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第二部 新たなる旅立ち
第九話 女王様の降臨とスライムの奇跡
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イーゼは鞭をビュンビュン振り回すと、呪文を唱えた。
【メラメラゾーン】
イーゼの持つ鞭が真っ赤に燃え上がる。
「なるほど、これは面白いですわね。なんとなくですが、使い方がわかってきましたわ。」
ニヤリと怪しい笑みを零しながら、鞭を見つめるイーゼ。
新しく手に入れたおもちゃで、これから遊べることを喜んでいるようだ。
イーゼが鞭で遊んでいる間、前方のオークキング達に光の壁が出来上がる。
「イーゼさん、マジックカウンターです! 気を付けてください。」
シロマの言葉に気付いて前方に目を向けると、シャーマンたちが一斉に呪文を唱えていた。
シャーマンキングは、魔術師相手とみて、直ぐに仲間達に魔法の壁を張る。
魔法を反射するマジックカウンターは、正に対魔法使い用の魔法だった。
しかし、シャーマンたちの魔法はそれだけではない。
今度は、イーゼの体を魔法の煙が包み込んだ。
それは魔術師の魔法を封じ込める魔法【マホトメール】
敵は徹底的にイーゼを無力化してから、いたぶる様子だ。
だがイーゼの体を包み込んだ煙は一瞬で霧散してしまう。
!?
その様子にシャーマンキングは驚く。
イーゼが装備している大魔道のローブは、魔封じを無効化するスキルがあったのだ。
「うざったいですわね、この豚達は。魔法使い相手にビビってるのかしら? さっさといらっしゃ~い。」
「ブヒ! 強がりはよすブヒ。ひき肉にしてくれるわ! やれ! オークキング!」
オークキングよりも一回り大きいオークロードが命令した。
「ぶひぶひ! 遊んでやるブー。」
「ふふふ、吾輩の槍で串刺しにしてくれるわ!」
「魔法使いなんて……相手にならないっち!」
オークキングクラス以上になると、自我があるようで、それぞれ個性的な話し方をしている。
「これが、そんなに欲しいのかしら? 卑しい豚め!」
イーゼは襲い掛かってくるオークキング3匹に向かって鞭を飛ばす。
ビシィン バシィン ビシィーン!
「ぶ、ぶひーー!」
灼熱を纏った鞭が、オークキング達を打ちのめす。
「ほぉら、坊や達。これが欲しいんでしょぉう? ちゃんとオネダリしなさぁい。」
「は、はうあぁぁ……もっと……もっとぶひぃぃ!」
「熱い! けど……吾輩……きもぢいい!」
「もっと攻めて欲しいっち!」
バチィン ビシィン バチィーン!
オークキング達は、イーゼの鞭に攻撃することも忘れて夢中になる。
体が焼けただれて、ボロボロになっているにも関わらずだ……。
「な、何をやってるブヒ! さっさと倒さないブヒか!」
その状況を見て、オークロードは叫んだ。
「ふふふ、次は冷たいのがお好みかしら?【ブリザック】」
イーゼは凍り魔法を鞭に付与する。
「ほぉら! もっといい声で泣きなさぁーい!」
ビシィン バシィン ビシィーン!
「ぶ、ぶひいいぃぃ! ぎもじぃぃぶひぃ!」
「吾輩の豚生に一片の悔いなし!!」
「冷たいっち! もうダメっち! 空にイクっちいい!」
三匹のオークキング達は遂に絶命し、塵となる。
しかし……その顔は幸せそうだった。
「あら? もうイっちゃったのね、卑しい豚さん。次は誰の番かしら?」
「おのれ~! 調子に乗るなブヒ!!」
「待て! オークロード!」
怒りが頂点まで来たオークロードはレジェンドシャーマンの言葉を無視して、イーゼに突撃し始める。
そして一連の状況を見ていたシロマは、唖然としながらもイーゼを羨ましそうに見つめた。
「いいなぁ……女王様……。私もやりたい……。」
どうやらシロマは、女王様プレイをやってみたいようだ。
いつか、その鞭を貸してもらおうと心に決める。
一体、誰に対してやろうとしているのだろうか……。
一方、サクセス達の戦場では
ブルブル……!
突然背筋から悪寒がして、俺は震えた。
「どうしたの!? サクセス!」
「いや、何か急に悪寒がしてな。大丈夫だ、早くやっつけてイーゼ達と合流するぞ。」
「わかったわ! とぉりゃーー! あちょーー!」
数は減っているいるものの、未だにギガントスライム達の包囲から抜け出せないでいた。
俺の攻撃力でさえも、連撃を撃ち込まなければ倒す事ができないモンスター。
中途半端な攻撃では直ぐに回復をされてしまって、なかなか数が減らない。
「あぁ! もう! また回復して!」
「焦るな、リーチュン! 二人で同じ敵を一匹づつやるぞ!」
「わかったわ! トォリャーー!」
ズバズバズバズバ!
リーチュンは打撃がほとんど効かないことに気付いてから、はがねのつめで切り裂くことに専念した。
ねこが連続でひっかくような連撃。
これが、意外とギガントスライムには有効である。
「おらよ! トドメだ!!」
ブシャア!
そして最後には俺が一気に斬り伏せて爆散させていく。
地道な戦いではあったが、少なからず数は減ってきていた。
「ふぅ~残りは二匹ね。最後は1匹づつ倒さない?」
「そうだな、じゃあ俺はさっさと倒してイーゼ達のところに戻っているぞ。」
「ぶぅ~! アタイだって負けないんだから!」
俺達は残りのスライムが赤と青の二匹になった為、余裕ができていた。
しかし、その瞬間。
「え? 何!? なんなの!?」
リーチュンが叫ぶ。
なんと、ギガントスライムとギガントスライムブスが合体を始めたのだ。
「なんだ、これは!? リーチュン知ってるか?」
「アタイも知らないわ、こんなの!!」
ボヨォォン!
現れたのは、緑色をしたスライム。
その大きさは、単純にギガントスライムの2倍あった。
「デカければいいってもんじゃないわよぉ!!」
そ、そうだべ……大きさが全てじゃないっぺ!
なぜか俺は、そのセリフ違う意味に聞こえて少しだけ焦る。
その視線はスライムではなく、息子に向いていた。
そしてリーチュンは、そのスライムに真っ向から攻撃する。
「いくわよ! アチョーー!!」
ボヨォォン!
「キャ!!」
リーチュンの攻撃は全く効かずに、逆に弾き飛ばされた。
「大丈夫か! リーチュン!」
「平気よ……。でもあれは厄介ね。防御力が桁違いだわ。」
そのスライムの名前は、スライムバウアー。
相性の良い、ギガントスライムとギガントスライムブスが巡り合う事で合体したスライム。
その能力は、通常のギガントスライムの1・5倍。
更に、打撃無効と斬撃効果激減のスキルを持った凶悪なモンスターだ。
「まかせろ! 俺の攻撃なら!!」
俺とリーチュンでは攻撃力が桁違いに違う。
流石に俺の攻撃は通ると思った……だが……
ズブッ!
!?
「剣が……沈んだ!? くそ! 離せこら!!」
なんと俺の剣はスライムバウアーを斬ったかと思ったら、そのまま体内に潜ってしまった。
「くっそーー!! おっりゃーー!!」
ズボッ!!
なんとか、破邪のつるぎを引っこ抜く。
並外れた力があってこそだった。
しかし、俺が斬った場所は、そのまますぐに修復されてしまう。
斬撃効果激減は、ダメージを十分の一にするスキルであり、斬撃はほぼ効かない。
スライムバウアーは、大魔王がいる魔界にもほとんど生息していないレアモンスターだった。
知力は低いが、その耐久力は魔王を越えている。
「まじかよ!? あんなんありかよ!!」
「嘘でしょ!? サクセスでもダメなの!?」
「あぁ、でも弱点はあるはずだ。やるぞ! リーチュン!」
「わかったわ!!」
イーゼ達とサクセス達の戦いはまだ続く……。
【メラメラゾーン】
イーゼの持つ鞭が真っ赤に燃え上がる。
「なるほど、これは面白いですわね。なんとなくですが、使い方がわかってきましたわ。」
ニヤリと怪しい笑みを零しながら、鞭を見つめるイーゼ。
新しく手に入れたおもちゃで、これから遊べることを喜んでいるようだ。
イーゼが鞭で遊んでいる間、前方のオークキング達に光の壁が出来上がる。
「イーゼさん、マジックカウンターです! 気を付けてください。」
シロマの言葉に気付いて前方に目を向けると、シャーマンたちが一斉に呪文を唱えていた。
シャーマンキングは、魔術師相手とみて、直ぐに仲間達に魔法の壁を張る。
魔法を反射するマジックカウンターは、正に対魔法使い用の魔法だった。
しかし、シャーマンたちの魔法はそれだけではない。
今度は、イーゼの体を魔法の煙が包み込んだ。
それは魔術師の魔法を封じ込める魔法【マホトメール】
敵は徹底的にイーゼを無力化してから、いたぶる様子だ。
だがイーゼの体を包み込んだ煙は一瞬で霧散してしまう。
!?
その様子にシャーマンキングは驚く。
イーゼが装備している大魔道のローブは、魔封じを無効化するスキルがあったのだ。
「うざったいですわね、この豚達は。魔法使い相手にビビってるのかしら? さっさといらっしゃ~い。」
「ブヒ! 強がりはよすブヒ。ひき肉にしてくれるわ! やれ! オークキング!」
オークキングよりも一回り大きいオークロードが命令した。
「ぶひぶひ! 遊んでやるブー。」
「ふふふ、吾輩の槍で串刺しにしてくれるわ!」
「魔法使いなんて……相手にならないっち!」
オークキングクラス以上になると、自我があるようで、それぞれ個性的な話し方をしている。
「これが、そんなに欲しいのかしら? 卑しい豚め!」
イーゼは襲い掛かってくるオークキング3匹に向かって鞭を飛ばす。
ビシィン バシィン ビシィーン!
「ぶ、ぶひーー!」
灼熱を纏った鞭が、オークキング達を打ちのめす。
「ほぉら、坊や達。これが欲しいんでしょぉう? ちゃんとオネダリしなさぁい。」
「は、はうあぁぁ……もっと……もっとぶひぃぃ!」
「熱い! けど……吾輩……きもぢいい!」
「もっと攻めて欲しいっち!」
バチィン ビシィン バチィーン!
オークキング達は、イーゼの鞭に攻撃することも忘れて夢中になる。
体が焼けただれて、ボロボロになっているにも関わらずだ……。
「な、何をやってるブヒ! さっさと倒さないブヒか!」
その状況を見て、オークロードは叫んだ。
「ふふふ、次は冷たいのがお好みかしら?【ブリザック】」
イーゼは凍り魔法を鞭に付与する。
「ほぉら! もっといい声で泣きなさぁーい!」
ビシィン バシィン ビシィーン!
「ぶ、ぶひいいぃぃ! ぎもじぃぃぶひぃ!」
「吾輩の豚生に一片の悔いなし!!」
「冷たいっち! もうダメっち! 空にイクっちいい!」
三匹のオークキング達は遂に絶命し、塵となる。
しかし……その顔は幸せそうだった。
「あら? もうイっちゃったのね、卑しい豚さん。次は誰の番かしら?」
「おのれ~! 調子に乗るなブヒ!!」
「待て! オークロード!」
怒りが頂点まで来たオークロードはレジェンドシャーマンの言葉を無視して、イーゼに突撃し始める。
そして一連の状況を見ていたシロマは、唖然としながらもイーゼを羨ましそうに見つめた。
「いいなぁ……女王様……。私もやりたい……。」
どうやらシロマは、女王様プレイをやってみたいようだ。
いつか、その鞭を貸してもらおうと心に決める。
一体、誰に対してやろうとしているのだろうか……。
一方、サクセス達の戦場では
ブルブル……!
突然背筋から悪寒がして、俺は震えた。
「どうしたの!? サクセス!」
「いや、何か急に悪寒がしてな。大丈夫だ、早くやっつけてイーゼ達と合流するぞ。」
「わかったわ! とぉりゃーー! あちょーー!」
数は減っているいるものの、未だにギガントスライム達の包囲から抜け出せないでいた。
俺の攻撃力でさえも、連撃を撃ち込まなければ倒す事ができないモンスター。
中途半端な攻撃では直ぐに回復をされてしまって、なかなか数が減らない。
「あぁ! もう! また回復して!」
「焦るな、リーチュン! 二人で同じ敵を一匹づつやるぞ!」
「わかったわ! トォリャーー!」
ズバズバズバズバ!
リーチュンは打撃がほとんど効かないことに気付いてから、はがねのつめで切り裂くことに専念した。
ねこが連続でひっかくような連撃。
これが、意外とギガントスライムには有効である。
「おらよ! トドメだ!!」
ブシャア!
そして最後には俺が一気に斬り伏せて爆散させていく。
地道な戦いではあったが、少なからず数は減ってきていた。
「ふぅ~残りは二匹ね。最後は1匹づつ倒さない?」
「そうだな、じゃあ俺はさっさと倒してイーゼ達のところに戻っているぞ。」
「ぶぅ~! アタイだって負けないんだから!」
俺達は残りのスライムが赤と青の二匹になった為、余裕ができていた。
しかし、その瞬間。
「え? 何!? なんなの!?」
リーチュンが叫ぶ。
なんと、ギガントスライムとギガントスライムブスが合体を始めたのだ。
「なんだ、これは!? リーチュン知ってるか?」
「アタイも知らないわ、こんなの!!」
ボヨォォン!
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「デカければいいってもんじゃないわよぉ!!」
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なぜか俺は、そのセリフ違う意味に聞こえて少しだけ焦る。
その視線はスライムではなく、息子に向いていた。
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「いくわよ! アチョーー!!」
ボヨォォン!
「キャ!!」
リーチュンの攻撃は全く効かずに、逆に弾き飛ばされた。
「大丈夫か! リーチュン!」
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そのスライムの名前は、スライムバウアー。
相性の良い、ギガントスライムとギガントスライムブスが巡り合う事で合体したスライム。
その能力は、通常のギガントスライムの1・5倍。
更に、打撃無効と斬撃効果激減のスキルを持った凶悪なモンスターだ。
「まかせろ! 俺の攻撃なら!!」
俺とリーチュンでは攻撃力が桁違いに違う。
流石に俺の攻撃は通ると思った……だが……
ズブッ!
!?
「剣が……沈んだ!? くそ! 離せこら!!」
なんと俺の剣はスライムバウアーを斬ったかと思ったら、そのまま体内に潜ってしまった。
「くっそーー!! おっりゃーー!!」
ズボッ!!
なんとか、破邪のつるぎを引っこ抜く。
並外れた力があってこそだった。
しかし、俺が斬った場所は、そのまますぐに修復されてしまう。
斬撃効果激減は、ダメージを十分の一にするスキルであり、斬撃はほぼ効かない。
スライムバウアーは、大魔王がいる魔界にもほとんど生息していないレアモンスターだった。
知力は低いが、その耐久力は魔王を越えている。
「まじかよ!? あんなんありかよ!!」
「嘘でしょ!? サクセスでもダメなの!?」
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