248 / 397
第三部 オーブを求めて
第三部 最終話 祭り
しおりを挟む
「おお~い! みんなぁぁ~! 戻ったぞぉぉぉ!」
俺はゲロゲロの背中に乗りながら、覇王丸の上空まで戻って来た。
色々とピンチもあったが、こうやって無事に帰ってこれた事が素直に嬉しい。
「お! サクセス!」
早速カリーが俺の声に気付いて、叫んだ。
「ただいま、みんな。なんとか災禍の渦潮倒してきたぜ!」
甲板の上に降り立つと、そこには仲間達はもちろん、セイメイや乗組員の多くが集まっていた。
「んで、サクセス。詳しく聞かせろや、お前なんかミスったろ?」
ギクッ!
「な、なんの事かなぁ~? と、特に問題は無かったぜ。ほら、どこも怪我してないし……。」
「サクセスさん……。ちゃんと、私の目を見て言ってください。また無理したんですよね?」
俺がカリーの質問に若干焦りながら答えていると、シロマが俺の目をじ~っと見つめながら近づいて来た。
「い、いや。なんつうか、あれだ。ちょっと色々想定外があったというか……。なんというか……。まさか、災禍の渦潮があんな奴だとは思わなくてさ。でも大丈夫、みんなの訓練のお蔭で俺は勝てた。それでいいじゃないか。」
「まぁ、サクセスが無事なら俺は構わないが……シロマちゃんは大分心配していたぞ。あんま、女を心配させんなよ。」
「あ、ははは……。すみません。」
カリーの言葉を受けて、俺は素直に謝った。
「わかりました。今回は許します。ですが! 二度目はありませんよ。次は、必ず私も近くにいますからね。」
「……はい。」
「まぁ、とりあえず無事に災難も乗り越えた事だし、ぱぁっといこうぜ。なぁ、イモコ。おい、どうしたイモコ?」
カリーがイモコの肩に腕を回して話しかけると、イモコは下を向いて涙を流していた。
「え? ちょ、イモコ。お前どうしたんだよ? どっか痛いのか?」
俺もそれを見て、心配して駆け寄る。
「ち、違うでござるよ……。災禍の渦潮は……人が決して抗う事ができない天災にござる。それを……それを倒す事ができる英雄が、今、正にここにいる事に、某は感激しているでござる! 師匠なら……師匠達なら! きっと、厄災【ウロボロス】を滅ぼしてくれるでござる! 某は、今、確信したでござるよ!」
イモコは、鼻水と涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げて叫んだ。
ちょっと、誰か顔拭く物を渡してあげてほしい。
「ちょ、落ち着けイモコ。大体、ウロボロスが復活するのに、まだ3年もあるじゃないか。先の話にはなっちまうが、ウロボロスは俺達が必ず倒す。いや、倒すために全ての事を尽くす。だから、心配すんな。」
「し、ししょーーーー!」
「ちょっ!! 馬鹿、鼻水が……おい! 俺の服で鼻水を拭くんじゃねぇ!!」
イモコはそのまま俺に抱き着くと、その顔をぐしゃぐしゃとこすり付けた。
俺の白い服に、イモコ液が付着する。
マジでやめてほしい。
「まぁまぁ、サクセスさん。今は許してあげましょう。服なら私が洗濯しますから。」
お? なんか新婚さんっぽい会話だな。
悪くないぞ。
しかし、そこにセイメイが割って入る。
「いいえ、シロマ殿。ここは、サクセス様の従者である、私セイメイがそのお役目を果たします。シロマ殿の手を煩わすわけにはいきません。ささ、サクセス様。一緒にあちらに行って服を脱ぎましょう。」
なんか顔が赤くなって興奮しているように見えるのは、気のせいだろうか。
うん、気のせいに違いない。
だがコイツの前では、絶対服を脱がないぞ!
「そうですか。ですが、サクセスさんに従者は必要ありませんので、洗濯は結構です。」
「これはこれは異な事をおっしゃる。私は、サクセス様に直接請われて従者をしております。シロマ殿こそ、関係ないと思われますが?」
バチバチバチバチっ!!
