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第4章 空中都市
第111話
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第111話 鳥の視点
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
キャッツ「あなたたちに、大空を運んでもらって、わかったの」
キャッツは興奮を隠せなくなりました。
キャッツ「空を飛んでるとさ!ほんとに、いろんなものが見えるのね!?山間の村の炊事の煙とか、色づきはじめた木の葉とか、沖から戻ってくる漁船とか、さ」
マリア「旅立ちの塔からハングライダーで飛んだときとは、また違った?」
キャッツ「ぜんっっっっぜん違う!まあ、あのときは海と岩場しかなかったからね」
サリー「へー!いいなー!」
リーフ「見てみたいねー!」
マリン「私の船って空から見たら、どんなんなんだろ」
キャッツ「景色もすごいんだけどね!でもね!何より、自由に飛べるのよ!この人たち! 」
ホーク「国王を人質に言うこと聞かせて、どの口で言う」
キャッツ「いいじゃん!あんたがドワーフのすごさを見せろって言ったんでしょ?まぁそれはもういいわよ、済んだことだから」
フィスト「加害者がそれ言う?」
キャッツ「いいのよ!言いたいのはね、この神殿の、あのレリーフよ!」
ジャンヌ「あの、神殿の屋根のところにあったやつ?」
ブラド「見下してるやつね(笑)」
キャッツ「そう思うじゃん?違うの。違ったのよ、やっぱり。あれこそが、鳥人族の誇りなのよ!」
ホーク「どういう意味だ?」
キャッツ「鳥人族は地上を見下ろし、見守ることができるの。異変が起きたらすぐに必要なところに知らせてあげられるの。たくさんのものを運ぶのは、ドワーフの大砲でもできるわ。でも、大砲を撃つのに準備は要るでしょ?鳥人族は、たくさんのものを運べないかもしれないけど、最も迅速に対応を考え、行動に移せるのよ。この世界の、ライフセイバーなの。それは、翼を持つ鳥人族にしかできないことなのよ!」
キャッツは興奮しながら、勢いよく言いました。
ローズ「そっか、そうよね……そうじゃなきゃ、神殿の入り口に飾られたりしないよね」
ジャンヌ「見下ろし、見守る、か」
フィスト「鳥人族の気高い仕事。それができないんじゃ、不満もたまるわよね」
9人が大臣の方を見ると、若き国王もその視線を追い、言いました。
ホーク「アウル、そうなのか?」
アウル「この老いぼれはただ、王が率いる鳥人の若者たちが、どんな世界をつくるのか、楽しみにしたかっただけでございます」
キャッツ「っつーことでさ、あんたたち、こんなところに引きこもってる場合じゃないの!」
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ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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キャッツ「あなたたちに、大空を運んでもらって、わかったの」
キャッツは興奮を隠せなくなりました。
キャッツ「空を飛んでるとさ!ほんとに、いろんなものが見えるのね!?山間の村の炊事の煙とか、色づきはじめた木の葉とか、沖から戻ってくる漁船とか、さ」
マリア「旅立ちの塔からハングライダーで飛んだときとは、また違った?」
キャッツ「ぜんっっっっぜん違う!まあ、あのときは海と岩場しかなかったからね」
サリー「へー!いいなー!」
リーフ「見てみたいねー!」
マリン「私の船って空から見たら、どんなんなんだろ」
キャッツ「景色もすごいんだけどね!でもね!何より、自由に飛べるのよ!この人たち! 」
ホーク「国王を人質に言うこと聞かせて、どの口で言う」
キャッツ「いいじゃん!あんたがドワーフのすごさを見せろって言ったんでしょ?まぁそれはもういいわよ、済んだことだから」
フィスト「加害者がそれ言う?」
キャッツ「いいのよ!言いたいのはね、この神殿の、あのレリーフよ!」
ジャンヌ「あの、神殿の屋根のところにあったやつ?」
ブラド「見下してるやつね(笑)」
キャッツ「そう思うじゃん?違うの。違ったのよ、やっぱり。あれこそが、鳥人族の誇りなのよ!」
ホーク「どういう意味だ?」
キャッツ「鳥人族は地上を見下ろし、見守ることができるの。異変が起きたらすぐに必要なところに知らせてあげられるの。たくさんのものを運ぶのは、ドワーフの大砲でもできるわ。でも、大砲を撃つのに準備は要るでしょ?鳥人族は、たくさんのものを運べないかもしれないけど、最も迅速に対応を考え、行動に移せるのよ。この世界の、ライフセイバーなの。それは、翼を持つ鳥人族にしかできないことなのよ!」
キャッツは興奮しながら、勢いよく言いました。
ローズ「そっか、そうよね……そうじゃなきゃ、神殿の入り口に飾られたりしないよね」
ジャンヌ「見下ろし、見守る、か」
フィスト「鳥人族の気高い仕事。それができないんじゃ、不満もたまるわよね」
9人が大臣の方を見ると、若き国王もその視線を追い、言いました。
ホーク「アウル、そうなのか?」
アウル「この老いぼれはただ、王が率いる鳥人の若者たちが、どんな世界をつくるのか、楽しみにしたかっただけでございます」
キャッツ「っつーことでさ、あんたたち、こんなところに引きこもってる場合じゃないの!」
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