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第6章 海底神殿
第164話 人魚の戸惑い
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第164話 人魚の戸惑い
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
アナスタシアは9人のやり取りに、戸惑いを感じていました。
リーフ「えっと、どこまで話したっけ?」
フィスト「じいちゃんがバカにされてた話よ」
マリン「ほとんど進んでないわよ」
リーフ「え!ごめん!」
キャッツ「早くしてよねー」
ローズ「半分私たちのせいだよね?(笑)」
マリア「ほとんどよ(笑)」
ジャンヌ「リーフのおじいちゃんが、人間たちとエルフが完全に関係を絶つことに、反対してたのね」
リーフ「そう!そうなの……それで、おじいちゃんは、ほかの長老とか、里のほとんどの人たちから、バカにされてたんだよ……楽観主義者……日和見主義者……エルフの誇りを捨てた売国奴って」
ブラド「壮絶やね……」
サリー「えっと、リーフ、大丈夫?話してて、辛くない?」
アナスタシアの胸の奥の戸惑いは、さらに大きくなります。
彼女の脳裏に、数分前の海神の言葉がよぎります。
~~~~~~~~~~
海神『彼女も戸惑っているのです……自分が見た未来と、あなた方を重ね合わせて、ね』
~~~~~~~~~~
アナスタシア(たしかに、そう……戸惑っているわ……なぜこんな人たちと、海を汚す人たちが、同じ種族なの……)
リーフ「うん、大丈夫だよ!だって、おじいちゃんの方が、間違ってなかったんだもん」
ジャンヌ「どういうこと?」
リーフ「おじいちゃんはね、世界条約を作った人たちを探し出して、その人たちと何年も何年も話して、エルフの里にも招いて、おじいちゃんも人間の里に行って、ほかの長老を連れてったりして……で、わかってもらったんだって!人間ともうまくやれるってことを」
マリア「すごい……里のみんなからバカにされながらも、一番に里の未来を考えていたのね」
リーフ「うん、今なら、おじいちゃんが言ってたこと、わかる……『関係を絶って無関係を装っても、本当に無関係でなんていられない……いつか触れ合ったとき、無関係のふりをしつづけた時間の分だけ、互いの溝になる』って」
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マリア:シスター
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アナスタシアは9人のやり取りに、戸惑いを感じていました。
リーフ「えっと、どこまで話したっけ?」
フィスト「じいちゃんがバカにされてた話よ」
マリン「ほとんど進んでないわよ」
リーフ「え!ごめん!」
キャッツ「早くしてよねー」
ローズ「半分私たちのせいだよね?(笑)」
マリア「ほとんどよ(笑)」
ジャンヌ「リーフのおじいちゃんが、人間たちとエルフが完全に関係を絶つことに、反対してたのね」
リーフ「そう!そうなの……それで、おじいちゃんは、ほかの長老とか、里のほとんどの人たちから、バカにされてたんだよ……楽観主義者……日和見主義者……エルフの誇りを捨てた売国奴って」
ブラド「壮絶やね……」
サリー「えっと、リーフ、大丈夫?話してて、辛くない?」
アナスタシアの胸の奥の戸惑いは、さらに大きくなります。
彼女の脳裏に、数分前の海神の言葉がよぎります。
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海神『彼女も戸惑っているのです……自分が見た未来と、あなた方を重ね合わせて、ね』
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アナスタシア(たしかに、そう……戸惑っているわ……なぜこんな人たちと、海を汚す人たちが、同じ種族なの……)
リーフ「うん、大丈夫だよ!だって、おじいちゃんの方が、間違ってなかったんだもん」
ジャンヌ「どういうこと?」
リーフ「おじいちゃんはね、世界条約を作った人たちを探し出して、その人たちと何年も何年も話して、エルフの里にも招いて、おじいちゃんも人間の里に行って、ほかの長老を連れてったりして……で、わかってもらったんだって!人間ともうまくやれるってことを」
マリア「すごい……里のみんなからバカにされながらも、一番に里の未来を考えていたのね」
リーフ「うん、今なら、おじいちゃんが言ってたこと、わかる……『関係を絶って無関係を装っても、本当に無関係でなんていられない……いつか触れ合ったとき、無関係のふりをしつづけた時間の分だけ、互いの溝になる』って」
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