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第B章:何故異世界飯はうまそうに見えるのか
伝承と神話/6:神話の時代に生きる人々の祈り
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「このダンジョン、ほんとに食べ物をくれる気あるの?」
「いや、全力でお前が拒否してるだけだと思うんだが」
「見えてる地雷を踏む人いないでしょ」
「ここに来る前に漢探知の話をしていたはずなんだが」
「それはそれ。これはこれ」
ため息をつくリクであるが、実際納得できている部分も多いので致し方ない。
「まぁ方向性はわかったよ。神話において食物をくれる神、だいたいろくなことをしない」
「それは本当にそう。実際、まともな形で食物をくれた神っていたっけなぁ」
そう言いつつも先に進み扉を開くと、またしても他の部屋と異質な雰囲気の部屋にたどり着く。いや、そこは部屋というよりも、広大な室内農園だった。直前の通路とのあまりの雰囲気の違いもそうなのだが、何より驚くのはその広大さである。明らかに外から見た迷宮の全体像よりも広いその空間は、何かしらの形で歪んでいるか、もしくは単純にホログラムであろう。いや、それよりも部屋の中と外で明らかに温度や湿度が違うということは、空調システムによるものではなく、別の空間に繋がっていたと考えた方が納得できるかもしれない。そんな広大な室内農園で育てられているのは、トマトとトウモロコシだ。
「見たことのない食べ物ですね」
「え、トマトとトウモロコシだけど」
「そういう名前なのですね。しかし少なくとも、私はこの世界でこんな食べ物を見たことがありません」
「そうだな。私も初めて見る」
「私は知っておりましたが、確かにこちらで見かけしたことはありませんでしたわね」
一同の反応を見るに、実際にこの世界にはトマトとトウモロコシが存在しないようだ。
「でもエジソンさんがシカゴピザ作ってなかった?」
「よくわからんけど、トマトに似た何かを使ったんじゃねぇの? アルラウネの花とか言ってたし、トマトの形した魔物がいるのかも」
「そんなクソ映画みたいな。まぁエジソンさんならありえるか」
そう納得して改めて目の前のトマトとトウモロコシを観察する。
「そういえば、不思議な作物なんだよね」
「そうなのか? 俺には全然そう思えないが」
「なら改めてリンネ先生に聞いてみようかな。このトウモロコシ、おかしくない?」
畑からトウモロコシの実を一房拝借し、リンネに手渡す。
「どこがおかしいのでしょうか?」
「私達が食べている部分って、種子だよね」
「そうですわね」
「これさ、収穫した人間が皮を向いて畑に撒かないと増えないよね」
はっ、とリンネの顔に気付きが宿る。
「果物は植物が動物を使って己の種子を遠くまで運ばせるために作った部位だよね。それを食べた動物が移動して糞をすると、その糞に含まれていた種子が発芽するっていう。もしくは、完熟した種が弾けることで少し遠くに種子を飛ばす種類もいるね。実を作らないタンポポなんかも、綿毛で種子を遠くに飛ばす。こんな感じで、植物はいろんな手段で種子を遠くに飛ばすための最適な戦略を選んできた。そう考えるとこのトウモロコシの戦略って、人間に収穫させその一部を畑に撒かせる形だとしか思えないんだけど」
「た、確かにその通りですわ……」
「で、そうしてもらうために収穫量が多くて味も人間好みになってるの。おかしくない?」
「おかしいですわ! これはおかしいですわ! それで、トマトは何かおかしいのですの?」
「こっちは一見するだけじゃわからないおかしさだね。確かリンネ先生は、この世界のリヴァイアサンと麒麟が同じ系統の魔物だと解き明かしていたんだよね」
「はい。二種の間に共通する魔力の連鎖構造体が存在することからそう判断しましたわ」
「それね、現実にも存在していて、DNAっていうんだ。で、トマトはこのDNAがおかしい」
「確かにそれは一見するとわかりませんが、どうおかしいのですか?」
「DNAには長さ、つまり、情報を書き込めるための領域があるのね。この情報は、その生物を作るための設計図なんだけど、つまり、より複雑に進化発展した生物もしくは体の大きな生物の方がその領域が大きいって普通考えない?」
「普通に考えればそうなりますわね」
「まぁ実際はこの記憶領域ってほんとの少しでも物凄く膨大な情報を書き込める上に、その多くがジャンクDNAっていう一見するとどうでもいいような情報が書き込んであるから、必ずしもそうだとは言えないんだけどね。さて。では私達人間のDNAの長さを100とした時、トマトのDNAの長さはどのくらいになると思う?」