シロマとセイメイの間で火花が飛び散っている。
「待った待った! 二人ともよせって。それにセイメイは、俺の従者じゃないぞ?」
「そ、そんな!? お願いします! 従者でいさせて下さい!」
俺の言葉に焦るセイメイ。
凄い必死だ。
「ダメだ。セイメイ……お前は従者じゃない。お前は……もう俺の仲間だよ。」
「さ、サクセスさまぁぁぁ!!」
その言葉に感極まったセイメイは、イモコに続いて、またしても俺に抱き着く。
というか、イモコ……いつまで抱き着いてんだよ。
そろそろ離れろや。
「ゲロオオ(サクセス! 約束!!)」
そこで突然、ゲロゲロが鳴きだした。
そういえば、約束だったな。
マグロカーニバルの!
「おぉ! そうだった! イモコ! おい! イモコ、お前いい加減にしろ!」
「っは! 某は……一体!? なんでございますか師匠?」
「なんでございますか? じゃねぇよ。お前いつまで……って、もういいや。ところで、船にまだマグロってあるかな?」
「あるでござるよ? 食べたいでござるか?」
「あぁ、俺も食べたいけど、ゲロゲロが……な。約束したんだ。終わったらマグロ祭りするって。」
「そうでござったか!? しかし、そうなると少しばかり足りぬでござるな……。」
ポン。
そこで突然、カリーが俺の肩を叩いて言った。
「サクセス、俺に任せておけ。俺がでかいの釣ってやる。」
ドヤ顔のカリー。
しかし、そう簡単にはいかないだろ?
よし、釣ろう! で、釣れるわけがない。
という事で、俺は提案した。
「おっし! じゃあ、みんなでこれから釣り大会しようぜ! 先に大物のマグロを釣った奴は……俺と一緒にゲロゲロに乗って空中散歩だ! 空は気持ちいいぞ!」
俺がそう言うと、大歓声が上がる!
「ま、まつりだぁぁぁぁ!」
「ひゃっほーい! 俺、一度乗って見たかったんだよなぁ!」
「俺が一番デカいの釣るぜ?」
「ぼくちん、シロマ様と乗りたい……。」
「サクセス様と……空で二人きり……はぁはぁ……。」
うん、歓声に混じって変な言葉が聞こえるな。
とりあえず、今シロマと口にした奴、出てこいやぁ!!
「さすがサクセスさんです。でも、負けませんよ!」
そう言って、なぜかシロマもやる気を出している。
本当にシロマは、どこにやる気スイッチがあるのかわからない。
「面白れぇ事考えたな、サクセス。よっしゃ、俺が全員のド肝を抜いてやるぜ。」
「俺も負けないぜ、カリー。一番の大物を釣るのは俺だ!!」
こうして俺達は、無事、災禍の渦潮を倒した後、釣り大会をして盛り上がる。
そして、夜には盛大なパーティを開くのであった。
ちなみに、一番大物のマグロを釣り上げたのは、奴だった……。
カリーではない。
なんと……ゲロゲロだった!!
ゲロゲロは海に飛び込むと、周りの釣り場を荒らしまわり、挙句の果てには海に潜って、でっかいマグロを咥えて戻ってきやがった。
恐るべし、古龍狼……。
でもな、これは釣り大会であって、海に入って咥えてくるのは反則だぜ?
と思いつつも、あまりに喜んだ顔をしているゲロゲロを見て、俺は許可してしまう。
なにはともあれ、こうして長かった航海も無事終わる。
喧嘩をしたり、学校みたいな生活をしてみたり、新しい遊びを覚えたり、この一ヵ月は本当に濃厚な日々だった。
そして、遂に俺達は辿り着く。
災厄の魔物【ウロボロス】の眠る地、【サムスピジャポン】へと!!
第三部 オーブを求めて 完
俺はゲロゲロの背中に乗りながら、覇王丸の上空まで戻って来た。
色々とピンチもあったが、こうやって無事に帰ってこれた事が素直に嬉しい。
「お! サクセス!」
早速カリーが俺の声に気付いて、叫んだ。
「ただいま、みんな。なんとか災禍の渦潮倒してきたぜ!」
甲板の上に降り立つと、そこには仲間達はもちろん、セイメイや乗組員の多くが集まっていた。
「んで、サクセス。詳しく聞かせろや、お前なんかミスったろ?」
ギクッ!
「な、なんの事かなぁ~? と、特に問題は無かったぜ。ほら、どこも怪我してないし……。」
「サクセスさん……。ちゃんと、私の目を見て言ってください。また無理したんですよね?」
俺がカリーの質問に若干焦りながら答えていると、シロマが俺の目をじ~っと見つめながら近づいて来た。
「い、いや。なんつうか、あれだ。ちょっと色々想定外があったというか……。なんというか……。まさか、災禍の渦潮があんな奴だとは思わなくてさ。でも大丈夫、みんなの訓練のお蔭で俺は勝てた。それでいいじゃないか。」
「まぁ、サクセスが無事なら俺は構わないが……シロマちゃんは大分心配していたぞ。あんま、女を心配させんなよ。」
「あ、ははは……。すみません。」
カリーの言葉を受けて、俺は素直に謝った。
「わかりました。今回は許します。ですが! 二度目はありませんよ。次は、必ず私も近くにいますからね。」
「……はい。」
「まぁ、とりあえず無事に災難も乗り越えた事だし、ぱぁっといこうぜ。なぁ、イモコ。おい、どうしたイモコ?」
カリーがイモコの肩に腕を回して話しかけると、イモコは下を向いて涙を流していた。
「え? ちょ、イモコ。お前どうしたんだよ? どっか痛いのか?」
俺もそれを見て、心配して駆け寄る。
「ち、違うでござるよ……。災禍の渦潮は……人が決して抗う事ができない天災にござる。それを……それを倒す事ができる英雄が、今、正にここにいる事に、某は感激しているでござる! 師匠なら……師匠達なら! きっと、厄災【ウロボロス】を滅ぼしてくれるでござる! 某は、今、確信したでござるよ!」
イモコは、鼻水と涙でぐしゃぐしゃになった顔を上げて叫んだ。
ちょっと、誰か顔拭く物を渡してあげてほしい。
「ちょ、落ち着けイモコ。大体、ウロボロスが復活するのに、まだ3年もあるじゃないか。先の話にはなっちまうが、ウロボロスは俺達が必ず倒す。いや、倒すために全ての事を尽くす。だから、心配すんな。」
「し、ししょーーーー!」
「ちょっ!! 馬鹿、鼻水が……おい! 俺の服で鼻水を拭くんじゃねぇ!!」
イモコはそのまま俺に抱き着くと、その顔をぐしゃぐしゃとこすり付けた。
俺の白い服に、イモコ液が付着する。
マジでやめてほしい。
「まぁまぁ、サクセスさん。今は許してあげましょう。服なら私が洗濯しますから。」
お? なんか新婚さんっぽい会話だな。
悪くないぞ。
しかし、そこにセイメイが割って入る。
「いいえ、シロマ殿。ここは、サクセス様の従者である、私セイメイがそのお役目を果たします。シロマ殿の手を煩わすわけにはいきません。ささ、サクセス様。一緒にあちらに行って服を脱ぎましょう。」
なんか顔が赤くなって興奮しているように見えるのは、気のせいだろうか。
うん、気のせいに違いない。
だがコイツの前では、絶対服を脱がないぞ!
「そうですか。ですが、サクセスさんに従者は必要ありませんので、洗濯は結構です。」
「これはこれは異な事をおっしゃる。私は、サクセス様に直接請われて従者をしております。シロマ殿こそ、関係ないと思われますが?」
バチバチバチバチっ!!
シロマとセイメイの間で火花が飛び散っている。
「待った待った! 二人ともよせって。それにセイメイは、俺の従者じゃないぞ?」
「そ、そんな!? お願いします! 従者でいさせて下さい!」
俺の言葉に焦るセイメイ。
凄い必死だ。
「ダメだ。セイメイ……お前は従者じゃない。お前は……もう俺の仲間だよ。」
「さ、サクセスさまぁぁぁ!!」
その言葉に感極まったセイメイは、イモコに続いて、またしても俺に抱き着く。
というか、イモコ……いつまで抱き着いてんだよ。
そろそろ離れろや。
「ゲロオオ(サクセス! 約束!!)」
そこで突然、ゲロゲロが鳴きだした。
そういえば、約束だったな。
マグロカーニバルの!
