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47.そう言われても…
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「ジェイド!貴方がJ印ポーションを作っていたなんて聞いてなかったし、全く気付きもしなかったわよ?!」
「ええ。薄給ゆえの副業なので敢えては言ってませんでしたね」
作るのは家だし、売ってくれるのは教会の人達だ。
それに加えて敢えて隠していたから気づくはずがない。
だからサラッと流そうとそう口にしたのに、聖女様は大ショックと言わんばかりに撃沈してしまった。
「給料が少ないなら副業で自分で稼ぐ。別におかしくはないでしょう?」
「そ…そうね。確かにそうね。でも、でもね?私…あのポーションを作れる魔法薬師がいるなら聖女が居なくても大丈夫だってちょっと思ってたのよ?」
「はあ。そうなんですか」
「そうなのよ!変わったポーションばかりだったけど品質は凄く良かったし、絶対作ってるのは一級魔法薬師だと思ったわ。あれなら万が一何かあっても上級ポーションでかなりの人を助けられるって確信していたのよ!『この』私がお墨付きを与えてもいいわって思う程のレベルのポーションだったから安心してたのに…!ジェイドがその魔法薬師だったら意味がないでしょう?!」
「まあないですね?」
一緒に国を出ちゃうし?
「でも俺、ご存知の通りまだ二級の魔法薬師ですよ?一級魔法薬師の人に比べたら多分まだまだだと思うので、そっちに任せたら大丈夫じゃないですか?」
「ジェイド…。本当にわかってないわね。私はあの一風変わったポーションの数々に人々への思いやりを見たの。つまり、そこらの一級薬師にはないものをね」
「はあ」
つまり、どういうことだ?
「だから!普通の魔法薬師は一般人のためにそんなポーションは作らないし、死にかけの人が目の前に居てもお金がなければ上級ポーションなんて渡しもしないの!人々のためにポーションを作ってるジャックならそういう時お金よりも命を優先してくれると思ったから、私は安心して国を出れたのよ!」
なるほど。
やっと聖女様が焦ったようにしている理由がわかった。
つまり、今あの国には民のために咄嗟に動ける人がいないと────。
「そうは言っても仕方がないじゃないですか。俺は聖女様の従者ですし」
今更そんなことを言われても元の木阿弥だ。
聖女様の代わりに人助けしろとか言われてもこっちも商売でやっていたのでちょっと困ってしまう。
まあ本当に死にかけてたらレイを助けた時みたいに惜しみなくポーションは使うけど。
正直勝手な言い分だなと溜め息が出てしまった。
「うぅ…ジェイドの馬鹿ぁ…」
「はいはい。馬鹿で結構ですよ。お怒りは受け取ります。でも困りましたね……」
国王に啖呵きって国外追放になったのならこのまま舞い戻るのは問題があるだろうし、どうしたものか。
このまま俺抜きで送り出すのもなんだか不安が残るし、送っていくのは送っていきたい。
「取り敢えず作り置きのポーションは沢山教会に預けてきたので、聖女様を送り届けた後で戻るのは構いませんけど、あんまり期待はしないでくださいよ?」
「仕方がないわね。それで妥協しましょうか」
一応聖女様がいなくなったことを受けて暴動を起こす輩が出ても困るなと思って、念のため上級中級ポーションも教会にはある程度預けておいたし、もしもの時はそれを使ってくれるだろう。
あとは隣国の教会に聖女様を送り届けたらすぐに引き返せばいい。
帰りはレイと二人ならきっとこの道中よりも早く帰れるだろうし、聖女様はクルトに任せておけば安心だ。
そうして結論を出して二人で大きく息を吐いたところで、徐に王太子が口を挟んできた。
「俺はどうすればいい?」
(確かに…!)
でも視察も兼ねてるのなら俺達と一緒の方がいいんだよな?多分。
なんだか変な感じ。
そもそも王太子って聖女様についてきたはずなのになぁ…。
俺が面倒事を一手に引き受ける形になってるような気がしないでもない。
「えっと…」
でもその言葉は聖女様にぶった切られた。
「王太子様はどうぞお一人で適当に視察して、好きに帰ってください」
腕に自身もありそうですしと言い放ってるけど、それってダメだろって思わず止めに入る。
「いやいやいや!聖女様?それは流石に王太子様には無礼ですよ?」
「無礼も何もないわよ。勝手について来たも同然ですもの。帰る時も勝手に帰ればいいんだわ」
「それでも同行を許可したのは聖女様でしょう?ご自分の言葉にちゃんと責任を持ってください」
「でも状況が変わったんだし、仕方がないじゃない」
「仕方がないで済んだら警吏はいらないんですよ。ちゃんと考えてください」
「うっ…。そうね。それは確かに悪かったわ。ごめんなさい」
「わかってくれればいいんですよ。聖女様はすぐに暴走するから心配です」
「…そんな風に心配してくれる人なんてこれまでいなかったわ」
だって自分はこれまで間違ったことなんてしたこともないし、正しいって信じていたからと聖女様は言う。
それは一見いいことなのかもしれないけど、間違った時に怖いなと思った。
「聖女様?時には自らの行いを振り返ってみることも大切ですよ?司教様達も仰ってるでしょう?自分を信じなさい。けれど人の意見にもまた耳を傾けなさい。どちらが欠けても人は道を見誤ることがあるのだから、時には振り返ることを忘れてはならない…と。聖女様が道を誤ったらすぐさま民が惑いますよ?責任ある立場だからこそ余計に驕らず気をつけておかないと」
「ジェ…ジェイド。うぅ…」
聖女様は目に涙を浮かべて何故か俺の胸に額をつけてぽろぽろと泣き始めてしまった。
聖女様的には叱られて悲しかったのかもしれないけど、ちょっとはこれで丸くなってくれたらいいなぁなんて思ってしまう。
そもそも聖女様なんだからもっとこう、人に優しくできないのかな?
これには王太子もドン引きなんじゃと思って王太子の方を見たら、何故かそっちも聖女様同様べっこべこに凹んでた。
(なんでだ?!)
「え…えぇっと…?」
そんな戸惑いを見せる俺にレイがポンッと肩に手を置いて、わかった風に慈愛の籠った眼差しを向けてくる。
「ジェイド……気にするな」
「え?でも?」
「聖女同様、兄も(傲慢だったこれまでの自分を)ちょっと反省してるだけだから」
「……そう…なのかなぁ…?」
叱られた子供みたいでとてもそうは見えないんだけどと思いながら、仕方なく二人が落ち着くのを待つことにした。
その間にクルトとレイが商人達から食材などのものを購入してくれたお陰で暫く食材を買い足す必要もなくなったし、まあいいかな?
***
それからの王太子は目に見えて変わった。
料理をしようとしたら手伝いを自ら申し出てくるようになったし、レイやクルトに聞いて自分にできることを見つけて進んでやるようになった。
立ち寄った街の人や村の人にも積極的に話しかけて色んな話を自分から聞きに行っている。
ついでとばかりに上にどういったことを求めているのかとかも聞いていたから、問題点と解決策を同時に探っているんだろうなってちょっと思った。
前はこんな風に自分から進んで人々の話を聞きにいくって感じじゃなかったから、なんだかすっかり人が変わったようだ。
聖女様もちょっとは意識が変わったようで、ちゃんと人の意見を聞くようになったし、我儘が減った気がする。
王太子と一緒に人々の話を聞きに行くこともあるし、いい変化なんじゃないかな?
まあそれとは別に何故か俺へのアピールも増えたような気がするけど、それはいつも通りスルーだ。
しつこい時は大好きな婚約者がいるんでとキッパリ冷たくお断り。
聖女様から睨まれるレイには申し訳ないけど、ここで下手に構ってしまうと誤解されそうだし、俺が嫌なんだよな。
「聖女に真っ直ぐ意見を言える人って貴重なのよ?ジェイドはその辺を全くわかっていないわ!」
だから結婚してほしいのにとその日の夕方も言われたけど、他をあたってくださいと笑顔で言いきった。
「そう言えばジェイド師匠。師匠はレイさんのどこが一番好きなんです?」
そしたら今度はクルトからそんな疑問が飛んできたので、じっくり考えてから答えを返す。
「う~ん……色々あるけど…」
レイは一緒に居て安心するし、素直だし、それだけじゃなく男らしく俺を守ってくれるし、かと思えば可愛い所もあるし…。やっぱり一概には言えないな。
「なんかレイがいるところが俺の帰る家って感じで、どうしようもなくどんなレイも好きなんだ。だからどこが一番好きとかはちょっと言えない…かな?」
「「「「ぐふっ…!」」」」
クルト相手だしとちょっと惚気を溢したら何故か全員が撃沈したんだけど、どうした?!
