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2.与えられた希望
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どれくらいの時間が経ったのかはわからないが、ふと気づけば俺は真っ白な空間に立っていた。
何もないただただ広いだけの空間だ。
(俺は…死んだのか?)
ここが死後の世界というところなんだろうか?
そう思いながら不安でいっぱいになっていると、そっと後ろから俺を抱きしめてくる感触に襲われた。
(何?!)
慌てて振り向くと、そこには真っ黒な装束に包まれたドクロの仮面をかぶった男が一人、大きな鎌を手にしながら俺に寄り添っていた。
「だ、誰?!」
思わず声を上げると、男はクスリと笑い自分は死神だと答えてくる。
「サージェス。お前だろう?何度も応えぬ神に願いを捧げ続けていたのは」
その言葉にドキッと胸が弾む。
「可哀想にな。あれほど切実な想いのこもった願いは早々ないというのに…」
それでも神は応えないとどこか悲し気に彼は言った。
そしてその腕の中に俺を閉じ込めたまま、どこか優し気に囁くのだ。
「生きたいか?」と────。
「生きたい」と俺は答えた。
「少しだけでいい。幸せを感じてから俺は死にたい」
どうせ叶わぬ願いだとわかっていても口にしたかった。
「俺はこのまま死にたくない」
父も婚約者も誰もかれもいらないと言って捨てられた俺だけど、少しくらい俺は確かにここで生きていたのだと、幸せだったのだと感じてから死にたかったんだ。
そんな願いを聞き、死神はそっと口元に笑みを浮かべた。
「では、俺がその願いを叶えてやろう」
ギュッと俺の身体を抱きしめて死神がまた優しい声で囁いてくる。
「サージェス。死にたくないお前に一週間の猶予をやろう」
一週間────。一週間だけ命を与えてやるからその一週間で好きなことをしておいでと死神は言う。
復讐をするでも良し、幸せを探すでも良し。ただ悔いのないように自由に過ごしてこいと。
そっと重ねられた唇から注ぎ込まれるのは命の息吹。
温かくて優しいその感触に、何故か涙がこぼれ落ちる。
「一週間後、迎えにくるよ」
教会に鳴り響くこの鐘の音が合図だと、そう言って笑った死神を見送って俺はそっと瞼を閉じた。
次に目を覚ましたのは街の墓地だった。
けれど俺は埋められていたわけではなく、ただそこに倒れていただけだ。
思わず全部が夢だったのかと頬を抓ってみるが、痛覚はしっかりしているし、身体の節々は痛みを訴えている。
どうやら身体はそのままに、魂を戻してくれたらしい。
けれど死神が言っていたことを考えるに、俺は結局殺されたのだろうと思う。
俺に与えられた時間はたったの一週間。
死神によると一週間後、教会の鐘が鳴り響く頃に俺の命は終わりを迎えるらしい。
(何を…しよう?)
復讐?いや。そんなものはしても何の意味もない。
そもそもたった一週間で全てに復讐なんてできるはずもない。
なら幸せを探す?
それこそどうしたらいいのかがわからない。
今の自分にはお金もなければ住まいもない。
そもそも幸せの定義が全くわからない。
幸せとは結局、なんなんだろう?
(幸せ…か)
そう考えてパッと思い浮かんだのは何故か先程の死神の事。
彼とキスをして命の息吹を吹き込まれた時、確かに幸せのようなものを感じたような気がした。
きっとあんな気持ちになれることが幸せというものなんだろう。
「あれを…探すのか」
あんな気持ちになれる何かを一週間で探す。
なかなか難しそうだと思いながら俺はパンパンと体についた砂を払いながら立ち上がった。
俺に与えられた時間は後七日。
死神に連れて行かれるその日まで、俺は俺にできることをやろう。
そう思いながら俺はその墓地を後にした。
***
幸せ…それの感じ方は人それぞれだと思う。
「まずは美味しいものを食べる…とかかな」
取り上げられたであろう財布は何故か俺の服の中から忽然と姿を見せた。
こんな場所に入れた覚えはないので、もしかしたら死神がこっそり手助けしてくれたのかもしれない。
そもそも墓地で倒れていたこと自体がおかしいのだ。
最期に俺が投げ捨てられた場所は、売られた先の屋敷の裏に広がる木々が生い茂る場所だったんだから。
(墓地って言うところが死神らしいな…)
思わずそんなことを考えてフフッと笑ってしまう。
そうして街に出て、俺は気になるものを片っ端から購入して食べてみた。
勿論お金に余裕があるわけじゃないから高いものは食べられないけど、屋台の食べ物はどれもこれも美味しく感じられた。
しかも不思議なことに誰もかれもが俺を知らないかのように普通にふるまっている。
この街で生活し始めてから顔見知りも増えたし、少しくらいはカイザックから何かを聞いていて、面白半分に話しかけてきてもおかしくはないだろうに……そういうことは一切なかった。
(変なの…)
少し不思議に思いながら更に街を歩いていると、中央広場へと出た。
(そう言えばここって…)
確か中心にある噴水はコインを投げれば幸せになれると言われている場所ではなかっただろうか?
そう思ってそちらへと足を向けると、噴水には思った通り沢山のコインが沈んでいたのだが……。
(なっ?!)
水面に映し出された自分の姿に思わずガタガタと震えてしまう。
そこに映っていた自分は首の周りに絞められた跡がくっきりと残り、鼻にも血が出て固まった跡があり、如何にも死にかけていましたと言った風貌だったのだ。
こんな自分を街の人達が全く気にした様子もなくスルーしていた事実に愕然としてしまう。
(と…兎に角顔を洗わないと……)
さすがに知ってしまった以上このまま街を歩く気にはなれない。
そして水場を探して何とか顔を洗うと、妙にスッキリした気分になった。
何となく、自分は生きていると実感できたからだ。
痛みを感じるのもそうだし、顔を洗ってスッキリするのもそう。美味しいものを食べて美味しいと感じるのだって全部そうだ。
全部全部、生きているからこそ感じられること。
きっと幸せはそんな中にこそあるのだろう。
そう思いながらも、この状況に俺は死神のフォローが入っているのをヒシヒシと感じていた。
顔や首の跡もそうだが、よく見れば服装だって酷いものだった。
どうして今まで気づかなかったんだろう?
あちこち破れているし、場所によっては血が飛んでしまっている。
普通なら注目を集めてもおかしくはない。
それなのに街の人達は全く気にした様子は見受けられないし、俺も気づいていなかった。
まるでそういうものだと思い込まされていたような────そんな不思議な感覚。
(これも…俺が幸せを探しやすいように配慮してくれたってことなのかな?)
それを思うと、なんだかポッと心が温かくなるような気がした。
それから俺はボロボロになった服を綺麗なものに買い替え、教会に行って神様にこれまでの御礼を伝えた。
この後はどうしようか?
折角だから街を出てみてもいいかもしれない。
よく考えたら自分は遠出というものをしたことがなかったし、ここ以外の風景を見たこともなかった。
だから乗合馬車というものを探して、思い切って街を出てみることにした。
死神との約束の鐘が聞こえなければいけないし、あまり遠くへは行けないだろうけど片道で三日あれば結構遠くに行けるのではないかと思った。
そして外に出た俺が目にしたのは自分の知らない光景────。
馬車が立ち寄る街々は賑やかで、真新しいものがこれでもかとあり、ワクワクするような経験がそこかしこに溢れていた。
俺はそれらを見ながら目をキラキラと輝かせ、つい子供のようにはしゃいでしまった。
手持ちの金は少ないから何かを買うということはしなかったけれど、それでも十分楽しむことはできる。
(あ、これ…死神に似合いそう)
あんなドクロの仮面をしていたけれど、多分彼はすごく綺麗な顔をしていると思う。
(だって口元は凄く────凄く?)
あれ?
そう言えばどんなだったっけとふと思い至る。
確かに見たはずだし、その唇とキスを交わしたはずなのに何故か思い出すことができない。
「……え?」
そんな些細なことに動揺してしまう自分はおかしいのかもしれない。
でも…何故か彼を忘れたくなかった。
人々が俺に興味を持たないのはいい。
人目を引かないのも構わない。
でも、彼の記憶まで奪わないで欲しかった。
「死神!聞こえているなら俺の願いを聞いてくれ!俺はお前のことを忘れたくはない!幸せ探しにも必要なんだ!頼むから、俺からお前の記憶を奪わないでくれ!」
こんな街中で声を上げているのに誰もこちらに視線を向けてこないのを幸いに、俺はどこにいるかもわからない死神に願った。
そしてその願いは意外な形で叶えられる。
「いいのか?」
ふわりと突然陽炎のように隣に現れたその姿に俺は驚き目を見開く。
そこに立つのは黒一色の衣服に身を包んだ一人の男。
綺麗な銀の髪に血のような赤い瞳を持つ美貌の青年だった。
「あ……」
けれど俺は彼を一目見ただけで、あの時の死神だと確信していた。
大きな鎌もドクロの仮面もつけてはいないが、彼は確かにあの時の死神に違いない。
「サージェス。お前も物好きだな」
そう言って笑ってくれた死神に俺は迷うことなく抱きついて、一緒に居てくれと言った。
何もないただただ広いだけの空間だ。
(俺は…死んだのか?)
ここが死後の世界というところなんだろうか?
そう思いながら不安でいっぱいになっていると、そっと後ろから俺を抱きしめてくる感触に襲われた。
(何?!)
慌てて振り向くと、そこには真っ黒な装束に包まれたドクロの仮面をかぶった男が一人、大きな鎌を手にしながら俺に寄り添っていた。
「だ、誰?!」
思わず声を上げると、男はクスリと笑い自分は死神だと答えてくる。
「サージェス。お前だろう?何度も応えぬ神に願いを捧げ続けていたのは」
その言葉にドキッと胸が弾む。
「可哀想にな。あれほど切実な想いのこもった願いは早々ないというのに…」
それでも神は応えないとどこか悲し気に彼は言った。
そしてその腕の中に俺を閉じ込めたまま、どこか優し気に囁くのだ。
「生きたいか?」と────。
「生きたい」と俺は答えた。
「少しだけでいい。幸せを感じてから俺は死にたい」
どうせ叶わぬ願いだとわかっていても口にしたかった。
「俺はこのまま死にたくない」
父も婚約者も誰もかれもいらないと言って捨てられた俺だけど、少しくらい俺は確かにここで生きていたのだと、幸せだったのだと感じてから死にたかったんだ。
そんな願いを聞き、死神はそっと口元に笑みを浮かべた。
「では、俺がその願いを叶えてやろう」
ギュッと俺の身体を抱きしめて死神がまた優しい声で囁いてくる。
「サージェス。死にたくないお前に一週間の猶予をやろう」
一週間────。一週間だけ命を与えてやるからその一週間で好きなことをしておいでと死神は言う。
復讐をするでも良し、幸せを探すでも良し。ただ悔いのないように自由に過ごしてこいと。
そっと重ねられた唇から注ぎ込まれるのは命の息吹。
温かくて優しいその感触に、何故か涙がこぼれ落ちる。
「一週間後、迎えにくるよ」
教会に鳴り響くこの鐘の音が合図だと、そう言って笑った死神を見送って俺はそっと瞼を閉じた。
次に目を覚ましたのは街の墓地だった。
けれど俺は埋められていたわけではなく、ただそこに倒れていただけだ。
思わず全部が夢だったのかと頬を抓ってみるが、痛覚はしっかりしているし、身体の節々は痛みを訴えている。
どうやら身体はそのままに、魂を戻してくれたらしい。
けれど死神が言っていたことを考えるに、俺は結局殺されたのだろうと思う。
俺に与えられた時間はたったの一週間。
死神によると一週間後、教会の鐘が鳴り響く頃に俺の命は終わりを迎えるらしい。
(何を…しよう?)
復讐?いや。そんなものはしても何の意味もない。
そもそもたった一週間で全てに復讐なんてできるはずもない。
なら幸せを探す?
それこそどうしたらいいのかがわからない。
今の自分にはお金もなければ住まいもない。
そもそも幸せの定義が全くわからない。
幸せとは結局、なんなんだろう?
(幸せ…か)
そう考えてパッと思い浮かんだのは何故か先程の死神の事。
彼とキスをして命の息吹を吹き込まれた時、確かに幸せのようなものを感じたような気がした。
きっとあんな気持ちになれることが幸せというものなんだろう。
「あれを…探すのか」
あんな気持ちになれる何かを一週間で探す。
なかなか難しそうだと思いながら俺はパンパンと体についた砂を払いながら立ち上がった。
俺に与えられた時間は後七日。
死神に連れて行かれるその日まで、俺は俺にできることをやろう。
そう思いながら俺はその墓地を後にした。
***
幸せ…それの感じ方は人それぞれだと思う。
「まずは美味しいものを食べる…とかかな」
取り上げられたであろう財布は何故か俺の服の中から忽然と姿を見せた。
こんな場所に入れた覚えはないので、もしかしたら死神がこっそり手助けしてくれたのかもしれない。
そもそも墓地で倒れていたこと自体がおかしいのだ。
最期に俺が投げ捨てられた場所は、売られた先の屋敷の裏に広がる木々が生い茂る場所だったんだから。
(墓地って言うところが死神らしいな…)
思わずそんなことを考えてフフッと笑ってしまう。
そうして街に出て、俺は気になるものを片っ端から購入して食べてみた。
勿論お金に余裕があるわけじゃないから高いものは食べられないけど、屋台の食べ物はどれもこれも美味しく感じられた。
しかも不思議なことに誰もかれもが俺を知らないかのように普通にふるまっている。
この街で生活し始めてから顔見知りも増えたし、少しくらいはカイザックから何かを聞いていて、面白半分に話しかけてきてもおかしくはないだろうに……そういうことは一切なかった。
(変なの…)
少し不思議に思いながら更に街を歩いていると、中央広場へと出た。
(そう言えばここって…)
確か中心にある噴水はコインを投げれば幸せになれると言われている場所ではなかっただろうか?
そう思ってそちらへと足を向けると、噴水には思った通り沢山のコインが沈んでいたのだが……。
(なっ?!)
水面に映し出された自分の姿に思わずガタガタと震えてしまう。
そこに映っていた自分は首の周りに絞められた跡がくっきりと残り、鼻にも血が出て固まった跡があり、如何にも死にかけていましたと言った風貌だったのだ。
こんな自分を街の人達が全く気にした様子もなくスルーしていた事実に愕然としてしまう。
(と…兎に角顔を洗わないと……)
さすがに知ってしまった以上このまま街を歩く気にはなれない。
そして水場を探して何とか顔を洗うと、妙にスッキリした気分になった。
何となく、自分は生きていると実感できたからだ。
痛みを感じるのもそうだし、顔を洗ってスッキリするのもそう。美味しいものを食べて美味しいと感じるのだって全部そうだ。
全部全部、生きているからこそ感じられること。
きっと幸せはそんな中にこそあるのだろう。
そう思いながらも、この状況に俺は死神のフォローが入っているのをヒシヒシと感じていた。
顔や首の跡もそうだが、よく見れば服装だって酷いものだった。
どうして今まで気づかなかったんだろう?
あちこち破れているし、場所によっては血が飛んでしまっている。
普通なら注目を集めてもおかしくはない。
それなのに街の人達は全く気にした様子は見受けられないし、俺も気づいていなかった。
まるでそういうものだと思い込まされていたような────そんな不思議な感覚。
(これも…俺が幸せを探しやすいように配慮してくれたってことなのかな?)
それを思うと、なんだかポッと心が温かくなるような気がした。
それから俺はボロボロになった服を綺麗なものに買い替え、教会に行って神様にこれまでの御礼を伝えた。
この後はどうしようか?
折角だから街を出てみてもいいかもしれない。
よく考えたら自分は遠出というものをしたことがなかったし、ここ以外の風景を見たこともなかった。
だから乗合馬車というものを探して、思い切って街を出てみることにした。
死神との約束の鐘が聞こえなければいけないし、あまり遠くへは行けないだろうけど片道で三日あれば結構遠くに行けるのではないかと思った。
そして外に出た俺が目にしたのは自分の知らない光景────。
馬車が立ち寄る街々は賑やかで、真新しいものがこれでもかとあり、ワクワクするような経験がそこかしこに溢れていた。
俺はそれらを見ながら目をキラキラと輝かせ、つい子供のようにはしゃいでしまった。
手持ちの金は少ないから何かを買うということはしなかったけれど、それでも十分楽しむことはできる。
(あ、これ…死神に似合いそう)
あんなドクロの仮面をしていたけれど、多分彼はすごく綺麗な顔をしていると思う。
(だって口元は凄く────凄く?)
あれ?
そう言えばどんなだったっけとふと思い至る。
確かに見たはずだし、その唇とキスを交わしたはずなのに何故か思い出すことができない。
「……え?」
そんな些細なことに動揺してしまう自分はおかしいのかもしれない。
でも…何故か彼を忘れたくなかった。
人々が俺に興味を持たないのはいい。
人目を引かないのも構わない。
でも、彼の記憶まで奪わないで欲しかった。
「死神!聞こえているなら俺の願いを聞いてくれ!俺はお前のことを忘れたくはない!幸せ探しにも必要なんだ!頼むから、俺からお前の記憶を奪わないでくれ!」
こんな街中で声を上げているのに誰もこちらに視線を向けてこないのを幸いに、俺はどこにいるかもわからない死神に願った。
そしてその願いは意外な形で叶えられる。
「いいのか?」
ふわりと突然陽炎のように隣に現れたその姿に俺は驚き目を見開く。
そこに立つのは黒一色の衣服に身を包んだ一人の男。
綺麗な銀の髪に血のような赤い瞳を持つ美貌の青年だった。
「あ……」
けれど俺は彼を一目見ただけで、あの時の死神だと確信していた。
大きな鎌もドクロの仮面もつけてはいないが、彼は確かにあの時の死神に違いない。
「サージェス。お前も物好きだな」
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