「そうですわね……サイズも小さく、機能も動物、それも人間と比べれば格段に少ない生態系……それでも同じ地球の生物種である以上そこまで差があるとも考えにくいですし……70くらいでしょうか?」
「150」
「え?」
「150.人間の1.5倍。具体的に言うと人間2万3000に対してトマト3万5000」
「いや多すぎませんこと!?」
「そうなんだよね。ちなみに他にDNAが多い植物としては、米とバナナが多いね」
「どうしてそんなに多いんですの!?」
「いろんな説があるけど、明確な答えは私の時代でもまだわかってない。ただ、簡単に納得できてしまう仮説はある。曰く、地球とは別の環境、別の生態系の場所から持ち込まれた、と」
「それってつまり……」
「うん。この流れならもうわかるよね。つまり、神に与えられた食物ってこと」
ごくりとリンネの喉元が動く。
「もちろんそれをそのまま鵜呑みにはできないよ。でも、そう考えると納得できるのは確かだし、トウモロコシやトマトが自生するアメリカ大陸、マヤやアステカには実際に神がトウモロコシを人間に与えたという神話がある。マヤとアステカの文明レベルの高さの不思議も相まって、わりと無視もできないと思うんだよね」
「つまり、これらこそ本当に神が人間のためを思って与えた食物だと?」
「人間のためを思って、というのは少し違うかもね」
ちらりとイルマの顔を覗くと、彼女もそれには納得のようだ。
「つまり、豚からすれば餌を与えてくれる人間は自分たちのためを思ってだと感じるかもしれませんが、実際には将来的に食用にするために育てているだけ、ということですね」
「そう。優しさや思いやりってのはね、自分よりも遥かに下等な生物には発生しえないんだよ」
「しかし、神は未だに人間を収穫に来てはおりませんし、人間を管理しているようには思えませんわ。確かに、宗教には終末論などにそういう記述はありますが……」
「そうだね。少なくとも2000年近く収穫行為は行われていない。2000年を長い時間だと考えるのは人間の寿命がせいぜい60年くらいで、地球が太陽の周りを一周するのが365日だからだよね。ようは、変化をもたらす1年のサイクルが長い環境で長い寿命を持った生物にとってみれば、2000年なんてそれこそ人間にとってみれば春が秋になるくらいまでの間でしかないって可能性はあるよね?」
「それはそうかもしれませんが……」
「実際、アトランティスの街で行われていたのと同じ社会実験ユニバース25も、ラットの寿命がせいぜい800日であることを考えれば、たった920日の実験は、人間世界に換算すれば100年くらいの長さの実験だと言えるよね。そういう感覚」
「つまり、シズク先生はいつか神が人間を収穫に来ると? トウモロコシとトマト、それと米やバナナも皆、その日まで人間が生きるために与えられたと餌であると仰りたいのですの?」
「その可能性はあるよね、と。あとは別の可能性としては、トウモロコシを増やすことに何か別の意味があるのかもね。人間も絶滅危惧種の動植物を繁殖させたりするし、もしかしたら何かのマーカーだったり、情報伝達端末のかも。このヒゲがタグになってて、ここから何かしらの情報が送られてるとかさ。最近だとサメとか鳥にタグをつけて生態調査を行った実例だってあるし」
そんなある意味で恐ろしい話をしながら広大な部屋を探索する。ここまでの流れに従えば、ここでも何かしらの神に出会えるかもしれない。その存在が何かを語ることで、少なくともこの世界における真実に近づけるかもしれない。そう考えて降臨を待つシズクだが、残念ながらどれだけ探してどれだけ待っても神は現れなかった。
ただ、そこでひとつの奇妙な看板を発見する。その文字はこの世界に存在する文字ではないようだったが、チートによる翻訳を持ってシズク、リク、リンネの3人は解読が可能だった。曰く。
――ご自由にお持ち帰りください。育成マニュアルはこちら。どんどん育てて広めてください。バナナや米、小麦よりも良いものです。
これには思わずシズクも苦笑いをするしかない。
「そりゃ神様も一枚岩じゃないし、派閥争いはあるんだねぇ」
「なんとも現実的というか。それで、どうするんだこれ?」
「お言葉に甘えて持って帰ろうか」
「いいのか? その、マヤやアステカの神話には何か悲惨なオチがないのか? あの辺の文明って、生贄とかそういう血なまぐさいものが多いイメージなんだが」
「うーん、それよりはむしろこれは、アメリカ合衆国の神話なのかもね」
「インディアンじゃなくてアメリカ合衆国なのか? あの国に神話とかないだろ」
「あるよ。知らないのリク君。アメリカの神様はね、グレイって名前で、大統領も軍もCIAもグレイと共謀してるんだよ」
体系学的に神話を見た時、ロズウェル事件に連なるアメリカでのUFO目撃報告は神話と呼んで差し支えないがないものだ。ならば、まさに21世紀の人類は、神話の中で神々と共に暮らしているのかもしれない。願わくば彼らが、豚を飼育する養豚家や、アフリカを植民地化した西洋人とは異なる倫理観と精神性を持っていることを。
「いや、全力でお前が拒否してるだけだと思うんだが」
「見えてる地雷を踏む人いないでしょ」
「ここに来る前に漢探知の話をしていたはずなんだが」
「それはそれ。これはこれ」
ため息をつくリクであるが、実際納得できている部分も多いので致し方ない。
「まぁ方向性はわかったよ。神話において食物をくれる神、だいたいろくなことをしない」
「それは本当にそう。実際、まともな形で食物をくれた神っていたっけなぁ」
そう言いつつも先に進み扉を開くと、またしても他の部屋と異質な雰囲気の部屋にたどり着く。いや、そこは部屋というよりも、広大な室内農園だった。直前の通路とのあまりの雰囲気の違いもそうなのだが、何より驚くのはその広大さである。明らかに外から見た迷宮の全体像よりも広いその空間は、何かしらの形で歪んでいるか、もしくは単純にホログラムであろう。いや、それよりも部屋の中と外で明らかに温度や湿度が違うということは、空調システムによるものではなく、別の空間に繋がっていたと考えた方が納得できるかもしれない。そんな広大な室内農園で育てられているのは、トマトとトウモロコシだ。
「見たことのない食べ物ですね」
「え、トマトとトウモロコシだけど」
「そういう名前なのですね。しかし少なくとも、私はこの世界でこんな食べ物を見たことがありません」
「そうだな。私も初めて見る」
「私は知っておりましたが、確かにこちらで見かけしたことはありませんでしたわね」
一同の反応を見るに、実際にこの世界にはトマトとトウモロコシが存在しないようだ。
「でもエジソンさんがシカゴピザ作ってなかった?」
「よくわからんけど、トマトに似た何かを使ったんじゃねぇの? アルラウネの花とか言ってたし、トマトの形した魔物がいるのかも」
「そんなクソ映画みたいな。まぁエジソンさんならありえるか」
そう納得して改めて目の前のトマトとトウモロコシを観察する。
「そういえば、不思議な作物なんだよね」
「そうなのか? 俺には全然そう思えないが」
「なら改めてリンネ先生に聞いてみようかな。このトウモロコシ、おかしくない?」
畑からトウモロコシの実を一房拝借し、リンネに手渡す。
「どこがおかしいのでしょうか?」
「私達が食べている部分って、種子だよね」
「そうですわね」
「これさ、収穫した人間が皮を向いて畑に撒かないと増えないよね」
はっ、とリンネの顔に気付きが宿る。
「果物は植物が動物を使って己の種子を遠くまで運ばせるために作った部位だよね。それを食べた動物が移動して糞をすると、その糞に含まれていた種子が発芽するっていう。もしくは、完熟した種が弾けることで少し遠くに種子を飛ばす種類もいるね。実を作らないタンポポなんかも、綿毛で種子を遠くに飛ばす。こんな感じで、植物はいろんな手段で種子を遠くに飛ばすための最適な戦略を選んできた。そう考えるとこのトウモロコシの戦略って、人間に収穫させその一部を畑に撒かせる形だとしか思えないんだけど」
「た、確かにその通りですわ……」
「で、そうしてもらうために収穫量が多くて味も人間好みになってるの。おかしくない?」
「おかしいですわ! これはおかしいですわ! それで、トマトは何かおかしいのですの?」
「こっちは一見するだけじゃわからないおかしさだね。確かリンネ先生は、この世界のリヴァイアサンと麒麟が同じ系統の魔物だと解き明かしていたんだよね」
「はい。二種の間に共通する魔力の連鎖構造体が存在することからそう判断しましたわ」
「それね、現実にも存在していて、DNAっていうんだ。で、トマトはこのDNAがおかしい」
「確かにそれは一見するとわかりませんが、どうおかしいのですか?」
「DNAには長さ、つまり、情報を書き込めるための領域があるのね。この情報は、その生物を作るための設計図なんだけど、つまり、より複雑に進化発展した生物もしくは体の大きな生物の方がその領域が大きいって普通考えない?」
「普通に考えればそうなりますわね」
「まぁ実際はこの記憶領域ってほんとの少しでも物凄く膨大な情報を書き込める上に、その多くがジャンクDNAっていう一見するとどうでもいいような情報が書き込んであるから、必ずしもそうだとは言えないんだけどね。さて。では私達人間のDNAの長さを100とした時、トマトのDNAの長さはどのくらいになると思う?」
「そうですわね……サイズも小さく、機能も動物、それも人間と比べれば格段に少ない生態系……それでも同じ地球の生物種である以上そこまで差があるとも考えにくいですし……70くらいでしょうか?」
「150」
「え?」
「150.人間の1.5倍。具体的に言うと人間2万3000に対してトマト3万5000」
