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第H章:何故倒された魔物はお金を落とすのか
生と死/3:死ぬまで姉に追いつけない妹が姉の背中を追い越すためのパラドックス
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「あーあ、やっぱあと1週間くらい観光したかったなぁ。ていうか、お姉様の帰国はまだ先だったんだし、俺たちももう少し残っても良かったんじゃねぇの?」
「お姉ちゃんも観光で残るわけじゃないんだから。それにリク君も、こっちの先生達と難しい話するより、早く日本に帰ってラーメン食べたいんじゃない?」
「それはそう。ほんと、日本を離れるたびに、日本の飯のうまさをわからされるよな」
「ご飯の話ばっかりだね。なら、トマトジュースでも頼む? 飛行機の中ではすごく美味しく感じるらしいよ」
「なんだそれ。気圧とかが関係あるのか?」
授賞式翌日。天才と呼ばれる姉に先駆けて一足先に日本へと戻ることになった2人は、ストックホルムから成田までの16時間の空の旅に向かう。乗り継ぎなしの直通の便が取れたことは、幸運と言えたかもしれない。ストックホルム上空の天候は曇り。目的地の成田は、この時期にしては珍しい雪が降っているらしいとのことだった。
離陸し、シートベルト着用のサインが消えたのを見計らって、シズクは2冊の学術書を取り出した。片方のタイトルはAI開発のシンギュラリティ。これは、AIが自らよりも賢いAIを作り出すことが可能になるポイントを特異点、シンギュラリティと定義し、その先に人類の手を離れて加速度的に進化するAIの未来に関する希望と警笛を示すものだった。もう1冊は、姉であるシズカの書いた超大統一理論に繋がるもので、重力を形成する原理や架空と言われた素粒子グラビトンに纏わる歴史を示したもの。前者は単純に流行り物を抑えておこうとするものであり、後者は、姉の超大統一理論の理解に少しでも近づこうとする努力の道でもあった。
一方、紛いなりにも姉妹と同じ研究室に所属するリクが取り出したのは、携帯ゲーム機とスマートフォンだった。ソフトはファンタジー世界を描いたロールプレイングゲームであり、所々でゲーム画面をそのままにスマフォに目をやりつつのプレイとなる。
「マルチタスクって、実のところあまり効率良くならないらしいよ。遊ぶなら遊ぶで集中した方が良いんじゃないの?」
栞を挟んで本を閉じ、フライトアテンダントにトマトジュースのおかわりを頼みつつ話しかけた。シズクはゲームに興味がなく、リクが遊ぶロールプレイングゲームが国民的ゲームのナンバリングタイトルであることも知らない。
「攻略Wiki見ながら進めてるんだよ。これ見ないと、敵モンスターの耐性とかわからないし、隠しアイテムの場所とか絶対見つからない」
ちらりとゲーム画面に目をやると、そこには3Dモデリングの美しい世界が広がっている。シズクがゲームに興味を持たない理由は、単純にもっとやりたいことが別にあるからであり、ゲームに対するネガティブな理由ではない。故に、純粋にゲームも面白そうだとは感じている。だからこそ、つい口に出る。
「ねぇ、聞きたいんだけど。それ、おもしろいの?」
「面白いよ」
「でも、そんなに綺麗な世界を冒険しているのに、リク君は景色よりもスマートフォンに目をやるんだね。それって、もったいなくない?」
「もったいないってのは?」
「自分で宝物を見つけるのは冒険。Wikiに指示されて宝物を回収するのは作業。モンスターの生態系調査だって、面白そうなフィールドワークだと思うんだけど、違うの?」
「ちげーよ。お前だってやってみればわかるよ。やるか?」
「遠慮する。本を読みたいし、もしもリク君の言うことが本当だったら、悲しいから」
