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第10章 旅立ちの塔
第248話 ドワーフの技術
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第248話 ドワーフの技術
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
キャッツ「え?どうやって、って……どうやって?」
アナスタシア「ちょっと!考えてくれてなかったの?」
ブラド「なんて言うか、こう、水からピョーンて飛び出してポーンて水槽に入られへんかな?」
アナスタシア「できるわけないでしょ!」
言い合いをしている少女たちに、ドワーフの職人ふたりが近づきました。
彼らは大きな蛇腹の筒を抱えています。
職人A「はいはい、ちょっとごめんなさいよ」
サリー「な、なに?それ」
マリン「ホースってやつよね。それはわかるけど、その途中についてる部品はなに?」
職人B「ポンプ付きのホースってやつだな。ま、見てな。ちょっとごめんよ、人魚のお嬢ちゃん」
ドワーフたちは言いながらホースの一端を階下の海の中に入れ、反対側の端を水槽の中に入れました。
職人A「この取っ手を引いて押し手を繰り返すと、水を上に引き上げるのさ。やってみるかい?」
リーフ「え!いいの?やってみたい!」
職人B「人魚のお嬢さんはさすがにホースに入らないからよ、あとで引き上げるからな。ほかのお魚たちがホースに入るように誘導してやってくれ」
アナスタシア「生き物たちと海の水を一緒に引き上げてくれるのね!わかったわ!」
職人A「よし!やってくれ!」
リーフがポンプの取っ手を何度も押し引きすると、最初はゆっくりと、しかしすぐにものすごい勢いで海水が下から上に移動を始めました。
キャッツ「すっごい!海水とお魚が、どんどん水槽に入ってくよ!」
ジャンヌ「……これで海水とお魚を水槽に入れて、最後にアナスタシアを引き上げれば、次の段階ね」
フィスト「海水を凍らせて、必要な部分だけ掘り進めて、次の階へ降りるのよね」
ローズ「言うのは簡単だけど、やるとなると大変だよね。まず、凍らせるのは、この冷却装置を使うのよね」
ロックス「ああ、そうだが、手が空いている職人たちが、俺たちがいた階と鳥人族がいた階の冷却装置も連結してくれてるらしい。これで冷やす力も3倍だ」
サリー「す、すごい!」
ロックス「あと、そろそろ鳥人族の連中がドリルっつって、掘り進める機械を持ってきてくれる。氷を掘るのはそれで大丈夫だろう」
マリア「な、なんか、至れり尽くせりね」
ロックス「……お前さん方がせっかく作ってくれた、外の世界でドワーフが腕を振るう機会を、こんなとこで棒に振れないだろう。ここに飛ばされたドワーフはみんなそう思ってるんだ。遠慮なく使ってくれ」
ジャンヌ「ええ!もちろん!ありがたく使わせてもらうわ!」
ドワーフや鳥人族の力を借りて、30分後には、次の階層への穴が開いていました。
『射出エネルギー充填、80パーセント』
マリン「結構時間かかっちゃったわね」
9人は床に開いた穴の中を覗き込みました。
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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キャッツ「え?どうやって、って……どうやって?」
アナスタシア「ちょっと!考えてくれてなかったの?」
ブラド「なんて言うか、こう、水からピョーンて飛び出してポーンて水槽に入られへんかな?」
アナスタシア「できるわけないでしょ!」
言い合いをしている少女たちに、ドワーフの職人ふたりが近づきました。
彼らは大きな蛇腹の筒を抱えています。
職人A「はいはい、ちょっとごめんなさいよ」
サリー「な、なに?それ」
マリン「ホースってやつよね。それはわかるけど、その途中についてる部品はなに?」
職人B「ポンプ付きのホースってやつだな。ま、見てな。ちょっとごめんよ、人魚のお嬢ちゃん」
ドワーフたちは言いながらホースの一端を階下の海の中に入れ、反対側の端を水槽の中に入れました。
職人A「この取っ手を引いて押し手を繰り返すと、水を上に引き上げるのさ。やってみるかい?」
リーフ「え!いいの?やってみたい!」
職人B「人魚のお嬢さんはさすがにホースに入らないからよ、あとで引き上げるからな。ほかのお魚たちがホースに入るように誘導してやってくれ」
アナスタシア「生き物たちと海の水を一緒に引き上げてくれるのね!わかったわ!」
職人A「よし!やってくれ!」
リーフがポンプの取っ手を何度も押し引きすると、最初はゆっくりと、しかしすぐにものすごい勢いで海水が下から上に移動を始めました。
キャッツ「すっごい!海水とお魚が、どんどん水槽に入ってくよ!」
ジャンヌ「……これで海水とお魚を水槽に入れて、最後にアナスタシアを引き上げれば、次の段階ね」
フィスト「海水を凍らせて、必要な部分だけ掘り進めて、次の階へ降りるのよね」
ローズ「言うのは簡単だけど、やるとなると大変だよね。まず、凍らせるのは、この冷却装置を使うのよね」
ロックス「ああ、そうだが、手が空いている職人たちが、俺たちがいた階と鳥人族がいた階の冷却装置も連結してくれてるらしい。これで冷やす力も3倍だ」
サリー「す、すごい!」
ロックス「あと、そろそろ鳥人族の連中がドリルっつって、掘り進める機械を持ってきてくれる。氷を掘るのはそれで大丈夫だろう」
マリア「な、なんか、至れり尽くせりね」
ロックス「……お前さん方がせっかく作ってくれた、外の世界でドワーフが腕を振るう機会を、こんなとこで棒に振れないだろう。ここに飛ばされたドワーフはみんなそう思ってるんだ。遠慮なく使ってくれ」
ジャンヌ「ええ!もちろん!ありがたく使わせてもらうわ!」
ドワーフや鳥人族の力を借りて、30分後には、次の階層への穴が開いていました。
『射出エネルギー充填、80パーセント』
マリン「結構時間かかっちゃったわね」
9人は床に開いた穴の中を覗き込みました。
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