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9.※絶倫王子と俺。

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放課後、俺はガイナー王子にあっさり捕まり、連れられるまま寮へと歩いて、初めてガイナー王子の部屋へと足を踏み入れた。
寮だから間取りは高位貴族のものと変わらない。
それでも持ち込まれている調度品の数々は流石王族といったもので溢れていた。
すぐにでもお仕置きが始まるのかとドキドキしていたら、ネクタイを緩めた王子がぴたりと動きを止めた。

「……まずは食事からにしようか」

そう言ってこれまでとは違い食事を優先してくれるガイナー王子。
その言葉に俺の表情がパッと明るく輝いた。

「…なんだ。そんなに嬉しいのか?」
「はい。これまでは夜中に目を覚ましてすっかり冷め切ったものを一人で食べていたので」
「それはすまなかった。辛いだろうから寝かせてやろうと思ったんだが、起こせばよかったな」
「いえ。気遣いはちゃんと伝わっていましたから」
「そうか」

そんなやり取りをしてから一緒に食堂へと移動し、王子と和やかに話しながら夕食を摂っている間に俺の中にあった緊張が消えた。
そして一度自室へと戻ってシャワーを浴び、着替えてから再度王子の部屋へと向かう。

コンコン…。

「入れ」
「失礼します」

そう言ってドアをくぐった先でソファで寛ぐ王子が目に入り、思わずドキッとさせられてしまう。
しどけない姿が妙に艶めかしくて目のやり場に困ってしまった。

「ジェレミー。おいで」

そんな王子から声を掛けられ、断れるはずもなく俺はそちらへと近づいていく。
そして隣に座るように促されて、そのまま抱き寄せられてしまった。
告白された後だからかやっぱりこの距離は緊張してしまう。
さっきまで落ち着いていたのに、今は心臓がバクバク弾んで壊れてしまいそうだ。

「お前はこちら関係には随分疎いな」
「え…まあ、はい。最低限書物で教わっただけなので…」

緊張し過ぎて咄嗟に何を聞かれているのかわからなかったけど、これから始まることを考えるに、多分これで合っているはずと口にしてみる。
俺は教師から子作りについて教わったことはあるけれど、淡々とそういう物なのだと書物を見ながら教わっただけで当然経験はないし、疎いのはその通りだったから。

「正直、ガイナー王子に教わるまであんなに手のかかるものだとは思ってもみませんでした。初めてだと色々大変なんですね」

丹念にほぐしてからでないと、とても入りそうにないと実経験を通して思ったものだ。

すると王子はちょっと虚を突かれたような顔になった後、『まさか恋愛関係が疎いなと聞いて、そっちの答えが返ってくるとは思わなかった』と言われてしまう。
どうやら俺は勘違いから頓珍漢な話をしてしまったらしい。
恥ずかしすぎる。
そんな俺にククッと笑って、王子はそのまま話に乗ってくれた。

「ジェレミーは女に入れる場所と男に入れる場所は違うというのもわかっていないんじゃないか?」
「そ、そんなことは…!」
「そんなに恥じらわなくても大丈夫だ。閨事は俺が全部教えてやるから、お前は他の相手と絶対に寝るな。いいな?」
「え?」

そう言って口移しでグラスの中の水を飲まされて、そのまま優しくソファへと押し倒された。




「あ…あぁ…っ」
「ジェレミー。すっかり俺のモノを覚え込んで…」

王子のモノを受け入れ恍惚とした顔で甘く啼く俺に、ガイナー王子は嬉しそうに笑いながらあちこちに口づけを降らせてくる。
赤く色づく所有の証をその身に刻まれる度にピクピクと身体が悦びに震えてしまった。

「ここも、ここも、全部俺が教えたんだ」

そう言いながら乳首も臍も指で散々虐められる。
最初は痛かったはずの乳首はすっかり快感を感じ取るように変えられて、臍を虐められると勝手に奥が疼くようにいつの間にか教え込まれていた。
俺の身体はどうしてしまったんだろう?
こんなに淫らじゃなかったはずなのに。

