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第7章 砂漠の国
第192話 次の目的地 その5
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第192話 次の目的地 その5
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
女王「ここの岩山の一帯は、険しい山と谷がたくさんあってな。特に谷は『地の底のさらに下に続いている』と言われておる……そこにおるのは神か悪魔か……いずれにしても、この国の者も恐れてめったに寄り付かん」
マリン「えっと……てことは、行き方は?もしかして、砂漠を歩いたりする?」
女王「それはやめておけ。砂漠になれておるこの国の者でもないお主らが砂漠越えなどしようものなら、のたれ死にじゃ」
フィスト「じゃあどうする?サリーの空飛ぶ術で行く?」
ブラド「そんなんないやん」
サリー「ご、ごめん」
ジャンヌ「いやいや、謝らなくていいから」
女王「安心せよ。お前たちにぴったりの移動方法がある」
リーフ「ぴったりって、どういうことですか?」
女王「お主らがバラバラにならず、一緒に動ける、という意味じゃ」
マリン「またレジャーアクティビティじゃないでしょうね……」
女王「れじゃああくてぃ……?何やらわからんが、想定する移動のためには準備が必要じゃ。おそらく、1週間ほど」
マリア「おそらく、って?」
女王「明確に『このときにできる』と言える方法ではないのじゃ。ただ、前日にはわかるから、それまではこの国でゆるりとしておいてくれ」
キャッツ「まぁ、それならそれでいいんじゃない?私たちも色々することあるし」
リーフ「え?あるの?」
ローズ「私が言い出した、財宝の年代調査だよね」
ジャンヌ「あとは、王家の墓の危ない罠も取り除くんでしょ?観に来た人が怪我したら危ないもんね」
マリン「1週間で終わるのかな?それ」
サリー「わ、わたし、がんばるよ!」
女王「無理せんでよい。お主らは大事な客人じゃ。遺跡の罠の外し方は、コツさえ教えてくれればこの国の兵にもできるじゃろ。サリーとやらの術を使わねばならん年代調査も、今回すべて終わらせずとも、またこの国に遊びに来たときにでもしてくれんかの?」
女王が微笑んで言ったので、9人は声をそろえて答えました。
「「「「もちろん!」」」」
9人はその日、女王と3人の子どもと一緒に夕食をとりました。
次の日から9人は砂漠の国の人たちと過ごしました。
王家の墓や財宝を調べたり、王宮の中を散策したり、砂漠の植物や動物について教えてもらったり、魔法を見せてあげたりと、1週間などあっという間に過ぎてしまいました。
そして、女王からオーブを託された日から10日後の夜、9人の泊まる宿に城からの使者が来ました。
使者は女王からの手紙を持っていました。
『明日の朝、出発できる。これを逃せば次はひと月後じゃ。今回発つなら朝8時に町の入口に来るように』
手紙にはそう書いてありました。
ジャンヌ「なるほどね……みんな、もちろん、明日出発でいいよね?」
「「「「はーい!」」」」
ジャンヌは8人に向かってうなずくと、使者に向かって言いました。
ジャンヌ「と、いうことなので、じゃあ、そのように伝えてもらえますか?」
使者はうなずき、宿を出ます。
フィスト「それにしても、どんな方法なんだろね」
マリア「『これを逃せばひと月後』か……気象条件とかによるのかな」
キャッツ「あり得るねー」
リーフ「え?竜巻に巻き上げられて飛んで行く、とか?」
ブラド「無いとも言いきれないのが怖いわね」
マリン「ま、明日になればわかるんでしょ?いいわよそれで」
9人はその日は早めに就寝し、翌日準備を整えて、町の入り口まで行きました。
そこには女王と衛兵十数人が待っていました。
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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女王「ここの岩山の一帯は、険しい山と谷がたくさんあってな。特に谷は『地の底のさらに下に続いている』と言われておる……そこにおるのは神か悪魔か……いずれにしても、この国の者も恐れてめったに寄り付かん」
マリン「えっと……てことは、行き方は?もしかして、砂漠を歩いたりする?」
女王「それはやめておけ。砂漠になれておるこの国の者でもないお主らが砂漠越えなどしようものなら、のたれ死にじゃ」
フィスト「じゃあどうする?サリーの空飛ぶ術で行く?」
ブラド「そんなんないやん」
サリー「ご、ごめん」
ジャンヌ「いやいや、謝らなくていいから」
女王「安心せよ。お前たちにぴったりの移動方法がある」
リーフ「ぴったりって、どういうことですか?」
女王「お主らがバラバラにならず、一緒に動ける、という意味じゃ」
マリン「またレジャーアクティビティじゃないでしょうね……」
女王「れじゃああくてぃ……?何やらわからんが、想定する移動のためには準備が必要じゃ。おそらく、1週間ほど」
マリア「おそらく、って?」
女王「明確に『このときにできる』と言える方法ではないのじゃ。ただ、前日にはわかるから、それまではこの国でゆるりとしておいてくれ」
キャッツ「まぁ、それならそれでいいんじゃない?私たちも色々することあるし」
リーフ「え?あるの?」
ローズ「私が言い出した、財宝の年代調査だよね」
ジャンヌ「あとは、王家の墓の危ない罠も取り除くんでしょ?観に来た人が怪我したら危ないもんね」
マリン「1週間で終わるのかな?それ」
サリー「わ、わたし、がんばるよ!」
女王「無理せんでよい。お主らは大事な客人じゃ。遺跡の罠の外し方は、コツさえ教えてくれればこの国の兵にもできるじゃろ。サリーとやらの術を使わねばならん年代調査も、今回すべて終わらせずとも、またこの国に遊びに来たときにでもしてくれんかの?」
女王が微笑んで言ったので、9人は声をそろえて答えました。
「「「「もちろん!」」」」
9人はその日、女王と3人の子どもと一緒に夕食をとりました。
次の日から9人は砂漠の国の人たちと過ごしました。
王家の墓や財宝を調べたり、王宮の中を散策したり、砂漠の植物や動物について教えてもらったり、魔法を見せてあげたりと、1週間などあっという間に過ぎてしまいました。
そして、女王からオーブを託された日から10日後の夜、9人の泊まる宿に城からの使者が来ました。
使者は女王からの手紙を持っていました。
『明日の朝、出発できる。これを逃せば次はひと月後じゃ。今回発つなら朝8時に町の入口に来るように』
手紙にはそう書いてありました。
ジャンヌ「なるほどね……みんな、もちろん、明日出発でいいよね?」
「「「「はーい!」」」」
ジャンヌは8人に向かってうなずくと、使者に向かって言いました。
ジャンヌ「と、いうことなので、じゃあ、そのように伝えてもらえますか?」
使者はうなずき、宿を出ます。
フィスト「それにしても、どんな方法なんだろね」
マリア「『これを逃せばひと月後』か……気象条件とかによるのかな」
キャッツ「あり得るねー」
リーフ「え?竜巻に巻き上げられて飛んで行く、とか?」
ブラド「無いとも言いきれないのが怖いわね」
マリン「ま、明日になればわかるんでしょ?いいわよそれで」
9人はその日は早めに就寝し、翌日準備を整えて、町の入り口まで行きました。
そこには女王と衛兵十数人が待っていました。
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