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41.聖女の怒りは大きいらしい
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早朝から色々採取したものの、流石に朝からアイテムバッグもどきは作る時間がなかったので、それは帰ってからやることにして、いつも通りに出勤した。
もちろんクルトと一緒に焼いたクッキーも忘れずに持ってきている。
今日は孤児院に行く予定だから忘れたら大変だ。
「ジェイド。ポーションの売れ行きは好調だが、無理はしていないか?」
「はい司教様。いつもありがとうございます」
「いやいや。他にも売りたいものがあれば是非相談してくれ」
「ありがとうございます。今のところ水虫に効くポーションとかはどうかなと考えているんですが…」
「なんと!それは良い。あれは再発しやすいからよい治療薬があればきっと喜ばれることだろう」
「本当ですか?それならまた作ってみますね」
「ああ。ちゃんと効果の方は私が試してみるから、出来たらすぐに持ってきなさい」
「ありがとうございます」
そうして司教様と笑顔で会話を終わらせ歩いていると、今度はシスター達に話しかけられた。
「ジェイドさん。おはようございます」
「おはようございます。最近美肌ポーションの売れ行きはどうですか?」
流石にそろそろ需要が落ち着く頃なのではと訊いてみると、まだまだ売り上げは伸びているようで、なんでも他の街に住む友人や親戚に送るのだという人まで出ているのだとか。
「そうですか。それは良かった」
「それもこれも素晴らしいポーションだからこそですわ。私達もお世話になっておりますし、ジェイドさんには本当になんと感謝すればいいのか…」
「そう言っていただけて嬉しいです。あ、そうだ!今度髪用に美髪ポーションを作ってみたいなと思ってるんですけど、もしよかったら試していただけませんか?」
「よろしいんですか?!」
「もちろんです。新しい商品の効果は知っておきたいので、協力してもらえたら嬉しいです」
「嬉しいです!是非、試させてください!」
お待ちしていますのでと力一杯満面の笑みで言ってもらえて本当に良かった。
よしよし。これで二つの製品に着手しやすくなったな。
ふふふと悪い笑みを浮かべながら歩いていると、今度は司祭様に捕まってしまう。
「おおっ!ジェイド君じゃないか!」
「司祭様。おはようございます」
「おはよう!いや~いい朝だね」
「はい。司祭様がお元気そうで俺も嬉しいです」
「それもこれも髪がふさふさになったお陰だよ。ありがとう」
「いいえ。お力になれて本当に良かったです」
「うんうん。そうだ、物は相談なんだが、ジェイド君は威圧感をなくすような薬って聞いたことはないかな?」
「威圧感を…なくす、ですか?」
「ああ。実は私の甥っ子がね、子供が大好きなんだが、図体が大きいせいかよく怖がられるんだ」
ついでに地声も低く、そのくせ声も大きいからより一層怖がられてしまうらしい。
それを何とかしたくて変声キャンディーを渡してみたりもしたけど、あれの効果時間は短すぎるから然程効果的には使えていないのだとか。
「う~ん…。威圧感と声の怖さをどうにかする薬…ですか」
聞いたことはないからまず市場には出回っていないだろう。
けれど何とかしてあげたいのもやまやまだ。
「いくつか薬草を組み合わせればできるかもしれないので、試供品ができたら試してもらってもいいでしょうか?」
その言葉に司祭様の表情がぱぁっと輝く。
「ありがとう!ありがとう、ジェイド君!これで甥っ子も私のように笑顔が取り戻せるよ!」
「全力で取り組ませて頂きますね」
なんだかんだと安請け合いしてしまったが、多分認識疎外の薬草と変声キャンディーに使ってる薬草を組み合わせてついでに親しみを抱く薬草を加えて上手いこと調整したら形になるのではないかと思いを巡らせる。
そうして司祭様とも別れて、やっと聖女様の元にたどり着くと既にクルトは来ていたようで、笑顔で挨拶をされた。
「おはようございます!師匠!」
「おはよう」
「おはよう、ジェイド!会いたかったわ!」
「おはようございます聖女様。今日もお仕事頑張ってください」
「肝心なところはスルー?!スルーしちゃうの?!」
「……毎日会ってるのにわざわざ言われたので」