「くぅっ…!そんなセリフ、一度でいいから言われてみたい!」
「ジェイド師匠が帰る家ならわかるけど、まさかの逆?それは反則でしょう?!」
「ジェイドが可愛すぎて……もう今すぐ嫁にしたい」
「レイモンドが羨ましすぎる…!俺も聖女に言われてみたい…っ」
なんか各自ブツブツ言ってるけどよく聞こえないな。
さ、今日の夕食も美味しく召し上がれ。
「ええ。薄給ゆえの副業なので敢えては言ってませんでしたね」
作るのは家だし、売ってくれるのは教会の人達だ。
それに加えて敢えて隠していたから気づくはずがない。
だからサラッと流そうとそう口にしたのに、聖女様は大ショックと言わんばかりに撃沈してしまった。
「給料が少ないなら副業で自分で稼ぐ。別におかしくはないでしょう?」
「そ…そうね。確かにそうね。でも、でもね?私…あのポーションを作れる魔法薬師がいるなら聖女が居なくても大丈夫だってちょっと思ってたのよ?」
「はあ。そうなんですか」
「そうなのよ!変わったポーションばかりだったけど品質は凄く良かったし、絶対作ってるのは一級魔法薬師だと思ったわ。あれなら万が一何かあっても上級ポーションでかなりの人を助けられるって確信していたのよ!『この』私がお墨付きを与えてもいいわって思う程のレベルのポーションだったから安心してたのに…!ジェイドがその魔法薬師だったら意味がないでしょう?!」
「まあないですね?」
一緒に国を出ちゃうし?
「でも俺、ご存知の通りまだ二級の魔法薬師ですよ?一級魔法薬師の人に比べたら多分まだまだだと思うので、そっちに任せたら大丈夫じゃないですか?」
「ジェイド…。本当にわかってないわね。私はあの一風変わったポーションの数々に人々への思いやりを見たの。つまり、そこらの一級薬師にはないものをね」
「はあ」
つまり、どういうことだ?
「だから!普通の魔法薬師は一般人のためにそんなポーションは作らないし、死にかけの人が目の前に居てもお金がなければ上級ポーションなんて渡しもしないの!人々のためにポーションを作ってるジャックならそういう時お金よりも命を優先してくれると思ったから、私は安心して国を出れたのよ!」
なるほど。
やっと聖女様が焦ったようにしている理由がわかった。
つまり、今あの国には民のために咄嗟に動ける人がいないと────。
「そうは言っても仕方がないじゃないですか。俺は聖女様の従者ですし」
今更そんなことを言われても元の木阿弥だ。
聖女様の代わりに人助けしろとか言われてもこっちも商売でやっていたのでちょっと困ってしまう。
まあ本当に死にかけてたらレイを助けた時みたいに惜しみなくポーションは使うけど。
正直勝手な言い分だなと溜め息が出てしまった。
「うぅ…ジェイドの馬鹿ぁ…」
「はいはい。馬鹿で結構ですよ。お怒りは受け取ります。でも困りましたね……」
国王に啖呵きって国外追放になったのならこのまま舞い戻るのは問題があるだろうし、どうしたものか。
このまま俺抜きで送り出すのもなんだか不安が残るし、送っていくのは送っていきたい。
「取り敢えず作り置きのポーションは沢山教会に預けてきたので、聖女様を送り届けた後で戻るのは構いませんけど、あんまり期待はしないでくださいよ?」
「仕方がないわね。それで妥協しましょうか」
一応聖女様がいなくなったことを受けて暴動を起こす輩が出ても困るなと思って、念のため上級中級ポーションも教会にはある程度預けておいたし、もしもの時はそれを使ってくれるだろう。
あとは隣国の教会に聖女様を送り届けたらすぐに引き返せばいい。
帰りはレイと二人ならきっとこの道中よりも早く帰れるだろうし、聖女様はクルトに任せておけば安心だ。
そうして結論を出して二人で大きく息を吐いたところで、徐に王太子が口を挟んできた。
「俺はどうすればいい?」
(確かに…!)
でも視察も兼ねてるのなら俺達と一緒の方がいいんだよな?多分。
なんだか変な感じ。
そもそも王太子って聖女様についてきたはずなのになぁ…。
俺が面倒事を一手に引き受ける形になってるような気がしないでもない。
「えっと…」
でもその言葉は聖女様にぶった切られた。
「王太子様はどうぞお一人で適当に視察して、好きに帰ってください」
腕に自身もありそうですしと言い放ってるけど、それってダメだろって思わず止めに入る。
「いやいやいや!聖女様?それは流石に王太子様には無礼ですよ?」
「無礼も何もないわよ。勝手について来たも同然ですもの。帰る時も勝手に帰ればいいんだわ」
「それでも同行を許可したのは聖女様でしょう?ご自分の言葉にちゃんと責任を持ってください」
「でも状況が変わったんだし、仕方がないじゃない」
「仕方がないで済んだら警吏はいらないんですよ。ちゃんと考えてください」
「うっ…。そうね。それは確かに悪かったわ。ごめんなさい」
「わかってくれればいいんですよ。聖女様はすぐに暴走するから心配です」
「…そんな風に心配してくれる人なんてこれまでいなかったわ」
だって自分はこれまで間違ったことなんてしたこともないし、正しいって信じていたからと聖女様は言う。
それは一見いいことなのかもしれないけど、間違った時に怖いなと思った。
「聖女様?時には自らの行いを振り返ってみることも大切ですよ?司教様達も仰ってるでしょう?自分を信じなさい。けれど人の意見にもまた耳を傾けなさい。どちらが欠けても人は道を見誤ることがあるのだから、時には振り返ることを忘れてはならない…と。聖女様が道を誤ったらすぐさま民が惑いますよ?責任ある立場だからこそ余計に驕らず気をつけておかないと」
「ジェ…ジェイド。うぅ…」
聖女様は目に涙を浮かべて何故か俺の胸に額をつけてぽろぽろと泣き始めてしまった。
聖女様的には叱られて悲しかったのかもしれないけど、ちょっとはこれで丸くなってくれたらいいなぁなんて思ってしまう。
そもそも聖女様なんだからもっとこう、人に優しくできないのかな?
これには王太子もドン引きなんじゃと思って王太子の方を見たら、何故かそっちも聖女様同様べっこべこに凹んでた。
(なんでだ?!)
「え…えぇっと…?」
そんな戸惑いを見せる俺にレイがポンッと肩に手を置いて、わかった風に慈愛の籠った眼差しを向けてくる。
「ジェイド……気にするな」
「え?でも?」
「聖女同様、兄も(傲慢だったこれまでの自分を)ちょっと反省してるだけだから」
「……そう…なのかなぁ…?」
叱られた子供みたいでとてもそうは見えないんだけどと思いながら、仕方なく二人が落ち着くのを待つことにした。
その間にクルトとレイが商人達から食材などのものを購入してくれたお陰で暫く食材を買い足す必要もなくなったし、まあいいかな?
***
それからの王太子は目に見えて変わった。
料理をしようとしたら手伝いを自ら申し出てくるようになったし、レイやクルトに聞いて自分にできることを見つけて進んでやるようになった。
立ち寄った街の人や村の人にも積極的に話しかけて色んな話を自分から聞きに行っている。
ついでとばかりに上にどういったことを求めているのかとかも聞いていたから、問題点と解決策を同時に探っているんだろうなってちょっと思った。
前はこんな風に自分から進んで人々の話を聞きにいくって感じじゃなかったから、なんだかすっかり人が変わったようだ。
聖女様もちょっとは意識が変わったようで、ちゃんと人の意見を聞くようになったし、我儘が減った気がする。
王太子と一緒に人々の話を聞きに行くこともあるし、いい変化なんじゃないかな?
まあそれとは別に何故か俺へのアピールも増えたような気がするけど、それはいつも通りスルーだ。
しつこい時は大好きな婚約者がいるんでとキッパリ冷たくお断り。
聖女様から睨まれるレイには申し訳ないけど、ここで下手に構ってしまうと誤解されそうだし、俺が嫌なんだよな。
「聖女に真っ直ぐ意見を言える人って貴重なのよ?ジェイドはその辺を全くわかっていないわ!」
だから結婚してほしいのにとその日の夕方も言われたけど、他をあたってくださいと笑顔で言いきった。
「そう言えばジェイド師匠。師匠はレイさんのどこが一番好きなんです?」
そしたら今度はクルトからそんな疑問が飛んできたので、じっくり考えてから答えを返す。
「う~ん……色々あるけど…」
レイは一緒に居て安心するし、素直だし、それだけじゃなく男らしく俺を守ってくれるし、かと思えば可愛い所もあるし…。やっぱり一概には言えないな。
「なんかレイがいるところが俺の帰る家って感じで、どうしようもなくどんなレイも好きなんだ。だからどこが一番好きとかはちょっと言えない…かな?」
「「「「ぐふっ…!」」」」
クルト相手だしとちょっと惚気を溢したら何故か全員が撃沈したんだけど、どうした?!
「くぅっ…!そんなセリフ、一度でいいから言われてみたい!」
「ジェイド師匠が帰る家ならわかるけど、まさかの逆?それは反則でしょう?!」
「ジェイドが可愛すぎて……もう今すぐ嫁にしたい」
「レイモンドが羨ましすぎる…!俺も聖女に言われてみたい…っ」
なんか各自ブツブツ言ってるけどよく聞こえないな。
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