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第四章 パーティーを組もう
4-18 共有資産
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倒れたミノタウロスをレイピアの剣先でツンツンとつついてみる。
とくに反応はない。
そもそも〈気配察知〉にも〈魔力感知〉にも引っかからないので、死んでいるのだろうけど……。
「ねぇ、これ死んでると思う?」
「転移陣が出てるから死んでるんじゃない?」
「なんで消えないんだろ?」
「ドロップアイテムってことじゃないかしら。斧は消えたみたいだし」
なるほど、そういうことか。
しかし、死骸まるごとドロップとはなんとも豪快だねぇ。
「デルフィの収納庫にこのまま入る?」
「そんな大きい収納庫、私が契約してると思う?」
だよねー。
ってわけで、とりあえず皮はぎとかは後回しにして、部位ごとの切り分けを行う。
関節に刃を入れ、健をきっちり切ってやると、意外とバラすのは簡単だ。
まぁ、〈解体〉スキルと解体用ミスリルナイフのおかげってのもあるが。
とりあえず、腕は肩から切り外し、脚は付け根から外したあと、膝部分も切断。
首も取り外し、胴の部分は腰から切り分ける。
内蔵は……ホルモンみたいな感じで需要があるかもしれないので一応冷凍しておこう。
他の部位はとりあえずそのまま冷蔵。
「人型モンスターをバラすのって、なんか悪いことしてる気分になるね」
「そう?」
このあたりの価値観は、種族によるものか、文字通り住む世界の違いによるものかは微妙なところだな。
それにしても、これが実際の死骸じゃなく、ドロップアイテムだってことは、解体してみるとよく分かるね。
余分な血は出ないし、内臓なんて洗ったんじゃないの? ってくらい綺麗だ。
いろいろ切り分けて、なんとかふたりの収納庫内に収まった。
「とりあえず次に進んで、すぐに帰ろうか」
「そうね」
転移陣で11階層へ行ったあと、俺たちは帰還玉で入り口に戻った。
**********
ダンジョンをでて買取所へ。
ミノタウロスの死骸はなんと、2,000Gで買い取ってくれたよ。
そもそもミノタウロスってのは、野生の魔物として確認されておらず、ダンジョンモンスターとしてのみ存在するんだとか。
つまり、ミノタウロスの肉や骨ってのは、ドロップアイテムとして入手するしかない。
だからそれなりに希少価値が高く、そのうえ美味いらしい。
他のドロップアイテムと魔石を合わせて、2,500Gほどになったので、1,500Gをパーティーの資金としてプールし、残りを山分けした。
屋台のほうを覗いたら、まだガンドルフォさんたちが騒いでいたが、デルフィがゴミを見るような視線を向けてた。
俺もさすがにいまから合流するのは面倒くさいし、まだ夜行馬車の時間に間に合うようだったので、デルフィと協議のうえ、トセマに戻ることにする。
馬車の中でひと息ついた俺は、デルフィに気になっていたことを訊ねた。
「ねぇ、あれだけ木の上をホイホイ跳べるんなら、なんであの時ああやって逃げなかったの?」
あの時というのはもちろん、シェリジュの森でグレイウルフに襲われた時のことだ。
「グレイウルフは木に登るわよ」
「え、そうなの? でもあんな猿みたいな速度で移動はできないっしょ?」
「猿とは何よ猿とは!! そもそもあのときは、いまほど樹上移動ができなかったのよ」
「あ、そうなの?」
「ひとりでダンジョンを探索してるうちに、強化やら天啓やらでできるようになったみたいね」
なるほど、ダンジョンを探索中に、レベルアップとスキル習得で一気に強くなったわけだ。
**********
翌朝トセマについた俺たちは、冒険者ギルドの食堂で朝食を終え、ランクアップ試験の予約をとる。
「ふたりとも、もう10階層攻略したの? すごいねー」
受付はいつものフェデーレさん。
なんだかんだ彼と話すのが一番楽なので、朝食を取ったり浄化施設を使ったりして、フェデーレさんの出勤を待っていたのだ。
「で、教官はいつごろ来られます?」
「そうだねぇ。クロードさんはしばらくここにいるから、いつでもいいけど、カーリーさんは当分こっちに来る予定がないみたいだね。ちょっと連絡してみるよ。昼過ぎにもう1回来てくれる?」
とのことだったので、俺たちは次の目的地に向かった。
俺とデルフィが訪れたのは収納屋だった。
単純に魔石やこまごました素材なら、いま現在のふたりぶんの収納力でも、問題ないといえばないのだが、ミノタウロスの斧や死骸みたいな、大物を収納するスペースがないんだよな。
そんなわけで、パーティー用の収納庫を借りることにした。
「そういうことであれば、こちらなどいかがでしょう? 3~4名のパーティーで使っても、問題ないほどの収納力ですよ」
収納屋の、主人に進められたのは、100人乗っても大丈夫な物置くらいの広さを持つ、収納庫だった。
たしかにこれならミノタウロスの斧だろうが、死骸まるごとだろうが、問題なく収納出来ると思うけど、ちょっと広すぎないかな?
「失礼ですがお客様、ミノタウロスの斧ということは、ダンジョン探索を始められたのでは?」
「ええ、まぁ」
「たとえばエムゼタシンテ・ダンジョンの11階層より深い部分ですと、魔石の大きさもそれなりのものになります。一個一個が大きいぶん嵩張るので、収納庫などすぐにいっぱいになりますよ?」
「なるほど……」
「そのうえ大型のモンスターも増えてきますから、ドロップアイテムも、嵩張るものが多くなってきます」
言われてみれば、確かにそうかもしれないな。
「こちら、この収納力で月額200Gと大変お安くなっております。この下のグレードですと、半分のスペースで150Gですので、こちらのほうが断然おすすめなのですよ」
ふむう、大雑把に見て6畳くらいの広さで、15℃前後の温度管理がついたトランクルームが、月2万円と考えたら確かにお得だな。
いや、トランクルームなんて借りたことないからテキトーぶっこいたけど、お得に違いないはずだ。
実際200Gくらいなら、いまや半日かからず稼げる額だもんなぁ。
20Gのレイピアを諦めて、5Gの槍を借りてたころが懐かしい……。
「じゃあ、これでお願いします」
というわけで、俺たちはパーティー用の資金から200Gを払い、新たな収納庫を契約した。
ちなみにまだ初月無料キャンペーン中なので、いまの支払いで来月末まで利用可能だ。
とくに反応はない。
そもそも〈気配察知〉にも〈魔力感知〉にも引っかからないので、死んでいるのだろうけど……。
「ねぇ、これ死んでると思う?」
「転移陣が出てるから死んでるんじゃない?」
「なんで消えないんだろ?」
「ドロップアイテムってことじゃないかしら。斧は消えたみたいだし」
なるほど、そういうことか。
しかし、死骸まるごとドロップとはなんとも豪快だねぇ。
「デルフィの収納庫にこのまま入る?」
「そんな大きい収納庫、私が契約してると思う?」
だよねー。
ってわけで、とりあえず皮はぎとかは後回しにして、部位ごとの切り分けを行う。
関節に刃を入れ、健をきっちり切ってやると、意外とバラすのは簡単だ。
まぁ、〈解体〉スキルと解体用ミスリルナイフのおかげってのもあるが。
とりあえず、腕は肩から切り外し、脚は付け根から外したあと、膝部分も切断。
首も取り外し、胴の部分は腰から切り分ける。
内蔵は……ホルモンみたいな感じで需要があるかもしれないので一応冷凍しておこう。
他の部位はとりあえずそのまま冷蔵。
「人型モンスターをバラすのって、なんか悪いことしてる気分になるね」
「そう?」
このあたりの価値観は、種族によるものか、文字通り住む世界の違いによるものかは微妙なところだな。
それにしても、これが実際の死骸じゃなく、ドロップアイテムだってことは、解体してみるとよく分かるね。
余分な血は出ないし、内臓なんて洗ったんじゃないの? ってくらい綺麗だ。
いろいろ切り分けて、なんとかふたりの収納庫内に収まった。
「とりあえず次に進んで、すぐに帰ろうか」
「そうね」
転移陣で11階層へ行ったあと、俺たちは帰還玉で入り口に戻った。
**********
ダンジョンをでて買取所へ。
ミノタウロスの死骸はなんと、2,000Gで買い取ってくれたよ。
そもそもミノタウロスってのは、野生の魔物として確認されておらず、ダンジョンモンスターとしてのみ存在するんだとか。
つまり、ミノタウロスの肉や骨ってのは、ドロップアイテムとして入手するしかない。
だからそれなりに希少価値が高く、そのうえ美味いらしい。
他のドロップアイテムと魔石を合わせて、2,500Gほどになったので、1,500Gをパーティーの資金としてプールし、残りを山分けした。
屋台のほうを覗いたら、まだガンドルフォさんたちが騒いでいたが、デルフィがゴミを見るような視線を向けてた。
俺もさすがにいまから合流するのは面倒くさいし、まだ夜行馬車の時間に間に合うようだったので、デルフィと協議のうえ、トセマに戻ることにする。
馬車の中でひと息ついた俺は、デルフィに気になっていたことを訊ねた。
「ねぇ、あれだけ木の上をホイホイ跳べるんなら、なんであの時ああやって逃げなかったの?」
あの時というのはもちろん、シェリジュの森でグレイウルフに襲われた時のことだ。
「グレイウルフは木に登るわよ」
「え、そうなの? でもあんな猿みたいな速度で移動はできないっしょ?」
「猿とは何よ猿とは!! そもそもあのときは、いまほど樹上移動ができなかったのよ」
「あ、そうなの?」
「ひとりでダンジョンを探索してるうちに、強化やら天啓やらでできるようになったみたいね」
なるほど、ダンジョンを探索中に、レベルアップとスキル習得で一気に強くなったわけだ。
**********
翌朝トセマについた俺たちは、冒険者ギルドの食堂で朝食を終え、ランクアップ試験の予約をとる。
「ふたりとも、もう10階層攻略したの? すごいねー」
受付はいつものフェデーレさん。
なんだかんだ彼と話すのが一番楽なので、朝食を取ったり浄化施設を使ったりして、フェデーレさんの出勤を待っていたのだ。
「で、教官はいつごろ来られます?」
「そうだねぇ。クロードさんはしばらくここにいるから、いつでもいいけど、カーリーさんは当分こっちに来る予定がないみたいだね。ちょっと連絡してみるよ。昼過ぎにもう1回来てくれる?」
とのことだったので、俺たちは次の目的地に向かった。
俺とデルフィが訪れたのは収納屋だった。
単純に魔石やこまごました素材なら、いま現在のふたりぶんの収納力でも、問題ないといえばないのだが、ミノタウロスの斧や死骸みたいな、大物を収納するスペースがないんだよな。
そんなわけで、パーティー用の収納庫を借りることにした。
「そういうことであれば、こちらなどいかがでしょう? 3~4名のパーティーで使っても、問題ないほどの収納力ですよ」
収納屋の、主人に進められたのは、100人乗っても大丈夫な物置くらいの広さを持つ、収納庫だった。
たしかにこれならミノタウロスの斧だろうが、死骸まるごとだろうが、問題なく収納出来ると思うけど、ちょっと広すぎないかな?
「失礼ですがお客様、ミノタウロスの斧ということは、ダンジョン探索を始められたのでは?」
「ええ、まぁ」
「たとえばエムゼタシンテ・ダンジョンの11階層より深い部分ですと、魔石の大きさもそれなりのものになります。一個一個が大きいぶん嵩張るので、収納庫などすぐにいっぱいになりますよ?」
「なるほど……」
「そのうえ大型のモンスターも増えてきますから、ドロップアイテムも、嵩張るものが多くなってきます」
言われてみれば、確かにそうかもしれないな。
「こちら、この収納力で月額200Gと大変お安くなっております。この下のグレードですと、半分のスペースで150Gですので、こちらのほうが断然おすすめなのですよ」
ふむう、大雑把に見て6畳くらいの広さで、15℃前後の温度管理がついたトランクルームが、月2万円と考えたら確かにお得だな。
いや、トランクルームなんて借りたことないからテキトーぶっこいたけど、お得に違いないはずだ。
実際200Gくらいなら、いまや半日かからず稼げる額だもんなぁ。
20Gのレイピアを諦めて、5Gの槍を借りてたころが懐かしい……。
「じゃあ、これでお願いします」
というわけで、俺たちはパーティー用の資金から200Gを払い、新たな収納庫を契約した。
ちなみにまだ初月無料キャンペーン中なので、いまの支払いで来月末まで利用可能だ。
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