虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第4章 空中都市

第113話

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第113話 ふたつめ
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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9人は王と大臣の後を歩いていました。
3分も歩かないうちに、先頭を歩く王が立ち止まりました。

ホーク「これが、我が王家に伝わる、ブルーオーブだ」

台座の上に、青い光を放つ宝珠がありました。
両手で抱える程ほどの大きさです。
9人は引き込まれました。

サリー「きれい……」

ローズ「空の色なのかな……すごく、落ち着く」

マリア「本当にそうね。心がやすらぐ気がする」

マリン「んじゃ、キャッツ、行っちゃって。キューブに入れるのよ!」

キャッツ「あ、あたし!?」

ブラド「当たり前やん。キャッツが国王様の気持ちを変えたんやから」

ホーク「おい待て!断っておくが、ドワーフたちと仲良く暮らしていくわけではないぞ!確かにドワーフが持つ技術には舌を巻いた。素直に認める。素晴らしい。だがな!これからは私たち鳥人族が、誇りと気位を世界に見せつけるのだ!そのためには、世界がひとつになっていた方がいいに決まっているからな!だからオーブを託すんだぞ!」

フィスト「いやいいよもうそれは」

ホーク「ぐぬぬ」

ジャンヌ「誇りと気位を見せつけてるうちに、仲良くなる人たちも出てくるんじゃない?」

リーフ「えー!ステキ!ドワーフと鳥人族が結婚したり?」

キャッツ「あのさー!やっていいの?」

ホーク「好きにしろ」

キャッツ「ふふっ……ありがとね」

キャッツは優しく言いながら、ブルーオーブに触れました。
オーブは強く輝くと、ゆっくりと小さくなりながら、キャッツが首から下げるキューブの中に吸い込まれていきました。

リーフ「よかったー、うまく行ったね」

サリー「でも、この国に欠けてた心って、なんだったんだろ?」

ブラド「そりゃもちろん、『ひとを敬う心』でしょ」

フィスト「間違いないね(笑)」

ジャンヌのキューブから、魔法の地図が飛び出しました。

ジャンヌ「はいはい、次の目的地の確認ね。わかったわよ」

ジャンヌは片手に地図を持ち、もう片方の手でキューブを地図にかざそうとしました。

リーフ「あれ?この地図、この空中都市の場所、変わってる……」

フィスト「ほんとだ」
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