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第B章:何故異世界飯はうまそうに見えるのか
知識と知識/3:日本が太平洋戦争に突入した理由を知ると株取引が上手になる
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エジソンは今回の件のあらましを理解し、少なくとも疫病に対するワクチン開発などの有効的な対策が取れない限り、トウテツの肉を提供することは中断せざるをえないことを理解した。相手方の話が嘘か勘違いである可能性も確かに否定しきれないが、少なくとも状況証拠から推理した時に自分も同じ結論に至ることは間違いないのだ。
しかし、それはすなわちこの籠城による抗議行動を中止し、手を取り合って和解からの全面的譲歩に至ることはない。それは、単純に感情がそれを認めきれないからだ。成功を前に手を引くのが惜しいという思いは誰にでもある。さらに彼からすれば、その忠告を行ったのが自らの不倶戴天の敵であるテスラだというのが最悪だった。少なくとも、この男の前で譲歩などありえないのだ。
そこでエジソンは必死で自らを正当化できる可能性を探す。それは別に事実でなくてもかまわないし、言いがかりでも良い。少なくとも自分のメンツを汚さないでこの場を引く方法が必要なのだ。基本的にこのような思考に陥った人間が常に破滅的な最期を迎えるか、もしくは世間的な評価を地の底にまで落とすことは歴史が証明している。だがそれでも人間がこの方法を選択してしまう思考には、行動経済学の分野で証明がされており、それをプロスペクト理論という。
想像してほしい。あなたが取れる手段は2択であり、Aを選ぶと確実に10000円を失う。一方、Bを選んだ場合8割の確率で損害が倍の20000円になるが、2割の確率で存在はゼロになる。この場合、確率論に基づいてそれぞれを選択した場合の被害予測を計算すると、Aの場合は10000円なのに対し、Bの場合は16000円であり明らかにAを選ぶべきことは明白である。しかしこの場合、ほとんどの人間がBを選んでしまう傾向が強い。このように、既に損害が確定している状況で、低い確率でそれをゼロにできると言われた場合、人間は確率度外視でギャンブルに挑む傾向があり、これがプロスペクト理論だ。
近年では日本がどう考えても勝ち目のない太平洋戦争に踏み切った理由が、このプロスペクト理論によるものであるとする主張が一般的になりつつある。あの時代の軍部は己を過信していたわけでも米国の戦力を正しく評価できていなかったわけでもファシスト的ナショナリズムによる征服衝動の暴走が発生していたわけでもなく、ただ単純に欧米列強に対する厳しい外圧に対して苦境に喘ぐ中での奇跡を求めてしまっただけなのだ。確かに世界に先駆けて空母戦略を完成させ真珠湾において大勝した事実はまさに窮鼠猫を噛むの故事そのものだが、故事ではその後の鼠の末路を示していないというのが実情なのだ。
このように、人間の心理傾向に対する学術的根拠を知見として蓄え、現在自分が感じている直感が人間のバグによる間違った認識であることを知ることは非常に重要であると言える。最たるが自殺衝動であり、実際にほとんどの自殺は感情のバグによる誤った結論の結果である。日頃の友人間でのトラブルや社会における成功及び失敗の回避、そして、自らの命を守るためにも、経済学や心理学は多くの知見を与えてくれることが多いことを覚えておくべきだろう。
さて。そんな人間の行動に関する統計データが整い研究者の机の上に並ぶのは、20世紀後半を待たなければならないのが現状の科学の歴史である。それ以前は統計データが入手しづらかったり、そもそもそういった人間の行動原理に古典的宗教や地域の迷信が作用することを忌避しないどころか当然であるとすら考える環境が残っていたことがそもそも研究の始まらなかった理由と言える。
そして残念ながらエジソンの生前にこれらの研究は広く認知されておらず、彼はプロスペクト理論を知らない。知らなければこの判断の過ちを是正することなどできず、また、いかにこの理論をシズクが解説しようが彼がそれを納得することはない。これこそ、ソクラテスの唱えた「無知は罪なり」という言葉をそのまま体現してしまっていると言えよう。逆に言えば、偉人と呼ばれる存在であってもこのような間違いを犯してしまうのだから、もう少し気楽に生きて間違いを笑える人間を目指すのがある種の理想論なのかもしれないが。
そういった形でエジソンは苦しい弁明を続けるのだが、彼の名誉のためにもそのセリフを伏せよう。ただ少なくとも、シズクもテスタメントもその言葉をまともに取り合っていないことは確かだった。その上で、どうすればこの状況を納めるかのみを考えていた。ただ残念なのは、シズクには人の心がわからず、テスタメントはシズク以上にわからないということだった。
「なるほど。つまりお前は、私とよく似た誰かを重ねており、その結果私の前で敗北宣言を行うのが嫌なのだな」