「おぉ! そうだった! イモコ! おい! イモコ、お前いい加減にしろ!」
「っは! 某は……一体!? なんでございますか師匠?」
「なんでございますか? じゃねぇよ。お前いつまで……って、もういいや。ところで、船にまだマグロってあるかな?」
「あるでござるよ? 食べたいでござるか?」
「あぁ、俺も食べたいけど、ゲロゲロが……な。約束したんだ。終わったらマグロ祭りするって。」
「そうでござったか!? しかし、そうなると少しばかり足りぬでござるな……。」
ポン。
そこで突然、カリーが俺の肩を叩いて言った。
「サクセス、俺に任せておけ。俺がでかいの釣ってやる。」
ドヤ顔のカリー。
しかし、そう簡単にはいかないだろ?
よし、釣ろう! で、釣れるわけがない。
という事で、俺は提案した。
「おっし! じゃあ、みんなでこれから釣り大会しようぜ! 先に大物のマグロを釣った奴は……俺と一緒にゲロゲロに乗って空中散歩だ! 空は気持ちいいぞ!」
俺がそう言うと、大歓声が上がる!
「ま、まつりだぁぁぁぁ!」
「ひゃっほーい! 俺、一度乗って見たかったんだよなぁ!」
「俺が一番デカいの釣るぜ?」
「ぼくちん、シロマ様と乗りたい……。」
「サクセス様と……空で二人きり……はぁはぁ……。」
うん、歓声に混じって変な言葉が聞こえるな。
とりあえず、今シロマと口にした奴、出てこいやぁ!!
「さすがサクセスさんです。でも、負けませんよ!」
そう言って、なぜかシロマもやる気を出している。
本当にシロマは、どこにやる気スイッチがあるのかわからない。
「面白れぇ事考えたな、サクセス。よっしゃ、俺が全員のド肝を抜いてやるぜ。」
「俺も負けないぜ、カリー。一番の大物を釣るのは俺だ!!」
こうして俺達は、無事、災禍の渦潮を倒した後、釣り大会をして盛り上がる。
そして、夜には盛大なパーティを開くのであった。
ちなみに、一番大物のマグロを釣り上げたのは、奴だった……。
カリーではない。
なんと……ゲロゲロだった!!
ゲロゲロは海に飛び込むと、周りの釣り場を荒らしまわり、挙句の果てには海に潜って、でっかいマグロを咥えて戻ってきやがった。
恐るべし、古龍狼……。
でもな、これは釣り大会であって、海に入って咥えてくるのは反則だぜ?
と思いつつも、あまりに喜んだ顔をしているゲロゲロを見て、俺は許可してしまう。
なにはともあれ、こうして長かった航海も無事終わる。
喧嘩をしたり、学校みたいな生活をしてみたり、新しい遊びを覚えたり、この一ヵ月は本当に濃厚な日々だった。
そして、遂に俺達は辿り着く。
災厄の魔物【ウロボロス】の眠る地、【サムスピジャポン】へと!!
第三部 オーブを求めて 完
0
お気に入りに追加
290
あなたにおすすめの小説
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
【完結】4人の令嬢とその婚約者達
cc.
恋愛
仲の良い4人の令嬢には、それぞれ幼い頃から決められた婚約者がいた。
優れた才能を持つ婚約者達は、騎士団に入り活躍をみせると、その評判は瞬く間に広まっていく。
年に、数回だけ行われる婚約者との交流も活躍すればする程、回数は減り気がつけばもう数年以上もお互い顔を合わせていなかった。
そんな中、4人の令嬢が街にお忍びで遊びに来たある日…
有名な娼館の前で話している男女数組を見かける。
真昼間から、騎士団の制服で娼館に来ているなんて…
呆れていると、そのうちの1人…
いや、もう1人…
あれ、あと2人も…
まさかの、自分たちの婚約者であった。
貴方達が、好き勝手するならば、私達も自由に生きたい!
そう決意した4人の令嬢の、我慢をやめたお話である。
*20話完結予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる