虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第5章 大森林

第127話

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第127話  アルビノの蛇
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********


マリン「アルビノって、生まれつきメラニンを作れない体なんだっけ?だから、体が真っ白になるんだよね?」

ローズ「うん……私も詳しくは知らないけど、遺伝子の突然変異とか、だったかな」

サリーが再び、白い蛇に杖を当て目を閉じます。

サリー「動かないでね、ミイ君…………ほんとだ…………ローズの言うとおり……皮膚に黒い色素がないの」

ブラド「てことはこの子がろくに動けないのって」

マリア「日差しに弱いからなのね」

ミイ『……どういう、こと?ぼくのからだがしろいのは、のろいじゃないの?』

ジャンヌ「うん。違うみたいよ。私もよくはわからないけどね」

ミイ『ほ、ほんと?ほんとに?』

リーフ「サリーはすごい魔法使いなのよ。間違いないわ」

サリー「いや、すごくないって……」

マリン「十分すごいよー。で、治せたりするの?魔法で」

サリー「ご、ごめんなさい。さすがにそれは無理……」

キャッツ「そりゃそうよね。遺伝子いじくる魔法なんか使えたら怖いわ」

ブラド「でもさー、てことは日差しにさえ気を付けたらええってこと?」

フィスト「ブラドと一緒じゃん」

ローズ「ほんとだね」

ミイ『ほ、ほんと?』

ブラド「ほんまやでー。使い魔にしたろか?」

ミイ『つかいま?』

マリン「そ。この子、吸血鬼のお姫様よ」

キャッツ「ついでだからさ、みんなで自己紹介しよっか」

キャッツの提案から、全員が短く自己紹介しました。

ジャンヌ「こっちはみんな終わったね。じゃ、きみは?」

ミイ『ぼ、ぼく?ぼくは、ミイ。このへんに、ひとりでいるへびだよ』

マリア「ひとりなの?ご両親は?」

フィスト「蛇ってご両親と一緒にいるのん?」

マリン「知らないわよ(笑)」

ミイ『……』

リーフ「……捨てられたのね」
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