「もうっ!乙女心がわかってないわね!」
「さて、仕事に取り掛かりましょうか」
クール過ぎると聖女様が地団太踏んでるけど、一々相手をしていたら疲れるからスルーしてるだけで、俺は別にクールではない。
「師匠。昨日はなんだかレイさん怒ってましたけど、あれから大丈夫でしたか?」
「ああ、うん。全然大丈夫だったから気にしないで」
「本当ですか?僕、なんだか申し訳なくて…」
「本当に大丈夫だって。それより追い出したみたいになって悪かったなって、クルトには謝りたかったんだ」
ゴメンと言ったらクルトは慌てたようにパタパタと手を振って、自分の方こそ無神経なことをして悪かったと言ってくれた。
「婚約者の目の前で仲良くしたらマズかったですよね。気が利かなくてすみません」
「いや。そこは誤解は解いておいたしレイもわかってくれたから大丈夫だと思う」
「そうですか?よかった」
「うん。でも困ったな…レイが戻ってきたならクルトは居辛くなるだろう?別で家を借りようか?」
「いえっ!お金もないですしそれはちょっと…。僕のことなら気にしないでください!野宿でもなんでもしますし平気ですから!」
ご迷惑は掛けれませんと言ってくれるけど、流石にそれは可哀想だ。
「う~ん……」
そうやって悩んでいると、横から聖女様が割り込んできた。
「……ジェイド。もしかしてあの男、また転がり込んできたの?」
「え?」
「だから、あのクズ男が帰ってきたのかと聞いているのよ!」
(ああ…)
やっぱり聖女様の中でレイの評価は落ちに落ちてしまっているらしい。
「えっと…取り敢えずレイはクズではないのでそこは言っておきますね?実は昨日無事に帰ってきまして」
「そう!じゃあ今日は私もジェイドの家に一緒について行って追い出してあげるわ!」
それならクルトが同居し続けても問題ないだろうと言ってくるけど、問題なら大ありだ。
「待ってください!レイは俺の婚約者ですよ?」
「さっさと破棄すればいいじゃないの!あんな男、ジェイドに相応しくはないわ!泣かせておいて平気な顔してまた転がり込んでくるなんて、とんだクズよ!」
「えっと…それには色々事情が……」
「事情?もちろんそこも踏まえた上でのヘタレっぷり、クズっぷりに私は怒っているのよ!ヘタレでクズって最悪じゃないの!どれだけ厚かましいのって話でしょう?!家を用意したから迎えに来たくらい言えっていうのよ!それが甲斐性ってもんでしょう?!」
まあ聖女様の気持ちも少しくらいはわからないでもないが、どうして当人である俺よりも怒ってるんだろうか?
「ジェイド師匠は優しすぎるんですよ。事情を聞いて絆されて許してしまったんでしょう?酷いことされても突き放せない優しさってある意味師匠の良いところだとは思いますけど、それが悪い方向で利用される事もあるので心配です。僕なら絶対にそんな悲しい思いさせないのに……」
絆されたわけじゃないんだけどと思いながら、クルトの話を聞きつい遠い目になってしまう。
どうして俺はそんなに『いい人』フィルターにかけられてるんだろう?
俺、普通のどこにでもいるような男なんだけどな……。
「取り敢えずこの話はここで終わりです。俺のプライベートなことはもういいので、さっさと孤児院に行きましょう」
もうこうなったら強制的に話を終わらせる方がいいだろう。
けれど聖女様の怒りはおさまらない様子。
「ジェイド!」
「聖女様。俺も一人前の男なので、男の甲斐性を見せたいんですよ。家なら自分で買いますし、ちゃんと将来設計はしっかりするつもりなのでお気になさらず」
もうこの話はここで終わりだと改めてきっちり釘を刺す。
「クルトが昨日美味しい野菜クッキーを作ってくれたので、きっと子供達も喜ぶと思います」
そしてにっこり笑って話を逸らす!こういう時はこれだろう。
何にでも緩急が大事。
「まあ!クルトが?」
案の定、聖女様は上手く乗せられてくれた。
「ええ。子供達に栄養も摂ってもらえるし、一石二鳥だって」
「そうなの。素晴らしいわ。クルト、ありがとう」
「…!はいっ!師匠に教えてもらいながら作ったので美味しく上手に焼きあがりました。後で聖女様も召し上がってみてくださいね」
ふわっと可愛く微笑んだクルトに聖女様も気持ちが和んだのか笑顔を見せた。
(よしよし)
癒し系クルトが居てくれて本当に良かった。
