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第1章
第22話 最後の一撃
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(だからって……!)
セーラムを置いて逃げて、いいのだろうか。
冒険者として考えるなら、ここで生き延び、オリヴァの情報をギルドに伝えるのが正解だ。
だが、辺境伯家に身を置いていた者として、父の名に恥じるような真似はしたくない。
(ちがう、そうじゃない!)
頭に浮かびそうになった父や、家族たちの姿を消し去るように、ラークは頭を振る。
(俺が、そうしたくないんだ!)
それは自己満足そのものの、小さな意地だった。
だがそれを曲げるのなら、最初から家を出たりはしなかった。
自分の意地を貫き通すため、家族のもとを離れて冒険者になったのだ。
ここでセーラムを見捨ててしまえば、たとえ生き残ったとしても後悔に満ちた人生を歩むことになるだろう。
ラークは、覚悟を決めた。
「オリヴァ、取引をしよう」
「んー、取引だってぇ?」
オリヴァが、興味深げな視線をラークに向ける。
ただ、歩みを止めることはない。
「おとなしくついていくよ。だから彼女を見逃してくれ」
「ラーク!!」
ラークの言葉に、セーラムが抗議の声を上げる。
提案を聞いたオリヴァだったが、呆れたように眉を下げていた。
「キミ、ワタシの話を聞いていたのかい? ワタシはここでそのムスメを殺し、青魔道士くんを連れて帰る。キミの意志は関係ない」
そしてラークへの興味を失ったかのように、セーラムへと視線を戻す。
(くそ……!)
今度こそ、万策尽きた。
勝ち目はない。
セーラムを見捨てれば逃げられるが、それはしたくなかった。
だが、そんな意地を張って、町を危険にさらしてもいいのだろうか。
「ラーク、早く逃げるんだ!」
「逃げたければご自由に。このムスメを殺したら、すぐに追いかけてあげよう」
オリヴァはあと数歩でセーラムに届くというところまで近づいていた。
彼女は青ざめた顔に汗を滲ませている。
もう、魔力が枯渇しかけているのだろう。
[チャージ]を食らわせれば、多少は吹っ飛ばせるかもしれないが、それも悪あがきの域を出ない行為だ。
セーラムを連れて逃げようとすれば妨害魔法が解除され、オリヴァはすぐにふたりを捕捉するに違いない。
(ほかに、なにか手は……!)
ラークが打開策を練っているあいだに、オリヴァはさらに一歩進む。
「……と思ったけど、やっぱり面倒だね」
不意にオリヴァはそう言うと、ラークを見た。
「がぁっ!!」
腹に衝撃を受け、そのあとに激痛が走る。
「そこで、じっとしているといい」
呪いを受けたラークは、痛みのせいでその場に膝をつき、腹を押さえてうずくまった。
「ラーク!!」
悲鳴のような声がコアルームに響き、そのあとに天の声が続いた。
《ラーニング成功! [呪撃]を習得》
「ラーク、早く回復を!!」
うずくまるラークを横目に見ながら、セーラムが訴える。
だが彼はうずくまったまま、動く様子がない。
小さく呼吸はしているが、それが精一杯のようだった。
「あぁ……そんな……」
そんなラークの姿を目の当たりにしたセーラムが、その場にへたり込む。
「ようやくあきらめたかね」
妨害魔法が解除されたのか、オリヴァは背筋をのばしてたち、身体をほぐすように何度か肩を回した。
「では、先にムスメを始末するとしようかねぇ」
オリヴァは一歩踏み出してセーラムの前に立つと、その傍らでうずくまるラークを見下ろした。
「キミはそこでおとなしくしているといい」
淡々とそう告げると、オリヴァはふたたびセーラムを見た。
そして、嗜虐的な笑みを浮かべる。
「さぁ覚悟はいいかな? せっかくだから父親と同じ呪いで殺してあげよう」
「好きに、しろ……」
諦めたように呟くセーラムに、オリヴァは手をかざす。
彼の手から呪いが放たれようとした、まさにその瞬間。
――ドンッ!!
鈍い音とともに、オリヴァが吹っ飛んだ。
「ごはぁっ!」
地面に倒れ込んだオリヴァが、脇腹を押さえて血を吐き出す。
「ラー……ク……?」
セーラムが隣を見ると、ラークは拳を突き出した状態で止まっていた。
立ち上がりざまに繰り出した正拳突きが、オリヴァの脇腹を打ったのだと、わかった。
「いやぁ……いまのは、効いたねぇ……」
脇腹を押さえて呟きながら、オリヴァがゆらりと立ち上がる。
「ゲホッ! ゴホッ……! これは……?」
彼はさらに何度か咳き込んで血を吐き、よろめいた。
「ああ、そうか……これは、呪い……まんまとラーニングしたわけだねぇ……」
そこでオリヴァは顔を上げ、ラークを見る。
「なるほど、ワタシは敵に塩を送ってしまったわけか……まったく、青魔道士というのはおもしろいねぇ……ククク」
そしてオリヴァはラークを見据えたまま、嘲るような笑みを浮かべた。
「だが、残念だったねぇ。ワタシの呪いでワタシを倒せるとでも、思ったのかねぇ」
オリヴァはニタニタと笑いながら、打たれた脇腹に手を当てる。
「ワタシ自身の呪いだけじゃないよ? 【呪術士】であるワタシに解けない呪いなんて、どこにも――ゴホッ!?」
オリヴァは大きく咳き込んでよろめき、膝をついた。
「呪いが……解けない……? そんなはずが……ゲェホォッ! ゴボボ……」
何度も咳き込んでいたオリヴァは、地面に手をつき、大量の血を吐き出し続けた。
そんなオリヴァの姿を、ラークは拳を突き出したままの状態で、じっと見据えていた。
そうやって敵を警戒しながら、先ほど頭に流れた天の声を思い出す。
《ディープラーニング成功! [カウントゼロ]を習得》
最後に[呪撃]を受けたラークは、[黒癒]による回復をやめて、反撃に出ることにした。
だが[呪撃]をそのまま返しても、倒せるかどうかはわからなかった。
いや、どう考えても勝てないと、そう考えた。
そこで〈ディープラーニング〉による新魔法習得の可能性に懸けたのだった。
そして[呪撃]や[黒癒]、[フルコンタクト]に限らず、すべての青魔法を混ぜ合わせるようにイメージした結果、[カウントゼロ]を習得できたのである。
「ああっ……これは……存在が……崩れる……? ああああっ! イタい! イタいよ……! 助けて……!!」
オリヴァは痛みにのたうち回っていた。
[カウントゼロ]を受けた脇腹を中心に、グズグズと身体が崩れているように見えた。
「ああああああああぁぁぉぉぉおおおおお願いだ……助けてくれよぉ……ワタシは、こんなところで、死にたく……ぎゃああああああっ!!」
もがき苦しむオリヴァの身体から、ブチリと嫌な音がした。
見れば、上半身と下半身とがちぎれていた。
むき出しになった内臓や骨も、やがて黒ずみ、崩れ落ちていく。
「なあああああああっ! たのむぅぅぅっ……たのむよぉぉぉっ! キミたちならぁ……たすけられるだろぉぉおおぉおおぉ!?」
悲鳴混じりにそう言いながら、オリヴァは地面に爪を立て、ラークたちのほうへ這い寄ってくる。
ああなってしまっては、いかな腕利きの白魔道士でも回復はできないだろう。
可能性があるとすれば、回復ではなく回帰ともいうべき[黒癒]のみであったが、それにしたところで効果があるとは限らない。
仮に効果があったとしても、無意味だった。
「悪いね、ボクたちにはもう、魔力が残っていない」
セーラムはそう言って、わざとらしく肩をすくめた。
「ああぁぁぁああぁぁあるだろぉおぉおおおぉ……霊薬とかああぁぁ……うぎぃいいぃぃいっ!!」
崩壊は、胸のあたりにまで届こうとしていた。
「万分の一でもいい、父さんの苦しみを、思い知れ」
苦しむオリヴァに、セーラムは冷たく言い放つ。
「ぎゃああああああああ――」
ぷつりと糸が切れた人形のように、オリヴァは動きを止めた。
心臓が、崩れたのだろう。
やがて彼の身体は完全に崩れ去り、あとには何も残らなかった。
「よし……」
オリヴァの消滅を見届けたラークの身体が、ゆらりと倒れる。
――ッ!!
遠くから、声が聞こえたような気がした。
自分をのぞき込む、セーラムの顔が見える。
彼女は涙を流して、なにかを訴えていた。
――しっかりしろ! 死ぬな!!
(死ぬだなんて、大げさな……)
そう言ったつもりだったが、声は出なかった。
身体の感覚が、なくなっていく。
セーラムは相変わらず、泣きじゃくっている。
その姿が、白くぼやけていく。
――死んじゃやだよ! ラーク!!
セーラムの声が聞こえる。
その直後に、別の声が頭に響いた。
《[カウントゼロ]の効果によりすべての青魔法を忘却》
セーラムを置いて逃げて、いいのだろうか。
冒険者として考えるなら、ここで生き延び、オリヴァの情報をギルドに伝えるのが正解だ。
だが、辺境伯家に身を置いていた者として、父の名に恥じるような真似はしたくない。
(ちがう、そうじゃない!)
頭に浮かびそうになった父や、家族たちの姿を消し去るように、ラークは頭を振る。
(俺が、そうしたくないんだ!)
それは自己満足そのものの、小さな意地だった。
だがそれを曲げるのなら、最初から家を出たりはしなかった。
自分の意地を貫き通すため、家族のもとを離れて冒険者になったのだ。
ここでセーラムを見捨ててしまえば、たとえ生き残ったとしても後悔に満ちた人生を歩むことになるだろう。
ラークは、覚悟を決めた。
「オリヴァ、取引をしよう」
「んー、取引だってぇ?」
オリヴァが、興味深げな視線をラークに向ける。
ただ、歩みを止めることはない。
「おとなしくついていくよ。だから彼女を見逃してくれ」
「ラーク!!」
ラークの言葉に、セーラムが抗議の声を上げる。
提案を聞いたオリヴァだったが、呆れたように眉を下げていた。
「キミ、ワタシの話を聞いていたのかい? ワタシはここでそのムスメを殺し、青魔道士くんを連れて帰る。キミの意志は関係ない」
そしてラークへの興味を失ったかのように、セーラムへと視線を戻す。
(くそ……!)
今度こそ、万策尽きた。
勝ち目はない。
セーラムを見捨てれば逃げられるが、それはしたくなかった。
だが、そんな意地を張って、町を危険にさらしてもいいのだろうか。
「ラーク、早く逃げるんだ!」
「逃げたければご自由に。このムスメを殺したら、すぐに追いかけてあげよう」
オリヴァはあと数歩でセーラムに届くというところまで近づいていた。
彼女は青ざめた顔に汗を滲ませている。
もう、魔力が枯渇しかけているのだろう。
[チャージ]を食らわせれば、多少は吹っ飛ばせるかもしれないが、それも悪あがきの域を出ない行為だ。
セーラムを連れて逃げようとすれば妨害魔法が解除され、オリヴァはすぐにふたりを捕捉するに違いない。
(ほかに、なにか手は……!)
ラークが打開策を練っているあいだに、オリヴァはさらに一歩進む。
「……と思ったけど、やっぱり面倒だね」
不意にオリヴァはそう言うと、ラークを見た。
「がぁっ!!」
腹に衝撃を受け、そのあとに激痛が走る。
「そこで、じっとしているといい」
呪いを受けたラークは、痛みのせいでその場に膝をつき、腹を押さえてうずくまった。
「ラーク!!」
悲鳴のような声がコアルームに響き、そのあとに天の声が続いた。
《ラーニング成功! [呪撃]を習得》
「ラーク、早く回復を!!」
うずくまるラークを横目に見ながら、セーラムが訴える。
だが彼はうずくまったまま、動く様子がない。
小さく呼吸はしているが、それが精一杯のようだった。
「あぁ……そんな……」
そんなラークの姿を目の当たりにしたセーラムが、その場にへたり込む。
「ようやくあきらめたかね」
妨害魔法が解除されたのか、オリヴァは背筋をのばしてたち、身体をほぐすように何度か肩を回した。
「では、先にムスメを始末するとしようかねぇ」
オリヴァは一歩踏み出してセーラムの前に立つと、その傍らでうずくまるラークを見下ろした。
「キミはそこでおとなしくしているといい」
淡々とそう告げると、オリヴァはふたたびセーラムを見た。
そして、嗜虐的な笑みを浮かべる。
「さぁ覚悟はいいかな? せっかくだから父親と同じ呪いで殺してあげよう」
「好きに、しろ……」
諦めたように呟くセーラムに、オリヴァは手をかざす。
彼の手から呪いが放たれようとした、まさにその瞬間。
――ドンッ!!
鈍い音とともに、オリヴァが吹っ飛んだ。
「ごはぁっ!」
地面に倒れ込んだオリヴァが、脇腹を押さえて血を吐き出す。
「ラー……ク……?」
セーラムが隣を見ると、ラークは拳を突き出した状態で止まっていた。
立ち上がりざまに繰り出した正拳突きが、オリヴァの脇腹を打ったのだと、わかった。
「いやぁ……いまのは、効いたねぇ……」
脇腹を押さえて呟きながら、オリヴァがゆらりと立ち上がる。
「ゲホッ! ゴホッ……! これは……?」
彼はさらに何度か咳き込んで血を吐き、よろめいた。
「ああ、そうか……これは、呪い……まんまとラーニングしたわけだねぇ……」
そこでオリヴァは顔を上げ、ラークを見る。
「なるほど、ワタシは敵に塩を送ってしまったわけか……まったく、青魔道士というのはおもしろいねぇ……ククク」
そしてオリヴァはラークを見据えたまま、嘲るような笑みを浮かべた。
「だが、残念だったねぇ。ワタシの呪いでワタシを倒せるとでも、思ったのかねぇ」
オリヴァはニタニタと笑いながら、打たれた脇腹に手を当てる。
「ワタシ自身の呪いだけじゃないよ? 【呪術士】であるワタシに解けない呪いなんて、どこにも――ゴホッ!?」
オリヴァは大きく咳き込んでよろめき、膝をついた。
「呪いが……解けない……? そんなはずが……ゲェホォッ! ゴボボ……」
何度も咳き込んでいたオリヴァは、地面に手をつき、大量の血を吐き出し続けた。
そんなオリヴァの姿を、ラークは拳を突き出したままの状態で、じっと見据えていた。
そうやって敵を警戒しながら、先ほど頭に流れた天の声を思い出す。
《ディープラーニング成功! [カウントゼロ]を習得》
最後に[呪撃]を受けたラークは、[黒癒]による回復をやめて、反撃に出ることにした。
だが[呪撃]をそのまま返しても、倒せるかどうかはわからなかった。
いや、どう考えても勝てないと、そう考えた。
そこで〈ディープラーニング〉による新魔法習得の可能性に懸けたのだった。
そして[呪撃]や[黒癒]、[フルコンタクト]に限らず、すべての青魔法を混ぜ合わせるようにイメージした結果、[カウントゼロ]を習得できたのである。
「ああっ……これは……存在が……崩れる……? ああああっ! イタい! イタいよ……! 助けて……!!」
オリヴァは痛みにのたうち回っていた。
[カウントゼロ]を受けた脇腹を中心に、グズグズと身体が崩れているように見えた。
「ああああああああぁぁぉぉぉおおおおお願いだ……助けてくれよぉ……ワタシは、こんなところで、死にたく……ぎゃああああああっ!!」
もがき苦しむオリヴァの身体から、ブチリと嫌な音がした。
見れば、上半身と下半身とがちぎれていた。
むき出しになった内臓や骨も、やがて黒ずみ、崩れ落ちていく。
「なあああああああっ! たのむぅぅぅっ……たのむよぉぉぉっ! キミたちならぁ……たすけられるだろぉぉおおぉおおぉ!?」
悲鳴混じりにそう言いながら、オリヴァは地面に爪を立て、ラークたちのほうへ這い寄ってくる。
ああなってしまっては、いかな腕利きの白魔道士でも回復はできないだろう。
可能性があるとすれば、回復ではなく回帰ともいうべき[黒癒]のみであったが、それにしたところで効果があるとは限らない。
仮に効果があったとしても、無意味だった。
「悪いね、ボクたちにはもう、魔力が残っていない」
セーラムはそう言って、わざとらしく肩をすくめた。
「ああぁぁぁああぁぁあるだろぉおぉおおおぉ……霊薬とかああぁぁ……うぎぃいいぃぃいっ!!」
崩壊は、胸のあたりにまで届こうとしていた。
「万分の一でもいい、父さんの苦しみを、思い知れ」
苦しむオリヴァに、セーラムは冷たく言い放つ。
「ぎゃああああああああ――」
ぷつりと糸が切れた人形のように、オリヴァは動きを止めた。
心臓が、崩れたのだろう。
やがて彼の身体は完全に崩れ去り、あとには何も残らなかった。
「よし……」
オリヴァの消滅を見届けたラークの身体が、ゆらりと倒れる。
――ッ!!
遠くから、声が聞こえたような気がした。
自分をのぞき込む、セーラムの顔が見える。
彼女は涙を流して、なにかを訴えていた。
――しっかりしろ! 死ぬな!!
(死ぬだなんて、大げさな……)
そう言ったつもりだったが、声は出なかった。
身体の感覚が、なくなっていく。
セーラムは相変わらず、泣きじゃくっている。
その姿が、白くぼやけていく。
――死んじゃやだよ! ラーク!!
セーラムの声が聞こえる。
その直後に、別の声が頭に響いた。
《[カウントゼロ]の効果によりすべての青魔法を忘却》
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