そうさらりと口にしたテスタメントの言葉は、その場の全員を絶句させた。これにはシズクも思わずリクに耳打ちを行う。
「ひどい。いくらなんでもひどいよね。人の心とかないのかな」
「いやお前もよく同じようなことさらっと言うから、程度の問題でしかないと思うぞ。むしろここでお前がそう思ってくれたのなら、今後のお前のためにも学習できる良い機会かもしれないな。人の振り見て我が振り直せ、だな。ことわざの時点で未来の行動経済学を予見していたと思うとすごいよな」
「それはそうかもしれないけど釈然としない」
しかし、これに続くテスタメントの言葉は予想外のものだった。
「何故この状況を納めることが私への敗北宣言になるのだ?」
ある意味哲学的とも言える内容だが、確かに別にこちらは敗北要求をしているわけでもなければ、謝罪を要求しているわけでもない。この場を納めることは敗北宣言ではないのだ。このように、思考の根本を整理し、その目的に対する言語的概念を問うという哲学的思考は近年の大企業でも重宝される手法だ。実際にグーグルなどの大企業が企業内哲学者を雇用しているというのはよく聞く話である。
「そもそも敗北とは、目的を根本から諦めることを言うのだろう。部分的な諦めはむしろ全体で見れば必要な判断であり、最終的な成功への近道でもある。例えばそうだな。機械の重要なパーツに何を用いることがベストかという問いにおいて、実験的手法では様々な素材で実験を繰り替えすのだろう。ここで重要なのは、より多くの素材を試すこと、ひいては、うまくいかなそうな素材に対していかに早く見切りをつけるかという諦めの速さなのではないだろうか。諦めはそもそもネガティブに取り扱われるものかもしれないが、実際のところどうあがいても人間が間違いを回避できない以上、むしろ諦め方のうまい人間こそが成功者になれる存在であると言える。お前は天才は1%のひらめきと99%の努力だなどというが、私はそうは思わん。私は、天才は99回の諦めと1回の盲信であると思う。ここは諦めろ。そもそもお前は別に料理人を目指しているわけでもないのだろう。このような失点は総合的にはどうでもいいことのはずだ。その上で、究極的な目標さえ諦めなければ、そのうちなんとかなるだろう。それはお前がよく理解しているのではないか?」
この思想はまさしく哲学そのものだ。物事の本質を把握し、判断の領域を再解釈すること。一度の失敗をそれによって失敗と確定するのではなく、最終的な成功への必要ルートと考えることは多くの場合で行動を最適化し成功へと繋がる。そこには統計データは必要ない。ただ冷静に己を見返せばいいのみである。ソクラテスは多くの勘違いをしているし、その土台として彼の前には現代では常識とされるようなデータが全くなかった。それでも、彼が唱えた思想の根本は、今現在はもちろん遥かな未来の宇宙の果てですら活用できる人類不変の感情方程式なのかもしれない。
しかし、それはすなわちこの籠城による抗議行動を中止し、手を取り合って和解からの全面的譲歩に至ることはない。それは、単純に感情がそれを認めきれないからだ。成功を前に手を引くのが惜しいという思いは誰にでもある。さらに彼からすれば、その忠告を行ったのが自らの不倶戴天の敵であるテスラだというのが最悪だった。少なくとも、この男の前で譲歩などありえないのだ。
そこでエジソンは必死で自らを正当化できる可能性を探す。それは別に事実でなくてもかまわないし、言いがかりでも良い。少なくとも自分のメンツを汚さないでこの場を引く方法が必要なのだ。基本的にこのような思考に陥った人間が常に破滅的な最期を迎えるか、もしくは世間的な評価を地の底にまで落とすことは歴史が証明している。だがそれでも人間がこの方法を選択してしまう思考には、行動経済学の分野で証明がされており、それをプロスペクト理論という。
想像してほしい。あなたが取れる手段は2択であり、Aを選ぶと確実に10000円を失う。一方、Bを選んだ場合8割の確率で損害が倍の20000円になるが、2割の確率で存在はゼロになる。この場合、確率論に基づいてそれぞれを選択した場合の被害予測を計算すると、Aの場合は10000円なのに対し、Bの場合は16000円であり明らかにAを選ぶべきことは明白である。しかしこの場合、ほとんどの人間がBを選んでしまう傾向が強い。このように、既に損害が確定している状況で、低い確率でそれをゼロにできると言われた場合、人間は確率度外視でギャンブルに挑む傾向があり、これがプロスペクト理論だ。
近年では日本がどう考えても勝ち目のない太平洋戦争に踏み切った理由が、このプロスペクト理論によるものであるとする主張が一般的になりつつある。あの時代の軍部は己を過信していたわけでも米国の戦力を正しく評価できていなかったわけでもファシスト的ナショナリズムによる征服衝動の暴走が発生していたわけでもなく、ただ単純に欧米列強に対する厳しい外圧に対して苦境に喘ぐ中での奇跡を求めてしまっただけなのだ。確かに世界に先駆けて空母戦略を完成させ真珠湾において大勝した事実はまさに窮鼠猫を噛むの故事そのものだが、故事ではその後の鼠の末路を示していないというのが実情なのだ。