「じゃあ行きましょうか。ジェイド、上手く誤魔化したつもりでしょうけど、私はあんな男、絶対に認めませんからね!」
ビシッと言われたけど、聖女様は俺の保護者のつもりかと大きく溜息がこぼれた。
もちろんクルトと一緒に焼いたクッキーも忘れずに持ってきている。
今日は孤児院に行く予定だから忘れたら大変だ。
「ジェイド。ポーションの売れ行きは好調だが、無理はしていないか?」
「はい司教様。いつもありがとうございます」
「いやいや。他にも売りたいものがあれば是非相談してくれ」
「ありがとうございます。今のところ水虫に効くポーションとかはどうかなと考えているんですが…」
「なんと!それは良い。あれは再発しやすいからよい治療薬があればきっと喜ばれることだろう」
「本当ですか?それならまた作ってみますね」
「ああ。ちゃんと効果の方は私が試してみるから、出来たらすぐに持ってきなさい」
「ありがとうございます」
そうして司教様と笑顔で会話を終わらせ歩いていると、今度はシスター達に話しかけられた。
「ジェイドさん。おはようございます」
「おはようございます。最近美肌ポーションの売れ行きはどうですか?」
流石にそろそろ需要が落ち着く頃なのではと訊いてみると、まだまだ売り上げは伸びているようで、なんでも他の街に住む友人や親戚に送るのだという人まで出ているのだとか。
「そうですか。それは良かった」
「それもこれも素晴らしいポーションだからこそですわ。私達もお世話になっておりますし、ジェイドさんには本当になんと感謝すればいいのか…」
「そう言っていただけて嬉しいです。あ、そうだ!今度髪用に美髪ポーションを作ってみたいなと思ってるんですけど、もしよかったら試していただけませんか?」
「よろしいんですか?!」
「もちろんです。新しい商品の効果は知っておきたいので、協力してもらえたら嬉しいです」
「嬉しいです!是非、試させてください!」
お待ちしていますのでと力一杯満面の笑みで言ってもらえて本当に良かった。
よしよし。これで二つの製品に着手しやすくなったな。
ふふふと悪い笑みを浮かべながら歩いていると、今度は司祭様に捕まってしまう。
「おおっ!ジェイド君じゃないか!」
「司祭様。おはようございます」
「おはよう!いや~いい朝だね」
「はい。司祭様がお元気そうで俺も嬉しいです」
「それもこれも髪がふさふさになったお陰だよ。ありがとう」
「いいえ。お力になれて本当に良かったです」
「うんうん。そうだ、物は相談なんだが、ジェイド君は威圧感をなくすような薬って聞いたことはないかな?」
「威圧感を…なくす、ですか?」
「ああ。実は私の甥っ子がね、子供が大好きなんだが、図体が大きいせいかよく怖がられるんだ」
ついでに地声も低く、そのくせ声も大きいからより一層怖がられてしまうらしい。
それを何とかしたくて変声キャンディーを渡してみたりもしたけど、あれの効果時間は短すぎるから然程効果的には使えていないのだとか。
「う~ん…。威圧感と声の怖さをどうにかする薬…ですか」
聞いたことはないからまず市場には出回っていないだろう。
けれど何とかしてあげたいのもやまやまだ。
「いくつか薬草を組み合わせればできるかもしれないので、試供品ができたら試してもらってもいいでしょうか?」
その言葉に司祭様の表情がぱぁっと輝く。
「ありがとう!ありがとう、ジェイド君!これで甥っ子も私のように笑顔が取り戻せるよ!」
「全力で取り組ませて頂きますね」
なんだかんだと安請け合いしてしまったが、多分認識疎外の薬草と変声キャンディーに使ってる薬草を組み合わせてついでに親しみを抱く薬草を加えて上手いこと調整したら形になるのではないかと思いを巡らせる。
そうして司祭様とも別れて、やっと聖女様の元にたどり着くと既にクルトは来ていたようで、笑顔で挨拶をされた。
「おはようございます!師匠!」
「おはよう」
「おはよう、ジェイド!会いたかったわ!」
「おはようございます聖女様。今日もお仕事頑張ってください」
「肝心なところはスルー?!スルーしちゃうの?!」
「……毎日会ってるのにわざわざ言われたので」
「もうっ!乙女心がわかってないわね!」
「さて、仕事に取り掛かりましょうか」
クール過ぎると聖女様が地団太踏んでるけど、一々相手をしていたら疲れるからスルーしてるだけで、俺は別にクールではない。
