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16.勇者の心境ー勇者視点ー
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俺の名前は知谷 比呂。
かれこれ半年前、大学に入ってからできた友達と一緒に『みんな歌上手いし、バンド組もうぜ!』とカラオケで盛り上がり、楽しく騒いで帰る途中いきなり異世界に召喚されてしまった。
正直最悪だと思った。
『勇者』なんて呼ばれても正直何も嬉しくはないし、できればさっさと元の場所に返してほしかった。
だからどうやったら帰れるのかというのは物凄く自分の中では大事なことで、何よりも優先していたと言っても過言ではない。
周囲の者達に尋ねたら『魔王を倒したら帰れると思います』ということだったので、兎に角剣の鍛錬に励んだ。
一緒に召喚された『聖女』と呼ばれるアスカという名の少女のことも、正直それほど気にしてはいなかった。
こういう異世界ものの小説では大抵の主人公は異世界をチート全開で楽しんでいるし、そもそも魔王を倒す力は『勇者』の方にあるから、『聖女』がそのチートで王宮で楽しく過ごしているうちに自分が魔王を倒せばいいんだと思っていた。
女の子なんだから危ないことをさせるのも可哀想だと思ったのもある。
要するに魔王を倒して二人で無事に日本に帰れたら何でもよかったのだ。
そうすれば彼女だって苦もなく帰れるから、笑って感謝してくれるだろうと安易に考えていた。
だから……あんな風に一人で帰ってしまうなんて考えてもいなかったのだ。
「私はもうこの国に対して何かを為す気は一切ありません!このまま日本に帰らせていただきます!」
その言葉ははっきり言って青天の霹靂だった。
「え?え?ちょっと待て!帰るってなんだ?!魔王を倒さないと帰れないんじゃないのか?!」
魔王を倒したら帰れるのだと聞いていただけに、アスカが何を言い出したのか本気で理解できなかった。
だから半ばパニックになりながらそう問いかけたのだが、アスカから返ってきた言葉は意外な言葉だった。
「ご愁傷様。『聖女』が使える聖魔法がレベル70を超えたら使える魔法のようよ。今度もし私と違う聖女を召喚することがあれば、必死にレベルを上げさせて土下座して『どうか帰してください』とお願いするのね。さようなら」
その言葉と同時にアスカは魔法を発動させ、淡く白い光がその身を包みふわりと風が吹いたと思った瞬間にはその姿はもうどこにも見当たらなかった。
待ってくれと言う暇さえないほど瞬く間の出来事に、呆然とするしかなかった自分。
一体彼女に何があったと言うのだろう?
一人で帰ってしまうなんてあまりにも酷いのではないだろうか?
そう思って周囲にどういうことだと問いただしたが、彼らの口から飛び出した言葉はあまりにも酷いものだった。
どうやら彼女は知らない間に虐められていたらしい。
チート…どこいった?
半年耐えたのは凄いとは思うが、出来れば自分に一言くらい相談してくれればよかったのに…。
そう思って自分を振り返ってみると、何度か彼女がもの言いたげにこちらを見ていたことを思い出した。
自分はあの時何を思ってどうしていたのだろうかと考え、次いで自分の間抜けさにガックリと肩を落としてしまう。
あの頃の自分は『彼女を絶対に日本に帰す!俺も一緒に帰るんだ!』と矢鱈滅多ら張り切っていて、彼女の物憂げな表情は単純にそんな自分に対して『何もできない自分で申し訳ない』とでも思っているのだろうと思い込んでいたように思う。
実際は『虐められてるから相談に乗ってくれ』と言うサインだったのだろう。
そんなこと、考えもしなかった。
そこからはずっと後悔ばかりで、アスカには『悪かった。帰ってきてくれ』と土下座でも何でもしたい気持ちでいっぱいだった。
そんな中聖女召喚が行われると聞いて、閉じこもっていた部屋から慌てて飛び出しそこへと駆けた。
今度こそ聖女は自分が守らないといけない。
もしこの召喚でアスカが戻ってきたら謝りたい。
そんな気持ちでいっぱいで、なりふり構わず召喚が行われている間へと飛び込んだ。
けれどそこにいたのはアスカでも『聖女』でもなく、何故か自分より少し年上っぽい男が一人いるばかり。
もしや自分が引きこもっていたから、魔道士達はやはりここは『聖女』ではなく新たな『勇者』を召喚することにしたのではないかと思ったほどだ。
けれど慌てふためく彼らや肩を落とす宰相を見るに、その可能性は低そうにも見えた。
どうやら単純に間違いで召喚されてしまったらしい。
けれどこれで同じ境遇の者がまた一人増えたのだ。
今度こそ自分が何の憂いもないように守ってやらなければならないと、ショックから立ち直ってから改めて思ったのは間違いない。
それから数日────。
どうやらこの男は『賢者』らしいと言うことが判明した。
最初は『せいじゃ』とか言っていたのだが、否定していない様子からやはり賢者の見間違いだったのだろうと言う結論に至った。
それはそうだ。
俺も初めて聞いた時は色々考えたが、『せいじゃ』に当てはまる漢字は『聖なる蛇』で『聖蛇』くらいしか思い浮かばなかったからだ。
サトルはどこからどう見ても蛇っぽくはない。
だからあるとしたらステータスの見間違いだろうと思っていたのだ。
そんな中での『賢者』。うん。謎は解けた。実にしっくりくる職業だ。
どうやら【鑑定】のスキルや言語理解能力にも長けているようだからまず間違いはないだろう。
一度サトルから図書室の本を見せられたが、やっぱり何度見てもさっぱりわからない文字が並んでいたので『俺は読めないぞ』と教えてやったら驚いていた。
正直あんなアルファベットに似ているようで全く読み方の違う不可思議な言葉をスラスラ読めるなんて、賢者以外にできるとは思えない。
俺は敢えて勉強するだけ無駄だと早々に諦めて、剣の稽古に身を投じたほどだ。
あれを読めるサトルは本当にすごいと思う。
いや、凄いのはそれだけではない。
数々の嫌がらせを受けているにもかかわらず積極的に宰相の仕事を手伝うその姿はある意味感嘆に値すると言っても過言ではないだろう。
俺だったら絶対に宰相に文句を言ってとっとと王宮から飛び出していたと思う。
食事の用意をしてもらえなかったり最悪な部屋をあてがわれたり冷遇されている中、宰相の仕事の手伝いで大量の計算をさせられるって最早なんの苦行だ!
サトルがこれまで日本でどういった生活をしてきたのかは知らないが、見る限りそんな不遇な生活をしなければならなかった底辺の人間には見えないし、寧ろ仕事は出来る方だと思う。
けれど現在の境遇にストレスをため込むでもなく、どこ吹く風と言うのが非常に不思議だった。
どこの世界に毒を盛られてノー天気に食事を続けようとする者がいると言うのか。
非常識にもほどがある。
ここは普通怒ってもいいところだ。
それなのにサトルは全然怒らない。
話を聞いて慌てて飛んできた宰相にだって文句を言うことなく、まあまあと宥めにかかる始末。
挙句自分で料理をしろと言われても全然OKと言う感じで、二つ返事で承諾だ。
あまりにも可哀想だ。
これは安全のためにもさっさと王宮から出してやらねばと思っているところで、宰相の部下から国境線の調査に行ってきて欲しいとお願いされた。
申し訳なさそうに「勇者様もこちらに来て半年。そろそろ魔王退治にご尽力ください」と言われた。
元々勇者として召喚されたのは魔王討伐のためだったからそう言われるのもわかるが、魔王の存在の有無が怪しいことから、今回のこの男の本当の目的はサトルを王宮から追い出すことが目的なのだろう。
何故なら────この男は宰相を虐めるのを密かに楽しんでいるからだ。
表面上は彼の言うことを聞いているように見える。
けれどその実、宰相をジワジワ追い詰めるのが大好きなのだ。
だから邪魔なサトルをさっさと追い出したいと思っているのが正直なところだろう。
他の周囲の者達はそんな彼の情報操作に踊らされているものが多いというのが自分の従者からの報告だった。
サトルは宰相のことを何故か気に入っているようだが、自分からしたら何故だとしか言えなかった。
あんな頼りない宰相、さっさと見捨てればいいのに。
王宮の中では恐らく一番親身でマシな人柄だとは思うが、如何せんあまりにも頼りなさすぎる。
無能とは言わないし、的確な指示も出せるある程度は優秀な男のはずなのに、どこか残念感が漂うのは何故なのだろう?
サトルはそこが助けたくなるんだと何故かニコニコと言っているが、自分には理解不能だ。
優秀ならもっとしっかり部下の教育をして、サトルに手を出すなとガツンと言い聞かせて欲しいのに。
まあ何はともあれ、調査を口実にサトルを王宮から脱出させることに成功した。
これで安全面は死守できただろう。
今回の旅に連れてきたメンバーは俺が直々に見て選んだメンバーだ。
騎士の二人は騎士団長や副騎士団長ではないが腕の立つ二人で、異世界人に対する差別はない。
何と言うか、『力こそ正義!』のような感じで、『認められたかったら実力で示せ』と普段から騎士団内で主張しているほどの実力主義者たちでもある。
魔道士の方の二人は治癒に長けた者と攻撃に長けた者を一人ずつ選ばせてもらった。
この二人は普段から組んで調査に出ることが多いらしく、今回の不慣れな旅でのアドバイザー的立場でもあった。
サトルのことはあまり知らないようだったが、『勇者』に過度の敬意を払ってくれるので早々問題は起きないだろうと思っている。
────────────────────────
切るところを見つけられなくて長々すみませんorz
かれこれ半年前、大学に入ってからできた友達と一緒に『みんな歌上手いし、バンド組もうぜ!』とカラオケで盛り上がり、楽しく騒いで帰る途中いきなり異世界に召喚されてしまった。
正直最悪だと思った。
『勇者』なんて呼ばれても正直何も嬉しくはないし、できればさっさと元の場所に返してほしかった。
だからどうやったら帰れるのかというのは物凄く自分の中では大事なことで、何よりも優先していたと言っても過言ではない。
周囲の者達に尋ねたら『魔王を倒したら帰れると思います』ということだったので、兎に角剣の鍛錬に励んだ。
一緒に召喚された『聖女』と呼ばれるアスカという名の少女のことも、正直それほど気にしてはいなかった。
こういう異世界ものの小説では大抵の主人公は異世界をチート全開で楽しんでいるし、そもそも魔王を倒す力は『勇者』の方にあるから、『聖女』がそのチートで王宮で楽しく過ごしているうちに自分が魔王を倒せばいいんだと思っていた。
女の子なんだから危ないことをさせるのも可哀想だと思ったのもある。
要するに魔王を倒して二人で無事に日本に帰れたら何でもよかったのだ。
そうすれば彼女だって苦もなく帰れるから、笑って感謝してくれるだろうと安易に考えていた。
だから……あんな風に一人で帰ってしまうなんて考えてもいなかったのだ。
「私はもうこの国に対して何かを為す気は一切ありません!このまま日本に帰らせていただきます!」
その言葉ははっきり言って青天の霹靂だった。
「え?え?ちょっと待て!帰るってなんだ?!魔王を倒さないと帰れないんじゃないのか?!」
魔王を倒したら帰れるのだと聞いていただけに、アスカが何を言い出したのか本気で理解できなかった。
だから半ばパニックになりながらそう問いかけたのだが、アスカから返ってきた言葉は意外な言葉だった。
「ご愁傷様。『聖女』が使える聖魔法がレベル70を超えたら使える魔法のようよ。今度もし私と違う聖女を召喚することがあれば、必死にレベルを上げさせて土下座して『どうか帰してください』とお願いするのね。さようなら」
その言葉と同時にアスカは魔法を発動させ、淡く白い光がその身を包みふわりと風が吹いたと思った瞬間にはその姿はもうどこにも見当たらなかった。
待ってくれと言う暇さえないほど瞬く間の出来事に、呆然とするしかなかった自分。
一体彼女に何があったと言うのだろう?
一人で帰ってしまうなんてあまりにも酷いのではないだろうか?
そう思って周囲にどういうことだと問いただしたが、彼らの口から飛び出した言葉はあまりにも酷いものだった。
どうやら彼女は知らない間に虐められていたらしい。
チート…どこいった?
半年耐えたのは凄いとは思うが、出来れば自分に一言くらい相談してくれればよかったのに…。
そう思って自分を振り返ってみると、何度か彼女がもの言いたげにこちらを見ていたことを思い出した。
自分はあの時何を思ってどうしていたのだろうかと考え、次いで自分の間抜けさにガックリと肩を落としてしまう。
あの頃の自分は『彼女を絶対に日本に帰す!俺も一緒に帰るんだ!』と矢鱈滅多ら張り切っていて、彼女の物憂げな表情は単純にそんな自分に対して『何もできない自分で申し訳ない』とでも思っているのだろうと思い込んでいたように思う。
実際は『虐められてるから相談に乗ってくれ』と言うサインだったのだろう。
そんなこと、考えもしなかった。
そこからはずっと後悔ばかりで、アスカには『悪かった。帰ってきてくれ』と土下座でも何でもしたい気持ちでいっぱいだった。
そんな中聖女召喚が行われると聞いて、閉じこもっていた部屋から慌てて飛び出しそこへと駆けた。
今度こそ聖女は自分が守らないといけない。
もしこの召喚でアスカが戻ってきたら謝りたい。
そんな気持ちでいっぱいで、なりふり構わず召喚が行われている間へと飛び込んだ。
けれどそこにいたのはアスカでも『聖女』でもなく、何故か自分より少し年上っぽい男が一人いるばかり。
もしや自分が引きこもっていたから、魔道士達はやはりここは『聖女』ではなく新たな『勇者』を召喚することにしたのではないかと思ったほどだ。
けれど慌てふためく彼らや肩を落とす宰相を見るに、その可能性は低そうにも見えた。
どうやら単純に間違いで召喚されてしまったらしい。
けれどこれで同じ境遇の者がまた一人増えたのだ。
今度こそ自分が何の憂いもないように守ってやらなければならないと、ショックから立ち直ってから改めて思ったのは間違いない。
それから数日────。
どうやらこの男は『賢者』らしいと言うことが判明した。
最初は『せいじゃ』とか言っていたのだが、否定していない様子からやはり賢者の見間違いだったのだろうと言う結論に至った。
それはそうだ。
俺も初めて聞いた時は色々考えたが、『せいじゃ』に当てはまる漢字は『聖なる蛇』で『聖蛇』くらいしか思い浮かばなかったからだ。
サトルはどこからどう見ても蛇っぽくはない。
だからあるとしたらステータスの見間違いだろうと思っていたのだ。
そんな中での『賢者』。うん。謎は解けた。実にしっくりくる職業だ。
どうやら【鑑定】のスキルや言語理解能力にも長けているようだからまず間違いはないだろう。
一度サトルから図書室の本を見せられたが、やっぱり何度見てもさっぱりわからない文字が並んでいたので『俺は読めないぞ』と教えてやったら驚いていた。
正直あんなアルファベットに似ているようで全く読み方の違う不可思議な言葉をスラスラ読めるなんて、賢者以外にできるとは思えない。
俺は敢えて勉強するだけ無駄だと早々に諦めて、剣の稽古に身を投じたほどだ。
あれを読めるサトルは本当にすごいと思う。
いや、凄いのはそれだけではない。
数々の嫌がらせを受けているにもかかわらず積極的に宰相の仕事を手伝うその姿はある意味感嘆に値すると言っても過言ではないだろう。
俺だったら絶対に宰相に文句を言ってとっとと王宮から飛び出していたと思う。
食事の用意をしてもらえなかったり最悪な部屋をあてがわれたり冷遇されている中、宰相の仕事の手伝いで大量の計算をさせられるって最早なんの苦行だ!
サトルがこれまで日本でどういった生活をしてきたのかは知らないが、見る限りそんな不遇な生活をしなければならなかった底辺の人間には見えないし、寧ろ仕事は出来る方だと思う。
けれど現在の境遇にストレスをため込むでもなく、どこ吹く風と言うのが非常に不思議だった。
どこの世界に毒を盛られてノー天気に食事を続けようとする者がいると言うのか。
非常識にもほどがある。
ここは普通怒ってもいいところだ。
それなのにサトルは全然怒らない。
話を聞いて慌てて飛んできた宰相にだって文句を言うことなく、まあまあと宥めにかかる始末。
挙句自分で料理をしろと言われても全然OKと言う感じで、二つ返事で承諾だ。
あまりにも可哀想だ。
これは安全のためにもさっさと王宮から出してやらねばと思っているところで、宰相の部下から国境線の調査に行ってきて欲しいとお願いされた。
申し訳なさそうに「勇者様もこちらに来て半年。そろそろ魔王退治にご尽力ください」と言われた。
元々勇者として召喚されたのは魔王討伐のためだったからそう言われるのもわかるが、魔王の存在の有無が怪しいことから、今回のこの男の本当の目的はサトルを王宮から追い出すことが目的なのだろう。
何故なら────この男は宰相を虐めるのを密かに楽しんでいるからだ。
表面上は彼の言うことを聞いているように見える。
けれどその実、宰相をジワジワ追い詰めるのが大好きなのだ。
だから邪魔なサトルをさっさと追い出したいと思っているのが正直なところだろう。
他の周囲の者達はそんな彼の情報操作に踊らされているものが多いというのが自分の従者からの報告だった。
サトルは宰相のことを何故か気に入っているようだが、自分からしたら何故だとしか言えなかった。
あんな頼りない宰相、さっさと見捨てればいいのに。
王宮の中では恐らく一番親身でマシな人柄だとは思うが、如何せんあまりにも頼りなさすぎる。
無能とは言わないし、的確な指示も出せるある程度は優秀な男のはずなのに、どこか残念感が漂うのは何故なのだろう?
サトルはそこが助けたくなるんだと何故かニコニコと言っているが、自分には理解不能だ。
優秀ならもっとしっかり部下の教育をして、サトルに手を出すなとガツンと言い聞かせて欲しいのに。
まあ何はともあれ、調査を口実にサトルを王宮から脱出させることに成功した。
これで安全面は死守できただろう。
今回の旅に連れてきたメンバーは俺が直々に見て選んだメンバーだ。
騎士の二人は騎士団長や副騎士団長ではないが腕の立つ二人で、異世界人に対する差別はない。
何と言うか、『力こそ正義!』のような感じで、『認められたかったら実力で示せ』と普段から騎士団内で主張しているほどの実力主義者たちでもある。
魔道士の方の二人は治癒に長けた者と攻撃に長けた者を一人ずつ選ばせてもらった。
この二人は普段から組んで調査に出ることが多いらしく、今回の不慣れな旅でのアドバイザー的立場でもあった。
サトルのことはあまり知らないようだったが、『勇者』に過度の敬意を払ってくれるので早々問題は起きないだろうと思っている。
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切るところを見つけられなくて長々すみませんorz
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