虹の騎士団物語

舞子坂のぼる

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第4章 空中都市

第100話

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第100話 説明
**********
ジャンヌ:騎士団長
フィスト:近衛兵長
サリー:魔法使い
マリン:海の冒険者
ブラド:吸血鬼の姫
ローズ:貴族令嬢
キャッツ:トレジャーハンター
マリア:シスター
リーフ:エルフ
**********


アウル「リーフとやら。君の真摯な謝罪にはこちらも応えよう。城は確かに被害があったが、けが人はひとりも出なかったよ」

リーフ「え!?そ、そうなんですか?」

サリー「……よかったぁ」

マリア「……でも、本当かしら?」

マリン「あのサイズの砲弾が着弾して、けが人ゼロ?」

キャッツ「たまたま誰もいなかったんじゃないの~?」

リーフは見ていました。
目の前に立つアウルの目が、一瞬、キャッツの方へ移って、すぐに戻ったのを。

リーフ「あの……けが人がいなかったことは、失礼かもしれませんが、とても嬉しく思います。私たちの乗った砲弾は、本来この国の端っこに乗るはずだったんですが、手違いで城に突っ込んでしまって……本当にごめんなさい」

アウル「手違い?」

リーフ「ええ、ドワーフの長・ボルカノ様の話では、この空中都市の端に、乗り上げる形で着弾する、と」

ブラド「リーフすごいじゃん、堂々と説明して」

ジャンヌ「ね?ちゃんと私たちの代表をしてくれてる」

アウル「なるほどな、そちらに過失はないということだな。今の話が本当なら」

リーフ「!?待ってください!本当です!」

アウル「落ち着きなさい。今ドワーフどもの里に使いを出したところだ。10分もあれば、事情を聞いて戻ってくるだろう」

フィスト「そっか、飛んで行けるんだ」

アウル「ことの真偽がはっきりするまでは、しばらく待っていてもらうよ」

アウルが9人に背を向けました。

リーフ「あ!待ってください!」

アウルは構わず歩き始めました。

リーフ「オーブに……変わったところは?光っていませんか?」

アウルが動かしたばかりの足を止め、振り返りました。

アウル「…………なんだって?」

リーフ「あの、私たち……世界中のオーブを集めなければならないんです」

リーフはこれまでのいきさつを語り始めました。
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