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第10章 旅立ちの塔
第249話 再会 その5
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第249話 再会 その5
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
『射出エネルギー充填、80パーセント』
マリン「結構時間かかっちゃったわね」
9人は穴の中を覗き込みました。
そこには砂漠と王宮がありました。
ジャンヌ「よし!降りよう!」
9人とロックスが手をつないで、サリーの浮遊の術でゆっくりと降りていきました。
ローズ「ねえねえ、さっきの階で凍らせた水を砂漠の国の人にあげたら、喜んでくれるかな?」
フィスト「海水なんかあげてどうすんのよ」
ローズ「それもそうか(笑)」
ロックス「次は砂漠の国かい。海からどうやって行ったんだ?」
リーフ「潮流に乗ってね、海底から砂漠のオアシスにつながってたんだよ」
ロックス「ほお!そりゃすげえ!」
マリン「あ!いたよ!おぉーい!」
複数の人影が10人を迎えるように、砂漠の上立っています。
そのうちの一人は女性で、あとはすべて屈強な男達でした。
マリア「女王様、お久しぶりです!お変わりなく、ってわけないですね」
女王「まったく、豪胆なおなご達じゃな。無論、とんでもないことになったことはわかっておるが、説明してくれるのか?」
ジャンヌ「え、ええ!」
ジャンヌはすべてを簡潔に説明しました。
彼女たちの使命、虹を甦らせることの本当の目的。
そのために、道中で出会った国の人たちがこの塔に集められていること。
女王「なんと……そうか、そんなことが起きていたのか」
キャッツ「ごめんなさい……私たちが……」
女王「お前たちが、何じゃ?何をした?何も知らずに踊らされていたのならば、お前たちの純粋な気持ちを利用した者こそ、許すわけにはいかんな」
サリー「女王様……」
女王「幸い、この国の頼れる衛兵はたくさんここにおる。各階層に散らばらせて、護衛につけることにしよう」
ローズ「あの……あの子たちは?」
女王「王子と王女のことを心配してくるのか?ありがとう。王宮の一室に衛兵とともにおる。大丈夫じゃ」
リーフ「そっか、よかった!」
ロックス「すまんね、女王様。俺はその辺の話はよくわからんが、ここの床に穴を開けちまっていいのかな?かなりの量の砂がこの穴から下に落ちていくが」
女王「あぁ、かまわんかまわん。砂なんぞ国に戻れば嫌というほどある。お主らの良いようにしてくれ」
ロックス「感謝しますよ。それと、衛兵を散らばらせるなら、鳥人族の力を借りるといい。多分そろそろ様子見に、この階層にも降りてくるはずですぜ」
女王「ほう!高慢で有名な鳥人族が、そこまで協力的になるのは何故じゃ?」
ロックス「この子らの力ですよ。実際に、人嫌いのドワーフもこの有様でさ」
女王「なるほど!はははっ!それもそうじゃな!」
異種族の男女が笑い合います。
そこに鳥人族の衛兵がひとり、天井の穴から降りてきました。
鳥人「失礼。なにか階層間で伝えたいことは?」
女王「ちょうどいいところに来てくれた。各階層に我が国の衛兵を配置したいんじゃ。結構な大仕事だが、できるかね?」
鳥人「ふっ……鳥人族の誇りにかけて!」
フィスト「なんかさ、そういう状況じゃないってわかってるけど……」
サリー「うん。言いたいこと、わかる。なんか、嬉しいよね」
ブラド「私らは、確かに、旅の本当の目的を知らずに、やってきたけどさ……自分で言うのも恥ずかしいけど」
ジャンヌ「……そうだね。本当に、世界はひとつになってたんだよ」
『射出エネルギー充填、85パーセント』
ロックス「ちっ!時間がない!次の穴、あけるぞ!」
リーフ「お、お願いします!」
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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『射出エネルギー充填、80パーセント』
マリン「結構時間かかっちゃったわね」
9人は穴の中を覗き込みました。
そこには砂漠と王宮がありました。
ジャンヌ「よし!降りよう!」
9人とロックスが手をつないで、サリーの浮遊の術でゆっくりと降りていきました。
ローズ「ねえねえ、さっきの階で凍らせた水を砂漠の国の人にあげたら、喜んでくれるかな?」
フィスト「海水なんかあげてどうすんのよ」
ローズ「それもそうか(笑)」
ロックス「次は砂漠の国かい。海からどうやって行ったんだ?」
リーフ「潮流に乗ってね、海底から砂漠のオアシスにつながってたんだよ」
ロックス「ほお!そりゃすげえ!」
マリン「あ!いたよ!おぉーい!」
複数の人影が10人を迎えるように、砂漠の上立っています。
そのうちの一人は女性で、あとはすべて屈強な男達でした。
マリア「女王様、お久しぶりです!お変わりなく、ってわけないですね」
女王「まったく、豪胆なおなご達じゃな。無論、とんでもないことになったことはわかっておるが、説明してくれるのか?」
ジャンヌ「え、ええ!」
ジャンヌはすべてを簡潔に説明しました。
彼女たちの使命、虹を甦らせることの本当の目的。
そのために、道中で出会った国の人たちがこの塔に集められていること。
女王「なんと……そうか、そんなことが起きていたのか」
キャッツ「ごめんなさい……私たちが……」
女王「お前たちが、何じゃ?何をした?何も知らずに踊らされていたのならば、お前たちの純粋な気持ちを利用した者こそ、許すわけにはいかんな」
サリー「女王様……」
女王「幸い、この国の頼れる衛兵はたくさんここにおる。各階層に散らばらせて、護衛につけることにしよう」
ローズ「あの……あの子たちは?」
女王「王子と王女のことを心配してくるのか?ありがとう。王宮の一室に衛兵とともにおる。大丈夫じゃ」
リーフ「そっか、よかった!」
ロックス「すまんね、女王様。俺はその辺の話はよくわからんが、ここの床に穴を開けちまっていいのかな?かなりの量の砂がこの穴から下に落ちていくが」
女王「あぁ、かまわんかまわん。砂なんぞ国に戻れば嫌というほどある。お主らの良いようにしてくれ」
ロックス「感謝しますよ。それと、衛兵を散らばらせるなら、鳥人族の力を借りるといい。多分そろそろ様子見に、この階層にも降りてくるはずですぜ」
女王「ほう!高慢で有名な鳥人族が、そこまで協力的になるのは何故じゃ?」
ロックス「この子らの力ですよ。実際に、人嫌いのドワーフもこの有様でさ」
女王「なるほど!はははっ!それもそうじゃな!」
異種族の男女が笑い合います。
そこに鳥人族の衛兵がひとり、天井の穴から降りてきました。
鳥人「失礼。なにか階層間で伝えたいことは?」
女王「ちょうどいいところに来てくれた。各階層に我が国の衛兵を配置したいんじゃ。結構な大仕事だが、できるかね?」
鳥人「ふっ……鳥人族の誇りにかけて!」
フィスト「なんかさ、そういう状況じゃないってわかってるけど……」
サリー「うん。言いたいこと、わかる。なんか、嬉しいよね」
ブラド「私らは、確かに、旅の本当の目的を知らずに、やってきたけどさ……自分で言うのも恥ずかしいけど」
ジャンヌ「……そうだね。本当に、世界はひとつになってたんだよ」
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リーフ「お、お願いします!」
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