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80.終わった後で Side.シャイナー
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鳥の囀りを聞きながら目を覚ます。
けれどすっきりとした頭とは裏腹に、身体はどこまでも重くてとても起き上がれる気はしなかった。
「う…水……」
喘ぎすぎて喉が痛い。
そんな俺の声に気づいたのか、枕元に置かれていた水差しから水がグラスへと注がれて手渡されるが腕に力が入らない。
「仕方がないですね」
そう言いながら相手はそっとその水を一口口に含んで、そのまま口移しで飲ませてくれた。
「あ…」
それは昨日欲しくても絶対にしてもらえなかった甘やかな口づけ────。
「ロキ……」
目の前の愛しい相手に目をやると、そこには確かに昨日自分を抱いてくれた相手がいた。
思ったよりもずっと酷い目に合った気がするが、あれはお仕置きだったから仕方がない。
カリンを嵌めたことにロキは随分と怒っていて、泣き言を言うたびにお仕置きだと何度も言い聞かされたのだ。
だから俺はもうカリンには手を出すことはできない。
理屈じゃなく、本気でできなくなるよう躾けられてしまったのだ。
ご主人様の命令には逆らえない。逆らってはいけない。そう何度も身に覚え込まされた。
でも全然嫌じゃない。
だって言うことを聞いていればまた可愛がってもらえる。
愛してもらえる。
いや、愛はもらえないんだったか?
でもどちらでもいい。
また抱いてほしい。
俺はもうロキのものなんだから────。
「ご主人様、もっと…」
うっとりしながら水を強請ると、またそっと唇を重ねて水を与えてくれる。
それだけで嬉しい。
「はぁ…」
「………ちょっと落とし過ぎましたかね?」
「…………?」
「まあいいです。シャイナー?ちゃんと普段はこれまで通り仕事に励んで、アンシャンテをより良い国にするよう励んでくださいね?」
「はい」
ロキの声を聞いていると頭がふわふわしてくる。
夢見心地な気分からいつまでも抜け出せない。そんな気分。
けれどそうして何度か水を与えてもらっていたのに────突如扉が荒々しく開いて一気に正気に戻ってしまった。
「ロキ!いつまでもそんな男の相手なんてせず、戻ってこい!」
「兄上」
部屋に乱入してきたカリンのせいでロキはあっという間に俺の傍から離れてしまう。
けれど序列は向こうが上だ。俺に文句を言う資格はない。
「シャイナー。今回の件の落としどころを決めないといけないので、辛いとは思いますが交渉の席について頂けますか?」
アンシャンテ側への正式な説明が必要だからとロキは言う。
確かに今回自分の自作自演で迷惑をかけてしまったし、言いたいことはわかる。
(しっかりしなければ…)
いつまでも先程までの夢見心地に浸っているわけにはいかない。
絶対にここで下手を打つわけにはいかないのだ。
向こうからしたら嵌めてきた相手なんだからと、これ幸いに少額の賠償金と引き換えに二度と関わらないよう手を打ってきてもおかしくはない。
抱いたこと自体を手切れ金代わりに国交を断ってくる可能性が高いのだ。
でもそんなのは絶対にお断りだし、させる気はない。
ロキの愛情はもらえないとしっかりわからされたけど、愛人でいいからまた抱いてほしい。
そのためなら何を犠牲にでもしよう。
今回はガヴァムに非があるように仕向けたから…何かしらアンシャンテ側の者達を納得させつつ、逆にガヴァムに利となる話は────。
(そうだ…!)
