289 / 397
第四部 サムスピジャポン編
40 イザナミの祠
しおりを挟む
皮肥城を出て三日。
現在俺の目の前には、大きく赤い鳥居が見える。
そしてそれを潜った先には、人が一人入れるような岩で造られた洞穴があった。
ここがイザナミの祠であることは間違いなさそうであるが、一応俺はセイメイに確認する。
「セイメイ。ここであってるか?」
「はい。地図と場所が一致しておりますし、外観も書物に記載されていた通りでございます。」
どうやら間違いないらしい。
地図の位置と違うかもしれないと聞いていたが、杞憂に終わったようだ。
とりあえず目的地に辿り着いた事で、俺はホッとする。
その後、全員で馬車を降りて鳥居に近づいたのだが、ふと俺は隣にいるイモコを見ると、心無しかイモコの足が震えて見えた。
イモコにしては珍しいな。
「イモコ、大丈夫か? 足が震えてるぞ?」
「だ、大丈夫でござるよ。これは武者震いでござる。」
イモコはそう言うが、足だけでなく、声も若干震えている。
どうやら試練を前に、緊張しているようだ。
「あのなぁ、気負うなって言っても無理かもしれないけどさ、肩の力抜こうぜ。」
俺はそう言って、イモコの肩を両手で揉む。
そしてイモコは深く深呼吸をすると、震えがおさまったようだ。
だがしかし、それがいけなかった。
ここでイモコがまさかの行動に出る。
「かたじけないでござる。では、行くでござるよ!」
イモコはそう言うと、一人で鳥居を潜り始めた。
精神を落ち着けて覚悟を決めたイモコは、その勢いのまま進んでしまったのである。
「お、おい。ちょっと待てって! イモコ!!」
突然の行動に焦った俺は、直ぐにイモコを引き留めようとするが、イモコはその鳥居を潜った瞬間……
ーー俺達の目の前から消えてしまった……。
「まじかよ? どういうことだ?」
俺はその現象に驚いてセイメイに確認するも、セイメイは首を横に振る。
「申し訳ございません。このような事は書物には記載されておりませんでした。ですので、お気を付けください。私どもは慎重に進みましょう。」
セイメイは険しい顔をしている。
確かにこんな訳の分からない事が起きたならば、油断は禁物だ。
様子見のつもりが、とんだトラップがあったもんだよ。
そして俺達はイモコを追うため、慎重に一人づづゆっくりと鳥居を潜るが……
「あれ? あれれ? みんな、俺の事見える?」
「はい、見えますよ。サクセスさん。」
どうやらみんなには俺が見えているらしい。
俺はイモコと同じように鳥居を潜ったのだが、特に何の変化もなく前に進めた。
どういうことだ?
不思議に思いつつも、安全を確認した俺はみんなを呼ぶ。
「とりあえずみんなも来てくれ。」
俺の声に応じた仲間達は、ゆっくりと鳥居を潜っていく。
しかし、誰一人消えることは無い。
普通に祠の前に辿り着いてしまった。
「みんな無事か? 何か変わった事はないか?」
「はい。特に異常はありません。」
「俺も平気だぜ、サクセス。」
「俺っちも何ともないでがす。」
どうやら全員問題はないようだ。
しかし、それであればイモコはどこに行ってしまったのだろう?
俺がそんな疑問を浮かべていると、シルクが口を開く。
「多分、イモコは試練の間に飛んだでがんすね。あの剣を持ち、レベルが99の者は転移させられるしかけかもしれないでがんす。」
あの剣とは、城主の間でシルクが渡した呪われた剣の事だ。
確かにそれしか考えられないだろう。
「他に何か言い伝えとかないのか? シルク。」
「ないでがんすね。そもそも、試練を受けた者がいるという話も聞いた事はないでがんす。」
シルクがそう答えた瞬間、今度は祠に近づいたセイメイが叫んだ。
「サクセス様!! 見て下さい、この祠……行き止まりです。」
「何!?」
その声を聞き、俺も岩でできた洞窟に近づくと、開いている穴の先は岩で塞がれていた。
「まじかよ。じゃあ、やっぱり試練の間は……」
「そのようですね。ここはあくまで転移場所に過ぎないという事かと。」
俺の予想をセイメイが口にする。
なるほどな。
しかしこれは困ったぞ。
これだとイモコに何かあった時、助けに行くことができない。
本来は、今日は様子見のつもりだった。
試練にどの程度の日数が必要か謎だったし、ある程度調べてから試練を受けるか決めるつもりだったのに……。
しかしこうなると、イモコも心配だが、いつ帰ってくるかわからないイモコを、いつまでもここで待つわけにもいかない。
どうするか……。
俺がこの状況に悩んでいると、カリーが言った。
「サクセス。悩んでも仕方ないぜ。イモコを信じて待つだけだ。一応予定通り、三日くらいはここで待つとして、それでも戻らなければ……。」
「行くしかないよな。」
カリーの言葉の続きを俺が言う。
そう、進むしかないのだ。
イモコには悪いが、俺達にはやるべき事があるし、いつまでもここにいる訳にもいかない。
ただそうなると、ハッタリハンゾウと会えなくなるが……仕方ないか。
「みんな、聞いてくれ! 今話した通りだ。とりあえず俺達はイモコを信じて、ここで3日間待機する。だが、もしもその間にイモコが戻らなかった場合、俺達は先に進むぞ。」
俺がみんなにそう宣言すると、全員が少し不安な顔をしながらも頷く。
不安に思う気持ちは俺も同じ。
それでも納得するしかないという事を、全員わかってくれたみたいだ。
「頑張れよ……イモコ。お前ならきっと……。」
俺は空を見上げながらそう呟いた。
現在俺の目の前には、大きく赤い鳥居が見える。
そしてそれを潜った先には、人が一人入れるような岩で造られた洞穴があった。
ここがイザナミの祠であることは間違いなさそうであるが、一応俺はセイメイに確認する。
「セイメイ。ここであってるか?」
「はい。地図と場所が一致しておりますし、外観も書物に記載されていた通りでございます。」
どうやら間違いないらしい。
地図の位置と違うかもしれないと聞いていたが、杞憂に終わったようだ。
とりあえず目的地に辿り着いた事で、俺はホッとする。
その後、全員で馬車を降りて鳥居に近づいたのだが、ふと俺は隣にいるイモコを見ると、心無しかイモコの足が震えて見えた。
イモコにしては珍しいな。
「イモコ、大丈夫か? 足が震えてるぞ?」
「だ、大丈夫でござるよ。これは武者震いでござる。」
イモコはそう言うが、足だけでなく、声も若干震えている。
どうやら試練を前に、緊張しているようだ。
「あのなぁ、気負うなって言っても無理かもしれないけどさ、肩の力抜こうぜ。」
俺はそう言って、イモコの肩を両手で揉む。
そしてイモコは深く深呼吸をすると、震えがおさまったようだ。
だがしかし、それがいけなかった。
ここでイモコがまさかの行動に出る。
「かたじけないでござる。では、行くでござるよ!」
イモコはそう言うと、一人で鳥居を潜り始めた。
精神を落ち着けて覚悟を決めたイモコは、その勢いのまま進んでしまったのである。
「お、おい。ちょっと待てって! イモコ!!」
突然の行動に焦った俺は、直ぐにイモコを引き留めようとするが、イモコはその鳥居を潜った瞬間……
ーー俺達の目の前から消えてしまった……。
「まじかよ? どういうことだ?」
俺はその現象に驚いてセイメイに確認するも、セイメイは首を横に振る。
「申し訳ございません。このような事は書物には記載されておりませんでした。ですので、お気を付けください。私どもは慎重に進みましょう。」
セイメイは険しい顔をしている。
確かにこんな訳の分からない事が起きたならば、油断は禁物だ。
様子見のつもりが、とんだトラップがあったもんだよ。
そして俺達はイモコを追うため、慎重に一人づづゆっくりと鳥居を潜るが……
「あれ? あれれ? みんな、俺の事見える?」
「はい、見えますよ。サクセスさん。」
どうやらみんなには俺が見えているらしい。
俺はイモコと同じように鳥居を潜ったのだが、特に何の変化もなく前に進めた。
どういうことだ?
不思議に思いつつも、安全を確認した俺はみんなを呼ぶ。
「とりあえずみんなも来てくれ。」
俺の声に応じた仲間達は、ゆっくりと鳥居を潜っていく。
しかし、誰一人消えることは無い。
普通に祠の前に辿り着いてしまった。
「みんな無事か? 何か変わった事はないか?」
「はい。特に異常はありません。」
「俺も平気だぜ、サクセス。」
「俺っちも何ともないでがす。」
どうやら全員問題はないようだ。
しかし、それであればイモコはどこに行ってしまったのだろう?
俺がそんな疑問を浮かべていると、シルクが口を開く。
「多分、イモコは試練の間に飛んだでがんすね。あの剣を持ち、レベルが99の者は転移させられるしかけかもしれないでがんす。」
あの剣とは、城主の間でシルクが渡した呪われた剣の事だ。
確かにそれしか考えられないだろう。
「他に何か言い伝えとかないのか? シルク。」
「ないでがんすね。そもそも、試練を受けた者がいるという話も聞いた事はないでがんす。」
シルクがそう答えた瞬間、今度は祠に近づいたセイメイが叫んだ。
「サクセス様!! 見て下さい、この祠……行き止まりです。」
「何!?」
その声を聞き、俺も岩でできた洞窟に近づくと、開いている穴の先は岩で塞がれていた。
「まじかよ。じゃあ、やっぱり試練の間は……」
「そのようですね。ここはあくまで転移場所に過ぎないという事かと。」
俺の予想をセイメイが口にする。
なるほどな。
しかしこれは困ったぞ。
これだとイモコに何かあった時、助けに行くことができない。
本来は、今日は様子見のつもりだった。
試練にどの程度の日数が必要か謎だったし、ある程度調べてから試練を受けるか決めるつもりだったのに……。
しかしこうなると、イモコも心配だが、いつ帰ってくるかわからないイモコを、いつまでもここで待つわけにもいかない。
どうするか……。
俺がこの状況に悩んでいると、カリーが言った。
「サクセス。悩んでも仕方ないぜ。イモコを信じて待つだけだ。一応予定通り、三日くらいはここで待つとして、それでも戻らなければ……。」
「行くしかないよな。」
カリーの言葉の続きを俺が言う。
そう、進むしかないのだ。
イモコには悪いが、俺達にはやるべき事があるし、いつまでもここにいる訳にもいかない。
ただそうなると、ハッタリハンゾウと会えなくなるが……仕方ないか。
「みんな、聞いてくれ! 今話した通りだ。とりあえず俺達はイモコを信じて、ここで3日間待機する。だが、もしもその間にイモコが戻らなかった場合、俺達は先に進むぞ。」
俺がみんなにそう宣言すると、全員が少し不安な顔をしながらも頷く。
不安に思う気持ちは俺も同じ。
それでも納得するしかないという事を、全員わかってくれたみたいだ。
「頑張れよ……イモコ。お前ならきっと……。」
俺は空を見上げながらそう呟いた。
0
お気に入りに追加
289
あなたにおすすめの小説
【未完】ファミレス転生 〜デザートはケモノ成分大盛りで〜
紅柄ねこ(Bengara Neko)
ファンタジー
強力なスキルを貰って、異世界に召喚されたクロウの第二の人生がここに始まる。
「んっ……また抱きついて……ったく」
小さな小動物みたいな獣人エゾリス族のヤエは、まだ子供である少年の眠る布団に潜り込んでいた。
先日はハーフビーストのサクアが下着姿で寝ていたし、一体何が目的だよ……
長いエゾリス族の耳がピコピコ動いている。
すでに起きているのに、まだ寝たフリか……
「いい加減にしろよ、ヤエっ!」
「ピエッ⁈」
全くもう……大人しくしていれば可愛らしいのに……
まぁ……それでも可愛いけどさ……
〜獣人たちに出会う15年前〜
就活生『三波 烏(クロウ)』は25歳であった。
名前のせいか、面接官の印象もあまり良くないようだ。
今日も就活後には近所のファミレスで、何か資格を取ろうかとパンフレットを読んでいた。
これまでも何かの役に立つかと思って、勉強はしてきた。
実際には働いてからでないと取得できないものもあって、時間を無駄にしてきたかもしれない。
だが、そんな無駄よりも、もっともっと俺の人生が無駄になる事件が起きてしまったのだ。
転生先は剣と魔法の世界だった。
しかし、三波クロウのもらったスキルは『ドリンクバー(スープ・サラダ付き)』だった。
これは……さすがに。
異世界から来たものだから、クロウには魔法は使えなかったのだ。
このスキルだけで、魔物の蔓延る異世界を生き抜くことができるのか???
義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました
さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。
私との約束なんかなかったかのように…
それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。
そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね…
分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
あなたがそう望んだから
まる
ファンタジー
「ちょっとアンタ!アンタよ!!アデライス・オールテア!」
思わず不快さに顔が歪みそうになり、慌てて扇で顔を隠す。
確か彼女は…最近編入してきたという男爵家の庶子の娘だったかしら。
喚き散らす娘が望んだのでその通りにしてあげましたわ。
○○○○○○○○○○
誤字脱字ご容赦下さい。もし電波な転生者に貴族の令嬢が絡まれたら。攻略対象と思われてる男性もガッチリ貴族思考だったらと考えて書いてみました。ゆっくりペースになりそうですがよろしければ是非。
閲覧、しおり、お気に入りの登録ありがとうございました(*´ω`*)
何となくねっとりじわじわな感じになっていたらいいのにと思ったのですがどうなんでしょうね?
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる