虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第5章 大森林

第117話

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第117話 自由落下
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********


「「「「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」

落ちていく9人のうち、リーフ、フィスト、ブラド、マリンが大声をあげています。

ジャンヌ「!?あれが世界樹ね」

ローズ「おっきいねー!」

マリア「でも、そのぶん、意外に早く着いちゃうかもね」

リーフ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

サリー「えっと、どれくらいでパラシュート開けばいいんだろう?」

ジャンヌ「そっか、こういうのって、早すぎても遅すぎてもダメよね」

キャッツ「えーっと、ちょっと待ってね、あの木の上にとまってる鳥を目印にすると……まだしばらく先ね」

フィスト「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ローズ「キャッツすごいね!さすが!落ち慣れてるの?」

キャッツ「ま、まぁね……遺跡なんかじゃ、わりとあるわよ」

ブラド「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

マリア「でも、冒険慣れしてるマリンまでこうなってると、ちょっと不安ねぇ」

マリン「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

リーフ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!……待ってみんな!」

ジャンヌ「な、なに!?」

ローズ「急に(笑)」

リーフ「なにか……聞こえる……叫び声……やめて!って」

サリー「え!?……あ、確かに、気が乱れてる……場所は……木の上?」

リーフ「うん!下から!鳥たちが……叫んでる!」

目をつぶって絶叫している3人以外が、眼下の森に目を向けました。
鳥たちが飛んでいますが、その様は、混乱しているようにバラバラで、余裕がなさそうに見えます。

ジャンヌ「リーフ!サリー!ごめんね、説明は後でいいけど、どうしたらいい?」

リーフ「えっと……どうしよう……木の上には降りられないから……」

ローズ「みんなで手をつないで、サリーの浮遊石でゆっくり降りられないかな?みんなのリュックについてるっていう、使い捨ての浮遊石の欠片も、発動するときに連動させれば……やり方わかんないけど(笑)」

サリー「!?すごい!それ!できるよ!」

ジャンヌ「さすが、頼りになるわね、ローズ」

ローズ「えへへ」

ジャンヌ「じゃ、私とキャッツはみんなをまとめるわよ」

キャッツ「オッケー」
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