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第7章 砂漠の国
第191話 いつつめ
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第191話 いつつめ
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
女王「お主らならやり遂げてくれそうじゃな。オーブ、持っていくか?」
キャッツ「あ!そうね!そうさせてもらいましょ!」
フィスト「それじゃあローズ!やるのよ!」
ローズ「う、うん!」
ローズは恐る恐る床に置かれたオーブに近づき、そっと手を触れました。
オーブは弾けるように、無数のオレンジ色の花びらのような光に姿を変えました。
そしてローズのキューブへ、風に乗る花吹雪のように、吸い込まれていきました。
光る花びらの最後のひとつが、キューブの中へと入りました。
ローズ「…………できた、のかな?」
マリン「そうみたいねー。オレンジオーブってとこかな?」
ブラド「残りはふたつかー。私とフィストのキューブが、まだ空いてるね」
リーフ「長かった旅だけど、終わりが見えてきたね……えー!なんかさみしー!」
サリー「え、でも、まだどんなことが待ってるかわかんないよ?私は、さみしいよりも……不安な気持ちが強い……」
フィスト「そうねー、私とブラドのキューブに入れなきゃいけないオーブが、どこの国にあるのかもまだわからないし。まだ何年もかかるかもね」
マリア「それに、旅が終わってもそれでお別れじゃないんだから、今はみんなで無事に、この旅を終わらせることに集中しましょ」
リーフ「う、うん!そうだね!」
ジャンヌ「それじゃあ、次の目的地、見るよ」
ジャンヌがそう言ってキューブに手をかざします。
ジャンヌの首から下げられたキューブから、魔法の地図が飛び出しました。
キャッツ「この魔法の地図に書かれてるところ、けっこう回ったね」
ローズ「ドワーフのおじさんたち、元気かな?」
マリン「里を出ていろんな仕事してたらいいね」
ブラド「この国にも来たりしてね!治水工事とか得意そうやん」
マリア「ほんとそうね!来てくれたら嬉しいなぁ」
キャッツ「ま、どこの国もいろんな形で関わり合うんだろうね。これが、世界をひとつにするってことなのかも」
ジャンヌ「そうね……じゃ、6つ目のオーブが眠る地、いくよ!」
ジャンヌはそう言うと、自分のキューブを地図にかざしました。
ジャンヌの手の中のキューブは輝き、地図の一点を指します。
キューブの光が指した場所は、砂漠の外れ。険しい岩山が描かれています。
ジャンヌ「…………ここか、めちゃくちゃ離れてるわけじゃないけど」
リーフ「なんか、砂漠とはまた違うけど、過ごしにくそう」
キャッツ「女王様、ここに何があるのか、知ってますか?」
女王は9人と同じように、地図を覗き込みました。
女王「ふむ……ここから北に進んだ先の、岩山か……ここにはな」
9人が女王を見つめます。
女王「ここには何もないぞ」
リーフ「え!?な、なにも?」
女王「うむ。何もない。この国では、この辺りは『地の果て』と言われておる」
マリア「地の、果て……」
女王「ここの岩山の一帯は、険しい山と谷がたくさんあってな。特に谷は『地の底のさらに下に続いている』と言われておる……そこにおるのは神か悪魔か……いずれにしても、この国の者も恐れてめったに寄り付かん」
マリン「えっと……てことは、行き方は?もしかして、砂漠を歩いたりする?」
女王「それはやめておけ。砂漠に慣れておるこの国の者でもないお主らが砂漠越えなどしようものなら、のたれ死にじゃ」
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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女王「お主らならやり遂げてくれそうじゃな。オーブ、持っていくか?」
キャッツ「あ!そうね!そうさせてもらいましょ!」
フィスト「それじゃあローズ!やるのよ!」
ローズ「う、うん!」
ローズは恐る恐る床に置かれたオーブに近づき、そっと手を触れました。
オーブは弾けるように、無数のオレンジ色の花びらのような光に姿を変えました。
そしてローズのキューブへ、風に乗る花吹雪のように、吸い込まれていきました。
光る花びらの最後のひとつが、キューブの中へと入りました。
ローズ「…………できた、のかな?」
マリン「そうみたいねー。オレンジオーブってとこかな?」
ブラド「残りはふたつかー。私とフィストのキューブが、まだ空いてるね」
リーフ「長かった旅だけど、終わりが見えてきたね……えー!なんかさみしー!」
サリー「え、でも、まだどんなことが待ってるかわかんないよ?私は、さみしいよりも……不安な気持ちが強い……」
フィスト「そうねー、私とブラドのキューブに入れなきゃいけないオーブが、どこの国にあるのかもまだわからないし。まだ何年もかかるかもね」
マリア「それに、旅が終わってもそれでお別れじゃないんだから、今はみんなで無事に、この旅を終わらせることに集中しましょ」
リーフ「う、うん!そうだね!」
ジャンヌ「それじゃあ、次の目的地、見るよ」
ジャンヌがそう言ってキューブに手をかざします。
ジャンヌの首から下げられたキューブから、魔法の地図が飛び出しました。
キャッツ「この魔法の地図に書かれてるところ、けっこう回ったね」
ローズ「ドワーフのおじさんたち、元気かな?」
マリン「里を出ていろんな仕事してたらいいね」
ブラド「この国にも来たりしてね!治水工事とか得意そうやん」
マリア「ほんとそうね!来てくれたら嬉しいなぁ」
キャッツ「ま、どこの国もいろんな形で関わり合うんだろうね。これが、世界をひとつにするってことなのかも」
ジャンヌ「そうね……じゃ、6つ目のオーブが眠る地、いくよ!」
ジャンヌはそう言うと、自分のキューブを地図にかざしました。
ジャンヌの手の中のキューブは輝き、地図の一点を指します。
キューブの光が指した場所は、砂漠の外れ。険しい岩山が描かれています。
ジャンヌ「…………ここか、めちゃくちゃ離れてるわけじゃないけど」
リーフ「なんか、砂漠とはまた違うけど、過ごしにくそう」
キャッツ「女王様、ここに何があるのか、知ってますか?」
女王は9人と同じように、地図を覗き込みました。
女王「ふむ……ここから北に進んだ先の、岩山か……ここにはな」
9人が女王を見つめます。
女王「ここには何もないぞ」
リーフ「え!?な、なにも?」
女王「うむ。何もない。この国では、この辺りは『地の果て』と言われておる」
マリア「地の、果て……」
女王「ここの岩山の一帯は、険しい山と谷がたくさんあってな。特に谷は『地の底のさらに下に続いている』と言われておる……そこにおるのは神か悪魔か……いずれにしても、この国の者も恐れてめったに寄り付かん」
マリン「えっと……てことは、行き方は?もしかして、砂漠を歩いたりする?」
女王「それはやめておけ。砂漠に慣れておるこの国の者でもないお主らが砂漠越えなどしようものなら、のたれ死にじゃ」
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