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秀の抵抗も虚しく、迫り上がった快感が叶向の口の中へと流れこむ。
ぢゅ、ぢゅ~
管の中のものを吸い切ると、叶向は確かめるように喉の奥へとゆっくり流し込む。
一回、二回、叶向の首筋が動くたびに、秀は悍ましい優越感に襲われる。
「って、何やってんだ! そんなの飲むんじゃねえ‼︎」
叫ぶやいなや飛び起きると、枕元に置かれた叶向の飲みかけのペットボトルのお茶を手に取ると無理やり飲ませる。
「ン゛~~~~、ぷはっ」
「足りないか??」
ベッドから飛び降り、冷蔵庫の中から水を取り出すと、再び叶向に無理やり飲ませる。
「ン゛~~~~、ちょっ、ちょっと! そんなに一気に飲めませんからっ!」
苦しそうに咳き込む叶向。
「わ、わりぃ……」
咳き込む叶向の背中を優しくさする。
「いや、ちょっと待て。なんで俺が謝ってんだ……?」
「ぷっ……」
秀の発言に叶向は吹き出すと、ケラケラと楽しそうにベッドの上を笑い転げる。
「てんめぇ……何笑ってやがる」
怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にさせて秀は叶向を睨みつける。
「いや、ごめんなさっ、ゲホッゲホッ……ほんと、反省してます(笑)」
普段通りの叶向の笑顔と先ほど自分のモノを咥えた叶向の表情が重なり、言いようのない優越感が湧き上がってくるのを感じる。
気まずさで叶向から目を逸らすと、秀はいつの間にか脱がされた下着を慌てて手にとる。
「まだダメです」
秀の手から下着を取り上げると、叶向はベッドの外へポイと投げる。
「おいっ……!」
「もうちょっと、気持ちくなりましょ?」
ニコッと可愛らしく笑って見せる叶向に反して、秀は顔をひきつらせる。
ゆっくりと甘く、確かめるように叶向は秀との口付けを堪能する。自分だけが求める一方的なものでも今は構わなかった。
「——ぷはっ、秀さん……」
ぎゅっと抱きしめる。もう一度秀から抱きしめてもらえないだろうか、そんな淡い期待を込めるも、背中にはなんの感触もなく一人傷つく。
「俺も秀さんで気持ちよくなりたい……」
抱きしめられ、耳元で叶向に吐息まじりに囁かれて、秀はゾクっと背中から何かが走るのを感じる。
「……」
拒否したかった。これ以上はまずいと、戻るなら今しかないと秀の中で何かが警告を出していた。だから優しく突き放した。抱き寄せるのではなく、優しく自分から引き離した。
「……」「……」
叶向と視線があう。
快楽を求め、自分を求める人間の目はこうも色めかしいく淫らなのだろうか。秀はその瞳から目を離すことができなかった。
言葉を発することもできず、酷い渇きに襲われゴクリと生唾を飲む。
「もう一回、ちゅうしたい……」
その言葉に秀は否定も肯定もしなかった。
叶向の唇を受け入れると、優しく押し倒され乾いていたなにかが満たされていくのを感じる。
「あっぢ~」
ガバッと起き上がった秀の身体は興奮で汗まみれだった。
叶向もひどく火照った身体と腹部の体液をティッシュで拭き取る。
「……」「……」
お互い沈黙のまま、体に残る体液を各々拭き取る。
「……俺の中、まだ秀さんがいるみたいにジンジンします」
「ぐふぉ……」
飲んでいた天然水を盛大に吐きながら秀が咳き込む。
「ゲホ、ゴホッ……お前なぁ」
「お腹押すと、まだちょっと気持ちいです」
すーっと自身の腹に指を滑らす叶向の表情に秀はゴクリと生唾をのむ。
「あ~、その、なんだ……悪かったな、いきなり押し倒しちまって……」
気まずそうに叶向から視線を反らすと、秀はポリポリと頭をかく。
「悪かったなんて……俺、すごく嬉しくて幸せでした」
秀の背中に叶向は抱きつく。
「ちょっ……」
「秀さんにちゅうされて、抱きしめられて」
「……」
「いっぱい、いっぱい気持ちよくされて」
「……」
「すっごい幸せです」
「……そーかよ」
少し冷めてきた体が熱を帯びていく。耳と首まで赤くした秀の後ろ姿を叶向は愛おしそうに見つめる。
「はあ……秀さん。ほんと、好き」
秀の背中に頬をすり寄せる。
「秀さんは俺のこと、好き?」
「……わかんねぇ、けど」
叶向の腕をすり抜けると、秀はまじまじと叶向を見つめる。
「やっぱお前のこと、やじゃねえんだよな……」
そういうと秀は軽く唇を重ねると、はぁというため息と共に立ち上がる。
「シャワー浴びてくるわ」
スタスタと脱衣所へ向かう秀を、ポカンと固まったまま叶向は視線だけで追う。
バタン、と扉が閉まる音にハッと我に帰る。
「それって、どーいう意味なんですか!!」
脱衣所のドアを勢いよく開ける。
「うわっ、なんだよいきなり……つか、服ぐらい着ろよ」
「秀さんだって裸じゃないですか!」
「そりゃ今からシャワー入るからな」
「そんなことより! さっきの意味ぶかな言葉はなんですか⁉︎」
「……何って、別に……」
気まずそうに視線を泳がせる秀の顔を掴むと、ぐいっと自分の顔に近づける。
「さっきの言葉はどーいう意味なんですか‼︎」
「どうもこうも、そのまんまだろ……」
「やじゃないって、その……好きってことですか!? 俺のこと!!」
「……」
叶向の期待のこもった熱い視線に耐えかねて、秀はぎゅっと固く瞼を閉じる。
「あ、ずるい! ちゃんと俺の目を見てくださいよ!」
「……うるせー」
叶向の腕からするりと抜け出すと、浴室のドアをピシャリと閉める。
「俺も一緒にシャワー浴びます‼︎」
勢いよくドアを開け、ズンズンと浴室に入ってくる叶向に秀はポカンと口を開けたまま静止する。
「……ちょ、おま……流石に風呂には入ってくるなよ……」
「なんですかその顔は……」
「こんな顔にもなるだろ……」
冷静に引かれたことに若干のやりにくさを感じつつ叶向は反論する。
「……さっきまで俺のこと抱いてたのに?」
「ばっかお前……」
「……ふふふっ」
顔を赤くしてあたふたし始める秀に叶向は思わず笑みをもらす。
「てめっ……笑うんじゃねー」
そんな叶向に向かって秀はシャワーの水をかける。
「つめたっ! ちょっと、やめてくださいよ」
「うるせー、大人をからかったバツじゃ」
「大人って、一個しか変わらないじゃないですか」
「年長者を敬え」
「はいはい、わかりましたよ。それなら背中ぐらい流してあげまっ——」
一歩踏み出した叶向は、浴室のタイルで足を滑らせ後ろへと倒れる。
「叶向っ!!」
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一回、二回、叶向の首筋が動くたびに、秀は悍ましい優越感に襲われる。
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叫ぶやいなや飛び起きると、枕元に置かれた叶向の飲みかけのペットボトルのお茶を手に取ると無理やり飲ませる。
「ン゛~~~~、ぷはっ」
「足りないか??」
ベッドから飛び降り、冷蔵庫の中から水を取り出すと、再び叶向に無理やり飲ませる。
「ン゛~~~~、ちょっ、ちょっと! そんなに一気に飲めませんからっ!」
苦しそうに咳き込む叶向。
「わ、わりぃ……」
咳き込む叶向の背中を優しくさする。
「いや、ちょっと待て。なんで俺が謝ってんだ……?」
「ぷっ……」
秀の発言に叶向は吹き出すと、ケラケラと楽しそうにベッドの上を笑い転げる。
「てんめぇ……何笑ってやがる」
怒りと恥ずかしさで顔を真っ赤にさせて秀は叶向を睨みつける。
「いや、ごめんなさっ、ゲホッゲホッ……ほんと、反省してます(笑)」
普段通りの叶向の笑顔と先ほど自分のモノを咥えた叶向の表情が重なり、言いようのない優越感が湧き上がってくるのを感じる。
気まずさで叶向から目を逸らすと、秀はいつの間にか脱がされた下着を慌てて手にとる。
「まだダメです」
秀の手から下着を取り上げると、叶向はベッドの外へポイと投げる。
「おいっ……!」
「もうちょっと、気持ちくなりましょ?」
ニコッと可愛らしく笑って見せる叶向に反して、秀は顔をひきつらせる。
ゆっくりと甘く、確かめるように叶向は秀との口付けを堪能する。自分だけが求める一方的なものでも今は構わなかった。
「——ぷはっ、秀さん……」
ぎゅっと抱きしめる。もう一度秀から抱きしめてもらえないだろうか、そんな淡い期待を込めるも、背中にはなんの感触もなく一人傷つく。
「俺も秀さんで気持ちよくなりたい……」
抱きしめられ、耳元で叶向に吐息まじりに囁かれて、秀はゾクっと背中から何かが走るのを感じる。
「……」
拒否したかった。これ以上はまずいと、戻るなら今しかないと秀の中で何かが警告を出していた。だから優しく突き放した。抱き寄せるのではなく、優しく自分から引き離した。
「……」「……」
叶向と視線があう。
快楽を求め、自分を求める人間の目はこうも色めかしいく淫らなのだろうか。秀はその瞳から目を離すことができなかった。
言葉を発することもできず、酷い渇きに襲われゴクリと生唾を飲む。
「もう一回、ちゅうしたい……」
その言葉に秀は否定も肯定もしなかった。
叶向の唇を受け入れると、優しく押し倒され乾いていたなにかが満たされていくのを感じる。
「あっぢ~」
ガバッと起き上がった秀の身体は興奮で汗まみれだった。
叶向もひどく火照った身体と腹部の体液をティッシュで拭き取る。
「……」「……」
お互い沈黙のまま、体に残る体液を各々拭き取る。
「……俺の中、まだ秀さんがいるみたいにジンジンします」
「ぐふぉ……」
飲んでいた天然水を盛大に吐きながら秀が咳き込む。
「ゲホ、ゴホッ……お前なぁ」
「お腹押すと、まだちょっと気持ちいです」
すーっと自身の腹に指を滑らす叶向の表情に秀はゴクリと生唾をのむ。
「あ~、その、なんだ……悪かったな、いきなり押し倒しちまって……」
気まずそうに叶向から視線を反らすと、秀はポリポリと頭をかく。
「悪かったなんて……俺、すごく嬉しくて幸せでした」
秀の背中に叶向は抱きつく。
「ちょっ……」
「秀さんにちゅうされて、抱きしめられて」
「……」
「いっぱい、いっぱい気持ちよくされて」
「……」
「すっごい幸せです」
「……そーかよ」
少し冷めてきた体が熱を帯びていく。耳と首まで赤くした秀の後ろ姿を叶向は愛おしそうに見つめる。
「はあ……秀さん。ほんと、好き」
秀の背中に頬をすり寄せる。
「秀さんは俺のこと、好き?」
「……わかんねぇ、けど」
叶向の腕をすり抜けると、秀はまじまじと叶向を見つめる。
「やっぱお前のこと、やじゃねえんだよな……」
そういうと秀は軽く唇を重ねると、はぁというため息と共に立ち上がる。
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「……何って、別に……」
気まずそうに視線を泳がせる秀の顔を掴むと、ぐいっと自分の顔に近づける。
「さっきの言葉はどーいう意味なんですか‼︎」
「どうもこうも、そのまんまだろ……」
「やじゃないって、その……好きってことですか!? 俺のこと!!」
「……」
叶向の期待のこもった熱い視線に耐えかねて、秀はぎゅっと固く瞼を閉じる。
「あ、ずるい! ちゃんと俺の目を見てくださいよ!」
「……うるせー」
叶向の腕からするりと抜け出すと、浴室のドアをピシャリと閉める。
「俺も一緒にシャワー浴びます‼︎」
勢いよくドアを開け、ズンズンと浴室に入ってくる叶向に秀はポカンと口を開けたまま静止する。
「……ちょ、おま……流石に風呂には入ってくるなよ……」
「なんですかその顔は……」
「こんな顔にもなるだろ……」
冷静に引かれたことに若干のやりにくさを感じつつ叶向は反論する。
「……さっきまで俺のこと抱いてたのに?」
「ばっかお前……」
「……ふふふっ」
顔を赤くしてあたふたし始める秀に叶向は思わず笑みをもらす。
「てめっ……笑うんじゃねー」
そんな叶向に向かって秀はシャワーの水をかける。
「つめたっ! ちょっと、やめてくださいよ」
「うるせー、大人をからかったバツじゃ」
「大人って、一個しか変わらないじゃないですか」
「年長者を敬え」
「はいはい、わかりましたよ。それなら背中ぐらい流してあげまっ——」
一歩踏み出した叶向は、浴室のタイルで足を滑らせ後ろへと倒れる。
「叶向っ!!」
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