「いや多すぎませんこと!?」
「そうなんだよね。ちなみに他にDNAが多い植物としては、米とバナナが多いね」
「どうしてそんなに多いんですの!?」
「いろんな説があるけど、明確な答えは私の時代でもまだわかってない。ただ、簡単に納得できてしまう仮説はある。曰く、地球とは別の環境、別の生態系の場所から持ち込まれた、と」
「それってつまり……」
「うん。この流れならもうわかるよね。つまり、神に与えられた食物ってこと」
ごくりとリンネの喉元が動く。
「もちろんそれをそのまま鵜呑みにはできないよ。でも、そう考えると納得できるのは確かだし、トウモロコシやトマトが自生するアメリカ大陸、マヤやアステカには実際に神がトウモロコシを人間に与えたという神話がある。マヤとアステカの文明レベルの高さの不思議も相まって、わりと無視もできないと思うんだよね」
「つまり、これらこそ本当に神が人間のためを思って与えた食物だと?」
「人間のためを思って、というのは少し違うかもね」
ちらりとイルマの顔を覗くと、彼女もそれには納得のようだ。
「つまり、豚からすれば餌を与えてくれる人間は自分たちのためを思ってだと感じるかもしれませんが、実際には将来的に食用にするために育てているだけ、ということですね」
「そう。優しさや思いやりってのはね、自分よりも遥かに下等な生物には発生しえないんだよ」
「しかし、神は未だに人間を収穫に来てはおりませんし、人間を管理しているようには思えませんわ。確かに、宗教には終末論などにそういう記述はありますが……」
「そうだね。少なくとも2000年近く収穫行為は行われていない。2000年を長い時間だと考えるのは人間の寿命がせいぜい60年くらいで、地球が太陽の周りを一周するのが365日だからだよね。ようは、変化をもたらす1年のサイクルが長い環境で長い寿命を持った生物にとってみれば、2000年なんてそれこそ人間にとってみれば春が秋になるくらいまでの間でしかないって可能性はあるよね?」
「それはそうかもしれませんが……」
「実際、アトランティスの街で行われていたのと同じ社会実験ユニバース25も、ラットの寿命がせいぜい800日であることを考えれば、たった920日の実験は、人間世界に換算すれば100年くらいの長さの実験だと言えるよね。そういう感覚」
「つまり、シズク先生はいつか神が人間を収穫に来ると? トウモロコシとトマト、それと米やバナナも皆、その日まで人間が生きるために与えられたと餌であると仰りたいのですの?」
「その可能性はあるよね、と。あとは別の可能性としては、トウモロコシを増やすことに何か別の意味があるのかもね。人間も絶滅危惧種の動植物を繁殖させたりするし、もしかしたら何かのマーカーだったり、情報伝達端末のかも。このヒゲがタグになってて、ここから何かしらの情報が送られてるとかさ。最近だとサメとか鳥にタグをつけて生態調査を行った実例だってあるし」
そんなある意味で恐ろしい話をしながら広大な部屋を探索する。ここまでの流れに従えば、ここでも何かしらの神に出会えるかもしれない。その存在が何かを語ることで、少なくともこの世界における真実に近づけるかもしれない。そう考えて降臨を待つシズクだが、残念ながらどれだけ探してどれだけ待っても神は現れなかった。
ただ、そこでひとつの奇妙な看板を発見する。その文字はこの世界に存在する文字ではないようだったが、チートによる翻訳を持ってシズク、リク、リンネの3人は解読が可能だった。曰く。
――ご自由にお持ち帰りください。育成マニュアルはこちら。どんどん育てて広めてください。バナナや米、小麦よりも良いものです。
これには思わずシズクも苦笑いをするしかない。
「そりゃ神様も一枚岩じゃないし、派閥争いはあるんだねぇ」
「なんとも現実的というか。それで、どうするんだこれ?」
「お言葉に甘えて持って帰ろうか」
「いいのか? その、マヤやアステカの神話には何か悲惨なオチがないのか? あの辺の文明って、生贄とかそういう血なまぐさいものが多いイメージなんだが」
「うーん、それよりはむしろこれは、アメリカ合衆国の神話なのかもね」
「インディアンじゃなくてアメリカ合衆国なのか? あの国に神話とかないだろ」
「あるよ。知らないのリク君。アメリカの神様はね、グレイって名前で、大統領も軍もCIAもグレイと共謀してるんだよ」
体系学的に神話を見た時、ロズウェル事件に連なるアメリカでのUFO目撃報告は神話と呼んで差し支えないがないものだ。ならば、まさに21世紀の人類は、神話の中で神々と共に暮らしているのかもしれない。願わくば彼らが、豚を飼育する養豚家や、アフリカを植民地化した西洋人とは異なる倫理観と精神性を持っていることを。
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