにコンプレックスを抱き、僻地へ追放してから本格的に人生が狂いだした。
自分に甘い言葉を囁く人間だけ重用した結果、国は荒れ結果クーデターを起こされる。
そして革命軍を率いていたのは「黒髪の獅子」と呼ばれるようになった弟だった。
彼の剣によって命を落としたレオンハルトは、しかし次に目覚めた時少年の姿に戻っていた。
それはカインの腹心であるリヒトの仕業だった。彼はレオンハルトに命じる。
「弟をベタベタに可愛がって死ぬまで仲良く暮らさないと地獄に落とす」
十二歳に戻ったレオンハルトは仕方なく、ぎこちなくも弟とスキンシップを取り始めた。
結果カインは堂々としたブラコンに成長し天才と呼ばれるカインに慕われるレオンハルトの評価も上がっていくが……?
光のヤンデレブラコンと苦労性ツンデレ賢者と反省系鈍感主人公がゆるく悲劇回避する話になる予定です。
他のキャラも出ます。
FANBOXの方にたまに短編など投下しています。
超絶美形だらけの異世界に普通な俺が送り込まれた訳だが。
篠崎笙
BL
斎藤一は平均的日本人顔、ごく普通の高校生だったが、神の戯れで超絶美形だらけの異世界に送られてしまった。その世界でイチは「カワイイ」存在として扱われてしまう。”夏の国”で保護され、国王から寵愛を受け、想いを通じ合ったが、春、冬、秋の国へと飛ばされ、それぞれの王から寵愛を受けることに……。
※子供は出来ますが、妊娠・出産シーンはありません。自然発生。
※複数の攻めと関係あります。(3Pとかはなく、個別イベント)
※「黒の王とスキーに行く」は最後まではしませんが、ザラーム×アブヤドな話になります。
茶番には付き合っていられません
わらびもち
恋愛
私の婚約者の隣には何故かいつも同じ女性がいる。
婚約者の交流茶会にも彼女を同席させ仲睦まじく過ごす。
これではまるで私の方が邪魔者だ。
苦言を呈しようものなら彼は目を吊り上げて罵倒する。
どうして婚約者同士の交流にわざわざ部外者を連れてくるのか。
彼が何をしたいのかさっぱり分からない。
もうこんな茶番に付き合っていられない。
そんなにその女性を傍に置きたいのなら好きにすればいいわ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる