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第四章 フォルクナー帝国編Ⅱ(只今恋愛&婚約期間堪能中)

100.※美味しいワイバーンを持ち帰った俺

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結局そろそろ帰ろうと俺が呼び掛けて全員キリの良いところで切り上げて撤収。
揃って一階層まで転移しようとしたところでワイバーンがこっちに三体も向かってきたんだけど、メイビスが一歩前に出て風の魔法剣で弧を描くように勢いよくスパッと一閃したら見事にワイバーンの首が切断されていた。
もうこれヤバいくらい強くなってないか?つい見惚れちゃったんだけど…。
でもここでのんびりしてたらまた襲われるからその三体の回収は諦めて全員で一気に転移した。

「はぁ~満足……」

ホクホク顔でそう言ったら三人から全部で何体になったのか聞かれたので全部で60体くらいかなと答えておいた。
皆夢中で戦い過ぎじゃないか?
多分食べきれないし、なんだったら帝都の街にも卸した方がいいんじゃないかと思ってしまう。
それかコーリックの城にも送ろうかな。
そんなことを思いながら皆でダンジョンを出てギルドの解体場へ。

今日はギルドでの依頼を受けずにダンジョンに入ったからちょっとイレギュラーだったんだよな。
皇帝直筆の御璽入りワイバーン討伐依頼書があるから解体場ではそれを見せた上でワイバーン60体を預けて解体をお願いした。
解体が終わったら肉をマジックバッグに入れて城まで届けてもらえるよう依頼。
婚約祝いで振舞う分だから扱いは丁寧にしてもらえたら嬉しいとも伝えておいた。
とは言え数が数だから時間が掛かるだろう。
取り敢えず四人で夕飯を食べに行ってからそのまま帰城。
疲れをとるためにシャワーを浴びて湯船にゆったり浸かってから俺は自室のベッドにダイブした。

「あ~疲れた……」

ワイバーン戦はほとんど戦ってないはずだけどやっぱり結構歩いたしオーガキングとの戦いもあったから疲れているみたいだ。

「ふぁあ…。ねむ……。おやすみ」

だからそのまま懐剣だけは枕の下に入れて俺は寝ちゃったんだけど……起きたらメイビスと一緒に並んで寝てた。
え?いつ来たの?全然気づかなかったんだけど?

(しかも腕枕されてるし……)

確か布団をかぶらず寝ちゃったはずだから、布団に入れてくれたのかな?

(優しいな……)

強くてカッコよくて優しくて……でも俺の前でだけちょっとだけ弱みを見せてくれるメイビス。

「……メイビス、ありがとう」

チュッと軽く唇にキスをしてそっとその寝顔を見守る。
昨日は疲れただろうからリカバリーをかけてっと。

「後でマッサージもして上げようかな……」
「……マッサージよりルマンドを抱きたいな」

てっきり寝てると思ってたのにどうやら俺が起きた気配を感じて目が覚めてしまったらしい。

「おはよ」
「おはよう」

そう言いながらそっと唇を重ねられる。

「ルマンド。疲れは残ってないか?」
「うん。結構しっかり寝たから」
「そうか」
「いつ来たんだ?全然気づかなかった」
「湯を浴びてすぐ。でももうその時には掛け布もかぶらず寝てたから…」
「あ~…うん。眠すぎて寝落ちしちゃったんだ」

そんな風に話しながらもメイビスは口づけをしながらそっと寝巻の中へと手を滑り込ませて優しく愛撫してくる。

「は…んッ……」
「ルマンド…抱かせて?」

こんな朝早くから?とか、思わないでもないけどちょっと俺もそんな気分になっちゃったから仕方ないかなと受け入れることにした。

「ん…じゃあ……一緒に気持ちよくなろう?」

そう答えると嬉しそうにローションを持ってきてトロリと垂らして沢山慣らしてくれた。

「ルマンド…いっぱい愛し合いたい」
「うん。そうだな」

初日は優しく愛されて、二日目は色々教え込まれたけど、これからは一緒に愛し合える関係がいいよな。
そうだ。俺が好きなこととメイビスが好きなことも情報共有しよう。
そしたらきっと理解が深まるしいいと思う!
指輪の件で不安にさせちゃったみたいだし、そうだ、そうしよう。

「あ…メイビスの……気持ち良くて好き…ッ」
「……ッ!!」
「は…ぁ、俺、顔見ながらするの好き、だな……。メイビスは?」
「俺も…ルマンドの顔を見ながらするのは大好きだ…」
「じゃ…いっぱいしよ?」

同じのが好きなら一緒に楽しめるし、より気持ちよく繋がり合えるんじゃないかな~と思っての事だったんだけど、メイビスの何かに火がついてしまったようで俺はその後激しく愛されて大変なことになった。

正常位だけじゃなく、これでもかと足を大きく開かされた体位でよがりまくらされて、騎乗位で抱き上げられて口内もキスで蹂躙されて、最後は片足上げながら散々突かれまくった。
全部顔見ながらできる体位だけどさ、それって感じてる顔全部見られてたってことだったりする…のか?
今更ながらそこに気がついて愕然としてしまった。
やっぱり気絶できないのは凄く問題だと思う。
腰ガクガクにされて理性まで吹き飛ばされてるのに、終わってから全部覚えてるのって恥ずかしすぎる……ッ!
賢者タイムなんていらないッ!

「ルマンド…。お前に煽られると止まれなくなるんだ……。その、悪かった……」

でも、事後に頬を染めながらそう懺悔するメイビスが可愛いって言ったらダメかな?
やっぱり男として可愛いはあんまり言われたくはないか。俺もそうだし。
その代わり、どんなメイビスでも大好きだってちゃんと伝えておこう。

「メイビス…俺、どんなメイビスも大好きだから、そんなに謝らなくていいよ」
「ル…ルマンド……」
「いつも気遣ってくれるしさ、え~っと…その、エッチなところだって男なら誰でも皆そうだって。だから気にしないで、いっぱい愛し合おう?」
「…………ッッッ!!そ、そんなに言ってもらえるなら今日は二人で部屋に籠ろうか…」
「え?仕事は?」
「行かない。後でまとめてやる」

そう言って嬉しそうにキスを仕掛けてきたけど、それじゃあダメだろ?
本当に困った婚約者だな。

「俺は仕事するカッコいいメイビスを今日も隣で見ていたいんだけどな?それとも俺が横にいるよりワイバーンの肉を食べた方がやる気がでるか?」

ジッと見ると「ルマンドに隣に居て欲しい」と言ってすぐに仕事のやる気は出てたし、多分言ってみただけだとは思うんだけど。

後でレターニアにそのことをちょっと掻い摘んで話したら、ルマンドはお兄様をコロコロ転がせるのねって笑われた。
そんなつもりはないんだけど…。まあお似合いだって言ってもらえたからいっか。


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