「ロキ。取引をしないか?」
「何のでしょう?」
「前回の件で優遇した交易の関税の見直しとガヴァムから輸出される宝石類の格安取引を求めたい」
「馬鹿なことを言うな!」
けれどその提案にカリンが案の定喰いついてくる。
それはそうだ。
普通に考えたらアンシャンテにしか利はないように見えるだろうから。
けれど……。
「何か狙いがあるんですよね?」
ロキはちゃんとわかって話を振ってくれる。
「ああ。その宝石類を使ってアンシャンテで魔石と合わせたアクセサリーに加工し、ガヴァムに優先して格安で卸させようと思う」
勿論取引の価格はアンシャンテの者が疑わない範囲の言い値で構わないと返すとこれにはカリンも文句はないようだった。
賠償金代わりだと言ったようなものだから何も言ってこれないのだろう。
「わかりました。ではそれで交渉の席に着きましょうか」
後者の話は落ち着いてからすればいいので、今回皆の前で話す内容は前者だけだ。
今の話はここでだけのもの。
だからこそきちんと一筆書いて証拠は残しておいた。
「じゃあシャイナーはリヒターに運んでもらいましょうか」
『兄上なら俺でも運べるんですけど』と言われてちょっと残念な気持ちになるがこればかりは仕方がない。
そして思いのほか丁寧に抱き上げられてソファへと運ばれ、皆がいる場で形ばかりの交渉を行い、証書を作成した。
これで今回の件は一件落着となる。
どこからも文句が出ずに済んでよかった。
「そうだ、シャイナー陛下。ここにブルーグレイから手に入れた最新機器があるのでお渡ししておきます」
けれど唐突に笑顔で差し出された小型の機器に首を傾げてしまう。
「あちらに改良を依頼して完成したと言って送られてきたばかりの正真正銘出来立てほやほやの最新機器です」
「最新機器?」
一体どんなものなんだろう?
「ええ。これがあれば離れた所からでも会話ができるという便利な代物です」
「……!」
そんな物が存在したのかと正直衝撃を受けた。
「つ、つまりこれがあればいつでもロキの声が聞けるということか?」
「ええ。なので是非、シャイナーに持っていてもらいたくて」
その言葉にジーンと感動を覚える。
わざわざガヴァムまで来なくてもご主人様の声がいつでもどこでも聞き放題。
なんというご褒美!
正直取引云々よりもこれが一番嬉しかった。
「だ、大事にする!」
「そうですね。大事にしてください。それがあればわざわざこちらに来なくても大事な話はできますし、書簡を送り合うだけで済む話も多々ありますしね」
「…………?」
「これでアンシャンテの方々もこちらとの接点が最小限になるのでご納得いただけるでしょう」
(やられた…!)
ロキから笑顔で紡がれた言葉に、これまでこちら側で睨むようにガヴァムの面々を見ていた者達の眼差しが和らぐのを感じる。
「ではこれからもお互いに安全な友好的関係を築いていきましょうね?」
「…………」
前回の被害者であるロキの件は彼らも承知しているため、これで手打ちにしようと言ったロキに文句を言う者は誰もいない。
つまり、いつでも声を聞けるというご褒美と引き換えに、俺はロキに会える機会の多くを失ったことになる。
それ即ちそう簡単に抱いてもらえると思うなよと言われたも同然だった。
泣きたい!
でもこれを投げ捨てるわけにもいかない。
だってロキの声はいつだって聞きたいのだから。
(うぅ…くそっ!)
悔しいが、閨以外でもご主人様は甘くはなかった。
でもそんなロキも大好きだ。
「毎日寝る前に連絡するから…!」
「あ、それは多分無理ですよ。兄上との時間を邪魔されたら嫌なので別室に置いてると思うし、話せないと思います」
「そんな!じゃあ、昼間だけか?」
「朝でもいいですよ?朝食時間ならお互いに仕事前で話しやすいのでは?」
「…………わかった妥協する」
「ええ。よろしくお願いしますね?」
仕事中だからと途中で話を中断されるよりはそちらの方がマシかもしれないとおとなしくロキの言葉に従う。
ロキの笑みもロキの声も俺を魅了してやまないから文句なんて言えない。
「では、後は身体が楽になったら教えてください。お見送りはきちんとしておきたいので」
そしてロキはカリンと共に軽く頭を下げて出て行った。
愛しくも切ない気持ちでいっぱいにされて、そこからの放置!
おかしい。作戦は成功したのにどうしてこうなったんだろう?
望み通りロキに抱かれて満足させてもらった。
そのはずなのに……!
まさかここまで見事に状況を作り出し、円満に締め出されるなんて思ってもみなかった。
これでは後が続かない!