「師匠。昨日はなんだかレイさん怒ってましたけど、あれから大丈夫でしたか?」
「ああ、うん。全然大丈夫だったから気にしないで」
「本当ですか?僕、なんだか申し訳なくて…」
「本当に大丈夫だって。それより追い出したみたいになって悪かったなって、クルトには謝りたかったんだ」
ゴメンと言ったらクルトは慌てたようにパタパタと手を振って、自分の方こそ無神経なことをして悪かったと言ってくれた。
「婚約者の目の前で仲良くしたらマズかったですよね。気が利かなくてすみません」
「いや。そこは誤解は解いておいたしレイもわかってくれたから大丈夫だと思う」
「そうですか?よかった」
「うん。でも困ったな…レイが戻ってきたならクルトは居辛くなるだろう?別で家を借りようか?」
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ご迷惑は掛けれませんと言ってくれるけど、流石にそれは可哀想だ。
「う~ん……」
そうやって悩んでいると、横から聖女様が割り込んできた。
「……ジェイド。もしかしてあの男、また転がり込んできたの?」
「え?」
「だから、あのクズ男が帰ってきたのかと聞いているのよ!」
(ああ…)
やっぱり聖女様の中でレイの評価は落ちに落ちてしまっているらしい。
「えっと…取り敢えずレイはクズではないのでそこは言っておきますね?実は昨日無事に帰ってきまして」
「そう!じゃあ今日は私もジェイドの家に一緒について行って追い出してあげるわ!」
それならクルトが同居し続けても問題ないだろうと言ってくるけど、問題なら大ありだ。
「待ってください!レイは俺の婚約者ですよ?」
「さっさと破棄すればいいじゃないの!あんな男、ジェイドに相応しくはないわ!泣かせておいて平気な顔してまた転がり込んでくるなんて、とんだクズよ!」
「えっと…それには色々事情が……」
「事情?もちろんそこも踏まえた上でのヘタレっぷり、クズっぷりに私は怒っているのよ!ヘタレでクズって最悪じゃないの!どれだけ厚かましいのって話でしょう?!家を用意したから迎えに来たくらい言えっていうのよ!それが甲斐性ってもんでしょう?!」
まあ聖女様の気持ちも少しくらいはわからないでもないが、どうして当人である俺よりも怒ってるんだろうか?
「ジェイド師匠は優しすぎるんですよ。事情を聞いて絆されて許してしまったんでしょう?酷いことされても突き放せない優しさってある意味師匠の良いところだとは思いますけど、それが悪い方向で利用される事もあるので心配です。僕なら絶対にそんな悲しい思いさせないのに……」
絆されたわけじゃないんだけどと思いながら、クルトの話を聞きつい遠い目になってしまう。
どうして俺はそんなに『いい人』フィルターにかけられてるんだろう?
俺、普通のどこにでもいるような男なんだけどな……。
「取り敢えずこの話はここで終わりです。俺のプライベートなことはもういいので、さっさと孤児院に行きましょう」
もうこうなったら強制的に話を終わらせる方がいいだろう。
けれど聖女様の怒りはおさまらない様子。
「ジェイド!」
「聖女様。俺も一人前の男なので、男の甲斐性を見せたいんですよ。家なら自分で買いますし、ちゃんと将来設計はしっかりするつもりなのでお気になさらず」
もうこの話はここで終わりだと改めてきっちり釘を刺す。
「クルトが昨日美味しい野菜クッキーを作ってくれたので、きっと子供達も喜ぶと思います」
そしてにっこり笑って話を逸らす!こういう時はこれだろう。
何にでも緩急が大事。
「まあ!クルトが?」
案の定、聖女様は上手く乗せられてくれた。
「ええ。子供達に栄養も摂ってもらえるし、一石二鳥だって」
「そうなの。素晴らしいわ。クルト、ありがとう」
「…!はいっ!師匠に教えてもらいながら作ったので美味しく上手に焼きあがりました。後で聖女様も召し上がってみてくださいね」
ふわっと可愛く微笑んだクルトに聖女様も気持ちが和んだのか笑顔を見せた。
(よしよし)
癒し系クルトが居てくれて本当に良かった。
「じゃあ行きましょうか。ジェイド、上手く誤魔化したつもりでしょうけど、私はあんな男、絶対に認めませんからね!」
ビシッと言われたけど、聖女様は俺の保護者のつもりかと大きく溜息がこぼれた。
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