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第8章 地の果て
第196話 地の果ての近く
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第196話 地の果ての近く
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
砂漠の国で「地の果て」と呼ばれる岩石地帯が近づいてきました。
ジャンヌ「みんな!ぎりぎりまで近づきたいって言っても、怪我したら何にも意味ないんだから!岩にぶつかる前に手を放してね!」
キャッツ「オッケー!」
ブラド「オ、オッケェ……」
マリン「ね、ねえ、ブラド、日差しつらいんでしょ?もう放した方がいいんじゃないの?」
ブラド「そ、そんなわけにはいかない……もっと目的地に近づかないと……この後、歩く距離が長くなるのは、もっと嫌だもん……」
フィスト「まぁ、一理あるけど」
サリー「あ、あの!無理しないで!この移動が終われば浮遊の術も解くし、そうしたら、日差し除けの術も、強力に使えるから!」
ブラド「それはサリーに負担やん……」
リーフ「ブラド!助け合うのがルールでしょ!」
ローズ「もういいや、私放しちゃえ」
マリア「ローズ!?」
ローズがあっさりロープから手を放しました。
ボードに乗ったまま器用に重心を操作し、砂地の上に立ったまま停止しました。
ジャンヌ「ま、それが最善ね。みんな、ここまでよ!手を放して!」
キャッツ「あったまいいー」
マリア「ほら、ブラド、手を放して」
ブラド「はぁーい」
全員がロープから手を放し、ボードと足を固定していた留め具を外しました。
サリー「あ、そのボード、持ってくよね?術でしまっちゃうから、みんな持ってきてー!」
「「「「はーい!」」」」
8人がサリーの元に集まります。
キャッツ「あれ?反射で返事しちゃったけど、このボード、持ってくの?」
リーフ「え?どうなんだろ?どっかで使う?」
マリン「雪山とか滑ったら気持ちいいんじゃないの?」
マリア「いいわねー、してみたいわ」
ジャンヌ「じゃあ、サリー、お願いできる?」
ブラド「あ……ついでに……日傘も出してくれると助かるわ」
サリー「うん!任せて」
ローズ「『あ……ついでに……』、『あ』と『つ』と『い』を続けて言ったね」
キャッツ「だからなんだっつーのよ」
ローズ「何でもない(笑)」
サリー「暑いのね……お水とかも出すね」
サリーの術で荷物を整理しながら、9人はひと休みすることにしました。
フィスト「結構運んでもらったねー。どんくらい進んだんだろ」
ジャンヌ「待ってて、見るね」
ジャンヌはキューブに手をかざし、魔法の地図を取り出すと、キューブを地図にかざしました。
キューブの光は地図上の一点を指します。
キャッツが地図を覗きこみました。
キャッツ「んー、どれどれ……王宮がここで……今がこの岩場に入った辺りよね。光の指す場所は、あの高台の上かな」
キャッツが指さしたのは、9人がいる場所から一番近い高台でした。
リーフ「歩けば、1時間くらい?」
ジャンヌ「そんなもんじゃないかな。そんじゃ、出発しよっか」
「「「「はーい!」」」」
ジャンヌ「ブラド、無理しないでね」
ブラド「うん、大丈夫だよ。なんか、元気出てきた」
ローズ「そうなの?」
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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砂漠の国で「地の果て」と呼ばれる岩石地帯が近づいてきました。
ジャンヌ「みんな!ぎりぎりまで近づきたいって言っても、怪我したら何にも意味ないんだから!岩にぶつかる前に手を放してね!」
キャッツ「オッケー!」
ブラド「オ、オッケェ……」
マリン「ね、ねえ、ブラド、日差しつらいんでしょ?もう放した方がいいんじゃないの?」
ブラド「そ、そんなわけにはいかない……もっと目的地に近づかないと……この後、歩く距離が長くなるのは、もっと嫌だもん……」
フィスト「まぁ、一理あるけど」
サリー「あ、あの!無理しないで!この移動が終われば浮遊の術も解くし、そうしたら、日差し除けの術も、強力に使えるから!」
ブラド「それはサリーに負担やん……」
リーフ「ブラド!助け合うのがルールでしょ!」
ローズ「もういいや、私放しちゃえ」
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ローズがあっさりロープから手を放しました。
ボードに乗ったまま器用に重心を操作し、砂地の上に立ったまま停止しました。
ジャンヌ「ま、それが最善ね。みんな、ここまでよ!手を放して!」
キャッツ「あったまいいー」
マリア「ほら、ブラド、手を放して」
ブラド「はぁーい」
全員がロープから手を放し、ボードと足を固定していた留め具を外しました。
サリー「あ、そのボード、持ってくよね?術でしまっちゃうから、みんな持ってきてー!」
「「「「はーい!」」」」
8人がサリーの元に集まります。
キャッツ「あれ?反射で返事しちゃったけど、このボード、持ってくの?」
リーフ「え?どうなんだろ?どっかで使う?」
マリン「雪山とか滑ったら気持ちいいんじゃないの?」
マリア「いいわねー、してみたいわ」
ジャンヌ「じゃあ、サリー、お願いできる?」
ブラド「あ……ついでに……日傘も出してくれると助かるわ」
サリー「うん!任せて」
ローズ「『あ……ついでに……』、『あ』と『つ』と『い』を続けて言ったね」
キャッツ「だからなんだっつーのよ」
ローズ「何でもない(笑)」
サリー「暑いのね……お水とかも出すね」
サリーの術で荷物を整理しながら、9人はひと休みすることにしました。
フィスト「結構運んでもらったねー。どんくらい進んだんだろ」
ジャンヌ「待ってて、見るね」
ジャンヌはキューブに手をかざし、魔法の地図を取り出すと、キューブを地図にかざしました。
キューブの光は地図上の一点を指します。
キャッツが地図を覗きこみました。
キャッツ「んー、どれどれ……王宮がここで……今がこの岩場に入った辺りよね。光の指す場所は、あの高台の上かな」
キャッツが指さしたのは、9人がいる場所から一番近い高台でした。
リーフ「歩けば、1時間くらい?」
ジャンヌ「そんなもんじゃないかな。そんじゃ、出発しよっか」
「「「「はーい!」」」」
ジャンヌ「ブラド、無理しないでね」
ブラド「うん、大丈夫だよ。なんか、元気出てきた」
ローズ「そうなの?」
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