このように、人間の心理傾向に対する学術的根拠を知見として蓄え、現在自分が感じている直感が人間のバグによる間違った認識であることを知ることは非常に重要であると言える。最たるが自殺衝動であり、実際にほとんどの自殺は感情のバグによる誤った結論の結果である。日頃の友人間でのトラブルや社会における成功及び失敗の回避、そして、自らの命を守るためにも、経済学や心理学は多くの知見を与えてくれることが多いことを覚えておくべきだろう。
さて。そんな人間の行動に関する統計データが整い研究者の机の上に並ぶのは、20世紀後半を待たなければならないのが現状の科学の歴史である。それ以前は統計データが入手しづらかったり、そもそもそういった人間の行動原理に古典的宗教や地域の迷信が作用することを忌避しないどころか当然であるとすら考える環境が残っていたことがそもそも研究の始まらなかった理由と言える。
そして残念ながらエジソンの生前にこれらの研究は広く認知されておらず、彼はプロスペクト理論を知らない。知らなければこの判断の過ちを是正することなどできず、また、いかにこの理論をシズクが解説しようが彼がそれを納得することはない。これこそ、ソクラテスの唱えた「無知は罪なり」という言葉をそのまま体現してしまっていると言えよう。逆に言えば、偉人と呼ばれる存在であってもこのような間違いを犯してしまうのだから、もう少し気楽に生きて間違いを笑える人間を目指すのがある種の理想論なのかもしれないが。
そういった形でエジソンは苦しい弁明を続けるのだが、彼の名誉のためにもそのセリフを伏せよう。ただ少なくとも、シズクもテスタメントもその言葉をまともに取り合っていないことは確かだった。その上で、どうすればこの状況を納めるかのみを考えていた。ただ残念なのは、シズクには人の心がわからず、テスタメントはシズク以上にわからないということだった。
「なるほど。つまりお前は、私とよく似た誰かを重ねており、その結果私の前で敗北宣言を行うのが嫌なのだな」
そうさらりと口にしたテスタメントの言葉は、その場の全員を絶句させた。これにはシズクも思わずリクに耳打ちを行う。
「ひどい。いくらなんでもひどいよね。人の心とかないのかな」
「いやお前もよく同じようなことさらっと言うから、程度の問題でしかないと思うぞ。むしろここでお前がそう思ってくれたのなら、今後のお前のためにも学習できる良い機会かもしれないな。人の振り見て我が振り直せ、だな。ことわざの時点で未来の行動経済学を予見していたと思うとすごいよな」
「それはそうかもしれないけど釈然としない」
しかし、これに続くテスタメントの言葉は予想外のものだった。
「何故この状況を納めることが私への敗北宣言になるのだ?」
ある意味哲学的とも言える内容だが、確かに別にこちらは敗北要求をしているわけでもなければ、謝罪を要求しているわけでもない。この場を納めることは敗北宣言ではないのだ。このように、思考の根本を整理し、その目的に対する言語的概念を問うという哲学的思考は近年の大企業でも重宝される手法だ。実際にグーグルなどの大企業が企業内哲学者を雇用しているというのはよく聞く話である。
「そもそも敗北とは、目的を根本から諦めることを言うのだろう。部分的な諦めはむしろ全体で見れば必要な判断であり、最終的な成功への近道でもある。例えばそうだな。機械の重要なパーツに何を用いることがベストかという問いにおいて、実験的手法では様々な素材で実験を繰り替えすのだろう。ここで重要なのは、より多くの素材を試すこと、ひいては、うまくいかなそうな素材に対していかに早く見切りをつけるかという諦めの速さなのではないだろうか。諦めはそもそもネガティブに取り扱われるものかもしれないが、実際のところどうあがいても人間が間違いを回避できない以上、むしろ諦め方のうまい人間こそが成功者になれる存在であると言える。お前は天才は1%のひらめきと99%の努力だなどというが、私はそうは思わん。私は、天才は99回の諦めと1回の盲信であると思う。ここは諦めろ。そもそもお前は別に料理人を目指しているわけでもないのだろう。このような失点は総合的にはどうでもいいことのはずだ。その上で、究極的な目標さえ諦めなければ、そのうちなんとかなるだろう。それはお前がよく理解しているのではないか?」
この思想はまさしく哲学そのものだ。物事の本質を把握し、判断の領域を再解釈すること。一度の失敗をそれによって失敗と確定するのではなく、最終的な成功への必要ルートと考えることは多くの場合で行動を最適化し成功へと繋がる。そこには統計データは必要ない。ただ冷静に己を見返せばいいのみである。ソクラテスは多くの勘違いをしているし、その土台として彼の前には現代では常識とされるようなデータが全くなかった。それでも、彼が唱えた思想の根本は、今現在はもちろん遥かな未来の宇宙の果てですら活用できる人類不変の感情方程式なのかもしれない。
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