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第4章 空中都市
第110話
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第110話 王の帰還
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********
キャッツが鳥人族の国王と衛兵ふたりを連れて(実際にはキャッツが運んでもらっていたのですが)戻ってきたのは、神殿から飛び降りた次の日の昼過ぎでした。
キャッツは神殿の端から、9人とアウル大臣が待っていたところに歩いて近づいてきました。
キャッツ「あれ?みんな、ここに戻るってわかってたの?」
ブラド「なんとなーく、ね」
ジャンヌ「で、どうだった?」
キャッツ「彼にきいてよ」
キャッツは親指を立てて、彼女の後ろに立つ国王を指しました。
ホーク「…………」
全員が、国王の言葉を待って、押し黙ります。
しかし、当の国王本人も、何も言えずにいました。
大臣が一歩進み出て、言いました。
アウル「国王陛下、無事にお帰りいただけて何よりです。まずはそのことを、臣下として」
ホーク「アウルよ」
ホークが遮りました。
彼の頭の中には、ドワーフの里で見た技術の数々、そしてそれを使って豊かに暮らすドワーフたちの顔が、よぎっていました。
アウル「…………はい。何でしょう」
アウルは少し間を置いて、返事をしました。
国王が何を言い出すのかはわからない。しかし、老いたこの身は、若き国王のために尽くそう。と肚を決めたのでした。
ホーク「鳥人族には、何がある?」
アウル「翼があります」
ホーク「それしかないのか!?」
若き国王の大きな声は、悲痛で、泣き声のようにも聞こえました。
ホーク「昨日あの娘が言ったように!鳥人族は翼を持つ……翼しか持たない種族なのか!?」
アウルが言葉を出せずにいると、キャッツが口を挟みました。
キャッツ「あー、ごめん、あのときのことは謝るわ……私も言い過ぎた」
フィスト「ほんとね(笑)」
キャッツ「うっさいわね!謝るって言うより、撤回させて」
国王と大臣、ふたりの鳥人がキャッツを見ます。
キャッツ「あなたたちに、大空を運んでもらってわかったの」
キャッツは興奮を隠せなくなりました。
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
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キャッツが鳥人族の国王と衛兵ふたりを連れて(実際にはキャッツが運んでもらっていたのですが)戻ってきたのは、神殿から飛び降りた次の日の昼過ぎでした。
キャッツは神殿の端から、9人とアウル大臣が待っていたところに歩いて近づいてきました。
キャッツ「あれ?みんな、ここに戻るってわかってたの?」
ブラド「なんとなーく、ね」
ジャンヌ「で、どうだった?」
キャッツ「彼にきいてよ」
キャッツは親指を立てて、彼女の後ろに立つ国王を指しました。
ホーク「…………」
全員が、国王の言葉を待って、押し黙ります。
しかし、当の国王本人も、何も言えずにいました。
大臣が一歩進み出て、言いました。
アウル「国王陛下、無事にお帰りいただけて何よりです。まずはそのことを、臣下として」
ホーク「アウルよ」
ホークが遮りました。
彼の頭の中には、ドワーフの里で見た技術の数々、そしてそれを使って豊かに暮らすドワーフたちの顔が、よぎっていました。
アウル「…………はい。何でしょう」
アウルは少し間を置いて、返事をしました。
国王が何を言い出すのかはわからない。しかし、老いたこの身は、若き国王のために尽くそう。と肚を決めたのでした。
ホーク「鳥人族には、何がある?」
アウル「翼があります」
ホーク「それしかないのか!?」
若き国王の大きな声は、悲痛で、泣き声のようにも聞こえました。
ホーク「昨日あの娘が言ったように!鳥人族は翼を持つ……翼しか持たない種族なのか!?」
アウルが言葉を出せずにいると、キャッツが口を挟みました。
キャッツ「あー、ごめん、あのときのことは謝るわ……私も言い過ぎた」
フィスト「ほんとね(笑)」
キャッツ「うっさいわね!謝るって言うより、撤回させて」
国王と大臣、ふたりの鳥人がキャッツを見ます。
キャッツ「あなたたちに、大空を運んでもらってわかったの」
キャッツは興奮を隠せなくなりました。
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