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第四部 サムスピジャポン編
2 セイメイ加入②
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カリーとイモコの意見から、俺はセイメイをパーティに加える事を決めようとしたしたその時、それまで黙っていたシロマが口を開いた。
「待ってください、サクセスさん。私達の旅は危険です。サムスピジャポンにいる間は、一緒にいてもらえるのは賛成ですが、それ以後は反対です。」
うーむ。確かにシロマの言う通りだ。
正直、大魔王や魔王と戦うとなったら、セイメイがいると厳しい。
だがこれで、サムスピジャポンの間だけなら、全員が賛成という事である。
つまり、答えは決まった。
「そうだな。セイメイ、正直に言おう。サムスピジャポンに滞在する間は同行してもらうが、それ以後については、今この場で約束することはできない。状況によっては、抜けてもらう事になる。それでもいいか?」
「はい! 当然問題ございません。もうしばらく、サクセス様という大きな光の下に居たいと思う私をお許し下さい。サクセス様……あなたは私の光です。」
突然真剣な目で、愛の告白の様に語るセイメイ。
イケメン過ぎる容姿故に、何かその顔の周りに、赤い薔薇が……いや黒い薔薇が咲いているように錯覚する。
「いや、光って……。でもなんで、俺と一緒に居たいんだ?」
「まだわかりませんか? 私のこの気持ちを……。いえ、そうですね。ハッキリ言いましょう。」
うわ! なんか地雷踏んだかな……。
聞かなきゃよかったか?
「お、おう。変な事なら言うなよ?」
「私はサクセス様と……。」
ゴクリッ……。
「一緒にいる事で、この国で権力を手に入れたいと思います! その為に、利用させていただきます!」
「……へ?」
「サクセス様は必ずこの国の英雄となります。その時、御傍に仕えさせていただければ、私の将来は安泰でございます。そう、サクセス様は私の未来を照らす光なのです!!」
え……えっ?
あれ? なんか少しゲスい?
いや、でもまぁ普通か。
逆にむしろ安心するわ。
「お、おう。まぁ俺もセイメイの知識を頼るってことは、利用することだしな。俺はそれでも構わない。むしろわかりやすくていい。そう言ってもらえるならば、特に戦闘で育てる必要もないしな。」
俺が妙に納得して安心していると、隣にいるシロマから、なんとも不機嫌なオーラを感じ始めた。
「そういうことですか。それでサクセスさんに……。でも、それならいつでも関係を切れますし、サムスピジャポンを出た際にも、スッパリお別れできそうですね。私も安心しました。」
ちょっと、シロマの言葉に棘を感じるな。
まぁ、あんな風に言えばシロマも少しは、ムカッとするか。
俺はあまり気にならないけどなぁ。
「俺は、ちょっとそう言うのは気に入らねぇな。まぁ、サクセスがいいって決めたなら文句を言うつもりはねぇが……。」
カリーは、やはりこういう考えは嫌いなようだ。
でも大なり小なり、お互いの力を必要とするってことは、実際には利用するって事だと思う。
そう言う意味では、正直にわかりやすく伝えたセイメイを、俺は評価する。
まぁいい。とりあえずこれで決まったな。
「じゃあセイメイの同行は決定だ。しかし、パーティにはいれない。後、一応冒険者カードみたいなのがあれば見せてくれ。」
「ありがたきお言葉! わかりました、どうぞご確認下さい。冒険者カードではないですが、職安カードと呼ばれるカードです。内容は、ほとんど同じになっております。」
そういうとセイメイは冒険者カードと同じような物を差し出す。
セイメイ レベル58(総合310)
職業 陰陽師
ちから 25
体力 45
すばやさ 40
知力 185
うん 25
魔法使いと同じような能力振りだな。
まぁこれなら多少の戦闘なら、危険になることは少ないだろう。
この国の魔物事情は、よくわからないけど……。
「サンキュ。オーケーだ。じゃあこれからも頼むぞ。」
「はい! 小間使いでもなんでも、私をお使いください。」
そういうと、セイメイが仲間に加わった。
そして、遂に船が港に到着する。
これより、サムスピジャポンでの冒険が始まるのであった。
現在のパーティ情報
サクセス LV58 総2885(3095)
カリー LV49 総980(1245)
シロマ LV38 総1035(1230)
イモコ LV99 総515 ( 640)
ゲロゲロ LV20 総2500
※ 災禍の渦潮における経験値配分について
最初に湧き出たモンスターの大群を討伐した経験値は、
サクセス、カリー、イモコ、シロマ
に分配されています。
災禍の渦潮本体の討伐に関しては、サクセスのみに経験値が入っている。
災禍の渦潮本体の経験値は、極大。
また、それが生み出していたモンスターも全て高レベル。
パーティ経験値配分については、パーティとしての認識があれば、ある程度広い戦場でも分配はされる。
しかし、あまりに距離が開きすぎると、配分されない。
イメージは、MMORPGでマップが変わると反映されないけど、同一マップ上だと、どんなに離れていても経
験値が配分される感覚です。
「待ってください、サクセスさん。私達の旅は危険です。サムスピジャポンにいる間は、一緒にいてもらえるのは賛成ですが、それ以後は反対です。」
うーむ。確かにシロマの言う通りだ。
正直、大魔王や魔王と戦うとなったら、セイメイがいると厳しい。
だがこれで、サムスピジャポンの間だけなら、全員が賛成という事である。
つまり、答えは決まった。
「そうだな。セイメイ、正直に言おう。サムスピジャポンに滞在する間は同行してもらうが、それ以後については、今この場で約束することはできない。状況によっては、抜けてもらう事になる。それでもいいか?」
「はい! 当然問題ございません。もうしばらく、サクセス様という大きな光の下に居たいと思う私をお許し下さい。サクセス様……あなたは私の光です。」
突然真剣な目で、愛の告白の様に語るセイメイ。
イケメン過ぎる容姿故に、何かその顔の周りに、赤い薔薇が……いや黒い薔薇が咲いているように錯覚する。
「いや、光って……。でもなんで、俺と一緒に居たいんだ?」
「まだわかりませんか? 私のこの気持ちを……。いえ、そうですね。ハッキリ言いましょう。」
うわ! なんか地雷踏んだかな……。
聞かなきゃよかったか?
「お、おう。変な事なら言うなよ?」
「私はサクセス様と……。」
ゴクリッ……。
「一緒にいる事で、この国で権力を手に入れたいと思います! その為に、利用させていただきます!」
「……へ?」
「サクセス様は必ずこの国の英雄となります。その時、御傍に仕えさせていただければ、私の将来は安泰でございます。そう、サクセス様は私の未来を照らす光なのです!!」
え……えっ?
あれ? なんか少しゲスい?
いや、でもまぁ普通か。
逆にむしろ安心するわ。
「お、おう。まぁ俺もセイメイの知識を頼るってことは、利用することだしな。俺はそれでも構わない。むしろわかりやすくていい。そう言ってもらえるならば、特に戦闘で育てる必要もないしな。」
俺が妙に納得して安心していると、隣にいるシロマから、なんとも不機嫌なオーラを感じ始めた。
「そういうことですか。それでサクセスさんに……。でも、それならいつでも関係を切れますし、サムスピジャポンを出た際にも、スッパリお別れできそうですね。私も安心しました。」
ちょっと、シロマの言葉に棘を感じるな。
まぁ、あんな風に言えばシロマも少しは、ムカッとするか。
俺はあまり気にならないけどなぁ。
「俺は、ちょっとそう言うのは気に入らねぇな。まぁ、サクセスがいいって決めたなら文句を言うつもりはねぇが……。」
カリーは、やはりこういう考えは嫌いなようだ。
でも大なり小なり、お互いの力を必要とするってことは、実際には利用するって事だと思う。
そう言う意味では、正直にわかりやすく伝えたセイメイを、俺は評価する。
まぁいい。とりあえずこれで決まったな。
「じゃあセイメイの同行は決定だ。しかし、パーティにはいれない。後、一応冒険者カードみたいなのがあれば見せてくれ。」
「ありがたきお言葉! わかりました、どうぞご確認下さい。冒険者カードではないですが、職安カードと呼ばれるカードです。内容は、ほとんど同じになっております。」
そういうとセイメイは冒険者カードと同じような物を差し出す。
セイメイ レベル58(総合310)
職業 陰陽師
ちから 25
体力 45
すばやさ 40
知力 185
うん 25
魔法使いと同じような能力振りだな。
まぁこれなら多少の戦闘なら、危険になることは少ないだろう。
この国の魔物事情は、よくわからないけど……。
「サンキュ。オーケーだ。じゃあこれからも頼むぞ。」
「はい! 小間使いでもなんでも、私をお使いください。」
そういうと、セイメイが仲間に加わった。
そして、遂に船が港に到着する。
これより、サムスピジャポンでの冒険が始まるのであった。
現在のパーティ情報
サクセス LV58 総2885(3095)
カリー LV49 総980(1245)
シロマ LV38 総1035(1230)
イモコ LV99 総515 ( 640)
ゲロゲロ LV20 総2500
※ 災禍の渦潮における経験値配分について
最初に湧き出たモンスターの大群を討伐した経験値は、
サクセス、カリー、イモコ、シロマ
に分配されています。
災禍の渦潮本体の討伐に関しては、サクセスのみに経験値が入っている。
災禍の渦潮本体の経験値は、極大。
また、それが生み出していたモンスターも全て高レベル。
パーティ経験値配分については、パーティとしての認識があれば、ある程度広い戦場でも分配はされる。
しかし、あまりに距離が開きすぎると、配分されない。
イメージは、MMORPGでマップが変わると反映されないけど、同一マップ上だと、どんなに離れていても経
験値が配分される感覚です。
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