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第三章
7 姫、目覚める!
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【ローズ視点】
「……ん、んん……。はっ!? ここはどこ? 岩? 洞窟?」
ローズはダークマドウに攫われた後、魔法で眠らされてしまった。
だがどうやらその効果が切れたようで目を覚ますと、そこに映るのは岩で囲まれた高い天井が見える。
そして横に振り向く事で見えた岩の上には
――ズーク大臣が座っていた。
「おやおや、お目覚めになりましたかな? ローズ姫。」
「ズーク大臣! これは全てあなたが仕組んだ罠だったのね!?」
「今頃お気づきですか? 安心してください、あなたは私の大切な花嫁になるのですから傷つけたりはしませんよ。」
興奮するローズをよそに、ズークは何でもない事のように答える。
しかし、当然それに気づいたローズの怒りはおさまらない。
「……何を言っているのかわかっているのですか!? 直ぐに私を開放しなさい! それと、あなたのようなケダモノと結婚することなどありえないわ!」
ズークの言葉に強い嫌悪感を覚えたローズは、そう叫ぶと同時に体を動かそうとする……が動かない。
(なんで? 理由はわからないけど、縄で縛られてないのに……。なぜ動かないの!)
「おやおや、無駄ですからおやめなさい、姫……いや、我が妻よ。」
「いいかげんにして! 何度でもいいまずが、私はあなたのような心も体も顔も醜い人と結婚等しません!」
「ふふふ、いいですねぇ~。その顔、その侮辱……。今のそのあなたが私の作った薬で肉奴隷になるのが、楽しみで仕方ありませんぞ……。ぐふふふふ。」
ズークは気持ち悪い表情でローズを舐めまわすように見る。
その薄汚い性欲に塗れた(まみれた)ドロドロとした目で見られるだけで、ローズは寒気を通り越して吐きそうになった。
すると、突然どこからかズークを呼ぶ声が聞こえてくる。
「随分と楽しそうじゃないか、ズークよ。」
いつからそこにいたのかわからないが……ローズはその声に聞き覚えがある。
そう、ローズたちの後ろから現れたのは、あの時……カリーが助けに来てくれた時に突然現れて、自分を攫っていった魔族だった。
その声に気付いたズークは、一瞬で表情を戻すとその場で片膝をついて頭を下げる。
「ははっ!! お見苦しい所をお見せして誠に申し訳ありません。ダークマドウ様。」
「よい、面を上げよ。それよりも例の準備が整った。付いてくるがよい。」
「はっ! ありがたき幸せ! では、姫は私が担いで……。」
「その必要はない。闇の鎖を足の部分だけ解放しよう。これなら歩けるであろう? 娘よ。」
ダークマドウがそう言うと、ローズの足にあった縛られている感覚が解け、何とか起き上がることができた。
「あなたは一体何なのですか? 何の目的があってこのような事をしているのですか!」
「威勢が良いではないか、小娘よ。私の考えなど、貴様に伝える必要等ない。」
ダークマドウはそれだけ告げて手を捻ると、ローズは何かに強く引っ張られるようにダークマドウの前に引き寄せられる。
そしてダークマドウはそつけていた仮面を外しその素顔をローズに見せた。
その素顔を見たローズは恐怖する……。
「……ん、んん……。はっ!? ここはどこ? 岩? 洞窟?」
ローズはダークマドウに攫われた後、魔法で眠らされてしまった。
だがどうやらその効果が切れたようで目を覚ますと、そこに映るのは岩で囲まれた高い天井が見える。
そして横に振り向く事で見えた岩の上には
――ズーク大臣が座っていた。
「おやおや、お目覚めになりましたかな? ローズ姫。」
「ズーク大臣! これは全てあなたが仕組んだ罠だったのね!?」
「今頃お気づきですか? 安心してください、あなたは私の大切な花嫁になるのですから傷つけたりはしませんよ。」
興奮するローズをよそに、ズークは何でもない事のように答える。
しかし、当然それに気づいたローズの怒りはおさまらない。
「……何を言っているのかわかっているのですか!? 直ぐに私を開放しなさい! それと、あなたのようなケダモノと結婚することなどありえないわ!」
ズークの言葉に強い嫌悪感を覚えたローズは、そう叫ぶと同時に体を動かそうとする……が動かない。
(なんで? 理由はわからないけど、縄で縛られてないのに……。なぜ動かないの!)
「おやおや、無駄ですからおやめなさい、姫……いや、我が妻よ。」
「いいかげんにして! 何度でもいいまずが、私はあなたのような心も体も顔も醜い人と結婚等しません!」
「ふふふ、いいですねぇ~。その顔、その侮辱……。今のそのあなたが私の作った薬で肉奴隷になるのが、楽しみで仕方ありませんぞ……。ぐふふふふ。」
ズークは気持ち悪い表情でローズを舐めまわすように見る。
その薄汚い性欲に塗れた(まみれた)ドロドロとした目で見られるだけで、ローズは寒気を通り越して吐きそうになった。
すると、突然どこからかズークを呼ぶ声が聞こえてくる。
「随分と楽しそうじゃないか、ズークよ。」
いつからそこにいたのかわからないが……ローズはその声に聞き覚えがある。
そう、ローズたちの後ろから現れたのは、あの時……カリーが助けに来てくれた時に突然現れて、自分を攫っていった魔族だった。
その声に気付いたズークは、一瞬で表情を戻すとその場で片膝をついて頭を下げる。
「ははっ!! お見苦しい所をお見せして誠に申し訳ありません。ダークマドウ様。」
「よい、面を上げよ。それよりも例の準備が整った。付いてくるがよい。」
「はっ! ありがたき幸せ! では、姫は私が担いで……。」
「その必要はない。闇の鎖を足の部分だけ解放しよう。これなら歩けるであろう? 娘よ。」
ダークマドウがそう言うと、ローズの足にあった縛られている感覚が解け、何とか起き上がることができた。
「あなたは一体何なのですか? 何の目的があってこのような事をしているのですか!」
「威勢が良いではないか、小娘よ。私の考えなど、貴様に伝える必要等ない。」
ダークマドウはそれだけ告げて手を捻ると、ローズは何かに強く引っ張られるようにダークマドウの前に引き寄せられる。
そしてダークマドウはそつけていた仮面を外しその素顔をローズに見せた。
その素顔を見たローズは恐怖する……。
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