「いやっ…!イイッ!気持ちイイッ!」
「ああ、そうだ。ジェレミー。あまり前でイき過ぎると後が辛いぞ?早めに我慢も覚えないとな」

そう言って根元を指で押さえながら王子は中を責め始める。

「やっ!離してっ、離してくださいっ!」
「ダメだ。お仕置きだと言っただろう?」

意地悪な表情でそんな事を口にして、そのまま俺の乳首を甘噛みして舌で転がしてくる王子。

「あ…前、苦しぃっ!王子っ…!胸も…やっ!」
「そう言いながら気持ちよさそうだぞ?それに中でイくのは気持ちいい。お前はもうそれを知っているはずだ」

そう。俺はそれを知っている。
あのずっとイキっぱなしの至福の感覚を。
あれは別に嫌いじゃない。
それを思い出し、そこから俺はあの快感を追い求めるように腰を揺らして王子を求め始めた。

「あ…お願い…っ、しますっ…。もっといっぱい、奥まで擦って、くださっいっ…!」
「……っ!ジェレミーッ!」
「あ…あぁんっ、あんっあんっ…!」
「もっと俺を欲しがれ。女のように感じて、俺だけだと…そう言えっ」

王子の言葉が、その熱くて気持ちのいい熱棒が俺の全身を支配していく。

「あんっあぁっ!気持ちいっ…ガイ、ガイナー…おっ、じぃ…っ!」
「ガイと呼べ。お前にだけ許す」
「はぁ…あっあっ…!ガイッ…ガイナーッ…あぁっ!」
「可愛いジェレミー。そのまま俺だけを見て俺だけにイク時の顔を見せろ」
「あ…あぁ────ッ!」

ビクビクッと震えて中で達した後、続けて責め立てられて快楽から降りられなくなってしまう。
それがまた格別に気持ちが良くて、王子を離したくないとばかりに思い切り締め付けてしまった。

「あっあっあっ…」
「良い顔だ。締め付けもたまらないっ…。はぁっ…。俺にだけ溺れるその姿に興奮する」

俺も…俺に夢中になる王子に興奮する。
熱の籠った目で俺だけを見てくる王子に、身を任せたくなるのはどうしてだろう?

「あぅっ!はぁッ!そこ、そこ、ダメッ…!」
「ん…ここが好きか。もっと突いて虐めてやろう」

王子に虐められるのが、たまらなく気持ちいいんだ。

「ああぁっ!」
「こんなに感じて…。本当になんてけしからん淫乱な身体だ。やっぱり躾は必須だな」
「気持ちいっ…気持ちいい…っ」

感じ過ぎて涙腺が壊れたのか、涙がポロポロ零れ落ちていく。

「そんなに泣かなくてもいい。感じ過ぎて辛いなら俺に抱き着いて好きなだけ喘げ」
「はぁっ…!イクッ!イクぅうッ!」

そんな風に与えてもらえる優しさに縋り、俺は王子の名を呼びながら思い切り達した。
けれどそれで終わりじゃなくて、それからベッドに移りまたいっぱい可愛がられてしまう。

「あっあっ…ガイ、ガイッ!は、恥ずかしッ!」

俺の背をベッドに押し付けて足を大きく開いて恥ずかしい体位で責め立ててくる王子。
お仕置きはこういうものも含まれているらしい。
でもそれがまた気持ちいいところにしっかり当たっていて、たまらなく良かった。

「んん────ッ!はぁっはぁっ!そこ好きぃッ!」
「そうか。好きか。なら、もっともっと恥ずかしい姿で感じさせてやろう」
「いやっ…!こんなの、恥ずかしいっ…!」
「でも好きなんだろう?」
「ふぁっ…、好きっ…、うぅ…好きぃ…っ。全部気持ちいっ…!」