悔しいが完敗だ。
ご主人様であるロキには逆らう気になれないし、序列が俺より上だと叩き込まれたカリンにも手は出せないしでゴロゴロ転げ回りたいくらい遣る瀬無い気持ちでいっぱいだった。
でも王としての矜持もあるから人前でそんなこともできない。
こうして俺はロキの掌で踊らされ、完全に心奪われ手も足も出せない状態にさせられた上でアンシャンテへと戻ることになった。
とは言えこの時はまだ思ったよりも軽い罰だったなとロキを舐めていた気がする。
ご主人様を知ってしまった俺がロキに泣きを入れるまで後三日────。
そこから延々、抱いてもらえぬまま辛い日々が過ぎ去ることとなる。
けれどすっきりとした頭とは裏腹に、身体はどこまでも重くてとても起き上がれる気はしなかった。
「う…水……」
喘ぎすぎて喉が痛い。
そんな俺の声に気づいたのか、枕元に置かれていた水差しから水がグラスへと注がれて手渡されるが腕に力が入らない。
「仕方がないですね」
そう言いながら相手はそっとその水を一口口に含んで、そのまま口移しで飲ませてくれた。
「あ…」
それは昨日欲しくても絶対にしてもらえなかった甘やかな口づけ────。
「ロキ……」
目の前の愛しい相手に目をやると、そこには確かに昨日自分を抱いてくれた相手がいた。
思ったよりもずっと酷い目に合った気がするが、あれはお仕置きだったから仕方がない。
カリンを嵌めたことにロキは随分と怒っていて、泣き言を言うたびにお仕置きだと何度も言い聞かされたのだ。
だから俺はもうカリンには手を出すことはできない。
理屈じゃなく、本気でできなくなるよう躾けられてしまったのだ。
ご主人様の命令には逆らえない。逆らってはいけない。そう何度も身に覚え込まされた。
でも全然嫌じゃない。
だって言うことを聞いていればまた可愛がってもらえる。
愛してもらえる。
いや、愛はもらえないんだったか?
でもどちらでもいい。
また抱いてほしい。
俺はもうロキのものなんだから────。
「ご主人様、もっと…」
うっとりしながら水を強請ると、またそっと唇を重ねて水を与えてくれる。
それだけで嬉しい。
「はぁ…」
「………ちょっと落とし過ぎましたかね?」
「…………?」
「まあいいです。シャイナー?ちゃんと普段はこれまで通り仕事に励んで、アンシャンテをより良い国にするよう励んでくださいね?」
「はい」
ロキの声を聞いていると頭がふわふわしてくる。
夢見心地な気分からいつまでも抜け出せない。そんな気分。
けれどそうして何度か水を与えてもらっていたのに────突如扉が荒々しく開いて一気に正気に戻ってしまった。
「ロキ!いつまでもそんな男の相手なんてせず、戻ってこい!」
「兄上」
部屋に乱入してきたカリンのせいでロキはあっという間に俺の傍から離れてしまう。
けれど序列は向こうが上だ。俺に文句を言う資格はない。
「シャイナー。今回の件の落としどころを決めないといけないので、辛いとは思いますが交渉の席について頂けますか?」
アンシャンテ側への正式な説明が必要だからとロキは言う。
確かに今回自分の自作自演で迷惑をかけてしまったし、言いたいことはわかる。
(しっかりしなければ…)
いつまでも先程までの夢見心地に浸っているわけにはいかない。
絶対にここで下手を打つわけにはいかないのだ。
向こうからしたら嵌めてきた相手なんだからと、これ幸いに少額の賠償金と引き換えに二度と関わらないよう手を打ってきてもおかしくはない。
抱いたこと自体を手切れ金代わりに国交を断ってくる可能性が高いのだ。
でもそんなのは絶対にお断りだし、させる気はない。
ロキの愛情はもらえないとしっかりわからされたけど、愛人でいいからまた抱いてほしい。
そのためなら何を犠牲にでもしよう。
今回はガヴァムに非があるように仕向けたから…何かしらアンシャンテ側の者達を納得させつつ、逆にガヴァムに利となる話は────。
(そうだ…!)
「ロキ。取引をしないか?」
「何のでしょう?」
「前回の件で優遇した交易の関税の見直しとガヴァムから輸出される宝石類の格安取引を求めたい」
「馬鹿なことを言うな!」
けれどその提案にカリンが案の定喰いついてくる。
それはそうだ。
普通に考えたらアンシャンテにしか利はないように見えるだろうから。
けれど……。
「何か狙いがあるんですよね?」
ロキはちゃんとわかって話を振ってくれる。
「ああ。その宝石類を使ってアンシャンテで魔石と合わせたアクセサリーに加工し、ガヴァムに優先して格安で卸させようと思う」
勿論取引の価格はアンシャンテの者が疑わない範囲の言い値で構わないと返すとこれにはカリンも文句はないようだった。
賠償金代わりだと言ったようなものだから何も言ってこれないのだろう。
「わかりました。ではそれで交渉の席に着きましょうか」
後者の話は落ち着いてからすればいいので、今回皆の前で話す内容は前者だけだ。
今の話はここでだけのもの。
だからこそきちんと一筆書いて証拠は残しておいた。
「じゃあシャイナーはリヒターに運んでもらいましょうか」
『兄上なら俺でも運べるんですけど』と言われてちょっと残念な気持ちになるがこればかりは仕方がない。
そして思いのほか丁寧に抱き上げられてソファへと運ばれ、皆がいる場で形ばかりの交渉を行い、証書を作成した。
これで今回の件は一件落着となる。
どこからも文句が出ずに済んでよかった。
「そうだ、シャイナー陛下。ここにブルーグレイから手に入れた最新機器があるのでお渡ししておきます」
けれど唐突に笑顔で差し出された小型の機器に首を傾げてしまう。
「あちらに改良を依頼して完成したと言って送られてきたばかりの正真正銘出来立てほやほやの最新機器です」
「最新機器?」
一体どんなものなんだろう?
「ええ。これがあれば離れた所からでも会話ができるという便利な代物です」
「……!」
そんな物が存在したのかと正直衝撃を受けた。
「つ、つまりこれがあればいつでもロキの声が聞けるということか?」
「ええ。なので是非、シャイナーに持っていてもらいたくて」
その言葉にジーンと感動を覚える。
わざわざガヴァムまで来なくてもご主人様の声がいつでもどこでも聞き放題。
なんというご褒美!
正直取引云々よりもこれが一番嬉しかった。
「だ、大事にする!」
「そうですね。大事にしてください。それがあればわざわざこちらに来なくても大事な話はできますし、書簡を送り合うだけで済む話も多々ありますしね」
「…………?」
「これでアンシャンテの方々もこちらとの接点が最小限になるのでご納得いただけるでしょう」
(やられた…!)
ロキから笑顔で紡がれた言葉に、これまでこちら側で睨むようにガヴァムの面々を見ていた者達の眼差しが和らぐのを感じる。
「ではこれからもお互いに安全な友好的関係を築いていきましょうね?」
「…………」
前回の被害者であるロキの件は彼らも承知しているため、これで手打ちにしようと言ったロキに文句を言う者は誰もいない。
つまり、いつでも声を聞けるというご褒美と引き換えに、俺はロキに会える機会の多くを失ったことになる。
それ即ちそう簡単に抱いてもらえると思うなよと言われたも同然だった。
泣きたい!
でもこれを投げ捨てるわけにもいかない。
だってロキの声はいつだって聞きたいのだから。
(うぅ…くそっ!)
悔しいが、閨以外でもご主人様は甘くはなかった。
でもそんなロキも大好きだ。
「毎日寝る前に連絡するから…!」
「あ、それは多分無理ですよ。兄上との時間を邪魔されたら嫌なので別室に置いてると思うし、話せないと思います」
「そんな!じゃあ、昼間だけか?」
「朝でもいいですよ?朝食時間ならお互いに仕事前で話しやすいのでは?」
「…………わかった妥協する」
「ええ。よろしくお願いしますね?」
仕事中だからと途中で話を中断されるよりはそちらの方がマシかもしれないとおとなしくロキの言葉に従う。
ロキの笑みもロキの声も俺を魅了してやまないから文句なんて言えない。
「では、後は身体が楽になったら教えてください。お見送りはきちんとしておきたいので」
そしてロキはカリンと共に軽く頭を下げて出て行った。
愛しくも切ない気持ちでいっぱいにされて、そこからの放置!
おかしい。作戦は成功したのにどうしてこうなったんだろう?
望み通りロキに抱かれて満足させてもらった。
そのはずなのに……!
まさかここまで見事に状況を作り出し、円満に締め出されるなんて思ってもみなかった。
これでは後が続かない!
悔しいが完敗だ。
ご主人様であるロキには逆らう気になれないし、序列が俺より上だと叩き込まれたカリンにも手は出せないしでゴロゴロ転げ回りたいくらい遣る瀬無い気持ちでいっぱいだった。
でも王としての矜持もあるから人前でそんなこともできない。
こうして俺はロキの掌で踊らされ、完全に心奪われ手も足も出せない状態にさせられた上でアンシャンテへと戻ることになった。
とは言えこの時はまだ思ったよりも軽い罰だったなとロキを舐めていた気がする。
ご主人様を知ってしまった俺がロキに泣きを入れるまで後三日────。
そこから延々、抱いてもらえぬまま辛い日々が過ぎ去ることとなる。
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