虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第5章 大森林

第122話

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第122話 間違い探し
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********

サリー「…………うん、スミクヌギで間違いないみたい」

ローズ「……そ、そうなんだ」

キャッツ「ローズの記憶違いじゃないなら、図鑑に載ってない亜種とか?」

ローズ「そっか、そういう可能性もあるよね」

ブラド「そうなん?真っ黒な幹の木の亜種が、真っ白な幹してるん?」

フィスト「そして常緑樹の亜種が落葉樹、ってことになっちゃうよね」

マリア「あんまりないよねぇ、そんなこと」

リーフ「うん、森でも聞いたことない。仲間の木って、大体似るから」

キャッツ「あたしパス~、こういうの苦手~」

ジャンヌ「ローズの記憶にも、サリーの術にも間違いがないんなら、間違ってるのはこの木のほうでしょ」

フィスト「そんなムチャな(笑)」

ジャンヌ「ムチャでもそういう前提から始めてみよう」

マリア「そうね。そうしましょう」

リーフ「木が間違ってるって、なんかおもしろいね!」

ブラド「面白いのはいいけどさ、どうやって考えたらええんやろ?」

サリー「間違ってるって、正しくないってことだよね?」

キャッツ「正しくない……正常じゃない……異常」

9人が同時に目を見合わせ、声を上げました。

「「「「病気!!!」」」」

キャッツ「木の病気!リーフ!何か知らない!?」

リーフ「え、えっと……」

ローズ「幹が白くなってるなら……灰皮病かも」

フィスト「カイヒビョウ?」
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