どうしようもなく気持ち良くて何度も甘えながら腰を擦りつけてしまう。
そんな俺を王子は『エロ過ぎだ』と言いながら興奮したように見下ろしてくる。

「やぁ…、んっ!あっあっ…ガイッ!もっ、前でイかせてっ…!」
「ん…ジェレミー。こんなに夢中になって…。このまま一緒にイこう?」

そうしてガイナー王子に促されるままに一緒に高みへと上り詰める。
王子の熱い子種が俺の中に注がれて、俺はそれを受け止め全身で悦びを感じてしまった。
ここまでくるともうすっかり女のようだ。

(王子に女にされる…)

ピクピクと快感に震えながらぼんやりとそんな思考が頭をよぎった。




次に意識が浮上した時、何故か王子はまだ俺を抱いていた。

「はぁ…ヤバい…止まらない……」

後ろから俺を抱きしめ、そんな事を言いながら乳首をいじり倒していたのだ。
起きてすぐに気持ちいいなんて俺はどうしたらいいんだろう?

「あ…、お…じ?」
「ジェレミー…。起きたか?少し意識が飛んでいたぞ」

俺の意識が戻ったことに気づいて責めるのを一時的にやめ、優しく話しかけてくれる王子。

「ん…も、終わってほしい、です」
「すまないな。だがお前のことが好き過ぎてなかなかやめられないんだ」
「え……」
「聞こえなかったか?ジェレミーが愛おしすぎて気持ちが溢れて仕方がない。何度意識を飛ばしてもいいからもう少しさせてくれ」
「え…?でもっ、……ひぃっ?!」

片足を持ち上げ、ズブッと奥深くまでそのまま入り込まれて悲鳴を上げる。
これは入ったらダメなところじゃないだろうか?

「あ…そんなに深いところっ、らめっらめぇ…っ」

あまりの衝撃に呂律が回らない。

「ここは結腸と言うらしいぞ?ここの処女もこれで俺がもらったからな。愛しいお前の初めては全部俺のものだ」

そう言って王子は絶妙な腰使いで俺を虐め始めた。

「ひぅうっ!あぁうっ!」
「ほらジェレミー。わかるか?奥の口が物欲しげにパクパクしているぞ?」

そう言いながらゆっくりちゅぽちゅぽとそこに嵌め込んでくるガイナー王子に翻弄される。
そこからそれが気持ちいいことなのだと嫌でも教え込まれた。
こんなものを覚え込まされたら、本当にもう王子以外と寝れなくなってしまう。

(奥でしゃぶるの…気持ちいい…)

「ひぁんっ!そこ…気持ちいッ、あぁっ!」
「そうか。ここも気に入ったか」

王子の声が心なしか嬉しそうに弾む。

「も…こんなの覚えたら、王子がいないと身体が疼いて夜一人で寝れなくなるっ」
「そうだな。しっかり覚えこめ。これからは俺が毎日一緒に寝てやる」

そう言いながら王子は俺のうなじを吸い上げて、キスマークをつけてきた。

「王子のを挿れてもらわないと、イけなくなったら…はぁ…どうしたらっ…」
「それの何が悪い?寧ろそうなってしまえ」

こ、これは独占欲なんだろうか?
でも王子には婚約者のリリベルがいるのに。

「うぅ…こんなのっ…リリベルに申し訳なっ…んあぁっ!」
「はぁっ…大丈夫だ。公爵が話を通してくれている。明日の休みには一緒に挨拶に行こう」

『責任はすべて俺が取る』

そんな事を言いながら王子は俺を再度責め立ててきた。
すっかり王子のモノを覚え込んだ結腸の入り口が、貪欲にそれを味わい快感へと変換させていく。

「んあぁああっ!すごいぃ!あっあっ、クル────ッ!」
「ジェレミー。そんなに気に入ったか?奥が俺のを覚えこんでしゃぶりついてくるッ」
「~~~~っ!あ…あぁっ!アッアッ…」
「完全に飛んだか…まあいい。このまま奥をしっかり躾けてやろう。俺でしか満足できないように」

そこから朝までの記憶がない。
きっと俺は王子に美味しく食べられたんだと思う。


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