虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第5章 大森林

第126話

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第126話 白いからだ
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********


ミイ『……もりののろいは、もりのどうぶつにもうつるんだ』

リーフ「…………そんな」

マリア「もしかして、鳥たちが、私たちにもうつる、みたいなことを言ってたのって……」

キャッツ「あんたのことだったの?」

ミイ『…………』

フィスト「私たちにはうつらなかったけど、この子にはうつるんだね」

ジャンヌ「この子も死んじゃうの?」

ブラド「まだ子どもなんやろ?」

ミイ『こどものときから、このいろなんだ……」

ローズ「じゃあ、この灰皮病の菌は、ほんとに新種ってこと?」

サリー「新種って言うより、変異種かも……」

マリン「ほんとは感染しないスミクヌギに感染してるくらいだもんね」

リーフ「ね!サリー!この子の身体も、どうなってるか調べられない?治す方法とか、わかるかもしれないし」

マリア「そうよね……スミクヌギは手遅れだとしても、この子はまだ間に合うかもしれないし」

キャッツ「灰皮病が広がるのも抑えられるかもしれないしねー」

ジャンヌ「サリー、お願い」

サリー「う、うん」

サリーは目をつぶり蛇の子どもにそっと杖の先を当てました。
8人が固唾を飲んで見守り、サリーの言葉を待ちます。

サリー「…………これ、病気じゃないよ……灰皮病の菌がないの」

ミイ『……え?』

フィスト「どういうこと?」

サリー「これ……なんだろ?…………わかんない」

ブラド「わかんないってなに?」

サリー「えっと、なんていうか、ほんと、普通の蛇なの」

リーフ「こんなに白いのに?変なところないの?」

ミイ『……うまれたときからこのいろなんだから、へんなところなんてないんだろ……うまれたときからのろわれてるんだ』

ローズ「生まれたとき……から……?」

キャッツ「どうしたの?なんか知ってる?」

ローズ「ねえ!あなたもしかして、動きにくいのって明るい昼間だけじゃない?夜とか、暗い場所は大丈夫とか、ない?」

ミイ『…………まぁ、そうかも』

フィスト「?どういうこと?」

ローズ「アルビノなのよ!この子!」

リーフ「アルビノ?」
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