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第8章 地の果て
第204話 サンタクロース
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第204話 サンタクロース
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
サンタクロース「ふぉっふぉっふぉっ、お困りのようじゃな。子どもたちへのプレゼントを配り終えたから、ソリにスペースはある。乗るかね?」
「「「「乗ります!」」」」
9人は返事をするなり、サンタクロースのソリに近づき、ソリやサンタやトナカイを見たり触ったりしました。
リーフ「すっごい……ほんものだぁ」
キャッツ「ね、ね、ひげ触っていい?」
サンタクロース「ふぉふぉ、構わんよ」
キャッツ「おぉ~!もじゃもじゃ!」
サリー「見て見て!ほんとにトナカイの鼻、真っ赤だよ!」
ブラド「なんか……感動しちゃうね」
マリン「エルフも吸血鬼も、サンタクロースは知ってるのね」
ブラド「もちろんよ!やっぱり種族とか関係ないんじゃない?子どもの夢って」
フィスト「そっか……ここ、夢の国だ!」
ローズ「夢の国?」
フィスト「そう!夢が現実になってるのよ!小人とか、お菓子の家とか、王子様と囚われのお姫様とドラゴンとか……夢が現実になって力を持ってるから、現実にあるサリーやブラドやリーフの力が追いやられて、なくなってるんじゃない?」
マリン「……おぉ」
マリア「なるほど……漠然とはしているけど、筋は通ってるわね」
サンタクロース「……乗らないのかね?」
ジャンヌ「あ!ごめんなさい!乗ります!」
9人はサンタクロースのソリに乗りました。
サンタが手綱を振り、ぴしゃりとトナカイの体を打って合図を出すと、トナカイは走り出しました。
すぐにトナカイは、地面ではなく、宙を蹴って駆け始めます。
次にソリが宙に浮き、空高くへと滑り出しました。
サリー「すごーい!飛んでる!」
サンタクロース「喜んでもらえて光栄じゃがな、あっという間についちまうぞ」
キャッツ「えぇー!やだー!どっか行こうよ!」
ジャンヌ「無茶言うんじゃないわよ」
ローズ「どっか行こうよって(笑)」
サンタクロース「お嬢さんがた、ほかの世界から迷い込んだんじゃな。だったら、空よりも町の方が楽しいんじゃないかね?」
マリア「町には、何があるんですか?」
サンタクロース「何が、と言われてもなぁ……お菓子でできた家、おもちゃの兵隊、女神の住む泉、と、まぁ、お嬢さんがたが大体知ってるものじゃな」
リーフ「すごい……私たち、ほんとに夢の国に来ちゃったんだ」
サンタクロース「ふぉっふぉっ、何を見ても喜びそうじゃな。それなら、町の入り口で降りるかね?」
ジャンヌ「ありがとうございます。みんな、それでいい?」
「「「「うん!」」」」
10分と経たないうちに、サンタクロースのソリは徐々に高度を下げ、町の入り口の前で止まりました。
マリア「ありがとうございました!サンタさん」
サンタクロース「なぁに、構わんよ。いい子にしておれば次に会うときはプレゼントを用意しておくからの」
ローズ「ほんとですかー!?ありがとう!」
マリン「ところでさ、ここって今、クリスマスなわけ?」
ジャンヌ「そうよね、サンタさんがここにいるってことは」
サンタクロース「いやいや、そういうわけではないよ。ワシはもうこの夢の国から出ることはなくなったんじゃ。これからは年中この夢の国におる」
フィスト「?どういうことですか?」
サンタクロース「世界中の子どもたちにプレゼントを配るのは、もう終わりじゃよ」
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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サンタクロース「ふぉっふぉっふぉっ、お困りのようじゃな。子どもたちへのプレゼントを配り終えたから、ソリにスペースはある。乗るかね?」
「「「「乗ります!」」」」
9人は返事をするなり、サンタクロースのソリに近づき、ソリやサンタやトナカイを見たり触ったりしました。
リーフ「すっごい……ほんものだぁ」
キャッツ「ね、ね、ひげ触っていい?」
サンタクロース「ふぉふぉ、構わんよ」
キャッツ「おぉ~!もじゃもじゃ!」
サリー「見て見て!ほんとにトナカイの鼻、真っ赤だよ!」
ブラド「なんか……感動しちゃうね」
マリン「エルフも吸血鬼も、サンタクロースは知ってるのね」
ブラド「もちろんよ!やっぱり種族とか関係ないんじゃない?子どもの夢って」
フィスト「そっか……ここ、夢の国だ!」
ローズ「夢の国?」
フィスト「そう!夢が現実になってるのよ!小人とか、お菓子の家とか、王子様と囚われのお姫様とドラゴンとか……夢が現実になって力を持ってるから、現実にあるサリーやブラドやリーフの力が追いやられて、なくなってるんじゃない?」
マリン「……おぉ」
マリア「なるほど……漠然とはしているけど、筋は通ってるわね」
サンタクロース「……乗らないのかね?」
ジャンヌ「あ!ごめんなさい!乗ります!」
9人はサンタクロースのソリに乗りました。
サンタが手綱を振り、ぴしゃりとトナカイの体を打って合図を出すと、トナカイは走り出しました。
すぐにトナカイは、地面ではなく、宙を蹴って駆け始めます。
次にソリが宙に浮き、空高くへと滑り出しました。
サリー「すごーい!飛んでる!」
サンタクロース「喜んでもらえて光栄じゃがな、あっという間についちまうぞ」
キャッツ「えぇー!やだー!どっか行こうよ!」
ジャンヌ「無茶言うんじゃないわよ」
ローズ「どっか行こうよって(笑)」
サンタクロース「お嬢さんがた、ほかの世界から迷い込んだんじゃな。だったら、空よりも町の方が楽しいんじゃないかね?」
マリア「町には、何があるんですか?」
サンタクロース「何が、と言われてもなぁ……お菓子でできた家、おもちゃの兵隊、女神の住む泉、と、まぁ、お嬢さんがたが大体知ってるものじゃな」
リーフ「すごい……私たち、ほんとに夢の国に来ちゃったんだ」
サンタクロース「ふぉっふぉっ、何を見ても喜びそうじゃな。それなら、町の入り口で降りるかね?」
ジャンヌ「ありがとうございます。みんな、それでいい?」
「「「「うん!」」」」
10分と経たないうちに、サンタクロースのソリは徐々に高度を下げ、町の入り口の前で止まりました。
マリア「ありがとうございました!サンタさん」
サンタクロース「なぁに、構わんよ。いい子にしておれば次に会うときはプレゼントを用意しておくからの」
ローズ「ほんとですかー!?ありがとう!」
マリン「ところでさ、ここって今、クリスマスなわけ?」
ジャンヌ「そうよね、サンタさんがここにいるってことは」
サンタクロース「いやいや、そういうわけではないよ。ワシはもうこの夢の国から出ることはなくなったんじゃ。これからは年中この夢の国におる」
フィスト「?どういうことですか?」
サンタクロース「世界中の子どもたちにプレゼントを配るのは、もう終わりじゃよ」
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