独特の言い回しにリクは首をかしげるが、彼女のそんな独特の感覚は今になって改めて聞くようなものでもなかった。天才の姉ほどではないにしても、この妹もまたそれはそれで天才の片鱗を持つ、常人には理解しがたい生き物なのだ。
「そ」
再び冒険、もとい、作業に戻るリクを横目に、シズクは幼い日の姉との会話を思い出す。
「おねーちゃんは、どうしてなんでもわかるの?」
「どうしてだろうね。私にもわからない」
「そうなんだ。でも、わたしもおねーちゃんみたいになりたいな」
「それは、仮にもしもなれるとしても、オススメはしないよ」
「どうして? なんでもわかったら、たのしくない?」
純粋な顔の妹に対し、姉はとても悲しそうな顔で。
「全然楽しくない。知識ってのはね、それを探している時が一番楽しくて、見つけた瞬間に楽しさはゼロになるんだよ。だから、私はこの世界の、全部がまるでつまらないの」
今までに幾度も思い返す会話。小さい頃はまるで意味がわからなかったが、今は少し、ほんの少しだけ、その意味がわかるような気がしていた。
それでも、シズクにとっての姉とは憧れであり、目標でもあった。シズクは一度も姉の先を歩いたことがない。成績はずっと2位だったし、姉よりも先になにかに気付いたことは、一度としてもなかった。なんでもいい。なんでもいいから、姉よりも先に何かに気付きたい。それはシズクの小さくも極めて大きな野心だった。
一呼吸を置き、耳栓をはめてブランケットを手に取る。16時間の旅は長い。一度立ち上がり、改めて座るという簡易的なストレッチを5回ほど繰り返し、届いたトマトジュースを口にした時、違和感を覚えた。先程飲んだ時と、味が違うのだ。
飛行機で飲むトマトジュースが美味しいという噂は聞いていた。確かにそれは真実であり、数刻前にはリクとそれが何故なのかを考察していたのだが、比較実験を行うことができない状況において、できることはあくまで仮説の列挙だった。真実を見つけるために重要なのは、正解ではなく不正解なのだ。ここで言えば、トマトジュースがそれほど美味しくない状況と、現状のトマトジュースがとても美味しいを比較し、そこにいかなる条件差があるかを考察しなければならない。美味しいトマトジュースだけをいくら飲んだとしても、答えは絶対に見つからないということだ。故に、今のこの感覚は、答えにたどり着くヒントになりえる。耳栓を外し、リクの肩を手で揺さぶる。
「リク君、トマトジュースが美味しくない。飲んでみて」
「はぁ? 飽きたんじゃねぇの?」
「多分違う。さっきと全然味が違うの」
半信半疑で自分もトマトジュースを頼むリクだったが、一口飲んで。
「いや、やっぱりうまいよ。不思議だな」
その答えに訝しみつつ、自分も再度トマトジュースを口に運ぶが、今度は確かに美味しく感じる。
「あれ、どうしてだろう」
その味は確かにほんの数十秒前の味とは明確に違う。すなわち、この2回の検証の差がトマトジュースの味に差を発生させているということになる。真っ先に思い当たるのは、エコノミー症候群との関連性だったが、こんな短時間で筋肉に変化が出るとは考えにくい。そうだとすれば、何が違うのか。数分前の状況再現を目的に、ブランケットをかけてから飲んでみたりと試行錯誤を繰り返す中で、耳栓をつけて飲んだ時、その答えに気付く。
「そっか。音が関係してるんだ」
味覚とは、純粋に舌による感覚のみで構築される感覚ではない。匂いと舌触り、さらには、視覚情報、聴覚情報のすべてが統合され、脳が味の良し悪しを感じるという話は、本で読んだことがあった。飛行機の中は、存外に大きな音がしている。おそらく、トマトは騒音を感じることで、より味が深まるという特性があるのかもしれない。これはとてもおもしろい発見だった。
(帰国したら、工事現場を探して近くでトマトジュースを飲む形で追従実験を行おう)
心の中に予定メモを残しつつ、もう一度飲んでみようと耳栓をはめたタイミングで、衝撃と共に機体が強く揺れた。乱気流だろうか? そう思いつつもマイペースにトマトジュースを口に含んだあたりで、隣のリクが酷く慌てだす。耳栓を外すと、機内アナウンスの途中からが耳に入った。
「つきましては、落ち着き、シートベルト着用の上、席を立たないようご協力をお願い致します。ありがとうございました」
一応、とばかりにシートベルトを着用しつつ、顔面蒼白のリクに話しかける。
「どうしたの?」
「乱気流内で4機のエンジンのうちの3機が止まったって! それで、残り1機のエンジンでどうにか近隣の飛行場への緊急着陸するらしい!」
ふーん、と、まるで他人事のように返しつつ、スマフォのGPSを起動。軽いため息と共に目を伏せて首を振った。
「多分、ダメだね。ちょうどヒマラヤのあたり。空港はもちろん、無事不時着ができそうなスペースも近くになし。これは死ぬね」
「な、なんでそんな冷静なんだよ!? お前は!?」
「慌てても状況が改善しないからかな」
「そういう話じゃないだろ!」
おそらく、もう死ぬまでの時間は数分もない。ではこの数分で何を成すべきか。遺書の執筆が頭をよぎって即座に棄却される。それはつまらないエゴでしかないからだ。
「お前さぁ! ほんっとわけわかんないよ!」
「そうかな。どうして?」
「この状況で落ち着いていられるってのはまずそうなんだが、それよりもさ! お前!」
――なんでそんなにうれしそうに目を輝かせてるんだよ!
その言葉にはっと気付く。確かに今、自分の胸は高揚感に包まれている。この正体は一体何なのか。その答えはすぐに出ることになる。
「そっか、私、お姉ちゃんよりも早く、死を知れるんだ」
胸に消えないまま燻っていた野心の炎。姉の先に行きたいという願い。おそらく、死ぬまで絶対に越えることができなかったはずの背中。それは奇妙なことに、死によって越えることができてしまう。パラドックスの数奇な解が、今まさに目の前にあった。
「お姉ちゃんも観光で残るわけじゃないんだから。それにリク君も、こっちの先生達と難しい話するより、早く日本に帰ってラーメン食べたいんじゃない?」
「それはそう。ほんと、日本を離れるたびに、日本の飯のうまさをわからされるよな」
「ご飯の話ばっかりだね。なら、トマトジュースでも頼む? 飛行機の中ではすごく美味しく感じるらしいよ」
「なんだそれ。気圧とかが関係あるのか?」
授賞式翌日。天才と呼ばれる姉に先駆けて一足先に日本へと戻ることになった2人は、ストックホルムから成田までの16時間の空の旅に向かう。乗り継ぎなしの直通の便が取れたことは、幸運と言えたかもしれない。ストックホルム上空の天候は曇り。目的地の成田は、この時期にしては珍しい雪が降っているらしいとのことだった。
離陸し、シートベルト着用のサインが消えたのを見計らって、シズクは2冊の学術書を取り出した。片方のタイトルはAI開発のシンギュラリティ。これは、AIが自らよりも賢いAIを作り出すことが可能になるポイントを特異点、シンギュラリティと定義し、その先に人類の手を離れて加速度的に進化するAIの未来に関する希望と警笛を示すものだった。もう1冊は、姉であるシズカの書いた超大統一理論に繋がるもので、重力を形成する原理や架空と言われた素粒子グラビトンに纏わる歴史を示したもの。前者は単純に流行り物を抑えておこうとするものであり、後者は、姉の超大統一理論の理解に少しでも近づこうとする努力の道でもあった。
一方、紛いなりにも姉妹と同じ研究室に所属するリクが取り出したのは、携帯ゲーム機とスマートフォンだった。ソフトはファンタジー世界を描いたロールプレイングゲームであり、所々でゲーム画面をそのままにスマフォに目をやりつつのプレイとなる。
