虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第10章 旅立ちの塔

第241話 ジャンヌの呼びかけ

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第241話 ジャンヌの呼びかけ
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********


『射出エネルギー充填、10パーセント』

ローズ「ねえ、この塔、ほんとに飛び立つつもりだよ」

ジャンヌ「そんなのさせない!絶対に!……この塔に、私たちが出会った人たちが集まってるなら……みんな助けて、ここを出ないと……」

ブラド「でも、どうやって……?」

フィスト「そんなん決まってるやんな?」

ジャンヌ「うん……みんな、ごめん……どうなるかわからないけど、この塔、ぶっ壊す!」

リーフ「ど、どうやって?……って聞きたいけど、それよりもさ、ジャンヌひとりでやるんじゃないよ」

マリン「あー!いいこと言う!ほんとそれ!」

マリア「私は、こういうの役に立つかわからないけどね」

キャッツ「気持ちよ、気持ち」

ローズ「そうだね!気持ちだね!」

サリー「わ、私も!気持ち!あるよ!」

マリア「そうね、みんなあるわよね」

『射出エネルギー充填、15パーセント』

ジャンヌ「時間がない!みんな!やり方はこれから決めるけど、今からこの塔、壊す!行くよ!」

「「「「はい!」」」」

~~~~~~~~~

ボルカノ「……こ、ここは?」

ロックス「ボルカノ様!ご無事で?!」

ボルカノ「う、うむ……わしは何ともなさそうだが……何が起きたのか……光に包まれたかと思うと、屋敷ごと、違うところに来たのか……」

ロックス「わ、わかりませんが、ほかの衛兵や町の職人もいるようです!状況確認を急ぎます!」

ボルカノ「何があるかわからん!自分たちの安全を確保しながら、慎重にやってくれ!」

~~~~~~~~~

アウル「……国王陛下!こ、これは……」

ホーク「……まったく、あの小娘どもにオーブを渡したばっかりに……」

アウル「そ、そうなのですか?」

ホーク「それ以外あるか!まったく!厄介ごとばかり持ってくる……文句のひとつでは気が済まん!衛兵!周囲を確認しろ!外に出る方法を考える!」

衛兵「はっ!」

~~~~~~~~~

ミイ『……な、なにが起きたんだ……』

木々や土、動物たちが塔の中にいます。
空も太陽も、風もない、大森林に比べると狭苦しい石造りの壁、床、天井に囲まれています。

~~~~~~~~~

アナスタシア「海神さま!海神さま!いらっしゃらないのですか!?」

人魚の呼びかけに答える者はいません。
アナスタシアは塔の中に転送されたわずかな量の海水の中で、途方にくれていました。

~~~~~~~~~

衛兵A「こっ、これは?!」

衛兵B「た、隊長!何なんですか一体?!」

女王「うろたえるな!貴様らは我が国が誇る、民と王家の守り人なのだぞ!」

衛兵C「し!失礼しました!」

隊長「……まずは全員バラバラにならないように、全員を女王様の周りに集めよ!けが人や子ども、年寄りには手を貸せ!開始!」

衛兵「「「はっ!」」」

~~~~~~~~~

モモ「いやーすごいわね、虹の力って」

サンタクロース「まったくじゃな。わしらまで呼びつけられるとは」

竜「姫、ケガは?」

姫「ありませんよ。ありがとう」

王子「む!貴様は邪悪な火吹き竜!」

竜「やめておけ。今はそれどころではなさそうだ」

王子「む……それは、確かに、そのようだな」

~~~~~~~~~

骸骨A「な、なんじゃこりゃぁぁぁ!」

骸骨B「魔界から出ちまったぁぁぁ!」

ビフロンス「旦那……わかってたんでしょ?これ」

グシオン「ふふっ……まあな」

ビフロンス「ったく……おい、お前ら、グシオンの旦那がのんびりしてんだ。どうってことねえよ。落ち着け」

骸骨C「あ、はい」

骸骨D「寝る?」

ビフロンス「落ち着きすぎだ」

~~~~~~~~~

ジャンヌ「各階層にみんながいるって言ってたよね?」

サリー「う、うん……」
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