「マルチタスクって、実のところあまり効率良くならないらしいよ。遊ぶなら遊ぶで集中した方が良いんじゃないの?」
栞を挟んで本を閉じ、フライトアテンダントにトマトジュースのおかわりを頼みつつ話しかけた。シズクはゲームに興味がなく、リクが遊ぶロールプレイングゲームが国民的ゲームのナンバリングタイトルであることも知らない。
「攻略Wiki見ながら進めてるんだよ。これ見ないと、敵モンスターの耐性とかわからないし、隠しアイテムの場所とか絶対見つからない」
ちらりとゲーム画面に目をやると、そこには3Dモデリングの美しい世界が広がっている。シズクがゲームに興味を持たない理由は、単純にもっとやりたいことが別にあるからであり、ゲームに対するネガティブな理由ではない。故に、純粋にゲームも面白そうだとは感じている。だからこそ、つい口に出る。
「ねぇ、聞きたいんだけど。それ、おもしろいの?」
「面白いよ」
「でも、そんなに綺麗な世界を冒険しているのに、リク君は景色よりもスマートフォンに目をやるんだね。それって、もったいなくない?」
「もったいないってのは?」
「自分で宝物を見つけるのは冒険。Wikiに指示されて宝物を回収するのは作業。モンスターの生態系調査だって、面白そうなフィールドワークだと思うんだけど、違うの?」
「ちげーよ。お前だってやってみればわかるよ。やるか?」
「遠慮する。本を読みたいし、もしもリク君の言うことが本当だったら、悲しいから」
独特の言い回しにリクは首をかしげるが、彼女のそんな独特の感覚は今になって改めて聞くようなものでもなかった。天才の姉ほどではないにしても、この妹もまたそれはそれで天才の片鱗を持つ、常人には理解しがたい生き物なのだ。
「そ」
再び冒険、もとい、作業に戻るリクを横目に、シズクは幼い日の姉との会話を思い出す。
「おねーちゃんは、どうしてなんでもわかるの?」
「どうしてだろうね。私にもわからない」
「そうなんだ。でも、わたしもおねーちゃんみたいになりたいな」
「それは、仮にもしもなれるとしても、オススメはしないよ」
「どうして? なんでもわかったら、たのしくない?」
純粋な顔の妹に対し、姉はとても悲しそうな顔で。
「全然楽しくない。知識ってのはね、それを探している時が一番楽しくて、見つけた瞬間に楽しさはゼロになるんだよ。だから、私はこの世界の、全部がまるでつまらないの」
今までに幾度も思い返す会話。小さい頃はまるで意味がわからなかったが、今は少し、ほんの少しだけ、その意味がわかるような気がしていた。
それでも、シズクにとっての姉とは憧れであり、目標でもあった。シズクは一度も姉の先を歩いたことがない。成績はずっと2位だったし、姉よりも先になにかに気付いたことは、一度としてもなかった。なんでもいい。なんでもいいから、姉よりも先に何かに気付きたい。それはシズクの小さくも極めて大きな野心だった。
一呼吸を置き、耳栓をはめてブランケットを手に取る。16時間の旅は長い。一度立ち上がり、改めて座るという簡易的なストレッチを5回ほど繰り返し、届いたトマトジュースを口にした時、違和感を覚えた。先程飲んだ時と、味が違うのだ。
飛行機で飲むトマトジュースが美味しいという噂は聞いていた。確かにそれは真実であり、数刻前にはリクとそれが何故なのかを考察していたのだが、比較実験を行うことができない状況において、できることはあくまで仮説の列挙だった。真実を見つけるために重要なのは、正解ではなく不正解なのだ。ここで言えば、トマトジュースがそれほど美味しくない状況と、現状のトマトジュースがとても美味しいを比較し、そこにいかなる条件差があるかを考察しなければならない。美味しいトマトジュースだけをいくら飲んだとしても、答えは絶対に見つからないということだ。故に、今のこの感覚は、答えにたどり着くヒントになりえる。耳栓を外し、リクの肩を手で揺さぶる。
「リク君、トマトジュースが美味しくない。飲んでみて」
「はぁ? 飽きたんじゃねぇの?」
「多分違う。さっきと全然味が違うの」
半信半疑で自分もトマトジュースを頼むリクだったが、一口飲んで。
「いや、やっぱりうまいよ。不思議だな」
その答えに訝しみつつ、自分も再度トマトジュースを口に運ぶが、今度は確かに美味しく感じる。
「あれ、どうしてだろう」
その味は確かにほんの数十秒前の味とは明確に違う。すなわち、この2回の検証の差がトマトジュースの味に差を発生させているということになる。真っ先に思い当たるのは、エコノミー症候群との関連性だったが、こんな短時間で筋肉に変化が出るとは考えにくい。そうだとすれば、何が違うのか。数分前の状況再現を目的に、ブランケットをかけてから飲んでみたりと試行錯誤を繰り返す中で、耳栓をつけて飲んだ時、その答えに気付く。
「そっか。音が関係してるんだ」
味覚とは、純粋に舌による感覚のみで構築される感覚ではない。匂いと舌触り、さらには、視覚情報、聴覚情報のすべてが統合され、脳が味の良し悪しを感じるという話は、本で読んだことがあった。飛行機の中は、存外に大きな音がしている。おそらく、トマトは騒音を感じることで、より味が深まるという特性があるのかもしれない。これはとてもおもしろい発見だった。
(帰国したら、工事現場を探して近くでトマトジュースを飲む形で追従実験を行おう)
心の中に予定メモを残しつつ、もう一度飲んでみようと耳栓をはめたタイミングで、衝撃と共に機体が強く揺れた。乱気流だろうか? そう思いつつもマイペースにトマトジュースを口に含んだあたりで、隣のリクが酷く慌てだす。耳栓を外すと、機内アナウンスの途中からが耳に入った。
「つきましては、落ち着き、シートベルト着用の上、席を立たないようご協力をお願い致します。ありがとうございました」
一応、とばかりにシートベルトを着用しつつ、顔面蒼白のリクに話しかける。
「どうしたの?」
「乱気流内で4機のエンジンのうちの3機が止まったって! それで、残り1機のエンジンでどうにか近隣の飛行場への緊急着陸するらしい!」
ふーん、と、まるで他人事のように返しつつ、スマフォのGPSを起動。軽いため息と共に目を伏せて首を振った。
「多分、ダメだね。ちょうどヒマラヤのあたり。空港はもちろん、無事不時着ができそうなスペースも近くになし。これは死ぬね」
「な、なんでそんな冷静なんだよ!? お前は!?」
「慌てても状況が改善しないからかな」
「そういう話じゃないだろ!」
おそらく、もう死ぬまでの時間は数分もない。ではこの数分で何を成すべきか。遺書の執筆が頭をよぎって即座に棄却される。それはつまらないエゴでしかないからだ。
「お前さぁ! ほんっとわけわかんないよ!」
「そうかな。どうして?」
「この状況で落ち着いていられるってのはまずそうなんだが、それよりもさ! お前!」
――なんでそんなにうれしそうに目を輝かせてるんだよ!
その言葉にはっと気付く。確かに今、自分の胸は高揚感に包まれている。この正体は一体何なのか。その答えはすぐに出ることになる。
「そっか、私、お姉ちゃんよりも早く、死を知れるんだ」
胸に消えないまま燻っていた野心の炎。姉の先に行きたいという願い。おそらく、死ぬまで絶対に越えることができなかったはずの背中。それは奇妙なことに、死によって越えることができてしまう。パラドックスの数奇な解が、今まさに目の前にあった。
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